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レビー漫画(10)夜中の転倒対策

このブログの読者のsimsimさん(お母様がレビー小体型認知症)の作品です。
(幻視3部作→その1  その2 その3 転倒→その4 妄想→その5 アルツハイマー型との違い→その6 人物誤認→その7 レム睡眠行動障害→その8 異変の始まり→その9
症状の描写が正確ですので、介護・福祉・医療関係の方々にも是非読んで頂きたいです。

注:著作権はsimsimさんにありますので、勉強会の資料などで利用されたい方は、
  コメント(公開/非公開)でご一報下さい。
  既に医学部やケアマネの研修、家族会の勉強会などで利用されています。
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 < コメント by しば>

パーキンソン症状小刻み歩行ヨチヨチ歩きスキーヤー姿勢などと説明してきましたが、見たことのない方には、「イメージがわかない」と言われてしまいます。
この絵は、パーキンソン症状の姿をとても分かりやすく描いています。

体が固まり立つこと、歩き始めること、歩くことが大変な苦労になる。(介助も)
膝も腰も曲がり、足は開いた状態でやっと歩くが、非常に不安定で簡単に転ぶ
●歩く時は、を全く振らず、体の前側に固定したまま。
●転ぶ時も手で体を守れず、不自然な形に転び顔面強打することも多い。

夜中に歩き出してしまうのは、せん妄(→具体例)のことが多く、『子供を迎えに行く/家に帰る/会社に行く』等、本人には本当に重要な用のため必死で歩いてしまいます。
私の母は、普段、寝返りも打てないのに、ベッドの下で発見された時があります。
認知症では「火事場」のような力が、突然出ることがあるので、放置は危険です。

レビー小体型認知症は、不安感が強い方が多いです。(→詳細
病識(病気の自覚)があり、自律神経症状(だるさ、不眠、頭痛、便秘等様々)があり、色々な幻視が見え、うつ状態も症状の1つ。どうしても暗くなりがちです。

少しでも安心させることが、レビー小体型認知症のケアには、特に重要だと思います。

私の母が、孫に「天井の隙間から、怖い人が、降りて来る」等と訴えた時、孫は、
「おばあちゃん、大丈夫だよ!もしそんな人が来たら、僕が闘ってやっつけてあげるよ。僕が、おばあちゃんを守るから!」と言ったそうです。
私はその場にいなかったのですが、母は、とても幸せそうにしていたようです。

simsimさんのお母様がいらっしゃるのは、グループホームです。
こんな職員さんが居て下さったら、家族も本当に安心ですね。

追記:コメント欄に「火事場の力」の実例、脳の仕組み/緑内障でも使えるパーキンソン症状の薬(一般の抗パーキンソン病薬は、眼圧を上げる作用がある。)などが詳しく書かれています。

<関連記事>
*「レビー小体型認知症のパーキンソン症状(介助のコツも)
*「レビー小体型認知症と突発性正常圧水頭症の歩き方(動画)」YouTubeへのリンク
*「認知症と生きる方が必要としているもの
*「幻視への対応」(コメント欄に)具体的に何と声かけすればいいのか。
*カテゴリ「介護施設のこと(選び方など)


この講演の動画
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せん妄の時は

せん妄の時は、「火事場の馬鹿力」が使えるように成る事が多いです。
通常筋肉や関節などの負担を抑えるため、最大筋力の1/5程度しか使えないように成っています。この制限が解放されるため、高齢者と思えない力が出る事もあります。
せん妄の時は、左右どちらかの足が軽く麻痺している事も、転倒の原因と考えられます。
急性期のせん妄は、ニコリン1000mg投与で収まる事が多いですが、再発しやすいのが難点です。ニコリンで下肢の麻痺も改善しますので、私は何日か続けて投与します。
在宅だと、訪問診療を行う医師が対応してくれると、良いのですが・・・・。

火事場の力

1階で寝ていた歩けない方(認知症)が、家族がいない間に2階に上がり、窓から飛び降りた実例を読んだことがあります。

介護者にとっては、かなりストレスになる話ですが、やはり「絶対動けないから長時間放置しても大丈夫」とは思わない方がいいと思います。

特に、せん妄が、度々ある場合などは、気をつけましょう。

母(寝返りができない。)もベッドの柵を引き抜いたことがあり、施設職員さんも「信じられない。どうやったらできるのかわからない」と言っていました。

hokehoke先生。「せん妄の時に、片方の足が軽く麻痺している」というのは、初めて聞いたのですが、誰にでも起こることなのでしょうか?
理由は、解明されていますか?


