パーキンソン病の治療で悪化したレビー小体型認知症(新聞記事)

追記:2014年5月28日の朝日新聞医療サイトにもレビー小体型認知症が→記事全文
(内容:認知症・入浴を嫌がる時の対応理解力あるレビー小体型には真実を説明)

追記:レビー小体型認知症には、主に、2種類(+少数例)があります。
純粋型パーキンソン症状から始まるタイプ。パーキンソン病と診断されている人も。
通常型:アルツハイマー型に似た病変があるタイプ。症状は多彩。 体験談集
自律神経型:少数例。どちらでもなく自律神経症状が先行するタイプ。→本人体験談
(出典:小阪憲司著「レビー小体型認知症がよくわかる本」2014年2月発行P.36)

追記:この分類に関して、コメント欄に更に詳しい情報があります
…………………………………………………………………………………………………
2014年6月2日の読売新聞から一部抜粋。青字部分。(記事全文→こちら

急に歩けなくなり、『家の中に知らない人がたくさんいる』と、
 ありもしないことを言い出して。どうしたらいいのか……」

今月初めのある夜。東京都大田区内の70歳代の女性の家族が、担当のケアマネジャー
に電話で訴えた。
「もしかして」と思ったケアマネジャーは、認知症に詳しい同区内の「たかせクリニック」の高瀬義昌医師に連絡して、往診を依頼。

高瀬医師は女性宅を訪ね、本人と家族からじっくり話を聞くなどして
レビー小体型認知症」の初期だと診断した。
小刻みな歩幅(パーキンソン症状)や存在しないものが見える「幻視」などが特徴で、
薬剤に過敏に反応して症状を悪化させることがある。

女性はパーキンソン病で、かかりつけ医が処方した薬を飲んでいた。
高瀬医師は、その薬の一つが強く効き過ぎて歩けなくなっていると考え、
飲まないよう指示すると、女性は歩けるようになり、幻視も改善した。

(新聞からの抜粋はここまで)

……………………………………………………………………………………………
これは、特殊な例ではありません。
4年前に私の母にも起こったことであり、延々と繰り返されていることです。
パーキンソン病の権威と呼ばれている、ある大学病院の医師でも、悪化した時、レビー小体型認知症の可能性について一言も触れなかったと介護家族の方から直接伺っています。

幻視は、パーキンソン病薬の副作用です。止めたら動けなくなりますよ。
幻視を消すのと動けなくなるのと、どちらがいいですか?」
母をパーキンソン病と診断し治療してきた主治医から言われた言葉です。

医師以外の誰かが、レビー小体型認知症を疑わなかったら、悪化の一途でした。
私の母も介護家族の皆さんも、パーキンソン病ではなくレビー小体型認知症だと気づき適切な治療をして大幅に改善しました。

レビー小体型認知症を知らない/認知しようとしない神経内科医や認知症専門医は、まだまだ減っていないと実感しています。

<関連記事>
パーキンソン病とレビー小体型認知症について書いた記事のリンク集(参考記事を)
レビー小体型認知症患者・一般高齢者の認知症状を悪化させる薬一覧(副作用も)
レビー小体型認知症の幻視を特集したテレビ番組全内容(重要リンク集も)
認知症介護・理解に役立つ無料動画集(とても分かりやすい説明動画あり)
幻覚(幻視)に具体的にどう対応したらいいのか?

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撫子(ナデシコ)(園芸種)
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No title

しばさん、こんにちは。

純粋型と通常型の違いは、パーキンソン症状のあるなし、だけなのでしょうか。

入浴、嫌がる方もいらっしゃるのですね。
うちは、汗かきのこともあり、夏は何度もシャワーを浴びるので、介助者の方が参ってしまいます。(笑)

純粋型と通常型

違いは、パーキンソン症状のあるなしではないんです。

レビー小体型認知症の発見者の本からそのまま転記しますね。

通常型:70才前後で発症。
    アルツハイマー病変による記憶障害を伴うことが一般的。
    パーキンソン症状が見られない人が、30%いる。
    圧倒的に多い。

