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認知症を理解するための9大法則・1原則

先日、どうしたら幸せな介護ができるかという記事を書きました。(→こちら
もう1つ重要なのは、認知症という病気の症状や特徴を学び、理解するということです。

特にレビー小体型認知症の症状は多様なので一通り知っておくと介護が楽になります。

例えば、レビー小体型認知症では、幻視(そこにないものが見える症状)の他にも幻聴、体感幻覚(痛み等の幻覚)、幻臭などが出ることもあります。(→本人の語る詳細
薬剤過敏性もありますから、「痛い」という訴えに合わせて鎮痛剤を飲ませると意識を保っていられないなど、症状が悪化することがあります。(→詳細

では、(記憶障害を主とする)認知症特有の言動は、どう理解し、対応すれば良いのでしょうか?
認知症の特徴を解説する「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」(杉山孝博氏作成)に基づいた解説をご紹介します。
(主にアルツハイマー型を対象としていますが、参考になる部分があります。)

以下青字部分は、2013年11月に行われた日本認知症学会での同氏の講演「9大法則・1原則に基づき介護者が認知症を理解するためのポイント」からの一部抜粋、一部要約です。
(記事全文→日経メディカル オンライン


●「症状の出現頻度に関する法則」(より身近な介護者により強い症状が出ること)
これは幼い子供が母親に対して甘えているのと同じで、最も信頼している人に症状を強く出してしまうと解釈する。
 
●「記憶障害に関する法則」は、3つに分類される。その具体例と対応の仕方。 

1. 認知症の人が、何回も同じことを話すのは、本人が話したことを忘れているため。
 家族が「この人はいつも初めてのこととして話している」との理解に基づいて対応する
ことで、認知症の人の心も安定する。

2. 楽しい所に連れて行っても、行ったこと自体をまるごと忘れてしまうこともある。
「忘れてしまっていても、本人がその時に楽しんだことで十分」と納得することが大切。

 食事をしたこと自体も忘れる。 バナナなど軽食を出すことで、本人は納得する。
 1食分出しても構わない。過食は一時的な現象。杓子定規な食事制限は避ける。

に台所で食べ物を探し回るのなら、見つけやすいところに簡単な食べ物を出しておく
少しでも食べれば本人は満足して就寝し、長く探し回ることはない。

3. 記憶が、現在から過去のある時期までの間、失われることもある。
今から会社に行ってくる」と出かけようとしたなら、
「今日は“国鉄”が止まっているので、会社から休業にすると電話がありましたよ」
といった対応で乗り切るようにする。話を合わせることが肝心

このように理解することで、認知症の人の言動は必ずしも異常ではなく、同じ状況になれば健常者でも行う言動にすぎないことが分かる。
「これらの法則をまとめた小冊子を読んでもらうことで、家族の表情もずっと明るくなる」と杉山氏は強調した。

<関連リンク>
「認知症をよく理解するための9大法則・1原則」 工夫と発展の経緯 by 杉山孝博(このサイト外)
*関連記事:「せん妄(意識障害)とは」言っているのは、訳のわからないことなのか。
関連記事:「幻視はどう見え、どう感じているのかを疑似体験しよう
*関連カテゴリ:「認知症とは/ケア・介護

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河津桜 (カワズザクラ)
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No title

杉山先生の
「症状の出現頻度に関する法則」(より身近な介護者により強い症状が出ること)
と言う事が、介護関係者(特に厚労省の)に一番理解されていない事かも知れません。
家族が認知症を認めていないケースでも、周囲の他人は短期記憶障害が強い事を理解しているケースを一般的な事ととらえているようです。
介護保険の認知度で、ⅡaとⅡbは、本来逆になるべきだと思います。

ですから、認知症を治療で改善すれば、在宅介護が可能だと言う暴論を平気で口にできるのでしょう。

認知症の方を他人が介護するのは、比較的容易です。
家族(血縁者)が介護するのは、非常に困難なケースが少なくないのです。
この事実は、私が認知症に関わり始めた25年前から、認知症に真剣に取り組んでいる方々の間では、常識でした。

hokehoke先生  

コメントありがとうございました。

国は、施設介護から在宅介護に重心を移そうとしていますね。
特別養護老人ホームへの入所も介護度の重い人に限ろうとしました。
でも実際は、寝たきりの方の介護より、毎日一人で出かけ、行方不明になる方の介護の方が、家族の心労は大きいです。

私の母の在宅介護も付き添う家族は、毎晩ほとんど眠れない状態でしたので(放置すれば、ベッドから飛び降りたり、何をするかわからないので横に一緒に寝るしかありませんでした。)グループホームに入れなければ、家族の方が先に倒れていたと思います。

在宅介護ができるだけの十分なサポートがあって在宅を勧めるならわかりますが、十分なサポートのない現状で「在宅で頑張れ!」というのは、あまりにも酷だと思います。

小規模多機能型のように家族の都合に合わせて柔軟に対応してくれる施設がもっと大量に増えて欲しいと思っていましたが、先日、NHKで「小規模多機能型の半数は、赤字」と報道していました。

まず家族を救わないことには、BPSD(本人も家族も苦しむ症状)の激しい方を在宅介護するなんて無理です。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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