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読者からの質問「幻視が見えます。どうしたらいいですか?」

追記;レビー小体型認知症のパーキンソン症状に、抗てんかん薬・エクセグラン
  (抗パーキンソン病薬・トレリーフと成分同じ。)が使われる場合があります。
   薬価は、極端に違います。→詳細  
注:レビー小体型認知症でもパーキンソン症状幻視出ない方もいます。
…………………………………………………………………………………………………
レビー小体型認知症の幻視については繰り返し書き、既に書き尽くしたと思っていますが、読者の方からご質問がありましたので、Q&A形式にまとめます。
…………………………………………………………………………………………………

Q「虫や人の幻視を見たらてんかん等他の病気ではなくレビー小体型認知症ですか?

幻覚(幻視)が見える/幽霊が見える」→幻視詳細
パーキンソン病認知症統合失調症うつ病と診断され、何かが見えているようだ。
 よく見間違いがある/色々な物が人の顔に見えると言う/時々変なことを言う

という方に、必ず読んで頂きたい重要リンク集は→こちら
チェックリスト・医師がレビーと判断する基準・何科を受診するか、他、重要情報)

幻視が見える病気は色々ありますが、上記リンク集の記事を読んでレビー小体型の疑いければ(誤診の多い病気なので)レビー小体型認知症が分かる医師を選んで受診しましょう。

追記:レビー小体型認知症でも幻視が見えない方もいらっしゃいます
   見えているのに家族が気が付かないことも多々あります。
認知症に至らず、非常にしっかりしている段階から幻視が見える方も珍しくありません。


Q「幻視が見えると、本人が落ち込んでいます。どうしたらいいですか?」

何に苦しんでいるのか、心配は、悩みは何なのか、じっくりと時間をかけて話を聴いて差し上げて下さい。それだけで気持ちが落ち着きますし、解決のヒントが見えて来ます。
黙って、急かさず、決めつけず、相手の言葉を忍耐強く待つことが聴くコツです。)

幽霊が見えると怯えている方/幻視と自覚していて『自分は頭が狂ってしまったのか』と苦しんでいる方/気が変になったと思われるのが怖くて誰にも相談できずに苦しんでいる方…。苦しみの理由は、多様です。→本人が語る幻覚(何がどう見え、どう感じるのか)

またレビー小体型認知症では、症状の1つに「うつ」もあります。(特に初期)
うつ病では『死にたい』という気持ちが強まりますが、レビー小体型認知症のうつでは、それは少なく、気力低下不安が強い方が多いと言われます。→出典/詳細
診断後に将来を悲観して自殺を考えたという体験談は、複数の方から伺っています。)


Q「幻視を消す薬はありますか?」

レビー小体型認知症の場合は、少量の抗認知症薬(貼るタイプがレビー患者には好評です。)で幻視が少なくなったという体験談を多く伺っています。
ただし永久に完全に消える方は稀です。幻視との上手な付き合い方が大切になります。

また抗認知症薬は、規定通りに増量していくと薬に過敏である」というレビー小体型の特徴のために悪化する方が少なくないので注意が必要です。→具体例の1部

統合失調症の幻視に処方されるリスパダールをレビー小体型認知症にも処方する医師が少なくありませんが、パーキンソン症状を著しく悪化させる禁忌の薬です。

追記:抗てんかん薬デパケンを幻視に処方する医師もいますが、同じく悪化

抗精神病薬には、最大の注意が必要です。→詳細と危険な薬一覧

抑肝散という漢方薬(保険適応)もレビー小体型認知症の幻視に効くことが知られていますが、全く効果の出ない方もいらっしゃいます。
抑肝散加陳皮半夏に代えたら効いたという方もいらっしゃいます。
足のむくみの原因になることがあり、量を減らすとむくみは改善します。
最初は効いても急に効かなくなることもあり、漢方医であればその場合、薬を変えます。


