フジTV「とくダネ!」”幻が見える認知症”番組の全内容掲載

2014年4月1日フジテレビ「とくダネ!」でレビー小体型認知症について放送。

番組予告記事を書き直し、番組内容の全てを一番下に書き足しました

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2013年放送「ためしてガッテン」レビー小体型認知症特集の一場面。→番組関連リンク集

両番組共「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国ネットワークの家族会)が取材協力しています。私も情報提供しました。(→その他の家族会や相談窓口


レビー小体型でも幻覚のまったくないもいらっしゃいます
        アルツハイマー型の幻視(幻覚)との違いはこちら
       (追記:幻視があっても気づかない理由をコメント欄に書きました。)

番組中の介護職員研修会講師の言葉「レビー小体型認知症は医師選びで人生が変わる」。
理由:誤診や誤った治療(通常量の認知症薬パーキンソン治療薬抗精神病薬)で劇的に悪化するという特徴(薬剤過敏性がレビー小体型にはあるからです。

幻が見える」こと以上に深刻な症状は、他にもたくさんあります。下のリンク集を!
…………………………………………………………………………………………………………

    この病気は、圧倒的多数の患者が、正しく診断されていません
      (この病気の発見者で番組に出演の小阪憲司著「第二の認知症」P.206)
 
 <こんな病気に誤診されやすい!>(誤診されやすい理由

アルツハイマー型認知症/うつ病/統合失調症/老年期精神病/進行性核上性麻痺
大脳皮質基底核変性症/前頭側頭型認知症(ピック病)

パーキンソン病もだが、厳密な意味では誤診とは言えない。
理由)(「第二の認知症」P.120〜121)
自律神経症状から始まり、シャイ・ドレーガー症候群と診断される例も少なくない。
(小阪憲司・羽田野政治著「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」P.67)


    < わかる!助かる! リンク集 >

レビーかも?!  3種類のチックリストで確認 →こちら(小阪医師作成リスト他)

薬の副作用悪化している方多数! →「危険な薬一覧」全ての高齢者にリスク!

★レビー小体型の症状が正確に描かれたほのぼの漫画シリーズこちら

幻覚”本人”はどう感じているのか?(当事者体験談こちら

症状と気づかず混乱している家族多!多様な症状 →こちら (家族会のサイト)
(失神、体温調節困難、原因なく痛がる等、知らないと危険な症状も!)

★レビー小体型と気づかないと起こる特有の悲劇こちら(関連記事に病院選びも)

★4大認知症別 とても分かりやすく、すぐに役に立つ解説動画 →こちら

★知識ゼロの方でも速習できるレビー小体型講座 →「こちら(家族会サイト)

★レビーと生きる方、介護家族の体験記 多数 →こちら (家族会サイト)  

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「とくダネ!」の一場面。実際には合併型も多い→根拠

     ここから番組の全内容です(時間の流れ通りに再現)


75歳男性の自宅での映像。床から水が出てくると言う。床を踏みつけ「殺したから」。

認知症の内訳。アルツハイマー型認知症は、50%。
次に多い20%が、レビー小体型認知症。90万人が患っていると推定される
実際にないものが見えること(幻視)が特徴
(小阪憲司医師)

介護家族2人が、幻視に関する体験談を語る。
部屋の隅にうずくまり「兵隊さんが来た」、入院中「牛が天井から落ちて来た」と言う。
今日15人位居るけど、おかず足りる?」と言う。


4年前発症した村松さん(75歳)の日常生活の映像。何かが見えている様子。
机の上を強くこする。こたつ布団を爪で強くつまんで割いてしまう。
誰もいない所に、会話をするかのように話し掛ける。「重いぞ〜、それは」
妻「誰か居たんですか?」村松さん「男の子だ、もちろん

夜中、布団から起き出し、クローゼットの中を見つめる村松さん。

妻「寝たなと思ってると急に立ち上がったり、”誰か居る!来るか!”と喧嘩を始める。
止めるとその相手と間違って襲ってくる。そういうときは逃げるしかない。そのうち落ち着く」(注byしば:レム睡眠行動障害かと思います)

幻視は、夕方から夜にかけて見えやすいという。詳しい原因はわかっていない。

レビー小体型には、認知症のイメージからは、遠い特徴がある。(体験談

77歳の女性。4年前に幻視が始まった。幻聴(歌など)もある。
旗、ねずみ、、サムライ、子供などが次々と見え、その度に夫に「居る」と訴える。
しかし幻視を幻視と自覚している。本人の言葉。

「”バカみたい”と言われ、考えてみればおかしいと思うけど、しょうがないね。
”そんなものあるわけない”って。・・やっぱりそうかなと思う。早く治らないかな」

アルツハイマー型は、記憶を司る脳の海馬が萎縮し、そのために物忘れが出る。
レビー小体型では、海馬ではなく、主に視覚を司る後頭葉に異常が生じる。
そのため初期から中期には記憶や理解力がしっかりしており、幻視を自覚している
ケースが多い
という。

50代の若年性レビー小体型認知症の女性の言葉。

ものすごくリアルに見えるんです。
自分では、わからないんですね。それが本物かどうかというのは・・。
判断力も理性も、すべてなくなったって見られる部分は、凄くあると思います。
でも考える力は、落ちていないんです。」(→若年性レビー小体型認知症幻覚体験談

今、介護士たちは、この病気についての勉強会を各地で開いている。
岐阜県グループホーム協議会職員キャリアアップ研修会の映像。
そこでレビー小体型の父親の介護について講演した加畑裕美子さんの言葉。

「先生方にとにかく勉強してもらいたい。出会う医師で人生変わっちゃうんですよね。
家族も勉強してないから、知らないと諦めてしまう
でもレビーは、薬剤の微調整適切なケアがあれば、穏やかな時間を絶対作れるので」

レビー小体型認知症は、脳の萎縮が少なく診断が難しい。
医師によって誤った薬を処方されることもあるという。
まずは、正しく知ること。それが自分を、家族を守る第一歩のようだ。

90万人が患っていると言われているが、きちんと診断されていない
レビー小体(不要なたんぱく質)は、CTやMRIなどには写らない
脳の萎縮もないので、医師でも診断が、非常に難しい。(詳しい情報
そのため誤診が多く、苦しんでいる本人、ご家族がたくさんいる。体験談集

「お嫁さんが(財布を)盗った」というのは、アルツハイマー型認知症の特徴。
「(そこに存在しない)知らない人が入って来て盗って行った」がレビー小体型。

幻視は家族は動揺するが、否定するとパニックになったり、症状がひどくなることも。
「そうなの?見えるの?」と寄り添ってあげることが大切。

ゲスト「薬で緩和できないのか?」
間違った薬を処方されると悪化してしまう。(危険な薬一覧
村松さんは、2年間5カ所の病院をまわって、やっと診断された。

ゲスト
医師の処方が当てにならないということになると、自分である程度守るしかない。
アルツハイマーと違って、自分で認識できるので、レビーの知識を持っておく事が大切」
自覚がある患者本人が、一番辛いですよね」

インタビューに答えた人は、物忘れもないし、はっきり話せる
普段しっかりしているお年寄りが、こういうこと(幻視)を言い出すケースもある
ただ、中には、アルツハイマー型と症状がかぶっている方もいる。
そのため専門家の判断を仰ぐしかない。

このタイプの認知症があると知ることが大切。 (番組内容は以上)

追記:番組中「ふと冷静になった時、幻視だったことを自覚する」という説明がありましたが、幻視は、まったく正気の(意識も正常、冷静で判断力のある)状態でも見えます
怖い幻視を見た場合は、(本物にしか見えないために)恐怖から怯えて興奮する場合も
ありますが、興奮しているから、異常な精神状態だから見えた訳ではありません。 

追記:コメント欄の後半に診断基準幻視に気づきにくい理由が書かれています。

<関連カテゴリ>
*「レビー小体型認知症


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幻視再現画(幻視には個人差あり。幽霊に見える方も本物の人間にしか見えない方も)
「ためしてガッテン」公式サイトより。→番組関連リンク集

