便秘を治す(自律神経症状)
レビー小体型認知症では、自律神経障害として重症の便秘に苦しめられる方が多いです。
『自律神経のバランスが崩れると強固な便秘に。交感神経過剰で「腸が動かなくなるタイプの便秘」、副交感神経過剰で「腸が収縮するタイプの便秘」になる』<出典:小林弘幸(順天堂大学教授。便秘外来医師)著『なぜ、「これ」は健康にいいのか?」P.92>
「不定期にトイレに長時間こもるため外出ができない、デイサービスも断られた」
「通院途中に大量の便がオムツから溢れ出てしまった」等という深刻な体験談もレビー小体型認知症介護家族から多々伺っています。
認知症高齢者の便秘は、精神状態の劇的悪化(→せん妄)の原因になる場合もあります。
既に知られているもの、知られていないものを取り混ぜて便秘対策をご紹介します。
何が効くかは体質により一人ひとり違いますので、すぐ諦めずに色々試してみて下さい。
*食生活(毎朝の食事。1日3回の規則的食事。十分な量。適度の油分)
食物繊維(特に納豆などの水溶性食物繊維)をとる。→水溶性食物繊維の多い食品一覧
追記:過剰な食物繊維も逆効果になります。
(出典:便秘外来の医師がすすめる食事)
「油分と食物繊維があるすりごまを毎日大さじ1杯食べてもらう」
という便秘外来の医師の言葉をテレビで聞きました。
*排便姿勢も重要→「ためしてガッテン」公式サイト(便秘特集)
「寝たままでは排便はできない」と中村仁一医師の著書(P.83)にも。
追記:本人にも介護者にも負担でない範囲で、可能ならポータブルトイレ等の利用を。
*水分を充分に。特に、起床後すぐの1杯の水が効果的(便秘外来の小林弘幸の著書)
(しかし水は体を冷やすので、お湯にすべきだという医師もいます。)
*乳酸菌(ビフィズス菌など善玉腸内細菌)を主成分とする食品や整腸剤。(出典同上)
「ヨーグルト(や乳酸菌飲料)でも人によって体質に合う菌、合わない菌がある。
数週間試して効果を感じなければ、他の種類のヨーグルト等に変えた方がよい」
という専門家の記事を読んだことがあります。(出典不明)
ビフィズス菌入り飲料(ミルミル)と乳酸菌入り飲料(ヤクルト)を毎日飲んだら
座薬が要らなくなったというレビー小体型認知症体験談を最近聞きました。
夕食直後に飲むと効果が高い(胃酸が食事で弱まり、より多くの菌が腸に届く)と販売員から効きました。オリゴ糖も良い腸内細菌を増やすのに有効と言われています。
腸内細菌や腸の働きは、藤田 紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)の本が面白いです。
*運動も重要。(私の友人に「スロージョギングで便秘が治った」という人がいます。)
(ウォーキング、ラジオ(テレビ)体操、認知症予防プロジェクトに取り入れられて
いる踏み台昇降—スローステップ—、便秘体操など何でも)
*薬の副作用→便秘を起こす主な薬一覧(パーキンソン病治療薬や利尿剤など多数)
*マッサージ。へそを中心に時計回りに両手でぐっと押さえつつ回す。10〜20回
固い所があれば、そこをゆっくり優しく揉みほぐす。マッサージは、就寝前が効果的。
(へそ周りには腸のツボがあり、腸の働きを高めるツボ刺激にもなっているそうです。)
< 鍼灸の名医から聞いた東洋医学的な便秘解消の方法 >
*よく噛んで(消化しやすくして)食べる。「胃に歯はない」
*体(特にお腹)を冷やさない。「冷えは、胃腸の働きを低下させる」
*体を冷やす食べ物、飲み物を避ける。(温度だけでなく種類も→一覧)
(大根など体を冷やす性質の野菜は、火を通すようにし、生食をなるべく避ける。)
*ヘアドライヤーで、へそとその周囲(便秘のツボがある)を毎日1度は温める。→詳細
(湯たんぽや貼るカイロでも良い。高温でなくてもお灸と同じ治療効果が得られる。)
追記:低温やけどに要注意!動けない高齢者に長時間の湯たんぽやカイロは危険です。
追記:上記の名医が薦める便秘に即効のツボ→図解
(追記:このツボが良く効いたというお礼の非公開コメントを頂きました。)
以上のような薬に頼らない方法をまずおすすめします。(理由はコメント欄を)
全部試してもダメな方には、アミティーザという新薬もあります。レビー小体型認知症介護家族のお話では、非常に効く方、効かなかった方、両方いらっしゃいます。
座薬(新レシカルボン等)を使う方もいらっしゃいます。
追記:コメント欄に記事にある以外の方法や失敗例、注意点などがあります。
是非、お読み下さい。
追記:→「自分や家族の腸内年齢や腸内細菌バランスのチェックができるサイト」
追記: ある医師の処方→こちら (レビー小体型の場合、酸化マグネシウムでは便秘と下痢を繰り返し、粘った便になるので使わない。)
<関連記事>
*「レビー小体型認知症の自律神経症状」
*「立ちくらみ、意識消失(失神)対策」(レビー小体型認知症に多い自律神経症状)
*「自律神経失調症をツボで治す」
*「認知症、パーキンソン病に効果のある鍼灸のツボ」

ハコベ(別名:朝しらげ)
春の七草の1つ。
