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レビー小体型認知症は「認知症」なのか?(2)

(1)からの続き。

   < レビー小体型認知症の知性は、残り続ける >

あらゆる知的能力が、右肩下がりに低下していくという広く浸透した「認知症」のイメージが、レビー小体型認知症の実像とはかけ離れていると感じる介護家族は多い。

勿論、認知機能の低下を見せる時はある。(Kさんとのやり取りで感じたことはない。)
しかしそうした時を除けば、とても知的で、思慮深い言葉が出てくる。(→実例
重症の認知症に見える方から「苦労をかけてすまない」と言われたという家族は多い。
1対1でじっくりと向き合う時間のない医療・介護職員の多くは、その事実を知らない

レビーは、記憶や知性を末期まで持ち続ける病気なのだと、私は知るようになった。

   < 本来の姿を覆い隠す意識障害 >

元の知性ある人格は、空にある太陽のように、変わることなく存在し続けている
けれどもレビーに特徴的な認知の変動」、意識障害せん妄妄想幻視などが、様々な「雲」となってその太陽を覆い隠す

せん妄は、どしゃぶりの雨のような状態。(重症ならば台風)
軽い意識障害は、時々かかっては、流れ去る薄雲。

幻視は視覚に関わる部分の障害が原因と言われるが(資料)、知能低下と誤解され易い。

雲は、良い対応(介護・ケア)良い治療(医療)によって取り除ける可能性がある。(→実例
しかしレビーに無知な認知症医療の問題、個人差の大きい薬剤過敏性(レビーの特徴)等の問題があり、晴れた状態を保ち続けられる方は、限られている。
レビー患者の7割にせん妄が見られるという医師もいる。→記事

多くの方が、日常的に厚い雲(意識障害)に覆われている。
「認知症だから」と諦められている。

一部の介護家族は、何とか助けようと懸命に努力しているが、医師もケアマネも介護職員もレビーを知らない現状では、孤立無援の格闘となり、その苦労は計り知れない。
家族会などと連絡をとり、同じ仲間情報を得ることが、本当に大切だ。

追記)レビーの意識障害:日中眠ってばかり。すぐ横になる。突然、意識を失う等多様。

*公益社団法人「認知症の人と家族の会」電話相談 0120-294-456 月〜金。10〜15時
(認知症に関する一般的な相談ができるだろうと思います。)

*レビー小体型認知症家族会→「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会

<関連記事>
*「医師は、レビー小体型認知症を知らない」(朝日新聞)」2013年8月31日
*「家族にできること(医療編)」飲ませてはいけない薬一覧
*「完全版:レビー小体型認知症の全症状」詳細記事へのリンク集
*「レビー小体型認知症早期発見チェックリスト」(3種類)

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紫式部(ムラサキシキブ)
色付き始めた。
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本当にそうですね

私の母も自分の状況をよく理解していました。
「なんでこんな病気になっちゃったんだろうね」とよく嘆いていました。
自分が病気なのも、変な言動で周囲を困らせているのもちゃんと分かっていました。

デイ・サービスに行くと、周りの認知症患者と話が合わない、みんなでやる簡単なゲームとかも苦痛らしく、ただひたすらベッドで寝ていたがっていました。きっと楽しくなかったんだろうな・・

アルツハイマーの人達は、嬉々として手遊び歌とか、幼児的な事をやっています。

確かにそうですよね〜!我々大人が「保育園に入って、幼児と一緒に童謡とか、ダンスとか、お絵描きとかやりなさい」と言われたら、どんな気持ちか・・画一的なケアが彼等の生きる気力を奪ってしまうのかもしれませんね。

kimiさん

コメントありがとうございます。

アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型(ピック病)、それぞれまったく違うのに、「認知症」という1つの言葉でくくっていること自体に無理があると思います。

しかも介護や福祉のプロの間では、「大切なのはケア」(認知症ケアは共通)という考え方が、広がって来ていると聞いています。

確かに、「安心を与える」「一人の人格として認め、敬意を示す」といった基本は同じですが、対応の仕方、介護のポイントは、上記の3つでは、まるで違います。

記憶力のあるレビーでは、嘘やごまかし、出まかせは、人格を傷つけ、人間関係を壊すことにもなります。
(アルツハイマーにも好ましくはありませんが、記憶に残らないので、困った事態を切り抜ける方便になります。)

理解力がある。
記憶力がある。
幻視はボケではなく、本人の脳(視覚神経)は、実物として認識している。
「認知の変動」やうつや様々な自律神経症状もある。
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-1007.html

といった基本中の基本は、押さえておいて頂きたいと願っています。
知れば、介護もよりスムーズに、楽に、安全になるのですから・・。

ケアは重要ですが

>介護や福祉のプロの間では、「大切なのはケア」
これが重要なのは、言うまでも有りません。
ただ他人が行うのと介護者が行う事の差を理解してほしいですね。
認知症がかなり重度でなければ、他人と介護者(配偶者や子供など)の区別は出来ます。
相手により対応を変えるのは、認知症の方でも変わりません。特にレビーでは、判断力が十分残っていますから、他人に気配りできます。
私も、アルツハイマーの方との会話は、あまり神経を使いませんが、レビーの方との話は神経を使います。
理由は、アルツハイマーの方はこだわりは少なく、すぐ忘れてくれますから失言をカバーする事が難しくないのです。
レビーの方はそうは行きません。表面的には相手に合わせて演技をしているので判りにくいですが、相手のこだわりに触れると大きく響きます。不用意な発言が、こだわりを深め妄想へと発展させる引き金になりかねません。後に大きく響く事を理解して対応すべきでしょう。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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