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レビー小体型認知症の治療の問題点(論文から)

これは、学術雑誌に2011年に掲載された論文の抜粋です。(下、青字部分)
レビー小体型認知症・認知症を伴うパーキンソン病患者に禁忌の薬が明記されています。

出典:老年医学 Geriatric Medicine Vol.49 No.7 2011年7月 P.792-P.793
「レビー小体型認知症(DLB)・認知症を伴うパーキンソン病(PDD)の治療」
和田健二 田中健一郎 中島健二(鳥取大学医学部脳神経医科学講座脳神経内科学分野)

薬剤過敏性薬、特に抗精神薬に激しい副作用が出易いレビー小体型認知症の特性
は、個人差が大きいです。過敏性の非常に強い方もいれば、弱い方もいます。

しかし副作用で廃人になったT.H.さんの御主人の例、リスパダールで車いす生活になった私の母(当時71歳)のような例が、「うちでは起こらないだろう」等と楽観していると、取り返しのつかないことになる可能性は、どなたにもあります

ここに書かれたことは、当事者、家族には必須の知識です。
レビー小体型認知症患者に 通常量の薬や抗精神薬を安易に出す医師は、まだまだ大勢おり、それによって副作用で悪化している方が、後を絶たないからです。

注:論文の原文は変えていませんが、一部、私が、カッコで補足しました。(商品名他)
ジェネリックの場合は、商品名が異なりますので、一般名から検索して下さい。
(例:商品名アリセプト/一般名ドネペジル)      検索サイト

……………………………………………………………………………………………………

DLB(レビー小体型認知症)患者およびPDD(認知症を伴うパーキンソン病)患者の
認知機能の改善を目的に抗認知症薬であるChEI(コリンエステラーゼ阻害薬
アリセプト、リバスタッチパッチ、イクセロンパッチ
等)が使用されている。(略)

副作用としては、悪心、嘔吐、食欲不振などの消化器症状が共通して認められる。

パーキンソニズムパーキンソン症状)の増悪する症例もある
ため、認知機能のみならず運動機能にも着目しフォローアップする。

特にPDD患者では、振戦の増悪に気を付ける。

幻覚・妄想が憎悪し、焦燥性興奮を伴うなどBPSDが増悪する症例がある。

ChEI(アリセプト等)に対しても薬剤過敏を呈する症例があるため、
AD(アルツハイマー型認知症)患者に通常使用する薬剤量より少量で開始し、
症状の推移をみながらゆっくりと漸増(段々増やす)を図ることを考慮してもよい


実際に薬剤を微調整(ドネペジル<商品名アリセプト>では0.5〜1mg単位)することでBPSDに対してもChEI治療で改善がみられることがある。
BPSDに対して抑制系薬剤(抗精神病薬抑肝散)を用いる前に、ChEIの治療効果を試してみる。

ハロペリドール(商品名 
セレネース
クロールプロマジン(クロルプロマジン。商品名 ウインタミン・コントミン
オランザピン(商品名 ジプレキサ
リスペリドン(商品名 
リスパダール
は、D2遮断作用があり
運動機能を悪化させるため使用を避けるべきである

またドパミンの部分アゴニスト/アンタゴニストのアリピプラゾール
(商品名
エビリファイは一般的に運動機能を悪化させる。

DLBやPDDには、
抗精神病薬過敏性があるため、症状をコントロールし、
できる
最低限の薬剤投与で加療することが大切で、短期間で治療効果を判断し、漫然とした使用は避けることが望ましい

追記:「セレネースは有効」という医師のコメント→こちら

追記:ごく微量であればウインタミンは有効と言う医師もいます。→こちら

<関連記事>
*「レビー小体型認知症へのアリセプトの効果と副作用」エーザイ発表・医師達の発表
*「レビー小体型認知症に危険性のある薬一覧」ある種の風邪薬、胃薬なども含む
*「レビー小体型認知症の治療 具体的注意点(1)
*「注意点(2)」体験談。レビーの薬剤過敏性は、下戸の飲酒に似ている
*「レビー小体型認知症 リスパダール処方の体験談」(リンクで他3人の体験談)
*「パーキンソン病の治療で悪化したレビー小体型認知症」(新聞記事)
*「レビー小体型認知症体験記集」(家族会サイトに書いたもの)
*「5種類の認知症 本人と家族の体験談集」(上記以外の多くの体験談)
*「医師はレビー小体型認知症を知らない」朝日新聞の記事に対して

lnk31446.jpg
写真は、上下ともリスパダール。レビー小体型認知症に処方されやすいが、禁忌の薬。
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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