Q「幻視を見ている時は、どのように対応したらいいですか?」

まず家族は、幻視を疑似体験してみて下さい→こちら

多くの家族が最初は「ありもしないものをあるとか、居もしない人が居るなんてボケたことを言い、訳のわからないこと(撃退する等)をして困る!」と怒ります。

家族は、本人には、本当に実際に見えているということから理解する必要があります。
一見異常に見える行動は、実際に見えている虫や人に対して、本人が(ある時は必死で)必要だと考えて、自衛のために取っている対応策です。
本人が本物と信じて行っていることを頭から否定されれば、だれでも感情的になります。
異常行動ではなく、当たり前の反応、正常な反応なのです

  具体的な幻視への対応方法こちら(注意点・接し方・声の掛け方他)

幻視を完全に消すことは、難しいと言われています。
幻視は、本人が、恐怖を感じたり、生活上困らなければ、(副作用のリスクを冒してまで抗精神病薬で)無理に消す必要はないとも言われています。

家族も本人も幻視を理解し、受け入れれば、幻視と共に穏やかに生活できます。
(慣れれば、の話を聞くように、家族で一緒に幻視を楽しんでいる方々も。→例
幻視を異常視することから、まず止めましょう
幻視は、知能とは無関係に起こる視神経系統の1症状に過ぎません。

<関連記事>
レビー小体型認知症の種類と特徴(病気の発見者・小阪憲司医師の著書から)
アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の幻視の違い
*必見。幻視が見える仕組みについて語る動画(世界的に著名な医師が説明)
マンガで分かる!レビー小体型認知症の幻視
幻視を医師に訴えない(何がどう見えるか、私の母の言葉)
認知症のない若年性レビー小体型認知症の方本人が語る幻覚の種類と気持ち
レビー小体型認知症の幻視を詳しく紹介したテレビ番組(全内容)

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萩(ハギ)
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脳、身体、人間について深く知ることのできる良書

最近読んだ本の中で強く印象に残った作品をご紹介しますね。

  「逝かない身体 ALS的日常を生きる」 川口有美子著(→書評集

ALSの母親を介護した冷静な記録と深い考察で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
人間について、介護について、病について、たくさんのことを深く考えさせられます。
他者からは想像もつかない症状、苦労、誤解があることは、多くの病気に共通します。
認知症、高次脳機能障害、発達障害など、脳の病気や障害では、特に。

『略)どの宗教の誰に教わるわけでもなく「運命は神様が決めてくれる」という態度に移り変わっていった。それは何でも自分で決めなければ気がすまなかった以前の母にはみられなかった、別の性質でもある。他者への信頼に身を投げ出すことは、ALSが母に授けた最後の才でもあった』P102

  「マンガでわかる!統合失調症」 中村ユキ著(→詳細

当事者や家族には有り難い本。うつ病やレビー小体型等の脳の病気でも参考になります。
症状だけを医師に伝えると薬が増える。その原因、対処法、支障の有無も伝えると薬が増えない。薬を40%減らしたら良くなったといった「当事者・家族目線のアドバイス」の数々は貴重で、 専門医の書く本の中には、まず見られないものです。
(医師が監修していますので、医学情報もきっちり、分かりやすく書かれています。)
レビー小体型認知症にもこういう本が必要だと切実に思いました。
幻覚以外にもレビー小体型認知症と共通する症状が思った以上に多いことも知りました。


  「新・脳と心の地形図 思考・感情・意識の深淵に向かって(ビジュアル版)」
   リタ・カーター著 養老孟司監修(→内容

精神活動と脳のメカニズムの関係を豊富な画像具体例で解説する一般向けの本。
びっくりするような例が次々と出て来て、興味が尽きません。
幻臭はパーキンソン病初期の一般的な症状だし、うつ病患者は自分の身体が臭うとか、口にいやな味がすると訴える。」(P203〜205)というのは、今まで読んだことがなく「ホント?!」という感じ。臭覚・幻臭は、もっと知りたいことの1つです。

