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エーザイ発表の「レビー小体型認知症へのアリセプトの効果と副作用」

2013年10月31日、製薬会社のエーザイ株式会社が、認知症薬アリセプト(ドネペジル塩酸塩)について、レビー小体型認知症に関する効能・効果の追加申請をしました。

    ●正式発表とその根拠となる研究論文は こちら

「アリセプトには、効果はあっても大した副作用はない」としたこの論文は、日常的に伺っている介護家族の方々の体験談とはかけ離れ、大きな違和感を感じました。

怒りっぽくなった、攻撃的になった、徘徊が始まった、歩きにくくなった、
首が垂れてしまった、食欲がなくなった、吐き気がする、だるい、よだれが増えた、
ぐったりして日中でも寝てばかりいる、会話が成立しなくなった
等の副作用に苦しめられた私たちは、「例外」でしょうか?「大した副作用」には入らないのでしょうか?

「アリセプトが、レビー小体型認知症において徐脈性不整脈意識障害など、心血管系に重篤な影響を及ぼす報告が相次いでなされた」と書かれた金沢大学保健管理センターの 丸田高広氏、 吉川弘明氏の論文もあります。(→記事

小阪憲司・羽田野政治著「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」(2010年発行)P.91にもアリセプトの副作用について明記されています。
(青字部分。全文原文通り)

 < アリセプトに対する過敏性 >
アルツハイマー型認知症に対してアリセプトを用いる場合、3mgから処方を始めるのが一般的ですが、レビー小体型認知症にはこの用量でさまざまな副作用が生じることがあります。たとえば、イライラが高じたり、攻撃的になったりするほか、胃腸などの消化器に不調をきたすことがあります。したがって、レビー小体型認知症の人の処方にあたっては、より少量から始め、少しづつ増量していくのが無難であるという意見もあります。


追記:「2007年のNHKフォーラム」(「8.質問と回答」の中の「3.薬の最新情報」)で小阪憲司医師は3mgで副作用が出る人がいるので、私は、1mgや2mgを使ったりしますと答えています。

追記:齋藤正彦 東京都立松沢病院院長の言葉:「レビー小体型認知症の場合、アリセプトは副作用が出やすい。3mgでもダメな人がいる」(講演動画15分40秒目から)


河野和彦著「新しい認知症ケア 医療編」(講談社。2012年発行)P197〜198にも副作用を避けるために微量にするよう書かれています。
(青字部分。カッコ以外全文原文通り)

 <レビー小体型認知症の治療>
レビー小体型認知症でもアリセプトを5mg以上服用できる患者はいるが、薬剤感受性の低いことの裏返しでもあり、そのような患者はあまり改善しない。副作用が出やすいレビー小体型認知症の患者のほうが劇的に改善する可能性をもっている。
(薬剤過敏性のあるレビー小体型認知症患者へは)1mgや1.67mg(が適量)
2.5mgや5mgを過敏な患者には処方してはいけない


河野医師は、2013年6月30日の認知症セミナーで、「現在は、レビー小体型認知症にアリセプトは処方しない。リバスタッチパッチ・イクセロンパッチ(成分同じ。)を処方すると明言しています。(→詳細

<関連記事>
*「各種認知症におけるアリセプトの副作用(1)(医師達の言葉)
*「レビー小体型認知症(とその他の認知症)に危険な薬、注意が必要な薬一覧
*「レビー小体型認知症の薬剤過敏性」薬の副作用が出やすい。強さには個人差。
(この病気に特有。知らない医師も多い。これを知らないと劇的に悪化する。)

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不如帰(ホトトギス)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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