突発性正常圧水頭症(iNPH)とレビー小体型認知症の違い

2013年6月29日の日経新聞にジョンソン・エンド・ジョンソン社が、突発性正常圧水頭症
の大きなカラー広告を出していました。
チェックリストを読むとレビー小体型認知症と症状がそっくりです。

これは、レビー小体型認知症とは違い、CTやMRIなどの画像検査で診断でき、
「手術で治る認知症」と言われています。
しかし実際には、画像でもわからず、手術でも完治しない例を家族から聞いています。

(この病気に関する過去の記事→体験談「ためしてガッテン」の内容

下のような症状が出た場合は→「レビー小体型認知症のチェックリスト(3種)
も。

追記   < それぞれの患者の歩き方・動画 >(YouTube)
     *正常圧水頭症 →こちら
     *レビー小体型認知症 →こちら(開始から5分0秒後の所から)
     *レビー小体型認知症(歩行障害が軽い患者)こちら(25秒目から)

この動画では、2つは少し違います。(他の患者はわかりません。)
レビーは、歩行時、膝も腰も曲がったまま手は振らずずっと前にあります。
3年前、歩けた頃の母の動きは、この動画と全く同じでした。


・・・  紙面広告に掲載された突発性正常圧水頭症のチェックリスト ・・・

 <歩行障害>
足が上げづらく、小刻みに少しづつ歩く。
開脚で不安定な歩き方になる。
不意に転倒してしまうことがあり、特に転回するときにふらつきが大きい。
歩くときに、第一歩が出なかったり、床に張り付いたような歩きにくさを覚える。
歩くことができない、または、立つと不安定である。

 <認知症>
最近、物忘れがひどくなった。
意欲がなくなり、日頃習慣としていることや趣味などをしなくなった。
集中力を維持するのが難しく、ぼーっとしてしまう。

 <尿失禁>
おしっこの我慢できる時間が非常に短くなった。
頻尿または、尿失禁状態である。

 <その他>
表情が乏しくなる。

この広告にあった「セルフチェックや病院を検索できるサイト」は→こちら

<参考記事>
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症のパーキンソン症状」(共通点と違い)
*この病気も紹介したNHKスペシャル「認知症を治せ」の動画は、こちら。
*カテゴリ「レビー小体型認知症

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この病気に行う手術。(「きょうの健康」公式サイトからコピー)

どうにもならないとき

片倉もとこさんは、自らのうつ病のことを「ニャン公の季節」と呼んでいた。(→記事
国際日本文化研究センター所長を依頼された時も
このとき、一番気になったのは、「ニャン公」のことだった。
と書いている。(「旅だちの記」P.88)

「この私の病気」「この私の辛さ」「この私の不安」ではなく「ニャン公」と呼ぶと、そこに一歩分の距離ができ、一歩分の余裕が生まれる。

昔、人は、狐に憑かれた。

「この私のお母さんが、こんな訳の分からないことを言ってこの私を困らせている」を
「あっ、また”コン公”が、憑いたわ〜。”コン公”、早よ、出てき〜。蹴飛ばすで〜」
と言い換えてみると、ほんの少し変わるかも知れない。
敵は、コンコン狐。
こんなものに取り憑かれて振り回されている母は、本当に気の毒な人だ、と思える。

認知症介護は、どう頑張っても上手くいかない、どうしようもない時が、必ずある。
私は、3年前からずーっとそうだった。
母がやっと落ち着いた今、今度は、父に振り回されている。
どんな努力も工夫も浅知恵も効果ゼロ。

でもそれが本当なのだと、今は、思う。
現実は、常に理不尽で、人間の力でコントロールできることなどほとんどない。

親もきょうだいも家族も親戚も、皆、性格も考え方も違う。
操り人形ではないのだから、皆が、自分の思い通りに動いてくれることなどありえない。

何の欠点も問題もない家族は、この世に存在しない。
誰もが、色々な傷や不満を抱えて、怒ったり、泣いたりしながら育った。
大人になって、適当な距離ができ、それに直面せずに済むようになっただけだ。
家族の認知症をきっかけに距離が縮まれば、また必ず摩擦は生まれる。

