スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

レビー漫画(9)病気の始まり(幻視か妄想か)

このブログの読者のSimsimさん(お母様がレビー小体型認知症)の作品です。
(幻視3部作→その1  その2 その3 転倒→その4 妄想→その5 アルツハイマー型との違い→その6 人物誤認→その7 レム睡眠行動障害→その8 異変の始まり→その9 夜中の転倒→その10
症状の描写が正確ですので、介護・福祉・医療関係の方々にも是非読んで頂きたいです。

注:著作権はSimsimさんにありますので、勉強会の資料などで利用されたい方は、
  コメント(公開/非公開)でご一報下さい。
  既に医学部やケアマネの研修、家族会の勉強会などで利用されています。
_______________________________________
幻視の始まり?修正_convert_20140215180112
_______________________________________

 < コメント by しば>
私も遠距離に住んでいるので、母の異変を実感したのは、この漫画の通りの電話でした。
パーキンソン病と診断され、歩く歩幅は極端に小さくなっていましたが、家事をし、普通に会話をし、物忘れもないと家族は思っていた時(本人はその5年前から記憶力低下を自覚)に、いきなり始まりました。

「(母の居る実家から)どうして黙って帰っちゃうの?!」母は、怒っていました。
漫画のように説明すると、母も不思議がるのですが、電話は増え続けました。

私「だから!毎日行ける訳がないじゃない!往復いくらかかると思ってるの?!」
母「そうだよねぇ。だから大変だなぁと思って・・。お金、どこから工面してるの?」
どれだけ時間をかけて丁寧に優しく説明しても、思い込みは、揺るぎませんでした。

あの時、レビー小体型認知症だと分かっていて、幻視という症状(→詳細)なのだと説明していたら、母は理解でき、落ち着いたのではないかと、今は思います。

しかし病気とは知らない父から「何をバカなこと言ってるんだ〜!!」と毎日怒鳴られ、誰からも理解されない内に、母は追い詰められ、幻視も混乱も悪化の一途を辿りました。

私が血まみれで居間に寝ていたと泣きじゃくりながら毎日電話をしてくるようになり、「私が病院に連れて行く!」と言って、止める父に殴りかかったと連絡を受けました。

母には、紛れもない「現実のもの」として見えていたのです。
レビー小体型認知症の幻視は、本人にとっては、決して幻などではありません
「百聞は一見にしかず」というように、人は、自分の目で見たことを信じるのです。
しかしそれを知らなかった私も父も、ただただ困惑し憔悴していました。

そして、今頃になって、思います。
あの時、家族にも理解されず、「訳のわからないことを言う人」と思われながら、母はたった一人で、一体どれ程大きな不安苦悩恐怖と闘っていたのだろうと・・。

<関連記事>
*「幻視は、本人には、どう見え、どんな気持ちでいるのかを疑似体験」リンクも必見
*「レビー小体型認知症の幻視を取り上げた”ためしてガッテン”関連記事集
*「誤解だらけの認知症」市川衛著 (多くの医師も誤解しています。)
*「幻視に対してどういう言葉かけをすればいいか
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

レビーの幻視

レビーの幻視は、基本的には見ず知らずの人のケースが多いようです。

小坂先生は、幻視はレビーの80%あると言っていますが、これは幻視のある方が、小坂先生のもとを訪れることが多い為と考えられます。
昔はレビーは、特有の幻視がある認知症としか知られていませんでした。
また幻覚は、統合失調症などの重度の精神障害に伴うものと一般に理解されていました。精神障害に対する偏見が強い時代に育った今の高齢者は、精神障害に対する恐怖が非常に強く、他人に知られてはいけないと言う気持ちを強く持ちます。このことから精神科を受診することにも非常に強い抵抗感があります。
このような事実があり、幻視が見える方は、他人に知られないようにひたすら隠すことが多くなっています。
一部のインテリジェンスが高い方々は、幻視=精神障害と言う不安を払いのけるため、専門家を受診することがあると考えられます。
このような方々は、大学教授でありレビーの発見者である小坂先生を受診することが多いと考えられます。
このような事実から、小坂先生のもとには、幻視があるレビーが集まっていると考えたほうが良いと思います。
このよに考えると、レビーのケースでも幻視がないケースも多いと思います。私の経験では、幻視が確認できるのは、レビーの3~4割前後では無いかと思います。

あとこの漫画に描かれているように、肉親の場合は、カプグラ症候群(妄想)と理解したほうが良いと思います。
カプグラ症候群の場合、同居の親族が居ないと言い出す場合が多いかも知れませんが、目の前にいない親族が居ると言う事も起こります。あと亡くなった親族を探すなどの行動も多いようです。