No title

そうなのです〜
まさか〜の連続でした、私の父も。
昼間は歩くのもやっと、ヨロヨロうとうとなのに
夜中にですね、塀にまたがってました。
降りれない〜〜って。
ま、120cmの高さですが、植木鉢をひっくり返して
台にして。。
猫が下から見上げてて。。。
その、ワンシーン、はっきり覚えてます。
驚いたけど、おかしいのと、悲しいのと、、
降りれないというから、私が背中をだして、おぶさって、と
いうと、素直におぶさってきた父でした。。

タンスの上に登ってたりとか。
ベット柵は、病院でも投げてました。

網戸はずしちゃう、おばあちゃんの話とかも聞きました。

ほかのおじいさんですが、洋服ダンスを倒そうとするの見ました。

重いタンスをさっさか、動かすのは父がやってましたけど。

せん妄のとき、目は良くみてたけど、足のほうは見てませんでした。
残念。

せん妄の原因は

私が経験したせん妄の多くは、脳幹部の一過性虚血(TIAとは違います)が原因でした。一時的に脳梗塞と同じ状態になってしまいます。脳梗塞と同じように片麻痺を起こす場合が良くあります。
この時下肢の麻痺だけ残りやすいのです。
このような一過性虚血は、一日の温度差が10℃を大きくえわ回ると起きやすいのですが、このような条件になる地域は多くはありません。
脳梗塞と同じ状態にならなくとも、一過性の強い脳虚血の繰り返しが、認知症の進行に大きな影響を与えていると考えています。このような強い脳虚血の繰り返しが、脳血管性認知症の大きな原因だと考えています。
せん妄を起こしやすいのは、脳血管性認知症と一般に言われています。

このような一過性の脳虚血は、レビーで起きやすいのです。理由は迷走神経反射(迷走神経の働きが過剰に成るため)により、血圧が下がり脳血流が異常に低下するためと考えられます。
レビーで原因不明の失神発作は、この一過性脳虚血が一因だと思います。
ラクナ梗塞は、脳の虚血が強い時(血流が低下する)に細動脈レベルで血液が固まり起こると言われています。
レビーの場合、多発性脳梗塞(=脳血管性認知症と考えられています)を起こしやすい考えられます。このためレビーは、MRI検査で脳血管性認知症と誤診されるのだと思います。

九州大学の久山町の剖検データでは、脳血管性認知症・レビー小体型認知症・アルツハイマーの順でした。脳血管性認知症の中に、相当数のレビーが混じっていると思われますので、私は日本で一番多い認知症はレビーだと考えています。
実際、私が遭遇する認知症の大部分はレビーやLPCです。

No title

ygraicaさん

・・・凄いですね・・・。
どれも凄過ぎて、漫画みたいですね。(すみません)

でもお父様のように、せん妄がすっと治まって、普通に戻ってしまうのも、私たち一般人には、不思議なんですよね。

私の母も一晩中出掛けると騒いだ(せん妄の)後、全く正常な思慮深いことを突然言いました。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1094.html

私たちは、脳を固定的なものと考えているんだなと思います。

だから「(幻視の)(虫、動物)がいる」と言うだけで、脳全体がダメになった(ボケて思考力も理解力も判断力もなくなった)と考えてしまう。
本当は、視神経に関係する部分が若干の誤作動を起こしているというだけのことなのに。

「認知症の人=何もわからず、何も感じず、人間ではなくなった人」
というような誤った認識が、あまりにも広く、深く浸透してしまっていて、
レビー小体型認知症では、意識障害や「認知の変動」で悪い状態の時でなければ、普通の人のように話ができる方が少なくないということを理解してもらうことは、容易でありません。

頭は、一度壊れたら、ずっと、常に壊れていると信じられています。
そうではないという正しい理解が、浸透することを願います。

hokehoke先生

解説、ありがとうございます。

レビーでは、CTやMRI(脳の画像検査)で異常がみつからないそうですが
(小阪憲司著「第二の認知症」P.111)
脳血管の異常が画像に現われるようになるのは、病気の進行と共にということでしょうか?

度々の質問、すみません。

無症候性脳梗塞

レビーの方は、CTでは確認が難しいですがMRIで確認すると、ラクナ梗塞がある程度認められるケースが少なくありません。
これらの大脳半球のラクナ梗塞は、無症候性脳梗塞と考えられており健康な方でも60歳を過ぎると認められてきます。
このため、レビーのtラクナ梗塞は医学的に問題になる事がないケースが多いです。ラクナ梗塞が多いケースは、脳血管性認知症と判断されています。症状でなく画像診断を優先する医師が、誤診が多いようです。

画像か症状か/緑内障とパーキンソン症状の治療薬

hokehoke先生

ありがとうございました。

「症状より画像診断」というのは、医師だけでなく一般の方々にも多い信仰なのだと感じることが、最近、色々ありました。

1.「画像も撮らずに症状だけでレビーと言われた。とんでもない」
 というコメントをネット上で見かけました。

2.「レビー小体型認知症なんて、画像を撮れば、レビー小体っていう丸い物質が写って、すぐ診断できるんですよね?誤診なんてないですよね?」という質問を受けました。

(レビー小体は、死後、脳の断片を顕微鏡でのぞかなければ見えません。)

画像で何でもわかるという誤解が浸透してしまっているということですね。

「医師でも診断が難しいものを、どうして素人が分かるんですか?」
という質問も最近、受けました。

症状をよく知らない医師は、よく誤診すると推測されますが(介護家族の方々のお話から。)
介護家族は、症状には精通していますから、似た症状の方の話を聞いたり、読んだり、見たりすれば、すぐ「レビーではないか?」とピンと来ます。
(それで診断できないのは、勿論です。)

ですから医師ももう少し症状を知って下されば、誤診は激減するはずだと思っています。
(レビー小体型認知症の症状チェックリスト
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1000.html

hokehoke先生

話が変わりますが、もう1点お伺いしてもよろしいでしょうか?

