スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最初にうつ病と誤診されやすいレビー小体型認知症

パーキンソン病と認知症の合併」以上によく聞くのが「うつ病と認知症の合併」です。
「親が、パーキンソン、うつ、認知症の3つを合併した」という言葉も見聞きします。
これらは、すべてレビー小体型認知症が強く疑われるケースです。

Q レビー小体型認知症患者の内、うつ病と誤診される方はどの程度いるのか
→ ある調査では、46%。(この調査の出典と要約は、すぐ下に。)
Q 両者の抑うつ症状に違いはないのか? → あります。

出典:’10年11月20日開催「第4回レビー小体型認知症研究会」妙録(P.14〜16)の論文「DLBの初期精神症状」(高橋晶氏・水上勝義氏・朝田隆氏・筑波大学大学院)

  この論文の一部をごく簡単に要約します。

55人のレビー小体型認知症患者(50歳以上)の初期診断名を調べた結果、
 うつ病が、46%で最多。最初から正しく診断された人は、22%のみ。

167人の入院患者(入院時診断はうつ病。50歳以上)の中で、入院後、レビー小体
 型認知症と診断名が変わった患者は、(13.8%。23人)。
 
 レビー小体型認知症と判明した23人とそれ以外の144人を比較。
 レビー小体型認知症患者により強く現われた症状は、激越(興奮。感情が高ぶり激
 しい言動
)、妄想症状、現実感喪失・離人症、精神運動抑制、心気症、病識欠如


以下は、「レビー小体型認知症の症状詳細(認知障害・うつ)」に既に書いたものですが、ご参考に。

一般的なうつ病では、気分の落ち込み、悲観的思考、自責感、自殺願望などが中心。
しかしレビー小体型では、アパシー(無気力・無関心・感情の鈍麻)や不安感・焦燥感・心気症状(実際に不眠だるさ食欲不振などを伴うことも多い)。

薬物治療が効果を上げず、長引く遷延性うつ病(難治性うつ病)だとされている高齢者の中には、レビー小体型認知症の人が数多く含まれているというのが、専門医の間ではもっぱら定説。
(小阪憲司著「第二の認知症」P.87)

具体的には、やる気が出ない、興味関心が減る、食事をとらない、部屋に引きこもる等。
(「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」P.78)

(レビーの発症を予測できる例は)「難治性うつで、少し物忘れも始まってきた方」
「パーキンソン病で少しの抗パーキンソン薬ですぐ幻覚・妄想が出てしまう方」
「幻覚、妄想が出ており、特に幻視が非常に強い方」

(小阪憲司・池田学共著「レビー小体型認知症の臨床」P.97 池田氏の発言)

追記:若年性認知症(アルツハイマー型の方も含む)の家族会の方とお話した時、最初の診断は、うつ病だった方が多いと伺いました。単に気持ちが沈むというより、不眠や体調不調(倦怠感など)が出るという印象を受けました。抗うつ剤が効かないまま、何年も薬物治療を続けている間に『おかしい』と感じ、いくつもの病院を受診して、やっと正しい診断に辿り着けたという例が少なくないというお話を伺いました。

<関連記事>
完全版:レビー小体型認知症症状詳細 リンク集
レビー小体型認知症早期発見チェックリスト」(3つ)
カテゴリ:「レビー小体型認知症について
*「レビー小体型認知症を理解する動画」(この病気の発見者の講義)

P1020399_convert_20130514071828.jpg
浪花茨 (ナニワイバラ)
バラ科
関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

花の名前

「ナニワノイバラ」ではないでしょうか?

花の名前

ナニワイバラ(ナニワノイバラとも言うのでしょう)でした。
ありがとうございました!
どうぞハンドルネールをお書き下さいね。

レビーの方は

レビーの方は精神科を受診しない方が良いと強く思います。

錐体外路症状(広い意味でのパーキンソン症状)には大きく分けて
1、上肢の振戦やオーラルジスキネジアなどの不随運動
2.筋の緊張の亢進である固縮
3.γ反射と呼ばれる腱反射の異常
などが症状としてあげられます。

昔からある抗精神病薬(セレネースやコントミン)で誘発される薬剤性パーキンは、1の振戦が主体で固縮はあっても軽度です。
このため、精神科医の頭には、パーキンソン症状=振戦などの付随運動しかありません。
それが証拠に、リスパダールやセロクエルは、錐体外路症状が無いのに、コウノメソッドでは使用が認められていないのはおかしい。と言う意見を目にする事があります。
2,3、の固縮や兼販社の制御異常は、神経学的な診察を行わないと判りません。リスパダールを使用した高齢者では、固縮が確認できるケースが多いのにもかかわらず、錐体外路症状が無いと言っている精神科医がいまだにかなり多いのです。
このような医師は、神経学的な診察をしない(実はできない)為と考えられます。
神経学的に固縮の有無(錐体外路症状の有無)を確認すればすぐ判るのに!
認知症専門外来でも新異型学的な診察を行い固縮の有無を確認される医師はそう多くはないと聞いています。
うつ状態の方でもパーキンソン症状を合併しているケースも結構いると思いますが・・。

No title

hokehoke先生、コメントありがとうございました。

1点、確認させて下さい。
セロクエルは、「コウノメソッド2013」のP.17に出てきますのでコウノメソッドでも使われているのではないでしょうか?
http://www.forest-cl.jp/method_2013/kono_metod_2013.pdf

しかしセロクエルで動けなくなった体験談も寄せられていて、
http://nonohana7.blog134.fc2.com/blog-entry-827.html
リスクのある薬なのだと私は考えています。

リスパダールは、母(当時、72歳)を車イス生活にさせた薬です。
レビー小体型認知症が疑われる患者には、絶対に使ってはいけないと全国の方に知って欲しいです。

No title

セロクエルは、確かにコウノメソッドでレビーに使用されています。
ただ興奮をとるために使用量が増えるとパーキンソン症状の悪化(主に固縮)があり、最近では妄想などやむ得ない場合の使用に限っているようです。リスパダールに比較するとセロクエルは固縮の悪化ははるかに少ないです。ただセレネースやコントミンに比べると、固縮を悪化させやすいと言えます。
以前はファーストチョイスでしたが、抑肝散+少量のセレネースのほうが、固縮が起こりにくく安全と考えられています。
コウノメソッドは進化が早いのでついて行くのが大変です。

PS;私も最近はセロクエルはほとんど使用しません。必要な症例にごく少量使用することがありますが・・。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。