認知症に見えないピック病(前頭側頭型認知症)とレビー小体型認知症

邦画『「私」の人生 我が命のタンゴ』(2012年公開)を見ました。→予告動画
ピック病(前頭側頭型認知症。詳細)を主題に精神科医の和田秀樹氏が監督しています。

ピック病を患う名誉教授(演じるのは、橋爪功さん。)の症状は、
● 若い女性を見ると抱きついてしまう。目の前に足やヒップがあると触ってしまう。
● 店のアイスクリームを(自宅の冷蔵庫から取り出して食べるように)食べてしまう。
● 店の雑誌数冊を持って、お金を払わずに、堂々と店員の前を歩いて出て行く
● 非難されると激怒し、突然、猛然と暴れ出す。(イスを振り回す。)
● 食べ切れない程たくさんの食べ物を注文してしまう。他。

しかしそれ以外は、まったく病気には見えず判断力もあり、家族の頼みを聞いて病院にも行き、身体介護がまったく必要ない段階で素直に施設にも入ります。
(私のピック病の父と比べ、この部分はちょっと信じ難いと感じました。)
施設では、タンゴのステップを覚え、以前のように立派に英文学の講演会もこなします。

松原智恵子さん演じるピック病の施設入所者の方は、さらに健康な人にしか見えません。
問題は、「きれいなものを見ると無断で持って来る」という点だけです。
和田監督は、医師として、認知症に全く見えない方々をご存知なのでしょう。

ピック病は、症状を調べると常同行動(同じ字を書き続ける。机を叩き続ける等)など異常行動がずらりと並んでいます。しかし実際には、まったく健康な人にしか見えないという体験談(→記事)を伺っています。私の父も家族から見れば判断力の低下著しいですが、他人からは認知症には見えません

レビー小体型認知症も認知症にはまったく見えない方々がいらっしゃるのは、繰り返し書いてきた通りです。

最近、医師のブログに私の母にぴったり当てはまる記述を見つけたので転機します。
(追記:現在の母は、波はあるものの、普通に会話のできる状態をほぼ保っています。)
(青字部分のみ。いちは氏のブログから)レビー小体型認知症では:

「(略)幻視をありありと覚えていることが多い。
認知機能は時間帯、あるいは日によって大きく揺れ動く
状態の良い時には、とても認知症には見えない人が、悪い時には
最重度の認知症になってしまう。そしてまた、状態が良くなるとすごくまともになる

<参考→本人が語る「波」(意識障害)の時の感覚と気持ち

これは薬剤過敏性という特性から処方薬が原因で起こることも多々あります。
向精神薬通常量のアリセプトなど様々な薬で劇的に悪化し廃人化。薬を止めたり減らしたりすると普通の人に戻ります。(投与された期間や人により戻らない場合もあります)

「認知症とは物忘れのひどくなる病気」だと常々聞いている私たち一般人は、こうしたピック病レビー小体型認知症が「認知症という名のつく病気の1つ」だとは、中々気づきません
また医師も「歳のせい」などと言って、誤診することが珍しくないのが現実です。

*朝日新聞記事「ピック病を超えて生きる」2014年3月27日。中村成信さんについて

<関連記事>
*カテゴリ:「ピック病」(体験談も)
*「高齢者の認知症を悪化させる薬一覧」(家族会サイト)
*「レビー小体型認知症は、”認知症”なのか?
*「レビー小体型認知症を重症認知症に見せる”せん妄”の種類と具体例
*「レビー小体型認知症 体験談集」(家族会サイト)
*認知症を描いた映画「明日の記憶」「サッチャー元首相」「きみに読む物語
          「ペコロスの母に会いに行く」(監督自身の認知症について)

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レンギョウ

レビー小体型認知症の治療の問題点(論文から)

これは、学術雑誌に2011年に掲載された論文の抜粋です。(下、青字部分)
レビー小体型認知症・認知症を伴うパーキンソン病患者に禁忌の薬が明記されています。

出典:老年医学 Geriatric Medicine Vol.49 No.7 2011年7月 P.792-P.793
「レビー小体型認知症(DLB)・認知症を伴うパーキンソン病(PDD)の治療」
和田健二 田中健一郎 中島健二(鳥取大学医学部脳神経医科学講座脳神経内科学分野)

薬剤過敏性薬、特に抗精神薬に激しい副作用が出易いレビー小体型認知症の特性
は、個人差が大きいです。過敏性の非常に強い方もいれば、弱い方もいます。

しかし副作用で廃人になったT.H.さんの御主人の例、リスパダールで車いす生活になった私の母(当時71歳)のような例が、「うちでは起こらないだろう」等と楽観していると、取り返しのつかないことになる可能性は、どなたにもあります

ここに書かれたことは、当事者、家族には必須の知識です。
レビー小体型認知症患者に 通常量の薬や抗精神薬を安易に出す医師は、まだまだ大勢おり、それによって副作用で悪化している方が、後を絶たないからです。

注:論文の原文は変えていませんが、一部、私が、カッコで補足しました。(商品名他)
ジェネリックの場合は、商品名が異なりますので、一般名から検索して下さい。
(例:商品名アリセプト/一般名ドネペジル)      検索サイト

……………………………………………………………………………………………………

DLB(レビー小体型認知症)患者およびPDD(認知症を伴うパーキンソン病)患者の
認知機能の改善を目的に抗認知症薬であるChEI(コリンエステラーゼ阻害薬
アリセプト、リバスタッチパッチ、イクセロンパッチ
等)が使用されている。(略)

副作用としては、悪心、嘔吐、食欲不振などの消化器症状が共通して認められる。

パーキンソニズムパーキンソン症状)の増悪する症例もある
ため、認知機能のみならず運動機能にも着目しフォローアップする。

特にPDD患者では、振戦の増悪に気を付ける。

幻覚・妄想が憎悪し、焦燥性興奮を伴うなどBPSDが増悪する症例がある。

ChEI(アリセプト等)に対しても薬剤過敏を呈する症例があるため、
AD(アルツハイマー型認知症)患者に通常使用する薬剤量より少量で開始し、
症状の推移をみながらゆっくりと漸増(段々増やす)を図ることを考慮してもよい


実際に薬剤を微調整(ドネペジル<商品名アリセプト>では0.5〜1mg単位)することでBPSDに対してもChEI治療で改善がみられることがある。
BPSDに対して抑制系薬剤(抗精神病薬抑肝散)を用いる前に、ChEIの治療効果を試してみる。

ハロペリドール(商品名 
セレネース
クロールプロマジン(クロルプロマジン。商品名 ウインタミン・コントミン
オランザピン(商品名 ジプレキサ
リスペリドン(商品名 
リスパダール
は、D2遮断作用があり
運動機能を悪化させるため使用を避けるべきである

またドパミンの部分アゴニスト/アンタゴニストのアリピプラゾール
(商品名
エビリファイは一般的に運動機能を悪化させる。

DLBやPDDには、
抗精神病薬過敏性があるため、症状をコントロールし、
できる
最低限の薬剤投与で加療することが大切で、短期間で治療効果を判断し、漫然とした使用は避けることが望ましい

追記:「セレネースは有効」という医師のコメント→こちら

追記:ごく微量であればウインタミンは有効と言う医師もいます。→こちら

<関連記事>
*「レビー小体型認知症へのアリセプトの効果と副作用」エーザイ発表・医師達の発表
*「レビー小体型認知症に危険性のある薬一覧」ある種の風邪薬、胃薬なども含む
*「レビー小体型認知症の治療 具体的注意点(1)
*「注意点(2)」体験談。レビーの薬剤過敏性は、下戸の飲酒に似ている
*「レビー小体型認知症 リスパダール処方の体験談」(リンクで他3人の体験談)
*「パーキンソン病の治療で悪化したレビー小体型認知症」(新聞記事)
*「レビー小体型認知症体験記集」(家族会サイトに書いたもの)
*「5種類の認知症 本人と家族の体験談集」(上記以外の多くの体験談)
*「医師はレビー小体型認知症を知らない」朝日新聞の記事に対して

