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立ちくらみ、失神(自律神経症状)対策

足湯で血流改善」の記事のコメント欄に書いたのですが、レビー小体型認知症では、
自律神経障害による立ちくらみ意識喪失便秘、排尿の問題(頻尿失禁等)、
汗の異常(多汗寝汗。逆に、汗が出ないため微熱が出る等)といった様々な症状に苦しめられます。

直接命に関わることではないので医師は軽視しやすいですが、こうした症状は、
外出を困難にしますし、本人の苦しみ介護者の苦労も深刻です。
しかし誰にでも効く特効薬というのは、中々聞きません。
以下は、織茂智之医師(関東中央病院神経内科部長)の書いた対策方法です。

出典:「DLB(レビー小体型認知症)の自律神経障害の治療」織茂智之医師。
冊子「レビー小体型認知症研究の最前線5th.Anniversary」2012年発行P.176〜180


 < 起立性低血圧 >(立ちくらみ/立ち上がった瞬間の失神)

脱水便秘、排尿困難時のいきみ降圧薬を避ける。
●立ち上がる時は、なるべくゆっくり、時間をかける。
頭部を高くして寝る。(起立性低血圧患者は寝た状態で高血圧になるため)
弾性ソックスストッキングで下半身に血液が溜まらないようにする。
●高血圧や心臓病などがない場合は、十分な塩分(10g/日)、水分補給を。
カフェイン(血管拡張を抑制)、高たんぱく食(血管内浸透圧を高める)も効果。
●治療薬(アメジ二ウム等の交感神経刺激薬。血管拡張抑制に働くプロプラノロール。他)

 < 食事性低血圧 >(食事中や食後の血圧の急降下)

●食事の量を少量にし、回数を増やす。特に炭水化物(ご飯等)を少なくする。
高温の食べ物を避ける。
ゆっくり食べる

 < 排尿障害 >(頻尿、尿失禁、残尿、尿閉など)

●骨盤底筋体操(動画:尿漏れ対策)、膀胱訓練(詳細)、排尿習慣訓練(その人の排尿
 リズムを観察し、その時間に毎日トイレ誘導して習慣化させる。)などがある。
●薬物治療もある。

 < 消化管運動障害 >(便秘、麻痺性イレウスなど)

薬の副作用で起こっている場合もあるので確認する。
→便秘を起こす主な薬一覧(パーキンソン病治療薬や利尿剤など多数)


<関連記事>
*「レビー小体型認知症の自律神経症状
*「レビー小体型認知症の失神(意識消失発作)」(共和病院サイト)
 (入浴後も起こしやすいので、座って身体を拭くようにと書いてあります。)
*「起立性低血圧とは(予防と治療も)」(このブログ外サイト)

追記:食事性低血圧、失神の予防法を書いたサイト→こちら

追記:便秘も含め、自律神経障害の対策を詳しく書いたサイト→こちら

952.jpg
枝垂れ梅(しだれウメ)
関連記事

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レビーの自律神経障害に対する治療は

レビーの自律神経障害に対する治療は、良い方法に乏しいのが現状です。
ストレスや体質などが原因の副交感神経優位の自律神経障害が、低血圧症に伴う不定愁訴や起立性低血圧の原因となっています。
この場合も有効な薬物療法がそれほどなく、治療に安住するケースが少なくありません。
抗不安薬や低血圧症に伴う諸症状に改善に使われるメトリジンなどを使用していくのですが、改善率はそれほど高くなく、十分な改善が望めないケースが少なくないようです。
交感神経の働きが過剰に成ることで起こる、発作性心房細動や心房頻拍症などは、交感神経の働きを抑える薬剤が有効な場合が多いのと大きな差になっています。
副交感神経優位の自律神経失調症の場合、交感神経の働きを高める必要があるのですが、これに対する安全な薬物療法がないのが現状なのです。交感神経を賦活しすぎると心停止など重篤な副作用があります。気管支ぜんそくに対する交感神経刺激薬の過剰吸入で、死亡例が出ていることからわかるように、安全に交感神経の働きを高めるには、運動以外良い方法がないのが現状です。

レビーの場合、交感神経の器質的な障害が原因となっており、運動療法の限界があることも、治療を難しくしている原因です。
しばさんの取材で分かるように、漢方薬で改善するケースがあることは事実です。
ただ漢方薬は、使用法が難しく専門的な勉強を行った医師以外、敷居が高いのが現状です。
洋薬のように、交感神経の機能低下に対して一律にこの薬剤と出来ないのが、漢方薬です。
漢方に熟達した医師以外、私を含めて敷居が高いのが現状なのです。

