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幻視はどう見えるのか(ominaeshiさんの体験談)

若年性レビー小体型認知症と生きるominaeshiさん(54才。女性)の体験談です。

私(しば)は、今まで幻視について詳しく聞いた方々のお話から「幻視は、本物と区別がつかない」と理解し、そう書いてきましたが、違う場合もあることを知りました。
幻視は触ると消える」と言う方が多いですが、ominaeshiさんは、消えない例です。
幻視には、多くの共通点もありますが、見え方、見える時間、見える時の意識状態、受け止め方には、個人差があるようです。(→レビーの幻視の種類と特徴


 < 幻視は、どう見え、どう感じるのか。幻視について、どう考えているのか >

夜中にふっと目を覚ました時、周囲にが見える。多い時は、7〜8人。毎日ではない。
(暗闇の中で、視力がとても悪いままの状態で見ている。)
02.jpg
「この幻視再現画と似ている」   (画像は「ためしてガッテン」公式サイトから)

幻視(幻覚)の人は、ぼんやり、影のような、半透明な感じで、色もなくグレーっぽい
本物の人間とは思わない。ただ、顔だけは、はっきり見える

病気の症状と知るまでは幽霊だと思っていたが、子供の頃から幽霊を見たことがあり、祖父が住職だったので、特に怖いとは思わなかった。自然な存在として受け入れていた。

1度だけ触ってみたことがあるが、人は消えずに、手が向こうにすり抜けた
トイレの戸を開けたら居たとか、突然目の前に現われて驚いたという経験はない。
何も悪いことをしないことも分かっているので、不安も恐怖もない

日中や意識がはっきりしている時に人の幻視を見たことはない。
できれば人の幻視は、出て来て欲しくない。

日中は、小さな飛ぶ虫天井に張り付いている虫をよく見かける。
ずっと本物だと思っていたが、最近、家族に言われて、初めて幻視だったと知った。
本物にしか見えないので、いつも叩いたり、追い払おうとしていた
どれが幻視かも、いつ頃から見えていたのかもわからない。

幻聴(物音)も多いが、幻聴なのか本物の音なのかは、自分ではよくわからない。
ただ誰もいない部屋から音がしたりすると幻聴なのだろうと考える

幻覚(幻視や幻聴)は、病気の症状なので、恥ずかしいとは思わない
ただ人が、それを理解することは無理だと思っているので、自分から話すこともない
幻覚を説明したところで、経験したことのない人には分からないだろうし、それは、仕方がないことだと思う。
ただ多くの人が、「レビーもアルツハイマーも一緒。同じ認知症」と思っているのは、残念だし、抵抗がある

子供の頃から霊感が強く、予知能力があったり、多くの神秘体験をしている。
でもその時に見たり聞いたりしたものは、今ある幻覚症状とは違うと思っている。
(そういう第六感の強さを)人と違うと自覚していたし、人から変に思われるのも嫌なので、注意深く隠して生きてきた。

今は、「どんな症状があるの?」と聞かれれば「幻視がある」と答えている。
それは、病気の症状に過ぎないから。


追記:この時点で「は見ない」と話されていましたが、後にご家族から指摘されて、自分が頻繁に見ていたが、実は幻視だったと初めて気づいたそうです。本当の虫と思っていて、叩いたり、払ったりしていたそうです。

<関連記事>
レビーの幻視を取り上げた”ためしてガッテン”関連リンク集「補足の記事は是非
*「若年性レビーHさんの幻視」(普段からものが二重に見え、幻視も二重に見える)
*「若年性レビーKさんの幻視」「Kさんの幻視・幻聴・体感幻覚・幻臭
*「幻視はどう見え、どう感じているか疑似体験しよう
*「ominaeshiさんとKさんの体験談(空間認知能力)」(時間感覚/料理に苦労)
*「ominaeshiさんの語る若年性レビー小体型認知症の苦しみ」 「今までの経過
*「Hさんの語る若年性レビー小体型認知症体験談」「車いすで沖縄家族旅行
P1020842_2_convert_20131128173715.jpg
野草です。名前はわかりません。
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No title

こんにちは!