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写真は、上下ともリスパダール。レビー小体型認知症に処方されやすいが、禁忌の薬。
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アロマセラピーと脳

認知症と香りについては、2013年4月にも書いたことがあります。
(認知症に効くアロマ/柑橘類の皮と認知症/グレープフルーツの覚醒効果→こちら

2014年3月23日の日経新聞(詳細は下。)によれば、レモングラスの香りに脳血流改善認知症予防)効果があるとか。(アロマオイルか否かは記述なし)

うつ病の人がラベンダーを嗅ぐと症状が悪化する場合があると本で読んだことがありますが、交感神経を鎮め過ぎるからだろうと、この記事を読んで思いました。
「うつ病は、副交感神経に大きく傾く」小林弘幸著『なぜ「これ」は健康にいいのか?』P.32)  *交感神経と副交感神経の働きを簡単に示した図→こちら

交感神経が障害されるというレビー小体型認知症に、ラベンダーは注意が必要かも知れません。日中には、柑橘(かんきつ)系の香りを試してみたいです。

漢方薬を使ったレビー小体型認知症の治療で、「美味しいと感じるものには効果が出やすく、まずいと感じるものには効果が出にくい」という医師の話がありました。(→記事

推測ですが、体が欲する(喜ぶ)食べ物があるように(例:体が弱った時のお粥など)
体(脳)が欲する香りもあるのではないでしょうか。
いい匂い!あぁ、気持ちがいい!」と感じる香りは、その人に効果がありそうです。
アロマオイルでも不快と感じるものなら脳にとってもストレスにしかならないでしょう。

不眠も、ラベンダーが苦手でもクラリセージが効く人、クラリセージが嫌いでもスイートマジョラムが効く人など様々。香りの好み・効果には、個人差があります。

アロマオイルは、種類によって自律神経に作用して血圧を下げ過ぎてしまったり、妊婦が流産したりと、危険も伴うので、使用前によく調べ、体調も必ず観察して下さい
(ラベンダーが血圧を下げるという研究論文→こちら

以下、2014年3月23日日経新聞の特集記事「香りで心と体スッキリ」から一部を抜粋。

レモングラスの前頭葉(思考や意欲等を司る)の血流増加作用が実験で分かった。
        認知症予防の可能性がある。
かんきつ系の香り:交感神経を刺激する効果。やる気を高める可能性。
スイートオレンジ:生理の間に女性がなりやすい体調不良を抑える効果。
          30人対象の調査で、体調不良が軽くなり、よく眠れるようになり、
          肌荒れを軽減する効果を確認。

グレープフルーツ:精神のリフレッシュ、食欲増進。(→眠気撃退も
ラベンダー:   交感神経を鎮めるリラックス効果。
バラ:      ストレスを緩和して皮膚の水分蒸発量を抑える。
ゼラニウム:   免疫細胞の活動を抑制する抗炎症作用。

<記事中で紹介していた本とサイト>
*塩田清二著「<香り>はなぜ脳に効くのか」NHK出版
*香りの作用などを解説する日本香料工業界によるサイト→「香りの教室


追記:アロマオイルは、植物から抽出した本物のオイルのみ効果。
  ローズマリーには3種類がありその中のローズマリー・カンファーのみ効果を保証。
  ただローズマリー・カンファーは交感神経を刺激するので高血圧の人は医師に相談
  においがわからない人もアロマの効果あり。におわなくても香りは神経細胞に届く。
  認知機能の改善とともに、臭覚が回復する人もいる。(浦上克哉鳥取大教授)
   出典:読売新聞

追記:ローズマリー・カンファーとレモンのブレンドは、アルツハイマー型認知症だけでなくレビー小体型認知症にも効果があるという体験談を伺っています。頭がもうろうとした状態を改善するそうです。 

追記:レモングラスは、関東なら鉢で生い茂ります。とても丈夫な多年草です。
   →こちら(私のもう1つのブログ)

<関連カテゴリ>
*「認知症の予防・診断・治療
*「認知症とは/認知症ケア・介護
*「4大認知症 早期発見のための知識とチェックリスト
*「認知症予防に効果のある運動
*「ほのぼの認知症マンガシリーズ」知られていないレビー小体型認知症が分かる!

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ローズマリー(香りは葉にあります。)

「認知症に見えない」。若年性レビー小体型認知症体験談

このブログに体験談を提供して下さっている若年性レビー小体型認知症のKさん(50代)
ominaeshiさんは、会って長時間お話ししても、病気とは分かりません
実際には、多くの症状や日常生活の不便日々闘っていらっしゃいます。

「口に出して説明しない限り、誰にも理解されない病気とお2人は言います。
「質問されれば隠さない。でも、自分から”こんなに苦労している”と話して心配させたいとも思わない。病気は知って欲しい、でも正確な理解は難しい。その両方を感じる」

レビー小体型認知症への理解が少しでも深まるならばと、お2人とも敢えて取材に協力して下さっています。以下は、最近のKさんへのインタビューをまとめたものです。


認知症には、全然見えませんよ」と今まで多くの人から言われて来た。
認知症なのに普通に会話ができるのか』という驚きから出た言葉が多いと思うが、「信じられない。誤診ではないのか?」という疑念を持たれていると感じることもあった。

そう言われる度に「認知症」という言葉への違和感と理解されない寂しさを感じる。

進行したがんの方に「がんには、全然見えませんよ」と言ったら、どう感じるのだろう?
人からは見えない多くの苦しい症状、不便、苦労、葛藤が、あるだろう。
そう見えても見えなくても、必ず進行していくことは、本人が一番わかっているだろう。

私が、レビー小体型認知症患者だと名乗るとき、多くの人は、私には、考える力感じる力人間らしさもないか、これからなくなっていくと考えている。
相手の反応からそう感じる。それが、多くの人の持つ認知症のイメージだと思う。

私は、将来、考える力も感じる力も人間らしさもなくなっていくのだろうか?
なくならない」と、今は、信じている。(信じようと決意している。)
レビー小体型認知症では、それらが、最期まで残ると聞いている。

自分が自分でなくなっていくことが怖くないですか?不安ではないですか?」
と2人の人から質問されたことがある。

もし考える力感じる力人間らしさもなくなってしまうとしたら、恐怖しか感じない。
そういう立場に置かれて、平気で生きていける人がいるとは、思わない。
ボケて何もわからなくなるから、認知症は楽だ」と言った人がいるが、自分が認知症と診断されたら、同じことを言って笑ってはいないだろうと思う。

多くの人の抱く「認知症」のイメージをそのまま信じ込むのではなく、レビー小体型認知症の実際の姿を知れば、考える力も感じる力も人間らしさも失われないと分かる。

病名に認知症とついているだけで、多くの人は、私に絶望的な姿をイメージする。
私も絶望した時期があった。
でも(推定)発症から10年以上経っても、私の考える力は落ちていない
理由はわからない。諦めずに、あらゆる努力を続けた結果なのかも知れない。

料理に苦労したり、駅で迷ったり計算ができなかったり、様々な能力の低下があっても、私の思考力人間らしさだけは、変わっていないと思う。
うつになって悲観的になったり、自分に苛立ったり、症状に怯えたりする時もある。
でも、絶望からはい上がってきた分、以前より強くなったと感じる。
病気を持つ人の苦しみを身近に感じられるようになったことは、良かったと思っている。


*その後の症状などは→こちら Kさんの体験談集(リンク集)

 <Kさんの今までの経過・治療・気持ち>(記事の古い順から)
経過治療漢方治療症状認知症の苦しみ空間認知能力幻覚をどう感じるか
臭覚低下など新しい症状/その治療(漢方治療)

追記:レビー小体型認知症の中には、進行早い例も大変遅い例(10年間進行しない等)もあると専門家から聞いています。2013年3月Natureに掲載された論文に「アルファシヌクレイン(レビー小体の主成分となるたんぱく質)には毒性等の異なる2種類があることを発見。病気の進行等の個人差を説明できる可能性がある」と書かれています。


