アルツハイマー患者の脳内、糖尿病と同じ状態(新聞記事)

2013年5月8日の日本経済新聞朝刊記事。日経公式サイトから全文(原文通り)。


   < アルツハイマー患者の脳内、糖尿病と同じ状態に  九大の解剖で判明 >

九州大の生体防御医学研究所(福岡市東区)は7日、亡くなった88人の脳を解剖した結果、アルツハイマー病患者は、脳内の遺伝子が糖尿病と同じ状態に変化することが判明したと明らかにした。

同研究所の中別府雄作教授によると、血糖値を調節するインスリンが脳内で働く仕組みを解明し、糖尿病状態から回復させる方法が分かれば、アルツハイマーの進行を防ぐことができる可能性があるという。

中別府教授らの研究チームは、福岡県久山町と協力した調査の結果、糖尿病を患うとアルツハイマー発症率が3~4倍に高まる点に注目。
65歳以上の88人を解剖すると、脳が萎縮するなどアルツハイマーを発症した人が26人いた。
さらに約40人の脳の遺伝子解析にも成功。アルツハイマー発症者は、糖代謝を制御する遺伝子や、インスリンを作る遺伝子が激減、脳内が糖尿病状態になっていた。

また、糖尿病患者脳内の代謝が悪いため、神経細胞が死んでアルツハイマーの発症や進行の危険因子になることも判明した。〔共同〕


追記:ウコン(ターメリック)は認知症に効果があると言われていましたが、「インスリン濃度を高めるホルモンの分泌を促す作用があることを発見」というニュースがこちら→(中日新聞2013年5月24日

<関連記事>
*「なぜ認知症は誤診されるのか(久山町の調査)合併の患者の多さ
*「認知症発症を食い止める方法(TV番組から)」
*「認知症の予防(インスリン・血管・運動)TV番組から」
 先日ご紹介した近藤誠医師の著書には、高血圧、高血糖値、高脂血症(高いコレステ
 ロール値)を薬で下げるのは害の方が大きいと書かれています。
*「高血圧、糖尿病、動脈硬化などを防ぐには、毎日どれだけウォーキングするか

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苧環 (オダマキ)
別名:糸繰草(イトクリソウ)
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この共同通信の記事だけですと、糖尿病の脳内がどうなっているのか?
検体の患者の血糖値はどのように変化していたのか・・が分かりませんね。また、遺伝子は増えたり減ったりするものではないと思います。
そんな事が簡単に起こったら、この世はミュータントだらけだし、生物がわざわざ性を分けて生殖によって多様性を獲得する必要もないですよね。

確かに糖尿病の患者は認知症になる確率は高いです。
実際にアメリカの医師によると、高血糖状態の患者からの電話を横で聞いていた妻(認知症専門医)が「その人認知症?」とよく訊くそうで、血糖値が下がってからの電話では「認知症が治った」と驚くとか・・
高血糖状態でも、低血糖状態でも、脳の判断力は低下し、仮性認知症と呼ぶような状態になるみたいです。
しかし、認知症の患者が糖尿病になるのか、逆なのか、両方なのか?
認知症には、際限なく甘いものを欲しがる人が多いですよね。

多くの認知症患者をサンプルに、糖質を制限するグループとしないグループに分けて、20年くらい疫学調査をして欲しいですね。
それによって、糖質摂取と高血糖と認知症の相関が出ると思います。

因みに、糖質とは甘いものだけではありません。
うどん1杯は、アイスクリーム(スーパーカップ)1カップ分の糖質があります。ご飯150g(茶碗1杯)だと、スティックシュガー20本分!
ビール1缶はスティックシュガー3本分なので、ご飯はビールの6倍もの糖質なんですね。