最近、ピーナッツバターと定規でアルツハイマー型認知症を早期発見できるというニュース動画を見て、もの凄く面白いと思いました。→動画と解説(英語)
追記:左鼻孔の方が右鼻孔よりも臭覚が低下するのが特徴だそうです。
 
 脳に棲む魔物」 スザンナ・キャラハン著(→内容

「ニューヨーク・ポスト」の若き記者が、抗NMDA受容体自己免疫性脳症(不眠、幻聴、妄想等で始まる)に罹った自らの体験をスリリングに書いた本。映画化決定だそうです。
正確な診断までの道が遠く、どの医師と出会うかで運命が決まるという事実(ある病気の権威が、他の病気のことは全く知らない等)は、レビー小体型認知症や様々な難病が置かれたままの状況とよく似ていると思いました。


読みたい本:高価で図書館にもないため、まだ立ち読みだけですが是非読みたいです。

  「認知症医療」木之下徹・長尾和宏編集。垂井清一郎監修(→詳細

「地域医療者向け書籍ですが、医療の視点からだけでなく、生活の視点から各分野の専門家が執筆。医療関係の本としては非常に珍しく、生活者目線で情報がまとまった、とてもよい本です」と執筆者のお一人から紹介されました。

<関連記事>
漫画でわかるレビー小体型認知症 シリーズ。現在10作。
臭覚でパーキンソン病患者の認知症を予測
幻覚の種類と具体例 若年性レビー小体型認知症 本人が語る

逝かない身体
(本の画像は→医学書院の公式サイトから)

脱水・熱中症を防ぐ

追記:最初に母が幻視(幻覚)に処方されたのは、抗精神病薬リスパダールでした。
この薬で体が硬直し、以後、歩けなくなりましたが、医師は、病気が進行したためと考えていました。(母は、「薬剤過敏性」の強い患者です。)
抑肝散は「漢方薬など効かない」という主治医に頼んで処方して頂き、当初は劇的に効きましたが、その後、効かなくなりました。(薬剤過敏性により効果も顕著に出ます。)
「漢方薬では、体質の変化により、そういう変化は起こる。その時には、薬を変えなければいけない」と後に漢方医学の医師から伺いました。
……………………………………………………………………………………

認知症が急に進んだように見えたら、脱水だったということがあります。

    < 脱水の症状 >

  ●元気がない、ぼんやりしている
  ●体の動きが、にぶい 
  ●認知症症状が悪化
  ●食欲がない
  ●飲み込みが悪い
  ●皮膚、口腔内の乾燥
  ●尿が少なく、色が濃い
  ●微熱がある
(出典:「動画でわかる摂食・嚥下リハビリテーション」藤島一郎・柴本勇監修 P.72)

もちろん、新しい薬を飲み始めた時、薬の量を増やした時に認知症が進んだように見えたら、薬の副作用を考えて下さい。特に薬に弱いという特性のあるレビー小体型認知症では。副作用の見分け方 →副作用を起こしやすい薬一覧

しかし、私の母もですが、若い頃から汗が出にくく、むくみやすく、水分をほとんど取りません。→水分量詳細(コメント欄も参照) 
確かに水分を排出できない体質はあり(腎臓が弱ければ尚更)、人よりも少ない水分で足りている場合はあります。その加減は、大変難しいのですが、私は、少量づつ頻繁に飲ませました。飲ませるための工夫を本から抜き書きします。

   <熱中症が心配だが、水分を飲みたがらない>

一緒に飲みましょう」とお茶に誘ってみて下さい。ほとんどの場合、誘われたことがうれしくて、素直にうなずいてくれます。また、おやつに水分の多いゼリーアイスクリーム、すいかや梨、桃などの果物をすすめるといいでしょう。
(「新版 認知症 よい対応・わるい対応」浦上克哉著P.177
から抜粋)