<関連記事>
*「レビー小体型認知症は、”認知症”なのか」記憶力・思考力が残っている実例
*「病気を打ち明けることの利点/打ち明けられない苦しみ」(体験談)
*「ominaeshiさんの幻視/経過/認知症の苦しみ」(体験談)
*「若年性レビー小体型認知症 Hさんのリハビリ入院 体験談
*「若年性認知症ブライデンさんのメッセージ」(週刊東洋経済から)
*「若年性アルツハイマー病 仕事を続けたい!」(週刊東洋経済から)
*「自立支援医療障害者手帳障害者年金 申請の体験談」(若年性認知症)
*「レビー小体型認知症の症状チェックリスト」(3種類)症状リンク集も
*『市川衛著「誤解だらけの認知症」』(良書です)

若年性アルツハイマー型認知症 足立詔一さんの体験談」(読売新聞)うつ病と誤診。

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小さな野の花

TVドラマ「ペコロス、母に会いに行く」再放送

2013年2月17日にBSで放送された素晴らしいテレビドラマの再放送です。
(同じ漫画を原作にした映画「ペコロスの母に会いに行く」ではありません。)

このドラマで愛らしい認知症の母、光江さんを演じた草村礼子さん(→写真)の演技には、心打たれました。認知症と生きる光江さんの可愛らしさも不安も哀しみもよろこびも、丁寧に過不足なく、リアルに演じていらっしゃいました。

追記:原作漫画とドラマには、故人の幻視が度々現われるのですが、それはフィクションで「実際には、数回、”父ちゃんがおった”と話しただけ」と岡野さんは、語っています。

 BSプレミアム  2014年3月22日(土)午後6:00~(60分)

 <番組内容> (NHKネットクラブからの全文コピー)
“ハゲちゃびん”の漫画家ペコロスこと雄一が、父の死後に認知症と診断され施設で暮らす母みつえの老いの日々を見つめる、笑え泣けて、切なくほのぼのした家族の物語。

父の死後、少しずつ認知症が始まった母。症状から、母の中によみがえった父。
それをいとおしく見つめて介護する息子。
40歳で故郷・長崎にUターンした“ハゲちゃびん”漫画家ペコロスが、施設に暮らす認知症の母とのおかしくも切ない日々をつづった話題の漫画をドキュメンタリードラマ化
介護というどこか暗く直視したくない現実を、温かいタッチの絵と長崎弁で“ほっこり”そして“切なく”描く。

出演:イッセー尾形,草村礼子,モロ師岡,柾木玲弥,山田真歩,安藤サクラ,
   木内みどり他


同じ日、TVシンポジウム「あなたも認知症予備群?早期発見10か条」の放送も。
Eテレで午後2:00~(60分)パネリスト:神戸大学大学院神経内科学准教授古和久朋氏・神戸市長田区医師会会長久次米健市氏・日本介護支援専門員協会常任理事助川未枝保氏・認知症の人と家族の会 兵庫県支部代表河西美保氏

追記:放送された認知症早期発見10か条は以下の通りです。
1. 同じ話や質問を何度もする。2. 同じ物を何個も買ってたまっている。3. 冷蔵庫の中に古い物がたまっている。4. 通超・キャッシュカード・診察券を何度も再発行する。5. 常に探し物をしている。6. 自分で薬が飲めなくなった。7. 昔のことばかりを話している。8. ニュースへの関心が薄れた。9. ドタキャンが増えた。10.外出する機会が減った。
しかしこれは、主にアルツハイマー型を発見するリストで、レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症(ピック病)は、早期には、物忘れがない場合があります
4大認知症を早期発見するための知識とチェックリスト→こちら

<関連記事>
*「アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の幻視の違い
*「ドラマを見た感想と 主演女優 草村礼子さんのダンス・ボランティア
*「原作漫画の作者 岡野雄一さんと田口ランディさんの対談」(介護の何が辛いか)
*「レビー小体型認知症を描いた漫画」(介護職員の研修にも利用されています。)
*「監督自身が認知症と闘いながら撮った映画「ペコロスの母に会いにいく」
*「作者・岡野さんの言葉」(文芸春秋から)

ペコリス母に会いに行く
漫画「ペコロスの母に会いに行く」
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作者の岡野雄一さん(ペコロス)とグループホームに暮らす母・光江さん
(写真は、「ハートネットTV」公式サイトから。)

腸内細菌のバランスと病気の関係

パーキンソン病レビー小体型認知症の脳で減少するというドーパミン
うつ病で減少するセロトニン。これら脳の神経伝達物質の前駆体は、で作られる
腸内細菌のバランスが良くなければ、神経伝達物質を正常に作ることはできない
という主張を藤田鉱一郎東京医科歯科大学名誉教授の著書で去年読んでから、腸内細菌に興味を持ちました。

<追記:「脳がすべて」ではなく、健康は全身のバランスで保たれるという当たり前のことを再確認しました。バランスのとれた食事。よく噛んでゆっくり食べるといった忘れがちな常識も含め。)の重要性も。乳酸菌をとれば問題解決ということではなく、食生活全体を「正常化」させることが大切なのだろうと思います。>

厚生労働省公式サイト:(原文通り)
善玉菌は腸内でビタミン(B1、B2、B6、B12、K、ニコチン酸、葉酸)を産生したり、消化管の粘膜免疫を高めます。さらに、善玉菌のからだを構成する物質には、からだの免疫力を高め、血清コレステロールを低下させる効果も報告されています。」

小林弘幸(順天堂大学教授)著「自律神経を整える「あきらめる」健康法P.91には
『なぜ便秘外来糖尿病高脂血症腎臓疾患肝臓の数値がよくなるのか(略)。
腸内環境と自律神経のバランスがよくなって、質のよいきれいな血液が体の隅々まで行き渡ったからなのです。そもそも、血液の質「腸」で決まります
腸内環境がよく、腸の活動が正常なら、それだけ良質な血液が作られます。
つまり腸は、食物の栄養素を吸収するという働きをしながら、それに負けないくらいに大切な「血液の質を決定する」という役割も担っているのです。』


2012年7月24日の日経新聞では「乳酸菌睡眠障害改善効果」とあります。 →記事全文
2013年3月25日のマイナビニュースでは「乳酸菌摂取でストレス軽減」→記事全文

2014年3月18日のNHK「あさイチ」でも腸内細菌を取り上げていました。→詳細
一般に人の腸内には、1kg以上の腸内細菌が住んでいるのだそうです。

以下は、2014年3月16日の日経新聞から一部抜粋。(→記事全文

    
 < 腸内細菌バランス大切に 抗生物質や食習慣で乱れ 病気との関係、解明進む >

腸内細菌のバランスを保つことが、健康に大切。
光岡知足東京大学名誉教授は、ビフィズス菌などの善玉菌を多く含む乳製品や納豆などの発酵食品、善玉菌の働きを良くする食物繊維オリゴ糖を多く含む食品をとることが効果的としている。

抗生物質で腸内細菌のバランスが崩れるとぜんそくが悪化する仕組みが明らかになった」「乳幼児期にどれだけ多くの細菌に接しているかも大切と分かってきた」
(筑波大学渋谷彰教授)

ぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー、糖尿病といった生活習慣病など腸内の細菌バランスの乱れが影響していると考えられる病気は少なくない。
病気によって腸内細菌の構成パターンに特徴があることもわかってきた。
糖尿病自閉症にも特有の腸内最細菌構成パターンがある。

我々が思っている以上に様々な病気に関係している可能性がある
(東京大学オーミクス情報センター長服部正平教授)

*記事で紹介されていたサイト(腸内年齢や腸内細菌バランスがわかる)→こちら

追記:「食物中のトリプトファンからセロトニンを合成できる器官は、消化管と腎臓と脳
   です
」(有田秀穂著「セロトニン欠乏脳」P.94)

追記:腸内細菌が肥満にも関連という産経新聞の記事→2014年5月7日付

<関連記事>
*「便秘を治す」(レビー小体型認知症に多い自律神経障害の1つ)
*「ドーパミンは記憶力にも関係」(新聞記事 2013年8月9日付)
*「ドーパミンを一瞬で出す方法」(パーキンソンの「オフ」状態に対応)