そう繰り返し自分に言い聞かせている。
やれるだけのことはやる。でも期待はしない。
自分の無力を責めてもしょうがない。

両親の主治医から言われた。
「脳のことはわからないし、明日どうなるかなんて、神様しかわからないしね・・。
あなたも、もう達観したでしょ?・・人生、達観した者勝ちだから」

*カテゴリ;介護家族の心理変化・気持ち

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紫陽花(アジサイ)

シリーズ認知症(TV番組)

体験談取材にご協力して下さった「うめのはは」さんご出演の番組をご紹介します。
Eテレの「ハートネットTV」です。


  放送日:  2013年7月1日(午後8時〜8時半) 再放送7月8日

  タイトル: シリーズ認知症 “わたし”から始まる
        第1回 462万人 ―自宅で暮らしたいけれど―

 <内容>(番組公式サイトから全文引用)

今年6月、厚生労働省の研究班は、65歳以上の高齢者のうち
認知症の人が2012年時点で462万人
軽度認知障害のある人も含めると862万人いると発表しました。

国は、急増する認知症高齢者に対し、
これまでの施設や病院を中心にしたケアのあり方を改め
在宅中心のケアへと大きく方針を転換
しかし、独り暮らしの高齢者や、夫婦ともに認知症になるなど、
これまでの支援だけでは在宅生活を維持できない人が増えています

認知症になっても住み慣れた家や地域で暮らすためにはどうすれば良いのか?
視聴者の皆さんと共に考えていく「シリーズ認知症」。
第1回は現状編、実際に自宅で暮らす認知症の方や介護する家族の姿を取材し、
日本の認知症施策の課題を浮き彫りにします。

出演:ダンカンさん(タレント)
   佐野 光孝さん(認知症当事者)
   佐野 明美さん(認知症当事者の妻・介護者)
   遠藤 英俊さん(国立長寿医療研究センター 内科総合診療部長)

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*シリーズ第2回は、翌日7月2日。
<関連記事>
*「認知症発症を食い止める方法」(軽度認知障害から進行させない方法)
*「うめのははさんの体験談』(このブログ内)
*「うめのははさんを含む体験談3つ
 (家族会「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」の公式サイト)
*カテゴリ:「レビー小体型認知症とその他の認知症のチェックリスト

レビー小体型認知症患者自身の体験談(動画)

イギリスの「LEWY BODY SOCIETY」のサイトに良い動画を見つけました。
(→こちら (Lewy Bodyは、レビー小体。Societyは、協会、団体の意。)
レビー小体型認知症を患うPeter Ashley さんご自身が、体験を話されています。

字幕はないのですが、このしっかりとした姿を多くの方に見て頂きたいです。

レビー小体型認知症の方は、記憶力も理解力も衰えない方が多いので、認知症という診断に例えようもない衝撃を受ける方がいらっしゃいます。(他の認知症でも起こります。)

しかしパーキンソン症状幻覚(主に幻視。幻聴、体感幻覚がある方も。)や自立神経症状などに悩まされながらも知的能力を長く保ち続ける方も少なくありません

病気を治すことはできません。
しかし、どんな方でも適切な医療、福祉、地域など多方面からの支え(サポート)があれば、普通の人として、生き生きと暮らしていくことは可能なのです


  動画の内容を意訳してごく簡単にご紹介します。(青字部分)


レビー小体型認知症と診断された時は、死刑宣告を受けた気がしました。
これからどうなっていくのかもわからず、夫婦で泣き、3ヶ月間苦しみ続けました。

病気のことを話すと、中には離れていった友人もいて、辛い思いもしました。
指が動かなくなり、ピアノが弾けなくなったことは、私には、最大の痛手でした。

しかし今、私は、認知症と共に、自分の人生を(豊かに)生きています
認知症の進行と共に、ただ死んでいくだけの人間ではありません。

様々な症状はありますが、その症状と共に、どう生きるかが、私の最大の関心事です。
そして誰もが、必ずそう生きられるということを伝えるために、私は、精一杯頑張っているのですよ。 (レビー小体型認知症を患うピーター・アシュレイ氏の言葉)