むくみと言えば、レビー小体型認知症の幻視によく処方される抑肝散は、足のむくみを起こすことがあります。
母は、抑肝散3包を処方され、その後、むくみ利尿剤を処方されていましたが、抑肝散を2包に減らすゾウのようだったが、すぐ元に戻りました。利尿剤は、最初から不要でした。
ちなみに、漢方医学では、同じ漢方薬を長年処方することはないそうです。→詳細

レビー小体型認知症の自律神経症状(障害)の1つに汗の異常があります。
一晩に何度も着替えさせなければいけないような異常な寝汗をかく方もいれば、汗が殆ど出ず微熱が出るという方もいます。→無汗 実例
母は、これが、昼夜を問わず、日により時間により入れ替わりました。
「暑い!暑い!」と大騒ぎした数時間後には、「寒い!寒い!」と震えました。
体温調節ができない病気ですから、周囲が、調節するしかありません。

追記:「ドクターG」(NHK)という番組で「手の爪をギュッと押さえてからした時、健康なら一瞬で白から赤に戻るが、脱水の時は、戻るまで数秒かかる」と医師が説明していました。1つの参考に。

<関連記事>
*カテゴリ:胃ろう・嚥下障害(レビー小体型では飲み込みの問題が起きやすい)

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向日葵(ヒマワリ)

お知らせをいくつか

追記:コメント欄をお読み下さい。医療の問題、コウノメソッド、ブログ内検索の裏技などを書きました。

追記:2014年8月18日の朝日新聞記事→「製薬会社から医師への謝金公開
ファイザー1社で年間約11億円医師への謝金。1人500万円以上の医師も。

追記:ツイッターで紹介したとても興味深い記事2つ:*夕張市の医師の講演「”医療崩壊”のすすめ」 *脳梗塞による言語障害の研究者が、当事者となって分かったこと

追記:最近、朝日新聞に長尾和宏医師が良い記事をいくつも書かれています。→その1つ
全記事の全てに同感はしませんが、認知症を取り巻く問題点を数々提示されています。
大切なのは、そうした問題を自分自身の頭と心を使って考えることだと思います。
…………………………………………………………………………………

1. レビー小体型認知症の家族会のサイトに記事を書かせて頂いています。
  一介護家族で、運営メンバーではないのですが、大変お世話になったご恩返しに。

  のことで役立つ記事を書きましたので、是非、ご利用下さい。
  危険性の高い薬一覧を印刷して病院受診の時に持っていけるようにしました。
  これで「薬で悪化」を避けられます。こちら
  

2. ツイッターで(主に)認知症情報を発信しています。こちら

  限られた字数ですが、かなり有益な情報を140字で発信しています。
  「このブログの記事にはしないけれども是非知って欲しい」というものも数々。
   今日のツイートの1つは、これです。

  「ロビン・ウィリアムズ氏パーキンソン病の報道
   若年性レビー小体型認知症はうつ症状(特に不安が強い。倦怠感、不眠等も)
  やパーキンソン症状で初診が多。後者はパ病と誤診される。
  うつ病に誤診も多く抗うつ剤で心身共に悪化抗精神病薬等に過敏特徴のため。
  初期に知能低下なく本人の苦悩は深い。」
  
  ただコミュニケーションには向かないと思っていますので、何かあれば
  ツイッターではなくブログにコメントを頂けるとうれしいです。


3. 「一日一笑」シリーズもご無沙汰しています。過去の記事
  最近、思いっ切り幸せになった驚きの動画これです(YouTube)
  やたらと人懐っこく、まったりした俵体型…。
  たれパンダにも勝る脱力感…。1度見ると病みつきになります。
  全介護施設、デイ、病院他に1匹いて欲しいです。できれば1人1匹…。

<関連記事>
若年性レビー小体型認知症3人の体験談
認知症を主題にした映画集(R.ウィリアムズの映画も)
*家族会「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」全国ネットワーク
認知症の種類チェックリスト(誤診を見抜くヒントになります)
認知症アニマルセラピー体験談 ネコを飼う効果