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椿(ツバキ)

レビー漫画(10)夜中の転倒対策

このブログの読者のsimsimさん(お母様がレビー小体型認知症)の作品です。
(幻視3部作→その1  その2 その3 転倒→その4 妄想→その5 アルツハイマー型との違い→その6 人物誤認→その7 レム睡眠行動障害→その8 異変の始まり→その9
症状の描写が正確ですので、介護・福祉・医療関係の方々にも是非読んで頂きたいです。

注:著作権はsimsimさんにありますので、勉強会の資料などで利用されたい方は、
  コメント(公開/非公開)でご一報下さい。
  既に医学部やケアマネの研修、家族会の勉強会などで利用されています。
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 < コメント by しば>

パーキンソン症状小刻み歩行ヨチヨチ歩きスキーヤー姿勢などと説明してきましたが、見たことのない方には、「イメージがわかない」と言われてしまいます。
この絵は、パーキンソン症状の姿をとても分かりやすく描いています。

体が固まり立つこと、歩き始めること、歩くことが大変な苦労になる。(介助も)
膝も腰も曲がり、足は開いた状態でやっと歩くが、非常に不安定で簡単に転ぶ
●歩く時は、を全く振らず、体の前側に固定したまま。
●転ぶ時も手で体を守れず、不自然な形に転び顔面強打することも多い。

夜中に歩き出してしまうのは、せん妄(→具体例)のことが多く、『子供を迎えに行く/家に帰る/会社に行く』等、本人には本当に重要な用のため必死で歩いてしまいます。
私の母は、普段、寝返りも打てないのに、ベッドの下で発見された時があります。
認知症では「火事場」のような力が、突然出ることがあるので、放置は危険です。

レビー小体型認知症は、不安感が強い方が多いです。(→詳細
病識(病気の自覚)があり、自律神経症状(だるさ、不眠、頭痛、便秘等様々)があり、色々な幻視が見え、うつ状態も症状の1つ。どうしても暗くなりがちです。

少しでも安心させることが、レビー小体型認知症のケアには、特に重要だと思います。

私の母が、孫に「天井の隙間から、怖い人が、降りて来る」等と訴えた時、孫は、
「おばあちゃん、大丈夫だよ!もしそんな人が来たら、僕が闘ってやっつけてあげるよ。僕が、おばあちゃんを守るから!」と言ったそうです。
私はその場にいなかったのですが、母は、とても幸せそうにしていたようです。

simsimさんのお母様がいらっしゃるのは、グループホームです。
こんな職員さんが居て下さったら、家族も本当に安心ですね。

追記:コメント欄に「火事場の力」の実例、脳の仕組み/緑内障でも使えるパーキンソン症状の薬(一般の抗パーキンソン病薬は、眼圧を上げる作用がある。)などが詳しく書かれています。

<関連記事>
*「レビー小体型認知症のパーキンソン症状(介助のコツも)
*「レビー小体型認知症と突発性正常圧水頭症の歩き方(動画)」YouTubeへのリンク
*「認知症と生きる方が必要としているもの
*「幻視への対応」(コメント欄に)具体的に何と声かけすればいいのか。
*カテゴリ「介護施設のこと(選び方など)


この講演の動画

若年性認知症 仕事を続けたい!

2014年3月8日号「週間東洋経済」の中から一部を要約。青字部分は原文通り。

この記事で紹介されたお2人、若年性レビー小体型認知症のominaeshiさんKさんその他の例)がそうであったように、若年性認知症の場合は、最初にうつ病と誤診されることが非常に多いです。

40代50代60代前半で、頭痛不眠倦怠感などの体調不良意欲や集中力の低下などがあると疑うことなくうつ病と誤診されることが多いので注意が必要です。
レビー小体型認知症の場合は、抗うつ剤悪化することも多いので特に注意が必要です。

高齢者でも中々治らない(難治性、遷延性)「うつ病の多くはレビー小体型認知症と「レビー小体型認知症の臨床」(小阪憲司・池田学著 2010年発行)P.86に書かれています。

認知症と診断された時の医師の言葉希望を失った例もとても多いです。→記事
若年性認知症で診断名を聞く時、本人の理解力思考力衰えはありません
ある意味では、末期がんの告知以上のショックを受けていることを医師の方々には、
決して忘れないでいて頂きたいです。


  < 認知症でも働く意思があれば働ける > P.50〜51

石川恵子さん(50歳)は、2012年10月に若年性アルツハイマー型認知症と診断された。
職場では、女性で唯一の主任、品質管理活動で3回の社長賞をもらう優秀な社員だった。
帰宅途中に頭の中が真っ白になる感覚を覚えるようになり2011年に受診。うつ病と診断。
薬で改善せず、1年半後に認知症と診断され直した。

その時、医師は「一生、僕が面倒をみるからね」と言った。
石川さんは、その言葉に、目が腫れるほど泣いた。

その医師にすすめられた地域包括支援センターの紹介で、高齢者施設で仕事を始めた。
話し相手が主な仕事で、日々やりがいを感じている。
時給は、750円。障害者枠で仕事に就いた。
石川さんは、話すスピードが少し遅いかなという程度で、普通に会話ができる
だからとても認知症の人には見えない


佐野光孝さん(65歳)は、2007年8月に若年性アルツハイマー型認知症と診断された。
営業マンとして働いていたが、仕事のミスが増え、上司と受診。うつ病と診断された。
上司は診断を疑った。別の病院で正しい診断をされ、を飲んで3ヶ月で効果を実感した。
佐野さんには、働き続けたいという意志があり、グループホーム運営会社やNPOの協力を得て、自宅隣にできた工房で妻と一緒に働いている。

2人とも認知症であることを隠すのをやめ、カミングアウトし、講演活動もしている。
認知症の人も、普通の人と同じように、自分の人生について「どうしたい」「こうはしたくない」という意志を持っていることを知らせるためである。
佐野さんの講演回数は70を越える。
認知症の人が、こんなに話ができるなんてありえない、という感想が多い」
(富士宮市役所職員談)。


認知症新時代:「若年性」本人の支援策探る」(2214年3月12日の毎日新聞記事全文)
若年性アルツハイマー型認知症 足立詔一さんの体験談」(読売新聞)うつ病と誤診。

<関連記事>
*「病気を打ち明けることで得られるもの」(若年性レビー小体型認知症 体験談)
*「自立支援医療障害者手帳障害者年金 申請の体験談」(若年性認知症)
*「認知症理解に役立つ動画リンク集」(若年性認知症本人の講演動画も)
*「若年性レビー小体型認知症 幻覚体験談」(他の認知症にはない苦労)
*「最初にうつ病と誤診されやすいレビー小体型認知症」(調査から)

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オオイヌノフグリ(学名Veronica persica)

若年性認知症 ブライデンさんのメッセージ

2014年3月8日号「週間東洋経済」(認知症特集)の中から一部を原文を残しながら要約。青字部分は(ブライデンさんの語りかけが、そのまま伝わるように)原文通りです。


  < 認知症の当事者が寄稿 毎日ポジティブに認知症を生きる > P.44〜45

     寄稿:元オーストラリア首相内閣府第1次官補 クリスティーン・ブライデン

1994年、オーストラリア政府の官僚だった私(当時46歳)は、夫と離婚し、3人の子供を育てていた。激しい頭痛に何年も悩まされ、日々へとへとに疲れていた。
頭痛のため病院に行き、検査の結果、認知症と診断された。

「完全にボケてしまうまで5年もかからない。そこからの余命は長くて3年ほど」
医師の言葉に、未来は真っ暗になった。仕事は辞職。ひどく落ち込んだ

しかし毎月訪ねて来てくれる友人から「認知症の人の気持ちや経験を書くべきだ」と背中を押され、「私は誰になっていくの?—アルツハイマー病者からみた世界」(クリスティーン・ボーデン著)を書いた。

本を書いてみると、深い悲しみから立ち直る勇気が、少しづつ湧いてきた。
残された時間を噛みしめるように、日々の困難と向き合うようになった。
96年には、ポール・ブライデンさんと再婚。国内外で認知症の人のための活動を始めた。

社会にはまだまだ認知症へのスティグマ(偏見)があると感じます。
認知症と聞いて一般の人々が思い浮かべるのは、最後の段階だけです。
認知症と診断されてから死ぬまでの間に、10年も20年も認知症の人として生きる長い旅路があることは、あまり理解されていません。
そしてその旅路は、周りの人たちの協力があれば、最大限に楽しむことが毎日できます。

今になって、「たとえ認知症が脳を損傷しても、私のスピリット(精神)は私の奥深くに残っている」という確信が私にはあります。
現在の私は、いとも簡単に動揺し、不安になります。
(騒音を脳へ攻撃に感じる等)
そんなときは、夫が付き添い、手伝ってくれたり、優しく励ましてくれたりする。

脳の損傷は、目に見えません
(「本当に介護が必要なの?」と言われるが)私が健常者のように見えるからでしょうが、いったいどんな見た目だったら満足してもらえるのでしょう?

