レビー小体型認知症の症状詳細6(薬剤過敏性)

これが、レビー小体型認知症患者の介護者が最も気をつけるべき症状です。
医師から処方された薬によって劇的に悪化することが、多々あるからです。
にもかかわらず医療・介護・福祉のプロでも知らない場合が多く、「病気が進行した」で片付けられてしまうからです。(この状況が急速に改善されていることを切望します。)

介護家族からよく聞く言葉があります。
「薬のことなんてわからない」→薬の名前は、処方箋に書いてあります。使用される薬は、ごく限られたものです。医師薬剤師相談にのってくれます。ネットで薬の名前を検索すれば、薬検索サイトで、誰でも簡単に専門的な情報が得られます。

「何だか恐いから飲ませない/変更したくない」→ゼロか百(%)かではありません。
微量のアリセプトは専門医にも推奨されており、ごく微量の抗精神病薬が効く方もいます。
どの薬がどの量で(副作用も出ず)最も効くかは、個人差が大きく、飲んでみなければ医師にもわかりません。微量から始めて、家族(介護者)が注意深く観察し、医師に報告することが何より重要です。

以下の記事は、介護初心者には、見慣れない言葉や名前が多く、最初は難しく感じられると思いますが、とても重要な情報です
アルツハイマー病など他の認知症と診断されている方、うつ病等と診断されている方でも急に症状が悪化した時は、薬の副作用を疑い調べてみて下さい
誤診されている場合も少なからずあります。↓
薬剤過敏性レビー小体型認知症特有のものでパーキンソン病やアルツハイマー型など他の認知症にはあまり見られない。」小阪憲司著「第二の認知症」(P.92) 

以下、「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」(小阪憲司・羽田野政治著P.84〜94)からの抜き書きです。(青字部分)


レビー小体型認知症の人は、薬物に対する過敏性が高いことが大きな特徴。
様々な副作用が出る/通常の量で症状が悪化/薬が効き過ぎるなど、処方された薬で症状を悪化させたり、新たな問題を発生させることが少なくない。

市販の風邪薬胃腸薬で具合が悪くなることもある。
処方は、専門家でも非常に難しい。医師には慎重な姿勢が求められる。
誤診により不適切な薬が処方されている例も少なくないと思われる。

抗精神病薬(興奮を抑える薬など)で症状が悪化する。
 特にパーキンソン症状(体がガチガチになったり、歩行が難しくなったり、飲み込めな
 く
なったり等)や過鎮静(感情・思考・動作が思い通りに働かない状態)が起こる。
 最悪の場合、寝たきりになってしまう。

アリセプト(認知症薬)は3mgから処方されるのが一般的だがレビー小体型認知症に
 はこの用量でさまざまな副作用が生じることがある。
 イライラが高じたり、攻撃的になったり、胃腸に不調をきたしたりする。
 より少量から始め、少しづつ増量していくのが無難であるという意見もある。

抗うつ剤は、レビー小体型認知症の場合、効果がみられなかったり過鎮静などの副作
 用が起こったりすることがあるため注意が必要。
 用いる場合は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)よりもSNRI(セロトニ
 ン・ノンアドレナリン再取り込み阻害薬)、或はSARI(トラゾドン塩酸塩)が好まし
 いといえる。 (抗うつ剤によってパーキンソン症状が悪化することはあまりない。)

抗パーキンソン病薬<ドーパミン神経系の薬:レポドパ(L-ドーパ)やドーパミンアゴ
 二ストなど>を増量すると幻視妄想がひどくなることがある。
 抗コリン薬(副交感神経遮断薬)は、口渇、尿閉、便秘などとともに認知症を悪化させ
 る
ので使用すべきでない
 (注:降圧剤抗精神病薬胃腸薬吐き気止めの薬などには、パーキンソン症状を悪
 化させる成分
を含むものがある。)

  << 介護家族はどうすればよいか? >>

新しい薬を追加する場合は、いったん最小限必要な薬のみにしぼったうえで試す必要がある。そうしないと薬の効果や副作用を判断しにくい。

薬は、徐々に減らす徐々に増やすのが定石。
薬の中断や変更には、悪性症候群(高熱。筋肉硬直、意識障害など)の可能性もあるため注意が必要。

家族は、薬の追加や変更、中止、増量の際には、不調や症状の悪化がないかを見極め、記録することが重要
「少し我慢して使ってみましょう」などと医師に言われても本人の状態を一番把握している立場にいる介護家族がきちんと医師に変化を伝えること。

<関連記事>
*「完全版:レビー小体型認知症の全症状 詳しい説明リンク集
*「処方された薬で悪化→相談は?
*「誰にでも危険が!高齢者の認知症を悪化させる処方薬」(新聞記事)
*「各種認知症における認知症薬アリセプトの副作用
*「抗精神病薬などで悪化したレビー患者の体験談集」(リンクで多数)

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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