夫がレビーだとわかるまで、
「認知症」というと、わたしはアルツハイマー病のことだと思っていました。

レビーは、もの忘れというよりも高次脳機能障害に近い気がします。ものごとを順序立てて考えることが難しくなるようです。

夫の記憶力はわたしとあまり変わりません!
ときどき、すっぽり抜け落ちているときもありますが・・・

メールを打っても途中でわからなくなる、話をしていても(短い挨拶等も)途中でつじつまが合わなくなる、などです。

考えることを億劫に感じているようです。思考がゆっくりです。


夫が「人が見える」と言いだしたころ、わたしは
「ご先祖様かもね~」と言っていました。
私自身は霊感もないですし、見た経験もないのですが、
霊的世界がある、ということを否定する根拠も持ち合わせていません。要は、そう言うことも十分有り得る、と考えています。

ただし、レビーの見え方と、霊の見え方は違うのですね。これは両方の経験のある方でないと、比較できないことなので、Ominaeshi さんのコメントは貴重だと思います。

そういえば、あるサイトで、二重人格の治療をなさっている精神科の先生が、患者さんが喋る他の人格の中で、明らかに、その患者さんと関係のない、別の人格がしゃべっているときがある、と言っていました。自分の生きていたときの様子や後悔等を、綿々と語るのだそうです。

いろいろなことがあるものですね。

MKさん

テレビ、新聞、雑誌でも「認知症=アルツハイマー型」だと言う医師は、今でもいます。以前は、それが当たり前でした。
このブログにも「レビー小体型アルツハイマー病」という検索語で辿りつくる方が時々いらっしゃいます。

私の母も妄想などが相当ひどくても記憶力の低下は、ずっと目立ちませんでした。
記憶力の低下から目立つ方もいらっしゃると小阪憲司医師の本にはありますが、私は、まだその典型的な方の例を実際に聞いた事がないです。

ominaeshiさんは、幻視の人を幽霊だと思われていましたが、過去の神秘体験で見たり聞いたりしたものと、現在、レビーの症状として見たり聞いたりするものは、かなり違うと話されていました。

不思議なことに、Kさんもominaeshiさんと同じく、子供の頃から第六感が強く、色々な神秘体験をしてきたけれど、レビーの症状の幻視、幻聴とは違っていたと話されています。

Kさんは、幽霊の存在を信じておらず、神秘体験も脳内現象だろうと考えています。
でも神秘体験は、感動的なものが多く、レビーの症状は、何の意味もなく唐突に見えたり聞こえたりするということです。

興味を引かれるところですが、私たちに解明できないことを詳しく書いても「怪しいサイト」になりそうなので、記事にはしないつもりです。

No title

ominaeshiさんの幻視は義母のものと似ている気がします。
義母も手をたたいたり、手を出したりしても幻視は消えない、と
言っていました。
人の場合はやはり全体ではなく「顔」が中心に見えるようです。

義母の場合の幻聴は、話を聞いていると、聞こえてくる話し声と幻視が
結びついた感じで、(実際の話の内容とは別の)声が聞こえるみたいです。
(部屋の外でワイワイ声がしている時に、「そっちに行っちゃだめよ、
と言われるの」みたいな発言があります)

しいさん 

貴重な情報をありがとうございます!

幻視が、本人から見て、具体的にどう見えているのかという詳しい情報は、どこにもほとんどなく、従って医療・介護のプロにもよく知られていません。

テレビの影響というのは絶大で、「ためしてガッテン」の放送の後は、「レビー?ああ!幽霊の見える認知症ね!」とか「トイレに行けないんですってね」「でも触れば消えるんでしょ?」などと言われるようになりました。

実際には、美しい幻視、可愛い幻視を見る方も多く、トイレで見る方はそれほど多くはなく、触っても幻視が消えない方もいらっしゃるわけです。

一人でも多くの方に知って頂けたことは、心底嬉しいですが、皆さん、早合点せず、色々な例を知って頂きたいと願っています。

レビーを早期発見するテストに花の写真等を見せて、それが人の顔に見えるかどうかというのがあります。(普及はしていません。)
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-717.html

顔だけは、はっきり見えるというのも、そういう現象と関係があるのでしょうか?
私の母も「空におじいさんの顔がある」とか言いますね。

レビーの幻聴も様々なようで、基本的には「幻視の人は、しゃべらない」と言われていますが、しゃべる例も複数聞いています。

統合失調症(旧「精神分裂病」)の場合は、「殺してやる」とか怖い言葉が聞こえることが少なくないようですが、レビーの場合は、私が聞く限り、優しく穏やかな言葉が多いです。
しいさんのお義母さまの場合もそうですよね。

幻視も幻聴も恐ろしいもの、本人が苦痛を感じるものでない限りは、薬で消そうとせず、そのまま受け入れてあげることが大切という意見が医師の間でも主流ですね。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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