現在、脳の画像では中程度の認知症だが、今でも話し、文章も書くことができ、医師は不思議がっている。認知症では1度に2つのことをするのが難しいので、ややこしい仕事は、調子の良い時間帯にこなし、疲れたら飼い猫を見て楽しんでいる。

認知症と闘っている日本の皆さん、どうかできるだけ毎日ポジティブに生きて下さい。
自分でできることは自分ですべてやりましょう
「できるうちはやるんだ」と自分を奮い立たせて。

認知症の人でも社会に貢献することはできるし、人生は豊かで価値があるものだと実感したいですよね。長く充実した人生を送る。その希望を捨てないで下さい。
なにしろ私は、最初の診断から20年経った今でも元気に生きています!

1日1日を前向きに生き、最高の1日にしてください。
自分の人生を愛することこそが大事なのです。


 ●次回、日本の若年性認知症の例に続く。

<関連記事>
*「認知症のわたし(朝日新聞)」2012年9月
*「ブライデンさんの著書から抜粋 家族が誰か分からなくなっても
*「ブライデンさんの著書から抜粋 認知症当事者の内面では何を感じているのか
*「ブライデンさんの著書から抜粋 認知症への偏見
*「ブライデンさんの日本での講演の内容
*「若年性アルツハイマー型認知症 佐藤雅彦さんの講演動画
*「若年性レビー小体型認知症 幻覚(幻視・幻聴・幻臭)体験談」

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若年認知症のクリスティーンさんと夫のポールさん
「医療介護ニュース」に掲載された写真)

幻覚をどう感じているか(若年性レビー小体型認知症体験談)

レビー小体型認知症に特有のリアルな幻覚(幻視・幻聴・幻臭・体感幻覚)。→詳細
「幻覚を見ている人は、どんな気持ちでいるのでしょうか?」と質問を頂きました。

可愛い幻視(小動物や子供など)に喜んだり、美しい幻視(光、風景など)に見とれる場合も少なくありませんが、恐怖を伴う幻視体験も多々聞いています。

夜中に目が覚めて、周囲に何人もの男が居たら、皆さんならどうしますか?→体験談
幻視だと気づかないレビー小体型認知症の高齢の方は、家族や警察を呼んだり、棒を振り回してったり、錯乱状態になったりする場合があります。→体験談
本人には本当に見えている」とは知らない家族と大喧嘩になり、夜中に大変な騒動となることもあります。

幻視に現れる人は、無表情だと言う方が多い印象があります。血まみれだったり、顔がつぶれていたり、包丁を持って向かってきたりする場合もあります。(3つとも実例です。)
突然、目の前に現実としてそんな人が現われた時、皆さんは、平静でいられますか?


最近、店のコーヒーにミミズが入っていたとクレームをつけた例を読みました。
レビー小体型認知症なら十分起こりうる話だと思いました。

若年性レビー小体型認知症のKさんは、家族でレストランに行った時、出て来た料理の上に50匹位のウジ虫が這い回っているのを見ました。Kさんは、普段から『有り得ないものの場合は、幻視だろう』と自分で判断し、周囲に気づかれないように気をつけています。

Kさん「消えないし、どうしても本物にしか見えないので、思わず家族の顔を見た。
家族には見えていないと分かったので、黙っていたが、食欲は、完全に失せてしまった。
なぜこんなものを見なければいけないのかと思うと、やり切れず、涙が出て来た」

「休もうと寝室の扉を開けて、知らない男が寝ているので、心臓が止まりそうになったり、運転中に突然、巨大な毒グモのような虫が、目の前に現われたりする。
いつ、どこで、何が現われるか、わからないことが、恐ろしいし、不安になる。
常に本物にしか見えないので、幻視だろうと思っても怖くて触れない
幻視を見やすい夜は、絶対に運転をしないし、人を見るのが怖いので外出したくない」


若年性レビー小体型認知症では、幻聴で玄関の扉を誰かがこじ開けようとしている音や無人の部屋から物音が聞こえる方々、悪臭の幻臭に悩まされる方々がいます。

Kさん(幻視)も不審な音(幻聴)も悪臭(幻臭)も、それが本物かどうかを自分で確認する方法がないのが辛い。台所でガスの臭いがしても、幻臭なのか、ガス漏れなのか、人に訊く以外に確かめようがないのが困るし、情けない
そんなことが、毎日続くと、自分が嫌になってくるし、精神的に疲れてしまう

”虫の幻視くらい怖くないだろう”と言われるが、小さな虫の幻視を見ても、『病気がどんどん進行しているのか?次はか?いつどこに現われるのか?毎日様々な幻覚に振り回されるようになっていくのか?』と不安が膨らむ。将来を悲観的に考えてしまう。
一々気にしないように努めているが、できることなら虫一匹も見たくない

幻覚の中で幻視だけは、認知症治療薬リバスタッチパッチ)を使うようになってからは、それ以前よりも見える頻度は、減っているそうです。

追記:(Kさんから)
「幻覚が全くない日が続くこともあり、毎日悩んでいるわけではない」ということです。
私の知る若年性レビーの方々は、前向きで明るく、お話ししてもレビーと分かりません
Kさん「言わなければ誰にもわからないことだから、敢えて伝えなければと思いました」

は、(認知症の中では)レビー小体型に特徴的な幻視といわれます。
「目の前で消えた時、初めて幻視とわかる」とK さんや私の母は語ります。

 <Kさんの今までの経過・治療・気持ち>(クリックして下さい)
体験談治療と経過漢方治療本人が語る症状認知症の苦しみ空間認知能力
「認知症には見えない」と言われて感じること

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴」(小阪憲司医師の著書から)
*「幻視を疑似体験しよう」(幻視と自覚している場合と自覚していない場合)
*「幻視を起こす脳の仕組み(必見動画)」(世界的に著名な学者による説明)
*「若年性レビー小体型認知症 Kさん本人の語る症状と治療」(2014年2月現在)
*「高齢のレビー小体型認知症 私の母は、幻視をどう考えていたか
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若年性レビー小体型認知症 ominaeshiさんもこんな風に見えるという幻視再現画。
「ためしてガッテン」公式サイトより。→番組関連リンク集

早春の野の花

2月の大雪の後、雪解けした地面に、小さな花が咲いているのを見つけました。
前を向いて歩いていたら、踏みつぶしてしまいそうな仏の座やイヌノフグリです。
雪は 重かっただろうに、冷たかっただろうに・・。

3月。しゃがみこんで見ると、小さな空き地は、一面の花畑です。

どうして こんな形をしているのか。
どうして こんな色をしているのか。
だれが、どうして、この花を こんなふうに創ったのか。
なぜこんなに寒い中でも春を知って、毎年こんなに美しい花を咲かせるのか。

考えても考えても わからない不思議です。
でも わからないということを、いえ、わからなくてもいいということを、
わからなくても 大丈夫なのだということを  私は、うれしくも思うのです。
慰められも 励まされもするのです。


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ホトケノザ

便秘を治す(自律神経症状)

