若年性レビー小体型認知症のKさんの体験談 No.2

No.1(→こちら)からの続き。(Kさんは、40才前後で発症。現在、50代初め)

  < 体調不良に苦しみながら仕事を続ける >

去年、幻視を自覚する前から、また急に体調が悪化した。
仕事中にたまらなく眠くなったり、午後になると高熱時のような感覚に襲われるように。
自分しかいない部屋で、人が後ろを通った気がする幻覚もあり恐ろしくなった。
仕事では、ミスを繰り返し、帰宅すると疲れて動けなくなり、そのまま眠ってしまった。

このブログでレビーの症状チェックリスト等を見て、多くが当てはまると思った。
レビーの専門医を受診しようと思ったが、どこに行けば良いのかよく分からなかった。
近くには全くいないし、体調が悪い中、何時間もかけて行く気力が中々出なかった。
しかし高額の検査の末に「原因不明です」と言われるのは、もう2度と嫌だった。
誤診は決してしないだろうと思える医師を1人で受診した。

  < 精密検査を受けるが、診断できないと言われる >

心筋シンチグラフィMRI異常なし脳血流検査もレビー特有の異常はなかった
長谷川式の知能検査では、計算を間違い、「軽度の認知機能低下はある」と言われた。
医師は、MRIで異常がないことと計算の間違いは、「レビーらしさではある」と言った。

起立テストをしたが、起立性低血圧なしパーキンソン症状もない
医師は、この2点を重視していて、症状がないことを不思議に思っている様子だった。
レビーの可能性は、とても高いが、今の段階では、診断はできない治療もしない
幻視に困るようになったら抑肝散を出す。3ヶ月毎に通院するように」とだけ言われた。

自分の真後ろに鎌を振り上げた死神が居るのに「鎌を振り下ろして怪我をしたら薬を出しましょう」と言われた気がした。
早期発見なら治療で進行を食い止められると思っていたので、命綱は切れたと感じた
幻視には困らず、その後8ヶ月間は、予約を延ばし続けるだけで受診はしなかった。

  < 自律神経症状などに苦しみ、仕事を辞める >

職場では、体調不良を理解されず、仕事のミスを上司に叱責され自信を失い、辞めた。
「こんなこと間違うはずがない!忘れるはずがない!」と責められても言葉がなかった。

その後、体調が良くなった時期もあったが、再び自律神経症状に苦しむようになった。
不眠、起床時からの頭痛倦怠感耳鳴りは毎日。そして長年なかった重い抑うつ気分。
立ちくらみ手足の冷え幻聴(音)など沢山の症状が、次々と出たり消えたりした。

突然、高熱が出たような感覚になり、横になった瞬間に眠りに落ち、1〜2時間眠ってしまうということが毎日、何度も起こるようになった。熱はなく、血圧の低下でもなかった。

  < レビー小体型認知症と診断 >

今年、再び同じ医師を訪ね、自律神経症状を訴えると「レビーだと思う」と診断された。
アリセプトを出すと言われ「困っているのは、物忘れではなく体調の悪さ」と言った。
レビーは、脳内の物質が極めて不安定。薬で安定すれば症状も消える可能性はある

レビーに良いとネットに書いてあるリバスタッチパッチ(認知症薬)をアリセプトの代わりに処方してもらった。
4.5mgを半分に切って1週間試し、効かなければ、1枚を貼るよう言われた。
副作用は、他の認知症薬に比べて小さい。胸がムカムカする程度ならすぐ慣れます」

 No.3の記事に続く

*家族会のサイトに私が書いている→<レビー小体型認知症 体験談集>
*同じく→<レビー小体型認知症の症状集>(ネット上で最も詳しいです。)
*カテゴリ:「レビー小体型認知症
*カテゴリ:「認知症とは/ケア・介護
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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