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脳、身体、人間について深く知ることのできる良書

最近読んだ本の中で強く印象に残った作品をご紹介しますね。

  「逝かない身体 ALS的日常を生きる」 川口有美子著(→書評集

ALSの母親を介護した冷静な記録と深い考察で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
人間について、介護について、病について、たくさんのことを深く考えさせられます。
他者からは想像もつかない症状、苦労、誤解があることは、多くの病気に共通します。
認知症、高次脳機能障害、発達障害など、脳の病気や障害では、特に。

『略)どの宗教の誰に教わるわけでもなく「運命は神様が決めてくれる」という態度に移り変わっていった。それは何でも自分で決めなければ気がすまなかった以前の母にはみられなかった、別の性質でもある。他者への信頼に身を投げ出すことは、ALSが母に授けた最後の才でもあった』P102

  「マンガでわかる!統合失調症」 中村ユキ著(→詳細

当事者や家族には有り難い本。うつ病やレビー小体型等の脳の病気でも参考になります。
症状だけを医師に伝えると薬が増える。その原因、対処法、支障の有無も伝えると薬が増えない。薬を40%減らしたら良くなったといった「当事者・家族目線のアドバイス」の数々は貴重で、 専門医の書く本の中には、まず見られないものです。
(医師が監修していますので、医学情報もきっちり、分かりやすく書かれています。)
レビー小体型認知症にもこういう本が必要だと切実に思いました。
幻覚以外にもレビー小体型認知症と共通する症状が思った以上に多いことも知りました。


  「新・脳と心の地形図 思考・感情・意識の深淵に向かって(ビジュアル版)」
   リタ・カーター著 養老孟司監修(→内容

精神活動と脳のメカニズムの関係を豊富な画像具体例で解説する一般向けの本。
びっくりするような例が次々と出て来て、興味が尽きません。
幻臭はパーキンソン病初期の一般的な症状だし、うつ病患者は自分の身体が臭うとか、口にいやな味がすると訴える。」(P203〜205)というのは、今まで読んだことがなく「ホント?!」という感じ。臭覚・幻臭は、もっと知りたいことの1つです。

最近、ピーナッツバターと定規でアルツハイマー型認知症を早期発見できるというニュース動画を見て、もの凄く面白いと思いました。→動画と解説(英語)
追記:左鼻孔の方が右鼻孔よりも臭覚が低下するのが特徴だそうです。
 
 脳に棲む魔物」 スザンナ・キャラハン著(→内容

「ニューヨーク・ポスト」の若き記者が、抗NMDA受容体自己免疫性脳症(不眠、幻聴、妄想等で始まる)に罹った自らの体験をスリリングに書いた本。映画化決定だそうです。
正確な診断までの道が遠く、どの医師と出会うかで運命が決まるという事実(ある病気の権威が、他の病気のことは全く知らない等)は、レビー小体型認知症や様々な難病が置かれたままの状況とよく似ていると思いました。


読みたい本:高価で図書館にもないため、まだ立ち読みだけですが是非読みたいです。

  「認知症医療」木之下徹・長尾和宏編集。垂井清一郎監修(→詳細

「地域医療者向け書籍ですが、医療の視点からだけでなく、生活の視点から各分野の専門家が執筆。医療関係の本としては非常に珍しく、生活者目線で情報がまとまった、とてもよい本です」と執筆者のお一人から紹介されました。

<関連記事>
漫画でわかるレビー小体型認知症 シリーズ。現在10作。
臭覚でパーキンソン病患者の認知症を予測
幻覚の種類と具体例 若年性レビー小体型認知症 本人が語る

逝かない身体
(本の画像は→医学書院の公式サイトから)

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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