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風船葛(フウセンカズラ) クリックで拡大。
もの凄く小さな花なんですが、大好きです。

「新版 認知症 よい対応・わるい対応」浦上克哉著

追記:コメント欄をご覧下さい。記事の補足があります

浦上克哉(鳥取大学医学部教授)著「新版 認知症 よい対応・わるい対応」(→アマゾン)を読みました。認知症の予防法や介護家族が直面する問題への具体的な対応方法などが丁寧に書かれ、とても良い本だと思いました。

認知症になったら、どう接すればいいの?」という家族に向けて「良い対応の心得」を本から抜き書きします。(内容は要約です。)P76から。

「分かってますけど、腹が立ってそんなことできません!」という方は多いです。
それでも叱れば叱るほど困った症状は悪化し、安心を与えれば治まるのは事実です。
自分が楽になるために、まず自分が接し方を少しだけ変えてみるのは、賢い方法です。

どうしても無理な時は、介護者の心身が追い詰められ、限界に来ている時です。
ケアマネなどと話し合って、ショートステイを利用するなどして少し離れる時間を作り、何とかして休みましょう。周囲の方も介護者が休めるように援助することが必要です。
(追記:介護に疲れた方は、こちらも是非→この記事のコメント欄を

この10ケ条は、認知症と生きる方に限りません。
私たち一人ひとりが、年齢性別に関係なく、誰でもそう接して欲しいと望んでいます。


    < 安心ケア10ケ条 > (浦上克哉教授)

安心感を与える
 いつ怒られるのかと思って不安な毎日は、よい環境とはいえない。
 目を見てゆっくり話す、うなずく、微笑むことも大切。

普通の人と同じように接する
 困った病気になった人と見ない。
 できない部分は支え、さりげないフォローを心がける。

プライドを傷つけない
 家族が思っている以上の人生経験と誇りがある。
 傷つけられれば怒ったり、暴力に及ぶことも。

失敗を責めない
 失敗した時は、「大丈夫よ」「心配いらないよ」と不安を取り除く言葉がけを。
 安心させてあげることが大切。

叱ったり命令したりしない
 同じ間違いを繰り返すことがあるが、叱責はマイナス。
 さりげなくフォローし温かく見守ることが大事。

説得しない
 説得は効果がない。(注byしば:妄想に説得は効果がないだけでなく逆効果。)
 記憶力は落ちても「嫌な経験」をしたという感情だけは、いつまでも残る。

一生懸命指導したり、教えようとしない
 できないことを覚えなさいと言うのは、無理な要求であることを理解する。

訴えは頭ごなしに否定しない
 幻視や妄想がある場合でも訴えを一生懸命聞くことで安心する。

短く簡潔な言い方をする
 1度に2つのことを言われると混乱する。
 「杖を持って車に乗ってね」ではなく「杖を持ってね」「車に乗ってね」と言う。

一人の人間として尊重する
 認知症でも感情面は大人のまま。
 楽しいことは楽しく、悲しいことは悲しい。
 一人の人間としての尊厳をぜひ守る。


*この本で1つだけ気になったのは、レビー小体型認知症の患者本人は、幻視に困ることが少ないよう」(P29とP189)と書かれていることです。
これは同意できません。幻視を幻視と理解して冷静に受け止めている方、本物にしか見えないために幻視とは考えていない方など様々いらっしゃいます。
しかし幻視と完全に理解していても恐怖感を持つ方、不審者の幻視しめられ、警察に電話をしたり、錯乱状態になる体験談は、何人もの方から伺っています。体験談集
幻視は、本物そっくりに見えるのですから、それは、正常な反応・当たり前の対応です。

<関連記事・カテゴリ>
*カテゴリ:介護家族の心理変化・気持ち(メンタル・ケア)
「介護で鬼になってしまう自分が辛い」(田口ランディさんと岡野雄一さんの対談)
母親の介護はなぜ辛いか(立場の逆転。混乱は長くは続かない)
フランスの認知症介護術ユマニチュードの方法(動画もご紹介)
薬以外の方法で劇的改善した体験談(すぐできる方法を多数紹介)
認知症と共に生きる方が必要としている2つのもの
「ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!」長尾和宏・丸尾多重子著
「誤解だらけの認知症」(市川衛著)