神経系の働きが、異常に高まった状態へのアプローチは比較的容易なのですが、低下した場合のアプローチは難しいのです。

自律神経は使用している神経伝達物質
交感神経:カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリンなど、ドパミンもカテコールアミンの一つです)
副交感神経:アセチルコリン
なのですが、これらの神経伝達物質は、脳内でも重要な働きをしています。
これらの神経伝達物質の作用に影響を充てる薬剤は、薬剤過敏性が強いレビーにも使用が難しいと言う理由もあります。

以上のような理由で、レビーの自律神経障害に対する有効な治療法が確立していません。

認知症を学ぶ会へ投稿で、興奮を抑えるため処方された抗てんかん剤で異常な発刊が改善したというケースがありました。
このケースでたまたま起こった現象なのか、多くのケースで有効なのか検証が必要と感じました。
レビーの自律神経障害に対する治療は、本当に難しいです。
(レビーでなくとも自律神経失調症の治療は難しいようです)。

漢方治療

hokehoke先生
大変詳しいご説明、本当にありがとうございます。

私も「こんなに苦しんでいる。こんなに大変だ。通院すら大変な苦労をする」
というお話は、多くの介護家族から伺っていますが、
この薬で自律神経症状がすっかり治まったとか、
これをしたら劇的に良くなったという話は、殆ど聞いたことがありません。
(運動―これも効果に波があるようです。効果が薄れたというより、自律神経のバランスが崩れ過ぎて、疲労感が増し、運動もできなくなる時があると言う方がいいのか??―
と漢方薬や鍼灸などの東洋医学的な治療くらいでしょうか)
自律神経失調症しかり、ですね。

漢方薬の治療の難しさは、よくわかります。
(漢方医による漢方治療の実例。体験談)
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1114.html

今は、大学病院などに漢方外来(名称は夫々違います。)がある所もありますね。
関東のある漢方外来は、予約を入れてから診察を受けられるまで3ヶ月待ちだそうです。

開業医で、良い漢方医探しは、ネットでも難しいです。
ズラズラ出ますが、どの医師が、腕の良い漢方医かは、中々判断がつきません。

日本東洋医学会が認定している漢方医もいます。
http://www.jsom.or.jp/index.html
(医師も検索できますが、出来の悪い作りで使いにくいです。)

東洋医学(漢方)について書かれた本や雑誌などにも都道府県別に医師のリストがあるので、そうしたもので調べるのも手です。

詳しくは知りませんが、「指導医」と認定されて、新人漢方医(?)に指導する立場の医師もいます。

治療費(薬代)は、ホームページや電話で確認できます。

ツムラなど保険がカバーする医療用漢方薬のみを使う場合は、普通の薬と変わらない値段(安価)だそうです。

鍼(はり)は、もっと値が張りますが、腕の良い針灸師を選べば、色々な不快な症状を緩和できるのではないかと思います。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-859.html

抑肝散

私のお世話になっている漢方専門医が、
「抑肝散」が万人向けに処方されていることに 少々呆れ気味だったことが印象に残っています。

東洋医学は、「四診」に基づく処方であることを知れば 納得出来ました。
オーダーメイド処方とでも言えるものでしょうか。

薬剤過敏の母に 漢方薬で良いものが見つけられればとの思いから受診させましたが、「抑肝散」はあまり効果がないだろうとの診断でした。

抑肝散

くろまめさん

貴重なコメントありがとうございました。

「漢方医による漢方治療の実例。体験談」にもありますが
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1114.html
東洋医学では、独特の体質分類(実証、虚証など)によって、
同じ症状でも処方する漢方薬が変わるそうです。

ある漢方の医師から聞いたことがあります。
「同じ薬を同じ量で何年も飲み続けるなど、東洋医学では、有り得ない。
人間の体(体調・体質など)は、どんどん変わっていく。
漢方薬は、その人の体の変化に合わせて、常に調整していく。
効いていた薬が、急に効かなくなることもある。
そうしたらそれに対応して別の薬を試す。」

抑肝散が効かず、抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se52/se5200140.html
が効くレビーの方もいらっしゃいます。
両方共効かない方もいらっしゃいます。

効果の見極め(観察)も大切かも知れませんね。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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