レビー小体型認知症では、自律神経障害として重症の便秘に苦しめられる方が多いです。

自律神経のバランスが崩れると強固な便秘に。交感神経過剰で「腸が動かなくなるタイプの便秘」、副交感神経過剰で「腸が収縮するタイプの便秘」になる』<出典:小林弘幸(順天堂大学教授。便秘外来医師)著『なぜ、「これ」は健康にいいのか?」P.92>

「不定期にトイレに長時間こもるため外出ができない、デイサービスも断られた」
「通院途中に大量の便がオムツから溢れ出てしまった」等という深刻な体験談もレビー小体型認知症介護家族から多々伺っています。
認知症高齢者の便秘は、精神状態の劇的悪化(→せん妄)の原因になる場合もあります。

既に知られているもの、知られていないものを取り混ぜて便秘対策をご紹介します。
何が効くかは体質により一人ひとり違いますので、すぐ諦めずに色々試してみて下さい

食生活(毎朝の食事。1日3回の規則的食事。十分な量。適度の油分)
 食物繊維(特に納豆などの水溶性食物繊維)をとる。→水溶性食物繊維の多い食品一覧
 追記:過剰な食物繊維も逆効果になります。
 (出典:便秘外来の医師がすすめる食事

 「油分と食物繊維があるすりごまを毎日大さじ1杯食べてもらう」
  という便秘外来の医師の言葉をテレビで聞きました。

排便姿勢も重要→「ためしてガッテン」公式サイト(便秘特集)
 「寝たままでは排便はできない」と中村仁一医師の著書(P.83)にも。
 追記:本人にも介護者にも負担でない範囲で、可能ならポータブルトイレ等の利用を。

水分を充分に。特に、起床後すぐの1杯の水が効果的(便秘外来の小林弘幸の著書
 (しかし水は体を冷やすので、お湯にすべきだという医師もいます。)
 
乳酸菌(ビフィズス菌など善玉腸内細菌)を主成分とする食品整腸剤。(出典同上)

ヨーグルト(や乳酸菌飲料)でも人によって体質に合う菌合わない菌がある
数週間試して効果を感じなければ、他の種類のヨーグルト等に変えた方がよい」
という専門家の記事を読んだことがあります。(出典不明)

ビフィズス菌入り飲料(ミルミル)と乳酸菌入り飲料(ヤクルト)を毎日飲んだら
座薬が要らなくなったというレビー小体型認知症体験談を最近聞きました。

夕食直後に飲むと効果が高い(胃酸が食事で弱まり、より多くの菌が腸に届く)と販売員から効きました。オリゴ糖も良い腸内細菌を増やすのに有効と言われています。
腸内細菌や腸の働きは、藤田 紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)の本が面白いです。

運動も重要。(私の友人に「スロージョギングで便秘が治った」という人がいます。)
 (ウォーキングラジオ(テレビ)体操、認知症予防プロジェクトに取り入れられて
  いる踏み台昇降—スローステップ—、便秘体操など何でも)

薬の副作用→便秘を起こす主な薬一覧(パーキンソン病治療薬や利尿剤など多数)

マッサージ。へそを中心に時計回りに両手でぐっと押さえつつ回す。10〜20回
 固い所があれば、そこをゆっくり優しく揉みほぐす。マッサージは、就寝前が効果的。
(へそ周りには腸のツボがあり、腸の働きを高めるツボ刺激にもなっているそうです。)

 < 鍼灸の名医から聞いた東洋医学的な便秘解消の方法 >
*よく噛んで(消化しやすくして)食べる。「胃に歯はない」
*体(特にお腹)を冷やさない。「冷えは、胃腸の働きを低下させる」
体を冷やす食べ物、飲み物を避ける。(温度だけでなく種類も→一覧
 (大根など体を冷やす性質の野菜は、火を通すようにし、生食をなるべく避ける。)
*ヘアドライヤーで、へそとその周囲(便秘のツボがある)を毎日1度は温める。→詳細
(湯たんぽや貼るカイロでも良い。高温でなくてもお灸と同じ治療効果が得られる。)
追記:低温やけどに要注意!動けない高齢者に長時間の湯たんぽやカイロは危険です。

追記:上記の名医が薦める便秘に即効のツボ図解

(追記:このツボが良く効いたというお礼の非公開コメントを頂きました。)

以上のような薬に頼らない方法をまずおすすめします。(理由はコメント欄を)
全部試してもダメな方には、アミティーザという新薬もあります。レビー小体型認知症介護家族のお話では、非常に効く方、効かなかった方、両方いらっしゃいます。
座薬(新レシカルボン等)を使う方もいらっしゃいます。

追記:コメント欄に記事にある以外の方法や失敗例、注意点などがあります。
   是非、お読み下さい。

追記:→「自分や家族の腸内年齢や腸内細菌バランスのチェックができるサイト

追記: ある医師の処方→こちら (レビー小体型の場合、酸化マグネシウムでは便秘と下痢を繰り返し、粘った便になるので使わない。)

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の自律神経症状
*「立ちくらみ、意識消失(失神)対策」(レビー小体型認知症に多い自律神経症状)
*「自律神経失調症をツボで治す
*「認知症、パーキンソン病に効果のある鍼灸のツボ

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ハコベ(別名:朝しらげ)
春の七草の1つ。

立ちくらみ、失神(自律神経症状)対策

足湯で血流改善」の記事のコメント欄に書いたのですが、レビー小体型認知症では、
自律神経障害による立ちくらみ意識喪失便秘、排尿の問題(頻尿失禁等)、
汗の異常(多汗寝汗。逆に、汗が出ないため微熱が出る等)といった様々な症状に苦しめられます。

直接命に関わることではないので医師は軽視しやすいですが、こうした症状は、
外出を困難にしますし、本人の苦しみ介護者の苦労も深刻です。
しかし誰にでも効く特効薬というのは、中々聞きません。
以下は、織茂智之医師(関東中央病院神経内科部長)の書いた対策方法です。

出典:「DLB(レビー小体型認知症)の自律神経障害の治療」織茂智之医師。
冊子「レビー小体型認知症研究の最前線5th.Anniversary」2012年発行P.176〜180


 < 起立性低血圧 >(立ちくらみ/立ち上がった瞬間の失神)

脱水便秘、排尿困難時のいきみ降圧薬を避ける。
●立ち上がる時は、なるべくゆっくり、時間をかける。
頭部を高くして寝る。(起立性低血圧患者は寝た状態で高血圧になるため)
弾性ソックスストッキングで下半身に血液が溜まらないようにする。
●高血圧や心臓病などがない場合は、十分な塩分(10g/日)、水分補給を。
カフェイン(血管拡張を抑制)、高たんぱく食(血管内浸透圧を高める)も効果。
●治療薬(アメジ二ウム等の交感神経刺激薬。血管拡張抑制に働くプロプラノロール。他)

 < 食事性低血圧 >(食事中や食後の血圧の急降下)

●食事の量を少量にし、回数を増やす。特に炭水化物(ご飯等)を少なくする。
高温の食べ物を避ける。
ゆっくり食べる

 < 排尿障害 >(頻尿、尿失禁、残尿、尿閉など)

●骨盤底筋体操(動画:尿漏れ対策)、膀胱訓練(詳細)、排尿習慣訓練(その人の排尿
 リズムを観察し、その時間に毎日トイレ誘導して習慣化させる。)などがある。
●薬物治療もある。

 < 消化管運動障害 >(便秘、麻痺性イレウスなど)

薬の副作用で起こっている場合もあるので確認する。
→便秘を起こす主な薬一覧(パーキンソン病治療薬や利尿剤など多数)


<関連記事>
*「レビー小体型認知症の自律神経症状
*「レビー小体型認知症の失神(意識消失発作)」(共和病院サイト)
 (入浴後も起こしやすいので、座って身体を拭くようにと書いてあります。)
*「起立性低血圧とは(予防と治療も)」(このブログ外サイト)

追記:食事性低血圧、失神の予防法を書いたサイト→こちら

追記:便秘も含め、自律神経障害の対策を詳しく書いたサイト→こちら

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枝垂れ梅(しだれウメ)