このカプグラ症候群と幻視の関係は、良く判りません。幻視から誘発された妄想かも知れませんが、すべてそうだとは言えないと思います。

カプグラ症候群

幻視は、「ないみたいだ」という介護家族も実際にいらっしゃいますが、「幻視が見えている」という介護家族の方が、圧倒的に多い印象を私自身は持っています。

(逆に言えば、幻視がなければ、中々家族も医師もレビー小体型認知症とは気づかず、誤診されているということかも知れませんね。)

しかしアルツハイマー型認知症の幻視の記事
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1191.html
にもあったように「○○が居た」と言う時、それが幻視だったのか、妄想なのかは、区別のつきにくいところです。

レビー小体型認知症では、知らない人が見えることが多いと言われていますが、私は、1度、母が、母の父(その時、既に故人)の幻視を見ている場面に立ち会ったことがあります。

目を輝かせて「元気?」と話し掛けていました。
「誰が見えるの?」と尋ねると、何をバカなことを聞くのかという表情で
「おじいちゃん。ほら!そこで、手を振ってる!」と答えました。

その時には、他にも色々なものが一斉に見えていたようで、生きていると思っている(そうとしか本人には見えない)ぬいぐるみが、部屋中を走り回っていると言いました。

今回の漫画にあるsimsimさんのお母様の例は、確かに幻視なのか、妄想なのかは、区別がつきませんね。

カプグラ症候群(替え玉妄想)。
私は、「家族(or親しい人)が、外見だけは全く同じで、中身だけが他人と入れ替わっている妄想」と理解していますが、違いますか?

これは、実例をいくつか介護家族の方から伺っています。
「妻の服を勝手に着るな!」と言って殴り掛かって来たという例。
「本当の娘は、別の所に居て、”娘と同じ姿をしたお前”(実際には本当の娘)が、本当の娘を常にいじめている」と言って怒り続け、対応に困っている例。etc.

「幻の同居人」(2階に他人が住んでいる等と思っている。)というものもあるそうですが
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-716.html
これは、まだ実例をご家族から伺った経験がありません。

simsimさんのような体験、カプブラ症候群体験、幻の同居人体験などがある方は、是非、コメントで教えて頂きたいです。

カプグラ症候群

全く同じではないかもしれませんが、自分自身であります。
肉親がどうしても赤の他人に思える。外見は確かに何十年も知っているその人なのですが、写真を見ても全く親しみを感じないのです。「他人よりも他人」という気持ちです。

興味深いのは、ラマチャンドランの本には「電話の声だけだと親しみを感じる」とありましたね。あれは画像認識機能と親近感という情動機能の間の神経バイパスが途切れた為と説明されていたと思います。

私の場合は、情動部分で特定の人間だけフィルターで弾いている感じです。「これはウィルス付きです」と。そして「安全な場所に隔離・駆除しました」となります。私の脳には、強力なウィルスバスターが常駐しているみたい。

「遠いor亡くなった肉親が来た」妄想は、レビーの母も、30年前に亡くなった祖父もありました。本当にその人が見える場合もあれば、記憶の混乱(以前、記憶が平坦になり、いつの経験だったか時系列で考えられない、との記述があったと思います)の場合もあると思います。例に挙げると、3年前に親戚が訪ねて来た記憶がつい昨日だと思う  というような・・

レビーの幻視は、「白昼夢」のようなものではないかと私は思っています。脳が本物の体験とバーチャルな体験とを分けられなくなるみたいな・・・
私の夢の体験は、本物の体験となんら変わりません。記憶の処理もほぼ同じなので、「これは夢です」というラベルを付けてしまっておかないと、きっと後で混乱すると思います。私のように何でも長期記憶に持って行ける人は比較検討できますが、普通の人は起きてすぐに忘れるので、ラベリング収納の必要がないのでしょうね。
(私は専門科ではないので、只の素人の想像による仮定です)

kimiさん

コメントありがとうございます。

はい。時間の距離感(感覚)を失って、昨日のことか1週間前のことかもっと前のことかがわからなくなると若年性レビー小体型認知症の方々が話されていましたね。

夢の体験と本物の体験が同じというのは、具体的にどのような感じなのでしょうか?

若年性レビーのominaeshiさんもまったく同じことを話されたのですが、私には、ちょっとイメージができません。

夢の中でもすべてが、詳細にリアリティーを持っているということですか?
例えば、夢の中で本棚をチラっと見たら、1冊1冊の署名がはっきり見えるのですか?
その時の気温とか湿度とか風とか匂いとか、全てが現実と変わらない細かさで感じられるのですか?

私の夢は、注目した部分しか細かくは認識できません。
温度も湿度も風も匂いもないです。

なぜそういうことが起こるのでしょう?
ominaeshiさんは、げっそり疲れる(睡眠によって休息したという感じがゼロ)と話されていましたが、kimiさんは、疲れないのですか?