緑内障のあるレビーの方の場合、パーキンソンの治療薬は、眼圧を高めてしまうために使えないそうです。
ある方が、そのためにパーキンソンの治療薬を一切使えず、寝たきりの状態です。

緑内障のある方でも使えるパーキンソンの治療薬は、あるのでしょうか?
何かアドバイスがあれば、是非教えて下さい。
大変恐縮ですが、よろしくお願いします。

パーキンソン治療薬

最近グルタチオンの注射がパーキンソン病で効果がある事が判ってきました。
投与量が1回600~2000mgと多いのと、保険で承認されていないのが、大きなネックに成っています。
パーキンソン病のみならず、レビーやLPC(特にLPC)でも効果があるケースが少なくないようです。
グルタチオンは、アレルギー(アナフェラキシー)以外、問題となる副作用は無いようです。ですから緑内障があっても、問題ないと思います。

hokehoke先生

どうもありがとうございました。

グルタチオンは、かなり高価だと聞いています。
多くの方に効果があるのであれば、保険適応になって欲しいと思います。

アレルギー反応は怖いですが、パッチテスト(少量を皮膚に塗って反応をみる試験)のようなものは、あるのでしょうか。

<hokehoke先生のコメントにある「LPC」とは、前頭側頭型認知症(ピック病)とレビー小体型認知症の混合型のことです。怒りっぽい等の特徴があります。河野和彦医師の作られた言葉です。>

グルタチオンは、

後発品は、薬価ベースで1本56円です。
通常3~8本の使用ですから、それほど高いものではありません。
すべてのケースに効果が有る訳では有りませんが、効いた時は驚くべき改善を認めます。

アナフェラキシー反応は、パッチテストなどで確認することは難しいです。テストでも重篤な反応を起こす事もあり、1回目と2回目の投与と」間隔をおいたときの再投与をきちんと観察して、アナフェラキシーを起こした時にすぐ対応できるようにするしか無いですね。
医師から見ると、交通事故見たいな物と言う感覚があります。
事前に予測ができず、気がついたときは重大な事態に成っていますから・・・。何らかの方法で事前に分かればよいのですが・・・。

私が、研修医時代に聞いた話では、慢性気管支炎の方に前回使用した抗生剤を主治医が再投与した時の話です。主治医がゆっくり静注して、半分ほど注入医sたときに患者に抗絵をかけたら、すで気呼吸が止まっていたと言うケースがあります。
どうやって防げばよいのか、判りません。
アナフェラキシーは。頻度は多くはありません。稀と言って良い頻度です。

グルタチオン点滴

hokehoke先生
詳しい情報、ありがとうございました。

56円ですか・・・。
私が、「グルタチオン点滴が、パーキンソン症状に良い」と読んで、ネットで価格を調べた時は、主にアンチエイジングを目的としたクリニックで1000mg=1万円前後でした。

庶民には、手が届かない治療なのだと思い込んでいましたが、勉強不足でした。
教えて頂いて良かったです。ありがとうございます。

アレルギーに関しては、予防接種と同じで、注射の後に万一のことが起きないように(起きてもすぐ対応して大事に至らないように)待合室で観察するという対応になるわけですね。

グルタチオン点滴

こんにちは。
わたしもグルタチオン点滴のことを教えていただき、
調べたところ、保険の効かないガンクリニックやアンチエイジングのクリニックでやっているケースがほとんどです。
3000円でやってくださるクリニックも見つけましたが、週三回となるとやはり現実的ではありません。

アメリカで治験中? 動画も見ましたが、まるで魔法が解けたかのように、患者さんが歩いていて、本当にビックリです。

一日も早く保険が効くようになってくれると祈るばかりです。

No title

56円なら保険適応でなくても受けられそうですが、どこで受けられるのかという問題もありますね。

効けば幸運ですが、効かなかった例も介護家族から伺いました。
この方は、グルタチオンだけでなく、様々な薬にもサプリメントにも反応せず、苦労されています。

割合は、極めて小さいと思いますが、
どんな薬(どれほど少量)でも副作用が出て治療ができない方、
多くの方に効く様々な薬が全然効かない方は、実際にいらっしゃいます。

私が言いたいのは、
薬の効果というのは、(誰にでも非常に良く効く)か、(誰にも全く効かない)の2種類ではないということです。

0〜100%の中のどこかに「自分とある薬」の相性があるということです。

自分に効かなかったから、他の人にも効かないとは言えませんし、
自分に効いたから、他の人にも効くとも限りません。

そこは、是非冷静に考えて頂きたいと願っています。

グルタチオンについて詳しく知りたい方は、河野和彦医師のブログに多くの記事が掲載されています。
http://dr-kono.blogzine.jp/
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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