<関連記事とカテゴリ>
*「レビー小体型認知症の症状」(家族会のサイトに書いたもの)
*「体験記」(家族会のサイトに書いたもの)
*カテゴリ:「レビー小体型認知症

カシワバアジサイ
柏葉紫陽花(カシワバアジサイ)

「ニャン公の季節」片倉もとことうつ病

片倉もとこ(文化人類学者)著「旅だちの記」(2013年4月発行)を読んでいます。
しみじみと、心の底から好きです。
人生、仕事、病気、死に支度・・、広く色々なことを考えさせられるのですが、今日は、その中の1つだけ紹介します。

梅雨の季節、自律神経の乱れからくる何ともしようのない体調不良やうつ(うつっぽさもうつ病も)に苦しんでいる方は、とても多いと思います。

一見華やかな人生に見える(著名人で夫は外交官)片倉さんも生き方に悩み、長くうつ病に苦しんだことを書いています。(P.83〜90)病気に抗(あらが)わず、後に、その季節にも意味があったと振り返ります。

バラバラですが、以下、抜き書きです。(青字部分のみ)


なにも手につかない、、なにもしたくない、なにもできない、という日々がおそってくるようになった。

わたしは、「ニャン公の季節がやってきた」と思うようにした。

(猫のように)のろのろとしていれば、なんとかやりすごすことができた。

(何十冊の本を読んでなんとか治すよう色々なことを試してみるが上手くいかない。)

散歩ができないほどダウンしてしまうこともしばしばあった。
しかし、そういうとき、自分は意志が弱いなどと責めなかった。

仕事はサボれるだけサボった。それでも案外通用した。
自分にプレッシャーをかけることは、やめることにした。

光がさしこむようになったとき、わたしは「ワン公の季節がやってきた」とよろこんだ。
しかし急激に仕事をしはじめると、たちまち「ニャン公」になってしまうのであった。
用心しながらわん公の季節を持続させるように努めた。

*カテゴリ:「うつ病について」

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モッコウバラ(4月に撮影)

パーキンソン症状を改善する音楽療法本(無料公開)

本屋でパーキンソン病の本を見ていたら、「初期から幻覚や知能低下がみられる場合は、レビー小体型認知症の可能性が考えられます」と書いてあったので大変驚きました。この本です。↓

  「パーキンソン病に効く音楽療法CDブック林明人著(→アマゾン

今までざっと読んだパーキンソン病の本は、10冊程度ですが「レビー小体型認知症」という言葉が出て来たのは初めてでした。(知らない所にもっと沢山あることを祈ります。)

著者の林氏は、順天堂大学医学部附属浦安病院 教授・リハビリテーション科 科長。
   
ネット上に、林明人氏監修の大変詳しい音楽療法ガイドブックが公開されていました。

   <パーキンソン病患者さんのための音楽療法> →こちら(pdf)

音楽を聴くだけで歩行機能がアップすると書いてあります。

これは、もちろんパーキンソン症状のあるレビー小体型認知症の方にも有効なはずです。

<関連記事>
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症の曖昧な分類」(リンクも)
*「体験記」ameさん、うめのははさんのご家族の最初の診断は、パーキンソン病。
*「神経内科医はレビー小体型認知症とパーキンソン病の症状は同じとしている」2013年6月の記事

<必見> うめのははさんは、7月1日のEテレ「ハートネットTV」に親子でご出演。

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立葵 (タチアオイ)英名:ホリーホック

「愛する人を亡くした時」

死を受け入れるために」というシリーズの8回目です。本からの抜き書きです。


 「愛する人を亡くした時」(E.A.グロルマン著 日野原重明監訳)

     愛児を失うと、親は人生の希望を奪われる。 

       配偶者が亡くなると、ともに生きていくべき現在を失う。

         親が亡くなると、人は過去を失う。

           友人が亡くなると、人は自分の一部を失う。     

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   私たちが住んでいるこの悲しみに満ちた世界にあっては、
   悲しまない人など一人もいません。