『自律神経のバランスが崩れると強固な便秘に。交感神経過剰で「腸が動かなくなるタイプの便秘」、副交感神経過剰で「腸が収縮するタイプの便秘」になる』<出典:小林弘幸(順天堂大学教授。便秘外来医師)著『なぜ、「これ」は健康にいいのか?」P.92>
「不定期にトイレに長時間こもるため外出ができない、デイサービスも断られた」
「通院途中に大量の便がオムツから溢れ出てしまった」等という深刻な体験談もレビー小体型認知症介護家族から多々伺っています。
認知症高齢者の便秘は、精神状態の劇的悪化(→せん妄)の原因になる場合もあります。
既に知られているもの、知られていないものを取り混ぜて便秘対策をご紹介します。
何が効くかは体質により一人ひとり違いますので、すぐ諦めずに色々試してみて下さい。
*食生活(毎朝の食事。1日3回の規則的食事。十分な量。適度の油分)
食物繊維(特に納豆などの水溶性食物繊維)をとる。→水溶性食物繊維の多い食品一覧
追記:過剰な食物繊維も逆効果になります。
(出典:便秘外来の医師がすすめる食事)
「油分と食物繊維があるすりごまを毎日大さじ1杯食べてもらう」
という便秘外来の医師の言葉をテレビで聞きました。
*排便姿勢も重要→「ためしてガッテン」公式サイト(便秘特集)
「寝たままでは排便はできない」と中村仁一医師の著書(P.83)にも。
追記:本人にも介護者にも負担でない範囲で、可能ならポータブルトイレ等の利用を。
*水分を充分に。特に、起床後すぐの1杯の水が効果的(便秘外来の小林弘幸の著書)
(しかし水は体を冷やすので、お湯にすべきだという医師もいます。)
*乳酸菌(ビフィズス菌など善玉腸内細菌)を主成分とする食品や整腸剤。(出典同上)
「ヨーグルト(や乳酸菌飲料)でも人によって体質に合う菌、合わない菌がある。
数週間試して効果を感じなければ、他の種類のヨーグルト等に変えた方がよい」
という専門家の記事を読んだことがあります。(出典不明)
ビフィズス菌入り飲料(ミルミル)と乳酸菌入り飲料(ヤクルト)を毎日飲んだら
座薬が要らなくなったというレビー小体型認知症体験談を最近聞きました。
夕食直後に飲むと効果が高い(胃酸が食事で弱まり、より多くの菌が腸に届く)と販売員から効きました。オリゴ糖も良い腸内細菌を増やすのに有効と言われています。
腸内細菌や腸の働きは、藤田 紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)の本が面白いです。
*運動も重要。(私の友人に「スロージョギングで便秘が治った」という人がいます。)
(ウォーキング、ラジオ(テレビ)体操、認知症予防プロジェクトに取り入れられて
いる踏み台昇降—スローステップ—、便秘体操など何でも)
*薬の副作用→便秘を起こす主な薬一覧(パーキンソン病治療薬や利尿剤など多数)
*マッサージ。へそを中心に時計回りに両手でぐっと押さえつつ回す。10〜20回
固い所があれば、そこをゆっくり優しく揉みほぐす。マッサージは、就寝前が効果的。
(へそ周りには腸のツボがあり、腸の働きを高めるツボ刺激にもなっているそうです。)
< 鍼灸の名医から聞いた東洋医学的な便秘解消の方法 >
*よく噛んで(消化しやすくして)食べる。「胃に歯はない」
*体(特にお腹)を冷やさない。「冷えは、胃腸の働きを低下させる」
*体を冷やす食べ物、飲み物を避ける。(温度だけでなく種類も→一覧)
(大根など体を冷やす性質の野菜は、火を通すようにし、生食をなるべく避ける。)
*ヘアドライヤーで、へそとその周囲(便秘のツボがある)を毎日1度は温める。→詳細
(湯たんぽや貼るカイロでも良い。高温でなくてもお灸と同じ治療効果が得られる。)
追記:低温やけどに要注意!動けない高齢者に長時間の湯たんぽやカイロは危険です。
追記:上記の名医が薦める便秘に即効のツボ→図解
(追記:このツボが良く効いたというお礼の非公開コメントを頂きました。)
以上のような薬に頼らない方法をまずおすすめします。(理由はコメント欄を)
全部試してもダメな方には、アミティーザという新薬もあります。レビー小体型認知症介護家族のお話では、非常に効く方、効かなかった方、両方いらっしゃいます。
座薬(新レシカルボン等)を使う方もいらっしゃいます。
追記:コメント欄に記事にある以外の方法や失敗例、注意点などがあります。
是非、お読み下さい。
追記:→「自分や家族の腸内年齢や腸内細菌バランスのチェックができるサイト」
追記: ある医師の処方→こちら (レビー小体型の場合、酸化マグネシウムでは便秘と下痢を繰り返し、粘った便になるので使わない。)
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*「立ちくらみ、意識消失(失神)対策」(レビー小体型認知症に多い自律神経症状)
*「自律神経失調症をツボで治す」
*「認知症、パーキンソン病に効果のある鍼灸のツボ」

ハコベ(別名:朝しらげ)
春の七草の1つ。
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