私はインスリンを打ちながらも、命の為に糖質を半分に抑えて、なんとか血糖値を下げています。(まだ正常値よりかは高いですが・・)
巷で流行ってた炭水化物ダイエットではなく、医学的なダイエット(食餌療法)です。体重を減らせないので、カロリーはタンパク質と脂質と酒から・・
脂質を増やしても、意外にもコレステロール値は良好で、血圧も下がりました。

kimiさん

この記事を載せた時、kimiさんからコメントを頂きたいと思っていました。
ありがとうございます。

私もこの記事を読んで沢山の疑問がわいたのですが、結局、まだ解明されていないのだろうと想像します。
kimiさんのおっしゃるように、是非、研究を進めて頂きたいところです。

kimiさんご自身の食餌療法も効果をあげているようで、良かったです。
kimiさんの場合、健康的な食生活をしていても糖尿病を発症した例で、世間からは誤解も多いだろうと思います。

認知症も生活習慣病が引き金になりますが、やはり健康的な食生活をし、運動をし、理想的な生活をしていても発症する時は、発症します。
そういうことについてもいずれ記事を書かなければと思っています。

脂質を増やしてもコレステロール値が上がらず血圧が下がったというのは面白いですね。

先日記事に書いた近藤誠氏の「医者に殺されない47の心得」には、「
コレステロールは細胞膜を作り、各種モルモンのもととなる重要な成分で、減らすと、がんだけでなく脳出血、感染症、うつ病などによる死亡が植える一因になる(P.142)」と書かれていました。

食事や栄養に関するあまりにもバラバラな(正反対も多々ある)説も問題ですよね。

ありがとうございます!

しばさん、暖かい励ましのお言葉、とても嬉しいです。

私は、70年代から1型糖尿病の自分を実験台に研究を重ねて来た、リチャード・バーンスタイン医師の本を読み、糖質制限に踏み切りました。
そして、空腹時220mgだった血糖値を、100台に落ち着かせることができました。インスリンは一日1回8単位だけです。

食後の血糖値も、糖質を抑えてから、200台に上がる事は稀で、結果的に体調も肌の調子も良くなっています。

その本に書かれていたのですが「血中の中性脂肪は、食事で取った脂肪がそのまま流れるのではない。肝臓が作り出しているのだ。その材料は糖質なのだ。それを知らないで、脂肪を制限して炭水化物を勧める医者が多い。」と。なるほど〜と思いました。

1型糖尿病は、膠原病と同じで、ある種の自己免疫疾患という説もあります。免疫細胞が膵臓の細胞を攻撃して、インスリンを作れなくしてしまうのだとか。

1型糖尿病/レビー患者と自己免疫疾患

読まれたのは、この本でしょうか?
http://www.amazon.co.jp/バーンスタイン医師の糖尿病の解決―正常血糖値を得るための完全ガイド-リチャード-K-バーンスタイン/dp/4765313999/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1368611658&sr=1-2
カスタマーレビューを見ると
「著者は、12歳で1型糖尿病を発症し、30歳で合併症が出現し、40歳代で医学部に入学して医師。自らを実験台にして糖質制限食に行き着き、73歳の現在も健在」とあり、糖尿病ではなくとも思わず読みたくなりますね。

自己免疫疾患にも興味があります。
レビーの母は、若い頃から自己免疫疾患(+複数の持病)があります。
他にもレビー発症前から自己免疫疾患があった方を知っています。

まだ調べてもいませんし、確認していませんので、ただの偶然なのかも知れませんが、もしかして全身病であるレビーと何か関係があるのでは?と頭の隅で引っかかっています。

最近、レビー小体型認知症患者は、脳内だけでなく、血液中にも「α(アルファ)シヌクレイン」というタンパク質が多いことがわかってきたそうです。(レビー専門医から直接聞きました。)

それが全身の交感神経に溜まって自律神経症状を起こすというのなら、各臓器や免疫系にも悪影響を及ぼすのではないかと(私のような)素人なら考えますよね?

介護家族の方や認知症専門医の方々からお話を伺いたいです。

「そんなもの、あなたのお母さんだけですよ!偶然ですよ!ハハハ」ということなら嬉しいのですが。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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