   悲しいときには、胸が張り裂けそうな苦しみを味わいます。
   その苦しみは、時を待たねば、完全には消え去りません。

   やがていつの日にか心の晴れるときが来ようとは、
   いまは夢にも思えないことでしょう。

   けれども、それは思い違いというものです。

   あなたは、きっとまた幸せになれます。

   この確かな真実がおわかりになれば、
   いまのみじめな気持ちが少しは和らぐはずです。

   私は自分自身の体験から申しているのです。

         アブラハム・リンカーン 
   (リンカーンは、3人の愛息—4、11、18才—を亡くしています。) 

(春秋社発行。子供を亡くした人、妻を夫を亡くした人、親を亡くした人、
 親しい友人を亡くした人たちの体験が綴られた良書。)

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額紫陽花(ガクアジサイ)

パーキンソン病と新薬・認知障害・曖昧な分類

2013年6月13日 読売新聞の記事から一部抜粋、一部要約。→記事全文(ヨミドクター)

私が驚いたのは、パーキンソン病の症状としてレビー小体型認知症の症状が並んでいることです。(赤字部分。原文通り。)いつからパーキンソン病の症状に認知機能障害が加わったのかは、確認していないので分かりません。

パーキンソン病の診断で神経内科にかかっていたレビー介護家族の多くは、「幻視で錯乱状態になる」「認知症ではないか」といくら必死で訴えても「パーキンソン病だ」と断言された経験をしています。

「パーキンソン病専門医の口からは、レビーのレの字も出なかった。理解に苦しむ。あの時、レビーとわかっていたら、こんなに長い間、悩み苦しまずに済んだのに・・
この言葉は、このブログの読者からも繰り返し聞き続けています

私も母の主治医から3年前に言われています。「幻視は薬の副作用。減らせば動けなくなる。それでも良いなら減らす」「レビーかどうかなど解剖しなければ分からない。分かったところで治療法はない」(この発言は、誤っています。)

追記(2013年6月18日):パーキンソン病には、様々な認知障害が出るという河村満氏の2010年の論文(日本神経学会から年間最優秀論文—楢林賞—に選ばれている。)→論文
これを読むと、やはりパーキンソン病専門医(神経内科医)の頭の中に、レビー小体型認知症という名前の病気はない。
追記(2013年6月21日):長崎大学の中嶋秀樹氏もレビー小体型認知症のあらゆる症状をパーキンソン病の症状と話されている。(→資料
認知症のないレビー小体型認知症の例(→レビー小体型認知症研究会)もあり、パーキンソン病と併せた病気の新しい定義(分類)と名称を1日も早く決めて欲しいと思う。


以下、青字、赤字部分は、読売新聞から。

    < パーキンソン病…新薬次々 使い分け可能 >

パーキンソン病は50歳代の発症が多く、患者数は約14万人に上る。


進行すると、寝付きの悪さなどの睡眠障害夜間頻尿などの自律神経症状幻視うつなどの精神症状、記憶力低下などの認知機能障害が表れることもある。

脳で「ドーパミン」を十分作れなくなることが原因と考えられている。
治療はドーパミンを補充する薬「L―ドーパ」が主だが、何年か使うと効果の持続時間が短くなる。しかし服用頻度を増やすと四肢が勝手に動く「ジスキネジア」が起こりやすく、増量には限界がある。
そこで「ドーパミンアゴニスト製剤」を併用するが、効果は短く、1日に何度も効果切れが繰り返されるようになる。

全国パーキンソン病友の会の調査(1500人対象)では、日中の効果切れで68%、夜間や早朝にも54%の患者が苦しんでいた。

そこで1日1回の服用で効果が続くドーパミンアゴニスト製剤。2011年以降、「ミラペックスLA」と「レキップCR」が発売。2013年2月には、貼り薬「ニュープロパッチ」が出た。
緊急時に約1時間の持続効果が得られる自己注射剤「アポカイン」や、L―ドーパと併用する非ドーパミン系の薬「ノウリアスト」も発売。
脳の一部に電気を流し、症状を防ぐ脳深部刺激装置の埋め込み手術も注目されている。


<関連記事>
*「レビー小体型認知症 早期発見チェックリスト(3種類)
*「レビー小体型認知症のパーキンソン症状」(パーキンソン病との違い)
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係
*「レビー小体型認知症体験記集」(T.H.さんの夫は認知障害が殆どない)
*「レビー小体型認知症とは」(知識ゼロからわかるガイド)
*「レビー小体型認知症を理解する動画」(この病気の発見者の講義)

