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レビー小体型認知症の症状詳細4(パーキンソン症状)

症状を正しく理解するためのシリーズ4回目。<→(1)(2) (3) >
レビーの発見者である小坂憲司医師の「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」という本(レビー関係者には必読本)からの抜き書きです。(青字部分)

     < パーキンソン症状 > 

パーキンソン症状は、幻視、認知の変動に並ぶレビー小体型認知症の3大症状の1つ。
しかし記憶障害から始まる「通常型」(注1)では、3割の患者にこの症状が出ない。(P.105)
基本的にレビー小体型認知症とパーキンソン病における運動症状には殆ど差異はない。

動きが少なくなる、遅くなる(無動・寡動)は、(レビーでは)顕著な症状
 身体を動かすことがままならないため、立ち上がる、移動する、着替える、靴を履く等
 あらゆる生活行為に時間がかかる
 介護者が動かそうとしても(筋肉の)抵抗感が強い

*レビー患者では、肘が曲がっている姿がよくみられる。(筋固縮によるもの)
 肘を伸ばそうとするとカクカクと歯車のような抵抗を感じる。
 (歯車様固縮/歯車現象)(家族でも簡単に確認可能→方法。下の方に記述)

歩行時には、足首が曲がらない歩幅が小さくなるすり足になる腕の振りが小さく
 なる
1歩目の足が出にくい歩き出すと止まらないなどの障害として現れる。

体が傾いたり、姿勢・バランスを保つことができない。(姿勢反射障害)
 常に転倒の危険を伴う。<→具体例。どう転ぶか。レビーの転倒に伴う危険>

*パーキンソン病に特徴的な手や足の震え(振戦)やジスキネジア(身体がくねくねと動
 く症状)は、レビー小体型認知症では、比較的少ない

*レビー小体型では、上記のパーキンソン病4大運動症状以外にも多様な症状が出る。

まばたきが少なく顔の表情が乏しい。(仮面様顔貌)
小声で抑揚のないしゃべり方になる。(構音障害)
●書字のとき文字が徐々に小さくなっていく。(小字症)
●進行すると咀嚼(そしゃく)や飲み込みがうまくできない嚥下障害(えんげ障害)も。
(→関連記事「嚥下障害とその予防法」)   P.74〜76


(注1) <レビー小体型認知症の3つの型(タイプ)>
1.「通常型」=患者数が多い。70歳前後で発病。アルツハイマー型記憶障害あり。
  平均罹患期間(平均余命)6.4年。(注2byしば)
2.「純粋型」=患者数は少ない。30~40歳代でパーキンソン症状から始まる患者が多い。
  平均罹患期間8.7年。
3.「自立神経症状型」もある。(P.105)


(注2byしば)症状の出方進行の速度個人差が非常に大きい病気ですので「平均」は、参考になりません。平均余命(平均寿命とは言わない。)は、良い治療が受けられなかった時代のもので、正しい治療を受けた場合は、全く違うと思います。
母は、パーキンソン病と診断された(既にレビーを発症していたと思われる)時から8年過ぎましたが元気に穏やかに生活しています。嚥下障害もあまりありません。(→関連記事・朝日新聞から)

 <介護・ケアのコツ>
パーキンソン病・レビーの歩行障害には、音楽やリズムが効くことが多いようです。
歩行介助する時も「1.2.1.2」と声をかけたり、リズミカルな歌を歌うと足が動きます。
介助(介助者は後ろ向き歩行)する時は、手ではなく肘を下から持つと安定。安心感も。
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(写真は、けあサポ「家庭介護に役立つワンポイント介護技術」から)

追記:薬剤過敏性(薬物—特に抗精神病薬—に対して悪い影響が現われやすい特徴)はレビー小体型認知症特有のものでパーキンソン病やアルツハイマー型など他の認知症にはあまり見られない。」「第二の認知症」P.92 (→副作用の体験談

