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薬の副作用で起こる具体的な症状は?

追記:コメント欄に医師の詳しい説明、小阪憲司医師の解説(本から)があります。
  「家族がすべきこと」を書きましたので、是非お読み下さい。

………………………………………………………………………………………………………

人は、高齢になるに従って、薬の副作用が、出やすくなります
(特に、レビー小体型認知症では、その傾向が強いという特徴があります。→詳細

気楽に飲ませた市販の風邪薬、胃薬、鎮痛剤で、医師の処方した抗認知症薬、抗精神病薬、降圧剤、抗パーキンソン病薬などの副作用で認知症が進んだかのようになったり、
動きに障害が出る場合は、珍しくありません。→朝日新聞(出典一覧→こちら

では、具体的にどんな症状が出るのか、「平成18年11月厚生労働省作成 重篤副作用疾患別対応マニュアルマニュアル」から抜き書きします。

マニュアルのP26からは、原因となる薬の一覧表あり。(クリック↑)
「一般名」で書いてありますので、ネット検索すれば「商品名」がわかります。
例:表の中のドネペジルの商品名はアリセプト。リスペリドンの商品名はリスパダール

(追記:記事の下の追記に商品名入りの薬一覧表があります。)

以下は、マニュアルからの抜き書きです。
……………………………………………………………………………………………
医薬品の副作用としてパーキンソン症状が現れるものを薬剤性パーキンソニズムという。
主に一部の胃腸薬抗精神病薬などの医薬品でみられることがある。

 何らかのお薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、
 自己判断で服薬を中止したり放置したりせずに、医師・薬剤師に連絡してください


   ●動作が遅くなった
   ●今まで普通にできた動作(着替え、階段昇降、食事)ができなくなった
   ●声が小さくなった
   ●表情が少なくなった/固くなった

   ●歩き方ふらふらする ●歩幅狭くなった(小刻み歩行)
   ●一歩目が出ない ●方向転換がしにくい ●止まれず走り出すことがある
   ●手が震える

   ●手足固いこわばる ●筋肉がつる ●顔がひきつる
   ●よだれが出る ●落ち着きがない

原因となる薬は、全身麻酔剤、催眠鎮静剤、抗不安剤、抗てんかん剤、精神神経用薬、血圧降下剤、消化性潰瘍用薬、アレルギー用薬など(表参照)


注byしば)一部の胃腸薬とは、H2拮抗薬やH2ブロッカーと呼ばれるガスターなどです。
    出典→読売新聞(認知症を悪化させる薬の処方)
……………………………………………………………………………………………………
抗精神病薬の副作用としては、他に
   ●ぼーっとした状態が続く ●一日中寝てばかりいる
   ●口数が減り、会話が成り立たない     (以上の3つは過鎮静と呼ぶ)
   ●手足が落ち着かず、動いてしまう(アカシジア)
   ●くねくねと動いたり、もぐもぐさせてしまう(ジスキネジア)
   ●体や引きつり姿勢が傾いてしまう(ジストニア)
   ●さく呂律(ろれつ)がまわりにくくなる (後半4つは錐体外路症状
(出典:小阪憲司著「レビー小体型認知症がよくわかる本」2014年発行。P71)


注byしば)薬の副作用は、他にも個々に様々なものがあります。検索→ハイパー薬事典

追記:高齢者が避けるべき薬剤一覧こちら(国立保健医療科学院疫学部作成)
   (商品名入り。病気別禁忌の薬も。例:糖尿病にセロクエルは禁忌)
   BPSDに対応する向精神薬使用ガイドラインこちら

<関連記事>
副作用を起こしやすい薬一覧(一般高齢者/レビー小体型認知症患者)
レビー小体型認知症は薬で悪化する(朝日新聞)
レビー小体型認知症の治療の問題点(論文から)禁忌の薬他
とにかくアリセプトを飲ませておけばいいのか?(週刊誌から)
認知症と間違えやすい「せん妄」の種類(薬の服用で起こることも)
パーキンソン病の治療で悪化したレビー小体型認知症(新聞記事)
5種類の認知症 本人と家族の体験談(薬の副作用体験も)
パーキンソン病、レビー小体型認知症との関係に関する重要リンク集(必見)

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桔梗(キキョウ)
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薬の副作用

薬には、すべて程度の差と頻度が違いますが、副作用は有ります。私は、副作用も2種類あると思います。
一つは、本来の作用が強すぎて起こる場合。
もうひとつは予期しない作用で起こるもの(アレルギーが代表)

抗精神病薬で起こるパーキンソニズムは、作用が強すぎる事で起こる症状です。この場合、作用が強すぎるなら、薬の量を減らして副作用が出にくくすれば、その薬は使用が可能な場合も出て来ます。