純粋型:30〜40代で発症することが多い。
    初発症状としてパーキンソン症状を呈する。

自律神経型:主に自律神経にレビー小体が出現し、自律神経症状が主体。

人により初発症状の現われ方、各症状の強弱、進行具合などは千差万別といってよい
(小阪憲司著「第二の認知症」P.103-105) 2012年発行

通常型:高齢者に多くアルツハイマー病変が多少ともみられるタイプ
    レビー小体型認知症の典型例
    症状は多彩で最終的には認知機能の低下も起きてきます。
    筋肉のこわばりなどパーキンソン症状を伴うことも多い

純粋型:パーキンソン症状から始まりパーキンソン病と診断されている人
    もいますが、その後、幻視や認知機能の低下が進んでいく場合は
    レビー小体型認知症が考えられます。  
    比較的若い年齢でパーキンソン症状が出始める場合は、ふるえ
    現われやすい。

自律神経型:少数例では自律神経症状が先行することがあります。
      シャイ・ドレーガー症候群/突発性自律神経不全症と
      診断されることも(P.34)
(小阪憲司著「レビー小体型認知症がよくわかる本」2014年発行 P.36)


入浴。高齢者では、嫌がる方が圧倒的に多い印象があります。
理由は様々だと思いますが、特にレビー小体型の場合は、
だるさ、疲労感、服の脱ぎ着の面倒臭さ・大変さ、
脱衣室の寒さ、等たくさんあると思います。

No title

しばさん、長い記事を引用して下さり、恐縮でした!
お忙しいのにすみません。

自分で調べればいいんですよね!もぉぉぉ!

夫は純粋型ですね。

一時期、何度も同じことを聞いたり、道に迷ったり、
ということがありましたが、最近はありません。

でも、最近、朝、朦朧としてトイレの座り方が分からなくなることがあります。こっちの足を出して、そっちの手でつかまって、膝を折って、など、ひとつひとつの動作をフォローしてあげないと難しいです。

これって単に朦朧としているだけで、もの忘れとは異なる印象です。

今日は留守にしている間に、寝る前の薬と19時の薬を間違えて飲んでしまい、朦朧となってしまいました。
ヘルパーさんに声掛けをお願いしたはずなのですが・・・。袋にちゃんと「寝る前」「19時」と書いてあるのに、そして、いつもはちゃんと飲めているのに・・・勘違いしてしまったようです。これは認知障害と呼べるのかな?

普通の人と全く変わらないときもあります。
不思議です。

お風呂に入ってくれるのは、考えてみれば、ありがたいことですね。デイを拒否らずに(気乗りはしないものの)行ってくれるのも、大変ありがたいです。

はなまるですね。

No title

いえ、いえ。気にしないで下さい。
この分類は、とても重要だと思うのですが、理解されている方、
とても少ないですから。

医療関係者でもレビー小体型認知症は、
パーキンソン症状>と<アルツハイマー型の記憶障害>と<幻視
が、必ずあると考えている方、少なくない印象があります。

パーキンソン症状も幻視もない方がいらっしゃいます。
記憶障害は、人により大きく違い、強い方もいらっしゃいますが、
ほとんどない方もいらっしゃいます。

特に初期には、知能テストで記憶障害がないために「認知症ではない」
誤診された方を多数知っています。

ご主人の
普通の人とまったく変わらない」状態と
「見るからにもうろうと(ボーっと)していて重症の認知症に見える状態
が、不規則に入れ替わるのは、レビー小体型認知症の特徴
認知の変動」と呼ばれています。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1001.html

アルツハイマー型認知症には、ない症状といわれます。

このメカニズムについて書かれたものは、見たことがありません。
原因は、複数あるのだろうと思います。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1097.html

元々の脳の機能(理性も思考力も判断力も性格も)は、保たれているのですが
それがうまく働かなくなる時があるという感じがします。

パソコンは、大丈夫だけれども
電力供給(血流他)が安定していないため、極端に遅くなったり、誤作動を起こす
というイメージです。

ボケッとしてないで、しっかりしてよ!!
と言いたくなる状態ですが、本人は、苦しんでいるので、
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1085.html
無理矢理何かやらせようとしないように注意が必要です。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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