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鈴蘭(スズラン)の実

認知症とわかったら(TV番組)

番組   Eテレ「チョイス@病気になったとき」(→番組公式サイト

タイトル 「認知症とわかったら」

放送日時 2013年6月15日(土)午後8時〜

出演   岡山県認知症疾患医療センター 片山 禎夫
     若狭町福祉課 高島 久美子

     ほっしゃん。浜島直子 徳田章アナウンサー

内容   増加の一途をたどる認知症。特にアルツハイマー型認知症では発症した後は
     治療だけでなく、どんな生活をして過ごすのかがカギになる。
     認知機能を出来るだけ維持するために必要なチョイスとは何か?
     仕事や趣味を続け、今まで通りの生活を送れる秘けつとは?
     認知機能の維持に成功しているアルツハイマー病の患者のケースから
     その極意を紹介する。

<関連記事>
*「認知症と診断されても
*「認知症発症を食い止める方法」(「チョイス@病気になったとき」」から)
*「若年性認知症 普通の人として普通に暮らす
*「レビーとピック病の症状と介護解説動画/若年認知症を患う佐藤雅彦さんの動画」(佐藤さんの動画は必見)

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鉄線(テッセン)別名:クレマチス、風車(カザグルマ)

私がブログを書き続ける理由(わけ)

自分のブログを読み返すと、「レビー!レビー!」と我ながら呆れるしつこさ・・・。

それでも、「日本中でレビーを知らない人なんている〜?」「え〜?!昔は、そんな信じられないようなこと(誤診・誤治療で悪化)がホントにあったんですか〜?!」と言われる日(=このブログは、とうに粗大ゴミに。)を夢見て書き続けています。

私も3年前までは、認知症の症状にも医療にも興味はなく、何も知りませんでした。
(良いケアとか介護には興味があり、ヘルパー2級を取って特別養護老人ホームで少しだけ働きました。仕事は好きでしたが、体がもろいので続けられませんでした。)

無知だったことで母親が急激に悪化し、取り返しのつかないことになりました。
(向精神薬・リスパダールの副作用で71才から歩けなくなりました。)

処方薬で悪化なんて、何万人に1人の不運な例だろうと思っていたら、そんな方が、全国に数え切れない程いらっしゃるという事実を徐々に知るようになりました。

『なぜ?』『じゃあ、どうすればいいの?』と疑問を抱えつつ調べたことは、同じ苦労をされている介護家族の方々、認知症を患う方と接する多くの方々とも共有したいと考え、このブログに書き続けています。

  レビーの症状にこだわっているのは、2つの理由からです。

1. 症状を知らないと誤診(過った治療)に気付けず、悪化させる。

2. 症状の知識によって未知の症状に振り回されず冷静に適切な対応ができる
  予測もでき、精神的余裕のある介護をすることで症状が大きく改善することが多い。

私たちは、家族が風邪で40度の熱を出してもパニックにならずに看病できますよね?
それは、症状や対処方法を熟知しているからです。
「寒い」と言えば熱が出てくる、「暑い」と言えば熱が下がると予測して備えられます。
どんな症状が出れば風邪ではなくインフルエンザか、すぐわかります。
では、噴水のように吐いて、首の硬直があったら、どうでしょう?
髄膜炎の知識さえあれば、すぐに対処し、救うことができます

レビーも同じなのだと、失敗を経て3年経った今はわかります。
どうか症状を知って下さい
それを周囲の人にも伝えて下さい
知りさえすればレビーは、決して恐ろしい病気ではありません

追記:レビーでも幻覚幻視)やパーキンソン症状(歩行の異常など)の出ない方、物忘れのほとんど目立たない方もいらっしゃいます。多種多様です

<関連記事>
レビーの症状(ネット上で最も詳しいと思っています)
体験記(「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」のHPに連載中)
*カテゴリ:レビーとその他認知症を早期発見するチェックリスト
*カテゴリ:レビー小体型認知症

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未央柳 (ビヨウヤナギ。別名:美女柳、美容柳、金線海棠)

