レビー小体型認知症は薬で悪化する(朝日新聞)

2013年5月30日の朝日新聞レビー小体型認知症が取り上げられました。
(記事全文→朝日新聞公式サイト。シリーズ「認知症とわたしたち」
この病気の発見者、小阪憲司医師の言葉が紹介されている部分を抜粋します。(青字)

他の病気と誤診され、実はレビー小体型とわかる人が多い
誤診で多いのがアルツハイマー型、うつ病、統合失調症
正しく診断すれば症状が良くなるのに、間違った薬で症状が悪くなる人がいる」と指摘。
正しい診断のため、医師には「この人はレビー小体型かもしれない」ということを頭の隅に置いてもらう必要があるという。


認知症薬のアリセプト向精神薬(抗うつ剤、抗不安薬、精神安定剤など)を処方され、副作用で手足が硬直したり、首が垂れたり、怒りっぽくなったり、認知症が進んだようになった例は、介護家族の間では、頻繁に聞かれます。
「効果が出ませんね。量を増やしましょう」と倍増された例も聞き、家族がレビー小体型認知症の「薬剤過敏性」という症状を知らなければ、「そのまま寝たきりになります。(小阪憲司著「第二の認知症」P.136)」

副作用で「嚥下(えんげ)障害」(飲み込みの困難)が起こり、「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」を繰り返してどんどん衰弱していきます。

そして「認知症が、急に進みましたね」で終わりです。
医師も看護師も薬剤師もケアマネジャーも誰も副作用を疑わないのです。
向精神薬(リスパダール)で突然歩けなくなった私の母の時ように。

この新聞記事には、「認知症早期発見のめやす」というチェックリストが掲載されています。
けれども初期のレビー小体型認知症患者(特にパーキンソン症状から始まって記憶障害がほとんどないタイプ)では、8項目の内、「料理、片づけ、計算、運転のミスが多くなった」くらいしか当てはまりません。

認知症には、様々なタイプがあり、症状がまったく違います。(→参考記事

レビー小体型認知症では、初期には脳の萎縮がなく、長谷川式スケール(検査)で高得点が取る方もいます。そのため早く気付けば気付くほど「認知症ではありません」と言われてしまいます。誤診は珍しくありません

アルツハイマー病、うつ病、統合失調症、パーキンソン病と診断されている方で、虫や人や動物などが見える方、治療を始めて急に悪化した方は、レビー小体型認知症の3つのチェックリストでチェックして下さい→こちらから

追記:アルツハイマー型でも幻覚(幻視)は見えますが、「虫」は、レビーに特徴的です。→「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴

追記:レビー小体型認知症が誤診されやすい病気は、他に「老年期精神病、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、前頭側頭型認知症(ピック病)。(パーキンソン病もだが、厳密な意味では誤診とは言えない。)(小阪憲司著「第二の認知症」P.120〜121)

追記:アルツハイマー型と誤診され処方薬で悪化した例(朝日新聞)2014年7月26日

<関連記事>
*「レビー小体型認知症にアリセプト承認で起こりうる悲劇」2014年9月
*「アルツハイマー型でも起こるアリセプトの副作用
*「抗精神病薬で悪化した体験談」(リンクで多数)
*「処方薬で起こる認知障害」(薬剤一覧。朝日新聞から)
完全版:レビー小体型認知症の全症状の詳しい説明(リンク集)
 上記の各記事に更に加筆して症状を説明したものはこちら(「レビー小体型認知症
 介護家族おしゃべり会」公式サイト「しば記者デスク」)
*カテゴリ:「レビー小体型と各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト
*カテゴリ:「レビー小体型認知症

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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