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幻視(幻覚)への対応方法

追記:コメント欄を是非ご覧下さい
追記:齋藤正彦医師のとても分かりやすい解説動画を是非ご覧下さいこちら
  (全部重要ですが、幻視については9分30秒位から詳しい。薬剤についても)
………………………………………………………………………………………………………

繰り返し書いてきたことですが、ご質問が多いので記事にまとめますね。
レビー小体型認知症の主な幻覚は、リアルな幻視(→詳細)です。(見ない方も居ます
他に幻聴幻臭体感幻覚(痛み・ムズムズ感・熱さ等)が出る方も居ます。

しかし幻視は、幻視とは気づきにくく、医師も発見することが困難です。

 本人は
   ●すぐ消えれば、「目の錯覚」だと思っている。
   ●ずっと見えていれば、「本物」だと信じている。
   ●半透明に見える場合は、「幽霊」だと信じている。
   ●幻視と自覚すると精神の病と思いたくも、思われたくもないため隠す
   ●医師に言わない。(伝えるべき症状とは知らないなど様々な理由で)

 家族は
   ●「ボケて、訳の分からないことを言っている」としか思わない。
   ●しっかりしていれば、「目が悪くて見間違えた」としか思わない。
   ●幽霊が見えていると思う。症状だとは気づかず、医師にも言わない。 
   ●「しぐさ」(つまむ/こする/払う等)にも、気を止めない。
   ●幻視への話しかけも「ブツブツ独り言を言っている」としか思わない。


幻視は、知能とは関係ない、視神経由来の一症状です。慌てず冷静な対応を

追記:幻視の何が問題か。周囲が(人により本人も)「ボケて異常な人間になった」と
   間違った認識をし、過剰に反応し、不適切な対応をすることです。
   それが本人を追い詰め、病気を悪化させ、介護困難にします。
   幻視をで消したがる方もいますが、処方された抗精神病薬体が動かなくなる
   の悪化例を多数伺っています。
体験談薬詳細
   本人が幻視で苦しんでいない限り、『見えても構わない』と受け入れることです。
   多くの介護家族は、徐々に幻視自体に大きな問題はない理解し、自然に受け入れ
   幻視があっても共に、穏やかに笑って過ごせるようになっています。
………………………………………………………………………………………………………

幻視の対応でまず大切なことは、<不安を減らす>ということです。(参考記事
幻覚は、人を不安にします。記憶力思考力が残るレビー小体型では尚更です。
不安は、興奮などのBPSD(本人も家族も苦しむ困った症状)の原因になります。

   自分が不安な時、あなたなら、どうして欲しいですか?
   笑顔で、優しく、とにかく不安な気持ちを受け止めて欲しいと思いませんか?

   アルツハイマー型認知症の方の繰り返される話もじっくりと真剣に聞くことで
   治療効果があるという精神科医のツイートを読みました。
   不安にかられて何度も同じことを質問したり、言ったりする時、頭から否定せずに
   優しく聞いてくれる人がいるだけで気持ちが落ち着く(気がすむ)というのは
   健康な方も病気に苦しむ方も同じでしょう。

 < 幻視を訴える人に対して避けたい態度・言葉 >

頭ごなしの否定 (そんなもの居るわけないだろ!なぜそんなことも分からないの?)
叱りつける   (バカなこと言うな!しっかりしろ!いい加減にして!)
取り合わない  (はい、はい、どうせ またいつもの虫でしょ?)
冷笑、呆れ、見下した態度、困惑・失望・恐怖の表情そのまま伝わります

 < 幻視を訴えた時の言葉かけ  —愛情と敬意を込めて— >

本人には見えていることを認め、幻視であることを伝えます。不安を取ります。

「居間に知らない男が座ってるけど、あれは、誰?お客さん?」(不思議そうに)
「そう。お母さんには、男の人が、見えてるのね。怖い感じの人?いくつ位なの?」
「ぶすっとしてるけど、怖くはないよ。二十歳位だけど・・」
(「あなたには見えないの?」と自分から聞くことも多い。)
「そう。若い人が見えるのね。でもね、私には、見えないの。
 怖くないなら良かったね。お母さんの病気は、人には見えないものが見える病気なの。
 だからその人もだと思うよ。幻だから何も悪さはしないからね。大丈夫だからね!」
「本当?嫌だなぁ。私、どうしてそんな変な病気になっちゃったんだろうね」
辛いよね。でも夢と同じで、ただ見えてるだけだから気にしなくていいよ。大丈夫!」


これは、私の母と交わした会話です。せん妄でない時は、これで落ち着いていました。

しかし「こんなにはっきり見えてるものが、幻であるはずがない」と言う時もあります。

触ると消える方(消えない方も多い。)、大きな音を立てる気をそらす(違う部屋に行く。違うことをする。猫を抱く等)、おまじない等で消える方等、様々です。

例えば、「じゃあ、一緒に触ってみようか」と優しく誘ってみます。
怖がる時は、無理強いせず、代わりに触ったり、居るという場所に立ってみたりします。
ね?幻だったでしょ?だから何も悪いことはしないからね。心配ないよ」と伝えます。