人生の特別な一瞬

今年は、家族全員が、それぞれに式と呼ばれるものを控えているせいか、
それとも単に歳をとったせいか、昔のことが、次々と思い出されます。
(今まで、昔の思い出に浸るということは、なかったのですが・・)

母と生活していた頃のことも、一緒に笑った日々のことばかり、ふっと蘇ってきます。

不思議なことに、それは、どこかに旅行に行った日のことでも、
レストランで御馳走を食べた日のことでも、何かのお祝いをした日のことでもなく、
なぜか、何でもない日常のことばかりです。

特別に何があったわけでもない、
ただ小さなことを、家族みんなで、くったくなく笑い合っていた
(でも、今、思い出せば、胸が打ち震えるような)記憶のかけらです。

しあわせというのは、その時には、気がつかないものなんだなと、今、思います。
長い年月を経て(或は、一瞬で)2度と手の届かないものになる日まで・・。

母と老人ホームで交わす会話も、そんなしあわせの1つだったと
いつか、思う日が、来るのだなと思います。


長田弘著「人生の特別な一瞬」の中に、まったく同じ感覚を見つけたのでご紹介します。

 人生の特別な一瞬というのは、本当は、ごくありふれた、なにげない、あるときの、ある一瞬の光景に過ぎないだろう。そのときはすこしも気づかない。けれども、あるとき、ふっと、あのときがそうだったのだということに気づいて、思わずふりむく。
  ほとんど、なにげなく、あたりまえのように、そうと意識されないままに過ぎていったのに、ある一瞬の光景が、そこだけ切りぬかれたかのように、ずっと後になってから、人生の特別な一瞬として、ありありとした記憶となってもどってくる。

(P.123)

追記:家族は全員健在で、関係も良好で、式は、おめでたいことだけです。
思い出すのは、子供が幼かった頃のこと、母が若くて元気だった頃のことなどです。

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蒲公英(タンポポ)

足湯で血流改善

最近、温泉が認知症に効いた例血流が重要という記事を書きました。
とはいえ、現実には、そうそう温泉旅行なんて行けないですよね。

自宅の居間やベッドの上で簡単に同じ効果を得られるという記事があったのでご紹介。
(でもベッドの上は、やっぱり大変そう。座ってもらえばベッドサイドでできます。)
介護家族ご自身も心身の健康のために是非試してみて下さい。
私自身は、自分や家族が、風邪のひき始めで寒気のする時によく足湯をしていました。
免疫力が上がると聞いて。これは、本当に効きますよ。体が、すーっと楽になります。

追記:レビー小体型認知症では、特有の自律神経障害(交感神経の障害等)があり、健康な人(ストレスが溜まって不調になっている人を含む。)とは、自律神経のバランスが異なります。詳しくは、コメント欄を。

以下、2014年3月2日の日本経済新聞に掲載の特集記事から抜粋。


    < 足湯でリラックス 血流が改善 寝付きもよく >

ぬるめの湯で足湯をすると副交感神経の働きが高まり、リラックス効果が得られる
 炭酸入浴剤入りの湯を使うとリラックス効果が高まることも分かった」
                       帝京平成大学上馬場和夫教授

「足が温まり交感神経の働きが弱まると、胴など体幹の温度が下がり寝付きやすくなる
 就寝前に足湯をし、よく拭いて寝ること。」
20分の足湯でナチュラルキラー(NK)細胞の活性化も認められる。
 血流の改善と副交感神経の働きが高まったせいではないか」
                    京都看護大学(4月開設)豊田久美子学長

10分の足湯で関節や軟骨、筋肉の柔軟性が増し、可動域が広がる。
 高齢者の転倒防止に役立つ」              藍野大学本田容子教授

「少し大きめのバケツ(容量15L)に38〜42度の湯(高齢者は41度以下)を入れ、
 7〜20分程つける。ばんできたら終える。
 リラックスや寝付きを目的の人はぬるめに。血行促進目的の人は熱めに。」
                           仏教大学新田紀枝教授

差し湯をすれば温度は保てる。
バケツを足ごとビニール袋で包むと保温効果が増す。
入浴剤アロマセラピー用エッセンシャルオイルを入れても良い。
足湯専用バケツやフットバス(足湯器)と呼ぶ家電製品もある。

高齢者でもビニール袋を使えば寝たままで足湯ができる
ただし熱めの湯は心臓に負担がかかるので、ドキドキしたり、気分が悪くなったらすぐ中止すること。

新聞に載っていたサイト:温泉医科学研究所 公式サイト


追記:熱めの足湯(風呂、シャワー)は交感神経を刺激し、レビー小体型認知症に
   効果があったという体験談が寄せられました。→記事

<関連記事>
*「認知症とアロマセラピー」(効果のある香り。眠気を消す香り等)
*「血流を改善する薬で認知症の進行を遅らせる
*「認知症、パーキンソン病に効果のある鍼灸のツボ

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仏の座(ホトケノザ)
2月の半ばから咲いていました。

血流を良くする薬が軽度認知症の進行を抑制(朝日新聞)

アルツハイマー型認知症で効果が確認されたというニュースです。
自律神経障害があり、脳の血流が不安定というレビー小体型認知症にも同じ効果があるかどうかは分かりませんが、脳の血流は、重要なカギの1つなのだろうと思います。

<追記:この薬(プレタール)を試した若年性認知症の方の体験談→こちら

小林弘幸(順天堂大学医学部教授)著『自律神経を整える「あきらめる」健康法』P.63
には、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスと血流について書かれています。
交感神経が過剰に優位でも副交感神経が過剰に優位でも結果的には血行が悪くなる

レビー小体型認知症で脳の血流が悪くなる仕組みは、まだはっきりと分からずにいるのですが、薬以外でも血流を改善する方法が、多々あるのではないかと思っています。

以下、青字部分は、2014年2月27日のニュースを朝日新聞公式サイトより全文転記。
更に医学的に詳しい記事は→こちら(マイナビニュース)


   < 血液サラサラ薬、認知症を抑制 年内に臨床試験開始へ >

脳梗塞(こうそく)の予防に広く使われる血液の流れをよくする薬を飲めば、軽度認知症の進行を抑えられるという研究成果を国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)などがまとめ、2月27日付の米科学誌プロスワンで発表した。
効果をさらに確かめるため、年内に臨床試験を始める予定という。

同センター脳神経内科の猪原匡史医長らは、認知症患者が血管の病気を併発しがちなことから血管を広げて血を固まりにくくする脳梗塞などの予防薬「シロスタゾール」に着目。
この薬を飲んでいたアルツハイマー型認知症の患者にどんな効果があるかを調べた。

その結果、シロスタゾールを6カ月以上飲んだ34人は、飲まなかった36人に比べ、認知機能の下がり方が平均で約8割遅くなっていたことがわかった。

ただ、効果がみられたのは、仕事や日常生活が何とかこなせる程度の軽い認知症の人だけだった。症状がすでに進んだ人では効果ははっきりしないという。

シロスタゾールを飲むと血のめぐりがよくなり、認知症の原因とされる脳内の老廃物を流し去る働きが上がるらしい。
(小宮山亮磨)


*シロスタゾールの商品名は、プレタール(他)です。

<参考記事>
*「脳の血流を良くする鍼灸のツボ
*「冷えは、脳も含めた全身の血流が悪くなるという医師の発言」(漢方薬 改善例)
*「認知症予防になる指体操の動画」(NHK公式サイト)
*「温泉旅行が認知症に効果があった例」(関連記事に)
*カテゴリ「運動で認知症予防」踏み台昇降・ウォーキング・スロージョギング

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木瓜(ボケ)

naさんへ

非公開コメントでご連絡下さったnaさんへ

返信致しましたが、何回送ってもエラーになってしまいました。
メールアドレスが、正しくないようです。
もう1度、ご連絡頂けたらと思います。
よろしくお願い致します。

参考までに、水頭症についての過去の記事はこちらです。

突発性正常圧水頭症(iNPH)とレビー小体型認知症の違い

正常圧水頭症 体験談

レビー小体型認知症を発見するチェックリスト3種 
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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