アルツハイマー病の根本治療薬開発途中(新聞記事)

2013年7月8日の朝日新聞から一部抜粋、一部要約。→記事全文


 シリーズ「ひょっとして認知症」No.190 アルツハイマー病の根本治療に向かって
                            筆者:笠間睦

ミクログリア(=神経炎症、神経細胞死に深く関与)が、アルツハイマー型認知症発症に関わっていることが明らかになってきた。RAGE阻害薬が治療薬となる可能性も。
しかし神経細胞の信号を受けて保護するように働くのもミクログリア。諸刃の剣である。

国立長寿医療研究センター・認知症先進医療開発センターの柳澤勝彦氏は
ガランタミン(ヒガンバナの仲間のスノードロップの成分)には、ミクログリアのアミロイド貪食能を高める作用があることが最近報告された」と発表。
(柳澤勝彦:Alzheimer病の新承認薬-その効能と限界. BRAIN and NERVE Vol.63 863-868 2011)。

「佐賀大学医学部附属病院神経内科の原英夫診療教授らは、
十全大補湯老人斑を除去する効果があることを示した。
これは十全大補湯の免疫機能賦活作用によると思われ、実際、十全大補湯はミクログリアを活性化し、アミロイドの貪食活性を高める作用が認められた」
(田平 武・順天堂大学大学院客員教授:進行中のアルツハイマー病臨床治験と近未来の治療戦略. 臨牀と研究 Vol.88 727-734 2011)。

アミロイドβを標的とした薬がことごとく不調に終わっている現在、タウを標的とした薬剤(レンバー等)にかかる期待は決して小さくない。
「タウ重合阻害薬などについても一部臨床試験が始まっているようであるがまだ将来性が見込める状況には至っていない」と大阪大学大学院・武田雅俊教授らは指摘。(大河内正康、田上真次、武田雅俊:アルツハイマー病薬開発の現状. 脳21 Vol.15 191-200 2012)
レンバーが治験の最終段階(第Ⅲ相試験)に入ったことは、朗報。

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<しば>

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私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

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’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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