みょうが
茗荷(ミョウガ)の花と実
わが家のプランターで収穫。

認知症医療は、どこが間違っているのか

今までこのブログで繰り返し訴えてきたことが、朝日新聞に掲載されましたので、要約してご紹介します。(2014年8月6日の朝日新聞の記事→長尾和宏医師の記事全文

『認知症には、アリセプト(抗認知症薬)さえ飲ませておけばよい』と信じ込んでいる方は、少なくありませんが、アリセプトが、暴言・暴力・徘徊の原因となっている例が、多数あります。→医師多数の説明 →医師と介護職員の説明

薬に弱いことが特徴(個人差は大)のレビー小体型認知症では、様々な薬の副作用は、更に深刻な事態を引き起こします。 体験談集(5種類の認知症別)  →危険な薬一覧

追記:「早期発見・早期治療」さえすれば良いように広く言われていますが、現実には、早期であるほど誤診され(進行しても、どの型でもアルツハイマー型と誤診され)
治療(処方された薬)によって悪化する例が、あまりにも多いのです
家族は、医師から「認知症が進行した」と説明されることが殆どです。
アルツハイマー型認知症は、急に進行する病気ではありません

認知症が急激に悪化した/急に体の動きが悪くなった時は、すぐに
薬の副作用レビー小体型認知症薬剤過敏性による反応)の可能性を疑って下さい。
他にも脱水などによるせん妄突発性正常圧水頭症頭部打撲他の可能性もあります。
レビー小体型、ピック病など各種認知症別チェックリスト

以下、朝日新聞の医療サイト「アピタル」の記事の要約です。
……………………………………………………………………………………………

 <町医者だから言いたい! 処方を間違えている場合が多い!?認知症とお薬の話>
                              長尾和宏医師

認知症の薬には、①中核症状(短期記憶障害など)を改善するもの
        ②周辺症状(徘徊や暴言などのBPSD)を改善するものがある。 

①の抗認知症薬は、アルツハイマー型以外の病気(レビー小体型、脳血管性認知症など)には、保険適用とならない。また吐き気など副作用が多い薬である。

②の薬には、抑肝散(漢方薬)と向精神薬(グラマリール、セロクエル、リスパダール等)がよく使われている。しかし向精神薬は、きつい薬で副作用が出やすい
匙加減さえできれば、本人も家族も助かる場合が、現実にはあり得る。

抗認知症薬の副作用として周辺症状(徘徊や暴力等)が出ている場合が、実に多い

薬を中止しさえすれば解決するのに続け、更に、その周辺症状に対して②の薬が2〜3種類出ているのを本当によく見かける

その結果、転倒→骨折→認知症悪化悪循環になる。

暴れるピック病(前頭側頭型認知症)の人が誤診され、アリセプトを飲めば、火に油を注ぐように大変な事態にもなる。→記事

脳に作用する薬は、他の薬と違い適切な量は、個人差が大きい。100倍位。

脳に作用する抗認知症薬は、国と製薬会社が決めたスケジュールに従って増量していくことになっている。(違反すると医師が薬代を全額負担する。)

これは、脳の感受性個人差全く考慮していない
1mg単位のさじ加減」が、極めて重要ではないかと思う。

しかし現実には、不適切な投与例が、相当数あるのではと経験的に思う。

診断名は、途中から変わることもあり得る。
アルツハイマー型が、レビー小体型に変化する症例もある。

必要とされる薬の量も、刻々と変化しているのではないか。
認知症医療には「個別性」への最大限の配慮が必要だ。

アルツハイマー型に誤診されたレビー小体型が薬を止めただけで劇的に改善した症例
「ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!」長尾和宏・丸尾多重子著

