徘徊の種類(新聞記事)

2013年9月5日6日の朝日新聞の記事から抜粋(下記、青字部分)。(→記事全文

「徘徊」(「不穏」「問題行動」等)と一言でくくられることが多い行動ですが、必ず理由があってしていることです。
レビー小体型認知症は、せん妄(意識障害)を起こしやすく、せん妄時、本人には明確な理由があって外出することが多いと家族会の方から聞いています。
途中でせん妄が消えれば、正気に戻って一人で帰宅するそうです。
(アルツハイマー型の場合は、迷子になり帰宅できなくなります。)


       < 徘徊のタイプ > 筆者:笠間睦医師

出典は、精神科医の小澤勲さん(故人)が書かれた著書『痴呆を生きるということ』(2003)

(1)徘徊ではない徘徊(迷子)(道順障害)
迷子になるため、外に出るだけで徘徊、ベッドから離れるだけで徘徊と言われる。

(2)反応性の徘徊
入院・施設入所時などに起こりる。
馴染みのない場所に居る不安と見当識障害から、不安げな表情で足早に歩き回る徘徊。
新しい環境に慣れて「頭のなかの地図」が出来上がれば消失する。
トイレには「便所」と大きく書いて掲示するなどの工夫が有効。

(3)せん妄による徘徊
レビー小体型認知症などで出現しやすい徘徊。
夜間の場合は、部屋や廊下など本人が居る場所を明るくすることで解消することがある。

(4)脳因性の徘徊
山口晴保教授はこのタイプの徘徊を「周徊」と位置づけている。
前頭側頭型認知症のものが代表。行動を共にして、安心できるようにする対応が必要。

(5)「帰る」「行く」に基づく徘徊
「家に帰ってご飯の用意を」とか、「(かつての)職場へ行く」といった理由の徘徊。
夕暮れ時に起こりやすい傾向。
このような行動が入院・入所している方に認められると「帰宅願望」と呼ばれる。

「彼らは、『今・ここ』で暮らしていることを何となく居住まいが悪いと感じていて、かつてこころ安らかに過ごし、プライドをもって生きていた時代に戻りたいのだろう。彼らの現在(いま)が生き生きと過ごせる時間になれば、あるいはどんなに失敗しても、『大丈夫、そのままでいいんだよ』と受けいれられるのなら、過去への遊出は影を潜める」
小澤勲(2013年9月6日朝日新聞→記事全文


*「徘徊への対応(成功例)」(介護家族体験談)

<関連記事>
*「BPSD(周辺症状・問題行動):「困った症状」は何を意味するか」小澤勲氏の解説
徘徊と呼ぶこと自体が間違っている(長尾和宏・丸尾多重子の著書)
*「認知症と共に生きる方が必要としているもの」(2つです。)
*カテゴリ「認知症とは/ケア・介護
*カテゴリ「介護家族の心理と変化

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サルビア・コクシネア・レッド(ベニバナサルビア)のようです。
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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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