もうひとつ副作用を評価するとき、その薬剤で得られる利益(主作用による)と失う損失(副作用による)を比較する事も重要です。
特にレビーの場合、ドパミンが増えすぎて起こる幻覚・妄想・興奮とドパミンが減少して起こるパーキンソン症状を同時に持っている場合、両者のバランスを取りながら治療するしかない事は、理解できるでしょう。
あと同じ抗精神病薬でも抗パーキンソン薬でも、作用の仕方の違いによる影響もあると思います。
定形精神病薬(セレネースやウィンタミンなど)は、パーキンソン症状のうち振戦・ジスキネジアなどの不随運動を起し易いのですが、固縮の悪化で動きを悪くする程度は比較的軽いです。
非定形精神病薬(リスパダールやセロクエルなど)は、振戦を起すことは少ないのですが、固縮を悪化させ動きや嚥下を著しく悪化させます。
パーキンソン病の患者は、ジスキネジアより固縮の悪化の方が困ると言う場合が多いようです。
振戦は、手の震えは多くの方が気にします。オーラルジスキネジアは、余り困ったと訴える方はいません。
これは自分で症状の有無が、確認できるか出来ないかに寄って左右されているようです。言いかえるとオーラルジスキネジアは、本人がある事を感じていないようです。
もっともオーラルジスキネジアが激しい場合、口の形がきちんと作れないため、発音が不明瞭に成ります。この場合、「うまくしゃべれない」と言う事は有りますが・・・。
コウノメソッドは、利益と不利益を比較し、服用する方により利益が大きい薬剤を、多くの患者の使用した経験で選び出して居るのです。
もっとも、個人差が大きいレビーなどでは、うまくいかないケースも少なくありませんが、多くのケースで良い効果が得られているのです(得るものが大きく、失うものが少ないと言うことですが・・・)。
副作用があるからと言って、その薬の使用を頭から否定しないほうが良いでしょう。

家族の役割

hokehoke先生、コメントありがとうございました。

この病気の発見者である小阪憲司先生も
今年出された本「レビー小体型認知症がよくわかる本」の中に(P30)
以下のように書かれています。(斜体字)

レビー小体型認知症の患者さんは、薬に対して非常に敏感に反応します。
これは、適切な薬適切な量だけ用いれば、高い治療効果を得られる可能性
があるということです。
ところが(略)幻視抗精神病薬などが処方されると、かえって
症状が悪化することがあります。

これを病状自体が悪化したのだと判断され、
さらに薬の量が増えるという悪循環も起こりえます。
風邪薬痛み止め胃腸薬などの市販薬で、かえって具合が悪くなってしまった
などということもあるので注意が必要です。



幻視に処方されやすいのが、リスパダールという統合失調症などに
処方される薬で、レビー小体型認知症患者が飲むと体が硬直します

しかしそういう副作用を知らない医師がいるのも事実です。

薬のことは、医師でも薬剤師でもない私が説明する立場にはありませんし、
医師でも本一冊書かなければ、到底説明し切れないと思います。

ただ私が、願うことは、家族自身に、重要な役割を果たして頂きたい
ということです。

1. 薬の作用、副作用を注意深く観察し、すぐ気づくこと
2. 薬の副作用で悪化したら、一刻も早く医師に知らせ、対応すること

これだけで、「薬の副作用で劇的に悪化し、介護困難になる」という悲劇
は、避けられると思います。

薬の作用、副作用は、医師でも誰でもない、家族が一番わかります
家族は、薬の作用も副作用もしっかり記録し
次の診察の時には、それを医師にしっかり伝えるのが役割だと思います。

どんな効果が出たのか?
何の効果も感じられないのか?
どんな困った症状が出たのか?


そういう情報を得て、初めて、
医師も「適切な薬、適切な量」に一歩一歩近づいていけます。
レビー小体型認知症の治療は、そういうものだと私は理解しています。

ある医師に処方された薬を飲めば、劇的に良くなるだろうとか
効いても効かなくても、とにかくもらった薬さえ飲ませておけばいいとか
どうせ治らない病気、認知症だし、どんな薬でも同じだろうとか
何だか薬は怖いから、全部捨てて、一切飲ませるのは止めようとか
そう考える方が、いらっしゃいますが、
それは、違います

この薬を飲んで、こうなりました」と家族が、主治医に
正確に伝えなければ、その人に合った処方にも改善にもつながりません。

疑問があれば、必ず主治医に質問しましょう。
困っていることがあれば、主治医に相談しましょう。


それがとても大事です。

質問にも答えず、困っていることも無視し、信頼できないと万一思えば
主治医を変えればいいと思います。
世の中には、誠実で信頼できる医師もたくさんいます。

まずは、症状の変化に気づける、それを医師に伝えられる
賢い患者・家族になりましょう。







プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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