体験記の連載始まる

「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会・東京ゆるゆる組」(→公式サイト)での「体験記」連載が始まりました。

ご協力頂ける方(→参考に私がメールでインタビューし、記事にまとめてあります。
最初のご協力者は、ameさんとT.H.さんです。(→こちら
大変貴重なご体験で、介護家族だけでなく医師もケアマネも介護職員も、認知症に関わる全ての方の参考になると思います

しば記者デスク」のコーナー(→こちら)では、現在、レビーの症状について連載しています。
このブログで書いた記事(→こちら)に、更に具体例などを沢山盛り込みました。
わかりにくい症状も具体例を見ると「あぁ、これが”せん妄”なのか」などと良くわかると思います。

最新記事では、「認知障害・うつ」を取り上げています。(→こちら
アルツハイマー型認知症とレビーの認知障害の違いもご紹介しています。

●アルツハイマー病の場合は、忘れた記憶も消えるので、記憶力低下に無自覚。
 指摘されると「そんなことはない!」と堂々と言う。
●レビーは、自分が忘れてミスをしたことを覚えており、苦にもしている。
 指摘されると「え?そう?・・忘れたのかも知れない」と暗い顔で言う。

●アルツハイマー病の場合は、道に迷うと、自力で帰宅できない。
●レビーは、せん妄(意識障害)時に迷うが、意識が元に戻れば帰宅できる。

(ただし合併型も多く、合併すると症状も混ざり複雑に。→参考記事


他にも、うつ病とレビーのうつ症状の違いなども書いてありますので、アルツハイマー病やうつ病と診断されて『何かおかしい。何か違う』と思われている方には、大変参考になると思います。

<参考カテゴリ>
*「レビー、その他の認知症 早期発見のためのチェックリストなど
*「レビー小体型認知症

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額紫陽花(ガクアジサイ)

プロの言葉を鵜呑みにして絶望しない・諦めない

認知症を診る医師は、誰も認知症を熟知していて、正確に診断し適切に治療してくれる。
そう思っていました。
そうではないと、この3年間で学びました。
(無知な医師がいること、精通した専門医でも治療効果が出ない例が何割かあることを)

母は、(たまたま)7人もの医師の診察を受けています。
(劇的悪化の後、2人の医師に診せました。その後も父が連れ回しています。)
データや病状の解釈、薬の説明も処方も、全員違いました。
CT画像の説明も全員(5人)から違うことを言われています。

「レビーに治療法はない」(2010年)など絶望だけを与える医師も複数いました。
当時の私は、言われた通りに受け止めて、素直に絶望していました。
その後、それらの発言は、医師の無知によるものだったと知りました。

私は、2つのことを学びました。
  1. 医師の言葉を鵜呑みにしない。(無知な医師の言葉は信じない。)
  2. 自分で学び、自分で調べ、医師に質問し、よく話し合う。(良い医師と)


ケアマネなど福祉のプロや介護施設職員の言うことも夫々まったく違いました。
「そんな症状のある人に○○なんて無理です/利用できません/入所できません」
と断言する人もあれば、その正反対のことを言う人や施設も必ずありました。

ほんの数人の意見を鵜呑みにしてはいけません。

それでも”NO”だった時は、どうすれば”YES"になるかを考えました。
何が最大の問題になるのかを考え、その問題を小さくする方法を提案すれば、大抵の場合、条件付きで「それならいいですよ」と言ってもらえました。
福祉や介護の仕事に就いている人は、基本的に親切な良い人ばかりです。

激しいBPSD(周辺症状。暴力や徘徊や介護拒否など本人も周囲も苦しむ症状)が続くと、サービスの利用や施設入所まで断られたりし、孤立無援になりがちです。
けれども覚悟を決めて、広く探し求めれば、必ず光があるはずです。
「ケアマネが、無理だと言った」「2つの所で断られたから」と、諦めないで下さい。
NOには「では、どうすればいいですか?誰に聞けばいいですか?」と聞き返して下さい。
良い家族会などは、豊富な経験と情報を持ち、強力な味方になってくれます。

