ドーパミンは記憶力にも関係(新聞記事)

2013年8月9日の中日新聞の記事全文(→中日新聞公式サイトより)

注)ドーパミンは、パーキンソン病・レビー小体型認知症(この2つは兄弟のような関係)、うつ病などで低下します。(→パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係


  < ドーパミン、記憶力にも関わり サルで解明 認知症治療に期待 >

  京大霊長類研 「やる気」だけじゃない

京都大・霊長類研究所(愛知県犬山市)の高田昌彦教授(脳神経科学)らのチームは、
脳内のドーパミン神経細胞の活動が、外部情報を一時的に記憶する「短期記憶」に関わっていることを突き止めた。米科学誌の電子版に9日発表する。

ドーパミン神経細胞は、おいしい食事や多額の報酬でやる気を出す際の「動機づけ」をつかさどることが知られていたが、短期記憶に関わっていると示されたのは初めて

チームはアカゲザルを使って実験。コンピューター画面上に、1本の短い線を表示して覚えさせ、その後複数の同じ長さの線をいろんな角度で表示した。
元の短い線を選んで画面に触れた時にだけジュースが飲めるといった課題を、条件を変えながら約10万回実施。
ドーパミン神経細胞が集まる中脳の黒質という部位の電気活動も記録した。
その結果、短い線を覚える必要がある条件では、この神経細胞の電気活動が上昇。
覚えておく必要がない場合は活動が変わらず、ドーパミン神経細胞が短期記憶に関わると分かった。

また、ジュースの量が10倍多くなると予告した際には、動機づけに関する神経細胞の活動が上昇。
動機づけの神経細胞は黒質の内側
短期記憶の神経細胞は黒質の外側で働いている可能性が高いことも判明した。

パーキンソン病うつ病など多くの病気は、ドーパミン神経系の異常で起きる

多様な症状のうち「抑うつ気分」「意欲低下」などは動機づけの神経細胞が、
「認知症」「記憶力低下」などは短期記憶をつかさどる神経細胞が、
それぞれ正常でなくなっている可能性がある。

高田教授は「ヒトとアカゲザルで脳の基本構造は一緒。ドーパミン神経細胞の機能と場所をさらに詳しく調べ、ヒトの効果的な治療への応用につなげたい」と話した。

<関連カテゴリ・記事>
*カテゴリ:うつ病(うつ病でも記憶障害が出ます)
(ちなみに「橋本病(甲状腺機能低下症)」でも記憶障害が出ます。)
*記事:「脳に効くスロージョギング」(走ることでドーパミンが放出されます)

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禊萩(ミソハギ)。別名:盆花。
名前のいわれ:禊(みそぎ)の儀式に使われた花。お盆の頃咲く花。
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花の名前

ミソハギっぽいですね。

禊萩と書き、水を含ませてかけるお祓いに使われるからだそうです。

お盆の頃に咲くので、盆花とも呼ばれるとか・・

kimiさん

本当によくご存知ですねぇ!

私は、てっきり「何とかラベンダー」とか、いうのかと思いました。
万葉集に出て来そうな花ですが、あまり見覚えがない・・。
少ないんでしょうか??

そういえば先日、初めてアンティチョークのつぼみを食べました。
あのちょっと大き過ぎてグロテスクな外見からは想像もできない、優しい繊細な味(味付けがそうだった?)で、大好きになりました。

人の場合は

中脳では、黒質以外にもドパミン作動性の神経細胞は、中脳~前頭葉系が有ります。
この系のドパミンが多くとも少なくとも前頭前野の働きが悪くなるようです。短期記憶は、前頭前野がコントロールしていますので、影響が有ると推定されます。
アルツハイマーの短期記憶障害は、前頭前野の機能障害の可能性も高いと思います。アルツハイマーの短期記憶障害は、海馬の萎縮のためでなく前頭前野の機能障害のためと言う考え方も成立します。最近若い方に健忘症が増えているのですが、これは短期記憶を使わないためと言われています。海馬を使わないと萎縮が起こりると考えらています。
アルツハイマーの方の海馬の萎縮は、前頭前野が短期記憶を使わなくなるためかも知れません。有る脳科学者は、「アルツハイマーの方は、前頭前野の機能障害のため、海馬に無い記憶を、過去の同様の体験で穴埋めをしている。このため、前頭前野は、連続した記憶が有ると考え、自分の短期記憶障害の自覚が無くなる。」と説明しています。「作話は過去の記憶に基づいて行動する現れ」とも言っています。言い換えると、前頭前野が海馬に短期記憶の書き込みをしなくなると言えると思います。そのため、海馬が萎縮すると言う考え方も成立すると思います。
私は、認知症の本当の中核症状は、前頭前野の機能障害ではないかと考えています。その原因は、脳幹部のドパミンやアセチルコリンの減少が関与しているのではないかと最近考えるようになりました。

hokehoke先生

コメントありがとうございました。

アルツハイマー型の記憶障害も単に海馬(脳の一部)の萎縮のせいではないのですね。
アルツハイマ型とは全く違うレビー小体型認知症の記憶障害についても解明されていくとよいのですが。

作話(さくわ)は、認知症の症状を学んだことのない方は、「嘘つき」「ごまかす」「適当な事を言って正当化する」など怒りの対象になりやすいようですね。
あたかも本当にあったかのような「嘘」を流暢に言う脳の仕組みは興味深いですが、症状と理解し、非難したりしないことが大切ですよね。


レビーの記憶障害は

アルツハイマーによる前頭葉の機能障害が強いケースは、レビー化した後海馬の萎縮が高度のため、短期記憶障害は残ります。もっとも病識は戻ってきます。
海馬の萎縮が軽度なうちに、前頭葉の機能障害が改善すれば、短期記憶とともに、病識が戻ってきます。
前頭葉の前頭前野の機能障害は、中脳~前頭葉のドパミン系の機能障害が、短期記憶障害の原因なようです。そのもとは、中脳の機能障害が大きな原因に成ると思われます。
認知症の原因は、アルツハイマーを含め、前頭前野の機能障害が大きな原因だと思います。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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