追記:河野和彦医師は、立った時の左右の足の開き方が、パーキンソン病では狭く、レビー小体型認知症・正常圧水頭症・脳血管性認知症では広い患者が多いと説明→こちら

<関連記事>
パーキンソン病、レビー小体型認知症との関係に関する重要リンク集(必見)
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係(違い)
*カテゴリ:「レビーと各種認知症の症状と早期発見チェックリスト)
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
*「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法」(検査用写真へのリンクあり)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)」(非常に詳しい。)
*「レビー小体型認知症の症状と誤診の多さ(患者は医師に幻視を訴えない)

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桜。ソメイヨシノが散って随分してから咲き始めました。
関連記事

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レビーのパーキンソン症状は

レビーのパーキンソン症状は、パーキンソン病と良く似ている点も有りますが、大きな差がある部分も大きいと思います。
レビー特有の幻視は、確認出来れば非常に診断価値が高い症状で、それだけでレビーと判断できますが、確認が非常に難しい症状です。本人から確認できたケースは、私はほとんどありません。
パーキンソン症状の有無を確認するのが、一番確実だと思いますが、レビーのパーキンソン症状は、手の震えなどの振戦を認めないケースが大部分のため、パーキンソン症状として認識されていないケースが多い印象です。
レビーのパーキンソン症状は、時に急速に悪化します。そのためねがえりもn困難な寝たきり状態になるケースが多いです。
介護療養型病床では、要介護4~5を入院対象にしている医療機関が多いようですが、要介護5と言うと認知症+寝たきりと言う事になります。この様なケースは、多くはレビーなのです。前記のように短期間で寝たきりになったケースが多いのですが、それでもレビーと診断されていません。時にパーキンソン症候群と言う診断が付いているケースも有りますが、多くは有りません。
レビーと診断されるケースは、レビーの10%程度だと思います。

パーキンソン病の特徴的な症状として、静止時振戦が有ります。これは力を入れて居ないと振戦が目立ちますが、意識的に動かすと振戦が消える現象を言います。
パーキンソン病以外のパーキンソニズムの場合は、意図振戦と言って、意識的に動かすと振戦が増悪します。
これは見ているだけですぐ判りますので見逃される事は少ないと思います。
レビーの場合、この振戦が認めらないケースが大半です。
レビーの特徴は、静止時固縮です。力を入れていないと固縮が強いのですが、意識的に動かすと固縮が消えてしまいます。このため、動作に大きな問題が無い事も珍しく有りません。
関節の他動的な動きで、固縮の有無を確認しますが、最初の1回のみしか抵抗が確認できないケースも多いのです(河野先生はファーストリジットと呼んでいます)。その後は、患者さんが医師の動きに合わせて多少動かすためか、抵抗が消失してしまいますので、多くの医師は、固縮の存在を見逃すでしょう。
またレビーの場合、体幹~下肢の固縮が強いのですが、一般に固縮の有無を確認するのは上肢です。このため固縮が確認できない傾向がより加速されています。

あとレビーの特徴として、γ反射(腱反射など)の制御が出来なくなる現象があげられます。錐体外路障害で起こる現象の一つで、高度となると除脳硬直姿勢と呼ばれる特有の姿勢になります。
これがレビーで認められるのです。私はこれをジャックナイフ現象と呼んでいます。
下肢の場合は、伸展させるとそこでγ反射が誘発され、簡単に膝を曲げる事が出来なくなります。
上肢の場合、肘関節を繰り返し曲げ伸ばしをしていると、有る程度曲げた位置で急に筋肉の異常な収縮が誘発され、動かす事が困難になります。
下肢の進展と上肢の屈曲は、除脳硬直姿勢の大きな特徴ですから、γ反射の制御が出来なくなったためと理解出来ます。
パーキンソン病で進行するとみられる「ペンの手」と言う母指の異常な変形も、レビーでは早期からみられる事が多いです。
比較的寝たきりが少ない病棟で、全員の指を確認したところ、60%の方に「ペンの手」現象が認められました。30%の方は疑陽性でした。全く問題無いのは10%程度でした。この中に昔から入院している統合失調症の方もいますので、レビーの方のほとんどが「ペンの手」と呼ばれる変形が有るか、疑われると言う結果でした。
ただしペンの手様の指を持っている方は正常者でもいるようです。
このような症状を「確認していけば、レビーを見逃す事はほとんどないと思います。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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