追記:この記事のコメント欄に受診の時、医師と何をどう話せばいいか、どんな医師を選べばいいかを書きました。

<関連リンクなど>
*家族会「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」→公式サイト
*カテゴリ:「認知症とは/ケア・介護
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療
*レビーを学ぶ1歩目→症状を知る(どのサイトよりも詳しく具体的だと思っています)

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フェイジョア(別名:パイナップルグァバ)
花も実も食用だそうです。大きな木になります。

レビー小体型認知症は薬で悪化する(朝日新聞)

2013年5月30日の朝日新聞レビー小体型認知症が取り上げられました。
(記事全文→朝日新聞公式サイト。シリーズ「認知症とわたしたち」
この病気の発見者、小阪憲司医師の言葉が紹介されている部分を抜粋します。(青字)

他の病気と誤診され、実はレビー小体型とわかる人が多い
誤診で多いのがアルツハイマー型、うつ病、統合失調症
正しく診断すれば症状が良くなるのに、間違った薬で症状が悪くなる人がいる」と指摘。
正しい診断のため、医師には「この人はレビー小体型かもしれない」ということを頭の隅に置いてもらう必要があるという。


認知症薬のアリセプト向精神薬(抗うつ剤、抗不安薬、精神安定剤など)を処方され、副作用で手足が硬直したり、首が垂れたり、怒りっぽくなったり、認知症が進んだようになった例は、介護家族の間では、頻繁に聞かれます。
「効果が出ませんね。量を増やしましょう」と倍増された例も聞き、家族がレビー小体型認知症の「薬剤過敏性」という症状を知らなければ、「そのまま寝たきりになります。(小阪憲司著「第二の認知症」P.136)」

副作用で「嚥下(えんげ)障害」(飲み込みの困難)が起こり、「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」を繰り返してどんどん衰弱していきます。

そして「認知症が、急に進みましたね」で終わりです。
医師も看護師も薬剤師もケアマネジャーも誰も副作用を疑わないのです。
向精神薬(リスパダール)で突然歩けなくなった私の母の時ように。

この新聞記事には、「認知症早期発見のめやす」というチェックリストが掲載されています。
けれども初期のレビー小体型認知症患者(特にパーキンソン症状から始まって記憶障害がほとんどないタイプ)では、8項目の内、「料理、片づけ、計算、運転のミスが多くなった」くらいしか当てはまりません。

認知症には、様々なタイプがあり、症状がまったく違います。(→参考記事

レビー小体型認知症では、初期には脳の萎縮がなく、長谷川式スケール(検査)で高得点が取る方もいます。そのため早く気付けば気付くほど「認知症ではありません」と言われてしまいます。誤診は珍しくありません

アルツハイマー病、うつ病、統合失調症、パーキンソン病と診断されている方で、虫や人や動物などが見える方、治療を始めて急に悪化した方は、レビー小体型認知症の3つのチェックリストでチェックして下さい→こちらから

追記:アルツハイマー型でも幻覚(幻視)は見えますが、「虫」は、レビーに特徴的です。→「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴

追記:レビー小体型認知症が誤診されやすい病気は、他に「老年期精神病、進行性核上性麻痺(PSP)、大脳皮質基底核変性症(CBD)、前頭側頭型認知症(ピック病)。(パーキンソン病もだが、厳密な意味では誤診とは言えない。)(小阪憲司著「第二の認知症」P.120〜121)

追記:アルツハイマー型と誤診され処方薬で悪化した例(朝日新聞)2014年7月26日

<関連記事>
*「レビー小体型認知症にアリセプト承認で起こりうる悲劇」2014年9月
*「アルツハイマー型でも起こるアリセプトの副作用
*「抗精神病薬で悪化した体験談」(リンクで多数)
*「処方薬で起こる認知障害」(薬剤一覧。朝日新聞から)
完全版:レビー小体型認知症の全症状の詳しい説明(リンク集)
 上記の各記事に更に加筆して症状を説明したものはこちら(「レビー小体型認知症
 介護家族おしゃべり会」公式サイト「しば記者デスク」)
*カテゴリ:「レビー小体型と各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト
*カテゴリ:「レビー小体型認知症

アジサイ
ガクアジサイ
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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