完全版:レビー小体型認知症の全症状 詳しい説明リンク集

「レビー小体型認知症の人は日本に少なくとも64万人以上いるとの推計があるが、そのうちの圧倒的多数はそうと診断されずにいる人たちである。つまり”潜在者”が大部分を占めている。いうまでもなくその理由は、この病気を知らない医師がまだ多いからだ。」
(レビー小体型認知症の発見者・小阪憲司著「第二の認知症」P.206。 原文通り)

   誤診や処方薬による悪化をなくすには、症状の知識が必須

以下の7項目は、小阪憲司医師(レビー小体型認知症の発見者)の著書2冊から抜粋した
症状の詳しい説明
です。(出典:1.「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」 2.「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」)


  <レビー小体型認知症の症状一覧 リンク集(症状をクリック)

薬剤過敏性 (特有の症状。認知症薬や抗鬱剤で悪化しレビーと分かる例も多い)

幻視(幻覚)の種類と特徴 (人、子供、動物、虫など。特徴的な錯覚や思い込みも)

パーキンソン症状   (小股、スキー姿勢で歩く、何をするにも時間がかかる)

自律神経症状(障害) (立ちくらみ、だるさ、便秘、頻尿、失神、微熱等多様)

認知障害/うつ    (記憶力より注意力低下、やる気の低下など様々な症状)

レム睡眠行動障害/せん妄   (大きな寝言・悪夢で叫ぶ症状。異常な言動)

認知の変動/過眠   (しっかりしている時と反応がにぶい時の差が激しい)

   注)症状の出方には、非常に大きな個人差があります。
     3大症状である幻視パーキンソン症状がまったく出ない方もいます


以下は、小阪氏の著書の引用ではなく、私たち介護家族たちに共通する経験談です。

  < 非常に多い「過った診断と治療の例」 >
パーキンソン病と診断。知能テスト(長谷川式)や脳の画像(CT,MRI)に特に異常はなく
 「認知症ではない」と言われた。
アルツハイマー病、単に「認知症」うつ病と診断後、治療を始めた途端怒りっぽく
 なる/体の動きが悪くなる/反応がにぶくなる
等、様々な問題が起こった。

  <幻視(幻覚)に関する注意点 >
幻視は、本物とまったく同じに見える。(透けない。鮮明。カラー。立体。動き回る。)
本人は、見える時間が短ければ「目の錯覚」、ずっと見えれば「本物」と思っている
初期には、目の前で消えて初めて幻視と気付くが、異常者と思われることを怖れて隠す場合も。医師に「何か見えますか?」と聞かれても、幻視を訴えないことも多い。
家族から見ると:見えない何かをつまむような動作をする。見えない何かに話し掛ける
ブツブツ独り言を言う。しっかりしているのに急におかしなことを言うことがある。



この講演の動画

<関連カテゴリ>
更に具体例など詳しく加筆した記事へのリンク集(家族会の公式サイト。ネット上では最も詳しいと思います)
*「レビー小体型認知症 早期発見チェックリスト(3種類)
*「レビー小体型認知症について
*「認知症とは/ケア・介護について
*「レビーとその他の認知症を早期発見するための症状チェック
*「レビー小体型認知症を理解する動画」(この病気の発見者の講義)

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副題「こうすればうまくいく、幻視・パーキンソン症状・生活障害のケア」
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幻視って

幻視ってどんなふうに見えているのか想像できなくてホントに
わからないです。
義母の場合は、話をしているときに目線がほかの場所を向くので
その際に多分幻視が見えているのだろうと思います。
具体的にどんなものが見えてるのかはよくわからないのですが、
人が来ているみたいです。
義母には天井のあたりに見える奴は幻視だよ、と言っていますが、
それでもなかなか幻視だとは思えない様子です。

一つ困るのは、話を聞いただけでは、幻視だか認知低下だか
わからない場合があることです。
この間もホームで夜中にお風呂に連れて行かれそうになったと
いうので、それは幻視でしょうと言ったのですが、あとでホームの
人に聞いてみると、通常の時間にお風呂に誘ったのだけれど、
寝起きで時間の感覚がおかしくなっていたみたいで拒否された
とのことで。。。
昼間の傾眠や気圧と体調の関係など、レビーの人は色々な要因で
おかしくなるので対応が難しいですね。

視線を合わせない/妄想

しいさん、コメントありがとうございます。

会話をしている時、視線を合わせない(どこか変な方を見ている)ことが、レビー小体型認知症ではよくあるようですが(母もです。)、意識障害だと河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」(P.42)に書いてありました。

確かに、視線を合わせない時は、調子の悪い時(「認知の変動」という症状)で、顔つきも違います。
表情がなく、目に生気がなく、何を考えているのかわからないような不気味さを感じさせるちょっと異様な顔つきです。

幻視が見える時と見えない時で違いがあるか観察をしてきましたが、母の場合は、違いがありません。
とてもしっかりして会話も正常にでき、表情も明るく生き生きしている時でも幻視は現われます

「心身の調子の良い悪いに関係なく、突然、見える」と患者の方から伺ったこともあります。

とにかく本物とまったく同じに見えるので「目の前で消えない限り、それが幻視とはわからない」と母も3年前に言っていました。

「脳の中の幽霊」(ラマチャンドラン—精神科医—著)というとても興味深い本の中に幻視が見える人(レビー小体型認知症ではない。)の話が数多く出てくるのですが、1人の聡明な患者が言います。
「先生の膝の上には、猿が居る。でも猿を膝の上にのせて診察する医師はいないから、それが幻視だとわかる(推測できる)

幻視は、現実のものより鮮やかに見えるとも書いてありました。
母も希に風景が見える時がありますが、きれいだと目を輝かせて感動している時がありました。

「夜中にお風呂に連れて行かれそうになった」といった類いの話は、母も頻繁にします。被害妄想的な内容がほとんどです。

本を読むと「幻視から妄想に発展したもの」なのだろうと思うのですが、「妄想」と「思い込み」の違いが、私にはまだよく分かりません。

「お風呂で水をかけられた」とか「○○が、私にこんなひどいことをした」などと言うのが、まったく根拠のない妄想なのか、何らかの不満や不安があって、そこから生み出されたものなのかも私には分かりません。

でも何となく、j満足できない何かがあるような気がして、あまり繰り返すようなら施設の職員さんに相談したりします。
「こんな変なことを言うんですが、お風呂に入っている時、寒がったりしますか?」とか。「変ですね。じゃあ、寒くないように気を付けてみますね」と言って頂き、それからあまり言わなくなったということもありました。(そう上手くいくケースの方が少ないですが)

被害妄想的な話が多い時は、精神状態も良くなく(不満、不安、孤独感、焦燥感などがある。目つきも険しく眉間にシワが寄っている。)、精神的に落ち着いていて、笑顔も出る時は、そういう話も出なくなるように思います。

「何バカなこと言ってるの!そんなことあるわけないじゃない!なんでそんなひどいこと言うの!」と対応すると、多分、よりひどくなるのだろうと思います。

しかし色々な話のどこまでが本当で、どこからが妄想(or思い込み)なのか判断のつかないことも多々あり、確かに本当に難しいですね。

プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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