<関連記事>
認知症を悪化させやすい薬一覧   *レビー小体型認知症の薬剤過敏性とは?
レビー小体型認知症とアリセプト(必読)
レビー小体型認知症の治療の注意点(必読)
レビー小体型認知症の治療の問題点(論文から)
レビー小体型認知症患者と家族に評判の良い認知症薬とかぶれ対策
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写真は、上下ともリスパダール。レビー小体型認知症に処方されやすいが、禁忌の薬。
少しでも体に異変を感じたら、これらの薬がないか処方箋をチェック!
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認知症をテーマにした映画集

今までご紹介した秀作映画の記事へのリンク集です。
こうして並べてみると、多くが良質で、とても感動的な映画です。
主演俳優が、実際に認知症と生きる方々を正確に再現していることに驚きます。
映画のタイトルをクリックすると 感想や詳細を書いた記事につながります。
………………………………………………………………………………………

●「妻の病—レビー小体型認知症—」  伊勢真一監督
   夫婦の愛と生き方を描いた感動的なドキュメンタリー映画。若年性。夫は医師。

●「わが母の記」  原田眞人監督 井上靖原作 役所広司主演
   樹木希林のリアルな演技(レビー小体型に見える。)に圧倒される。

●「ペコロス、母に会いに行く」  イッセー尾形・草村礼子主演
   映画ではなくNHKBSドラマ。 ほのぼのと温かく、切ない。私のベスト作品。

●「明日の記憶」  堤幸彦監督 荻原浩原作 渡辺謙・樋口可南子主演
   介護者だけではなく本人の苦しみも丁寧に描かれた名作。
   若年性アルツハイマー型認知症の診断には疑問も。
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(画像は、個人の映画ブログから)

●「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」  フィリダ・ロイド監督
   アルツハイマー型。 メリル・ストリープの名演。幻視について記事で説明。

映画「ペコロスの母に会いに行く」の監督(森崎東氏)自身の認知症   
   監督を描いたドキュメンタリー番組の内容紹介。映画は、まだ見ていません。

●「毎日がアルツハイマー」  関口祐加監督
   ドキュメンタリー 。実母との笑いのある日常生活をありのままに撮影。

●「きみに読む物語」  ニック・カサヴェテス監督・ニコラス・スパークス原作
   アルツハイマー型。愛の物語。後半は感動的。

●『「私」の人生 我が命のタンゴ』  和田秀樹監督
   ピック病(前頭側頭型)と生きる大学教授を橋爪功が演じる。医師が監督した。

追記:まだ見ていませんが、是非見たい映画は「ふるさと」「アイリス」「しわ」。
私の頭の中の消しゴム」は、昔、ラブストーリーとして見て印象に残りましたが、症状をどう描いていたかは覚えていないのでリストに入れませんでした。

追記:「ながらえば」(山田太一脚本。笠智衆主演のTVドラマ)は、認知症ではありませんが、高齢者の気持ちを丁寧に描いた秀作です。介護問題に通じます。

追記:オリバー・サックス原作の「レナードの朝」(ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズ)は、認知症とは少し違いますが、難病患者達がパーキンソン病治療薬で回復して…という実話に基づいた映画です。(私の愛する作品です。)

追記:認知症への音楽の効果を描いたドキュメンタリー映画「パーソナル・ソング」が2014年12月に封切られます。興味深いです。

<関連記事>
認知症 種類別 早期発見のための知識とチェッックリスト(リンク集)
認知症タイプ分類質問票(山口晴保教授作成)
認知症 無料動画集(種類別の症状や治療・ケアを解説した動画も)
認知症の種類別 本人と家族の体験談集(アルツハイマー型以外は誤診多)
認知症Q&A 認知症を疑ったら/診断されたら、まず何からすればいいのか?どうすればいいのか?
医師が語る各認知症の見た目の違い(認知症セミナー)

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(クリックで拡大。画像は、facebookの「いせ film」さんから。)
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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