幻視を幻視と理解できず、怯えているような時には、撃退したフリ(演技)も有効。

私の母は、怖い幻視は少ないので、幻視の話を一緒に楽しむことが多いです。(記事
母も話したがり、私も聞いていて楽しいので、良いコミュニケーションが生まれます。
(夢の話を人にしたり、聞いたりという感覚に近いように思います。)
何が、どんな風に見えているかを訊ねると、詳細に説明してくれます。(記事

ただ共感し過ぎて、妄想(本当のことだと信じ込む)に発展しないように気を付けます
記憶力がありますから、いい加減なごまかしは、覚えていて、不信感を持たれます。
幻視だと無理に説得することも気持ちを傷つけ逆効果になることが多いです。

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の幻覚・妄想の種類と特徴」(小阪医師の本から)
*「本人は、幻覚をどう感じているのか」(本人の体験談)
*「フジテレビ”とくダネ!”レビー小体型認知症特集の全内容
*「NHK”ためしてガッテン”レビー小体型認知症特集の内容と補足ほか
*「幻視はどう見え、どう感じているのかを疑似体験しよう!
*「幻覚を起こす脳のしくみ」(世界的に有名な2人のプレゼンテーション動画)
*「朝日新聞のレビー小体型認知症特集記事」2013年1月

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ハナニラ(白い花も)
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No title

幻視への対応みなさん、マニュアル的に知りたがります。

いちばん大事なことは、関わる人はその人の人生を知る事だと思います。
どんな方でどんな人生を過ごして来て、何が好きで何がきらいで、、
その知識を元に、その方への対応をTPOでしていくこと。

触って消えるってよく言うけど、消えないよというのが実際多いかも。
周囲が触るから、、自分も触ってみて、ま、いいか、、みたいな感じ
のようにも思います。(本人ではないので、なんともいえませんが)
もちろん消えるというのも事実でしょうね。
おまじないも、その人、その人にあったものがあり、
それで納得できればそれでいい。

時にはいっしょに戦い、やっつけたり、
単純にはらってあげたり。
大きな音をたてるのは私はやめたほうがいいと思います。
いらだちと、衝撃が大きい場合が多いと思う。

幻視であることを伝えるというのも時と場合によります。
本人には実際見えていて、事実、現実なわけですから、
見えないものが見えてるのですよと、否定することにもつながります。
ご本人の病識があって、幻視だと伝えても、
ご本人がこれが病気のせいだと、自分に言い聞かせることは
かなりのストレスだと、ご本人から伺ったことがあります。
年齢にもよるし、性格にも関係してくるし、難しいです。

不安感をなくすためにいろいろ話しかけるのも注意が必要。
やはり性格によっては、自分がおかしいと感じて、
家族には言わなくなります。不安感をかえって倍増することもあります。
何事も適度に。

幻視は最期まであると思います。
環境によって、見える回数は減ることもあると思うし、
見なくてすむかもしれないし、
またお薬などの調整が功を奏することもある。

周囲は、時には役者、時には単純に寄り添う人、になり、
家族はみなさん、自然に幻視を一緒に楽しめる(失礼)
ようになっていきます。

介護の現場は、なんとなく無視のかたちが多いのかな、
恐がっていたら、だいじょぶだいじょぶで、確信にはふれない
ことが多いような気もします。
ちゃんと対応してるとこもあると思いますが。

だけど、幻視続きからせん妄の世界に入ってしまって
そこから抜け出せない場合、、ご本人は非常に疲れると思います。
薬での微調整が必要だけれど、しない方、まちがった処方など
いっぱいあります。
家族も勉強しておくべきです、ご本人のためにも。

介護家族としては、いつのまにか、幻視はそう大きな問題ではなくなるときがやってきて、
目の色や、目つきなどで、あ、今だ、とわかるようになります。
キャッチしたら、瞬間でそのときの対応を考えるようになります。

ご本人が辛くないように、そこを基本に考える、かな。






幻視とせん妄

ygraciaさん

豊富なご経験からの適切なアドバイス、ありがとうございました。

私も母の介護体験を基準にして、つい書いてしまうのですが、
ygraciaさんの言われる通り、その方の人生、性格、考え方、年齢などにより
対応は、十人十色、百人百色になるべきですね。

幻視は、センセーショナルに取り上げられますが、それだけ幻視の見える病気
に対する世間一般の偏見が強いということだと思います。

家族が、時間と共に落ち着くのは、接している内に、
幻視とその人の認知機能や人格とは、無関係だという事実を
理解できるようになるからだと思います。

大変なのは、ygraciaさんの書かれた通り「せん妄」です。

幻視も誤解されていますが、せん妄は、言葉も知られていません。

でも、症状を読めば、すぐにわかります。
「入院したら急に認知症になった/認知症が進んだ」と言う多くは、せん妄だと思います。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1173.html

レビー小体型認知症は、せん妄を起こしやすいのが特徴です。
一時的な状態なのに、認知症が進んだ誤解していると慢性化します。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1097.html

レビー小体型認知症のせん妄は、多くの医師もよく知らないと思います。
家族が絶対に知らなければならない知識の1つです。
上に紹介した2つの記事は、皆さんに必ず読んで頂きたいです。

プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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