想像力(脳の再現力)だと思います。

疲れる夢もあれば、疲れが吹っ飛ぶ夢もあります。それは映画と同じ。

人によっては、モノクロの夢しか見ないという人もいますね。
私は温度も湿度も、色も味も臭いも触感まで全部本物の体験と同じです。
鉄の扉の冷やっとした感覚、爽やかな風の肌に当たる感覚、嫌な臭い・・・みんなありますよ。フルコース食べた夢は、起きても満足感が持続してるし、スプラッターな夢を見た時は、暫く血の臭いの残り香がまとわりついてる気がします。

自分にとって重要そうな夢は、ラベリングして記憶に保存して、いつでもそれを取り出せるようにします。レビーの人との違いは、起きている時には見ないという事だけのような気がするんです。

夢と幻視

kimiさん、ありがとうございました。とても興味深いですね。

夢のメカニズムというのは、多分、まだまだ脳科学でもわからない部分だと思います。

レビー小体型認知症の「人の幻視」に関しては、ほとんどの場合、無言
あまり複雑な動きもしないと言われていますね。
ストーリーもないようです。
夢と比べると、随分単調だという印象を私は持っています。

(母は、幻視の孫が「”うん”と言った」と言ったことがあります。幻視が、歩いて風呂場まで行ったので「お風呂に入りたいの?」と聞いた時です。それで母は、昼間に湯を張り、父に怒鳴られました。)

見慣れた物(大工さんがカンナをとか)を見るということも聞かず、なぜをよく見るのかも原因はわからないそうです。

人によって全然違う物を見る方が普通だと思うのに、似た幻視錯視(錯覚)が多いのも不思議ですね。

コードを見てに見える。ハンガーにかけたに見える。しみに見える。(錯視)
部屋に知らない人が立っている/座っている。(幻視)
車の座席に人が座っているという幻視も何人もの方から聞きました。

指先からとか、部屋にとかもちらほら聞くものですね。

そんな夢を見る人なんて滅多にいないでしょうに、幻視ではあるというのは、本当に本当に不思議です。


母の幻視もさることながら、私もものすごく夢を見ます。
それは、寝ぼけや夢遊病に近いもののようにも思います。
小さいころから寝ぼけていろいろ失敗しました。
近頃では、同じ設定での夢です。
実家でもなく、我が家でもない、でもとても親しみのある
家があって、そこで暮らしている。
あれ?お母さんはどうしたんだっけ?
施設に帰したのかな?あれ?切符は
どうしたんだっけ?答えが出ない焦りで、
苦しくなってしまいます。その、焦りの気持ちで目が覚め
未解決の気分で起きてしまいます。
そして、ゆっくり、「お母さんは盛岡の施設。だから安心安心。さっきのは
夢!夢!」と自分に言い聞かせます。kimiさんと同じではないかもしれませんが、かなりリアリティがあり、目覚めても夢とは思えない
感覚が残ります。間取りなども記憶に残っています。
きっと私もレビーになるぞ!と思いますが、
だからと言って母が若いころ、そんな夢により声をあげたり
寝ぼけるようなことはなかったのですが。
私自身は、この頃母のフェルガードを飲んでいるせいだと思うのですが、
目覚めても記憶に残るような夢が少なくなりました。
お蔭で、ぐっすり寝ているようなきがします。

大きな寝言 レビー小体型認知症になるのか

simsimさん

ぐっすり眠れるようになったのは、本当に良かったですね!

「起きても夢だったような気がしない」というのは、私もわかります。
どちらかというと感情面がリアルで、目が覚めても動悸が止まらないとか、泣いているとか、そういうリアルさかなぁ、私の場合は。

さて、最近、「大きな寝言を言うので私もレビー小体型認知症になるのでは?!」という方が、増えている印象があります。

健康な人でも大きな寝言を言ったり叫んだりすることはあるそうです。

ある医師は、「レム睡眠行動障害は、頻度や程度が尋常でない
例えば、隣で寝ている配偶者がケガをする程暴れる」と説明しています。

少し大きな声で寝言を言ったから、ガバッと起き上がったからと言って、
不安を抱えて生きていたら、そのストレス自体が、病気を引き寄せます。

それより食生活や(認知症予防が科学的に証明されている)運動メタボ予防に努めて、脳だけでなく全身の健康を引き寄せつつ、元気に明るく生きる方が、ずっといいですよ。

NHKスペシャルによると2年後には、アルツハイマー型認知症を治す薬の効果が確認されるそうです。

毎日運動をして、(老化と共にほとんどの人がなる認知症の)発症を遅らせていれば、発症する頃には、治す薬が出ています。

心配する必要はありません

頻度や程度が尋常でない場合でも、予防に気を付けつつ、風邪薬や鎮痛剤、抗うつ剤、麻酔などにも気を付け、先手先手を打っていれば、薬で廃人にされるような悲劇を自分で避けることができます。

今からしっかりレビーのことを学び、備えれば、例え発症しても薬で症状をコントロールしつつ、長く普通の人として暮らし続けることが可能です。
ご苦労は多々ありますが、「何もわからなくなる」などということは、レビー小体型認知症では、ありません
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。