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レビー小体型認知症 漢方薬治療の例

若年性レビー小体型認知症のKさん(50代女性)の治療のその後。
自律神経症状に悩まされているKさんには、幻視を含む様々な幻覚はあるが、パーキンソン症状はなく、認知障害もほとんどない。(症状の詳細は、文字上をクリック)

不眠等に悩むKさん(睡眠導入剤は効かない。)は、主治医の勧めで漢方薬を試した。
しかし抑肝散加味帰脾湯には、効果を感じられず中止した。
(注:抑肝散はレビーの幻視等に効果があることが認められ、広く処方されている。)

Kさんは、主治医はそのままに、漢方薬に関してのみ漢方医に相談してみた。
東洋医学では、(東洋医学の体質分類)によって同じ症状でも薬の処方が変わる

年配の医師(内科医かつ漢方医)は、レビーという病名を知らなかったので、用意してあった資料を渡し説明した。医師は、その場で大きな本を出してきて調べたが、そこにレビーの記載は、なかった。

医師は、非常に長い問診票からチャートを作り、脈診舌診、腹部の触診をした。
「診たことのない状態だが、自律神経症状ならば、改善できる可能性は十分ある。
ただあなたの体に合う薬を見つけるまで、少し試行錯誤が必要かもしれない」

その病院では、湯に溶かした数種類の漢方薬の味比べをして患者に選ばせる。
まずい、飲みにくい感じる薬は、体に合わず、美味しい、飲みやすいと感じる薬は、良い効果が出やすいと説明された

感想を伝えると今度は、2種類を混ぜて1杯のみ、15分程してから再び診察した。
加味逍遥散(かみしょうようさん)と真武湯(しんぶとう)とそれに混ぜて飲むボレイ(牡蠣の殻の粉。薬の効果を高めると説明される。)を2週間分処方された。
日に3回食間に両方(2包)を1杯のに溶かし、少量のボレイを混ぜて飲む。
空腹時に飲まないと効果が落ちると言われた。(少なくとも食事の前後1時間は避ける)

しかし飲んで1時間位すると意識障害を起こした時のように起きていられず眠ってしまった。翌日の朝も飲んでみると1時間後から何時間も眠り続けたので服薬を中止。
しかし体は温まり、猛暑でも悩まされていたひどい冷え寒気は改善された。

再び漢方医を訪ね、相談。レビーの薬剤過敏性について初めて説明した。
医師は、通常は起こらない反応だと説明し、味の好きな方を3分の1の量にして(1日1包)試してみることを提案した。

選んだ加味逍遙散は、効果を感じず、どこか体に合わない感じがして止めた。
真武湯は、体が温まり、少し体が楽になる感覚以外は、特に変化を感じなかった。
しかし試しに3分の2に増やして飲むと、その時あった意識障害が改善することを実感。
座っていることも辛く、横になるしかない状態だったが、頭も体もほぼ正常に戻った。
夜、1包を飲んでみると(正反対に)起きていられなくなり、普段より長く眠ることができたが、良い効果なのか悪い効果なのか、まだ医師に確認していない。
次の診察まで1日3回 3分の2包で続けている。

<参考記事>
*「認知症に鍼(はり)治療が効果」(新聞記事)効くツボ等を紹介
*Kさんの体験談治療と経過(漢方薬も含む)/本人が語る症状(幻覚と意識障害)
<参考サイト>
抑肝散と認知症(論文)(QLife漢方←漢方薬の医療情報)
漢方薬辞典(Kampo view←一般向け漢方薬情報)
ツムラ 英オックスフォード大と共同研究(産経新聞)認知症やがんに効く薬を目指す

追記:真武湯は、パーキンソン病やメニエール病に処方されると書かれたサイトがある。高木嘉子著『「冷え性」を治す』(冷えを改善するための34種類の漢方薬が紹介)P.166にもそう書かれている。

追記(’13.11.3);
加味帰脾湯はアルツハイマー型認知症の脳の萎縮に効果があるという研究→こちら
抑肝散が脳血管性認知症にも有効とする研究も→こちら

P1050480.jpg
医師が処方するツムラの漢方薬
(Kさんの処方された4種類の漢方薬もこの形。保険適用なので、高価ではない。)
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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