認知症介護家族のメンタルケア(雑誌から)

「潮」(2014年8月号)特別企画”「認知症800万人」時代の活路”(P42〜49)に
和田秀樹氏(精神科医)が書いた文章を一部抜粋します。(青字部分。原文通り)
米ミネソタ大学の社会学の名誉教授ポーリン・ボス氏の本を紹介した部分です。

       < 介護する家族が 元気に過ごすために。 >

「認知症の人を愛すること」(ボス著)は、(略)認知症高齢者とその家族の心のもちよう考え方のとてもよいガイドラインとなっている。(以下、ボス氏の指摘)

  ●あいまいさ受け入れる

もとの知能記憶パーソナリティも、相当重度になるまですっかりなくなるわけではない。認知症という病気は、連続性があってだんだん悪くなるものであり「正常か病気か」とはっきり区別できる性質のものではない。(略)できることもあれば、できないこともある「あいまいな状態」を受け入れることが大切になる。

  ●介護の共倒れを防ぐために、素直に人に頼る

日本では(略)認知症を「恥」ととらえる心情も残っている。
だが、高齢になれば、相互依存生き延びる鍵になる。
人に助けを求めたり、依存したりするのは、恥ずかしいことではなく、望ましいことだ。

  ●同じ悩みをもつ仲間と心のになる
  ●介護に過度な罪悪感を持たない
  ●認知症に対する偏見を捨てる
  ●そのためには一般の人への教育啓蒙も必要 等々

アメリカでも、やはり介護は女性に押し付けれることが多いし、施設に入れることや人に頼ることへの抵抗感が大きい、いていたら批判されることが多い、ほかの家族が理解してくれない。こういった悩みは、日米共通なのだ。(略)
体力的にも一番つらい時期に、介護を女性に押し付けるのは、あまりにもひどい。

日本では(略)少しでも休んだりすることがのように思われている。
だが介護保険のサービスを活用するのは、これまで介護保険料を支払ってきた分の元をとるだけのことであり、罪悪感をもつ必要はこれっぽっちもない
介護に疲れた家族は、ショートステイ等のサービスを活用して旅行にでも行くべきだ
ボスも「自分のケアをする時間をもつ」ことの重要性を著書の中で綴っている。


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*カテゴリ「介護家族の心理変化・気持ち

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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