「驚きの介護民俗学」(六車由実著)2

民俗学准教授から特別養護老人ホームの介護職員に転職した六車由実さんの著書「驚きの介護民俗学」(→アマゾン)から。(1)の記事の続き。
以下(青字部分)は、抜粋。一部、原文は残しつつ要約。( )は私が加筆したもの。


  *幻覚(幻視、幻聴)についての考察(施設利用者と接していて著者が思うこと)

幻覚はときに本人を苦しませることがあるが、しかしときにはその方を支えたり、優しい気持ちにさせてくれることもあると言えるだろう。(P.133)
幻覚症状のある利用者に話をうかがっていると、その方の語る幻覚世界の豊かな物語性に驚かされることがたびたびある。(P.134)

美智子さんは(略)幻覚症状そのものというより、息子さんやまわりの人間がそれを理解してくれないということに苦しんでいるように見える。(P.135)
美智子さんが生き生きと生きている世界を単に認知症の問題行動とだけ認識してしまっていいのだろうか、という思いを私は強く持つのだ。(P.137)

民俗学では、(死に近い)老人と(生まれて間もない)子供は、世俗にまみれたこの世の両端に生きる存在であり、従って神に近い存在として認識されていた。
神に近い存在だからこそ、物語世界を素直に受け入れることができる。
(略)民俗学で調査対象となる語り部(「昔は人を騙す狐がいた」と話す。)と幻覚を語る認知症の高齢者との間に、決定定期な違いなどあるのだろうか。(P.140全体を要約)



  *まったく同じ言葉、問いを毎日何度でも繰り返す意味

「ところであんた何町?」と問いかける。そして最後には必ず「うちに遊びにいらっしゃい」と言うのだ。とすると「あんた何町?」で始まる一連の問答は「それじゃあ今度うちに遊びにいらっしゃいよ」を導き出すためのいわば伏線だと考えられる。(略)地域のさまざまな場面でリーダーとして活動してきた喜代子さんの「生きる方法」が見て取れるのだ。(P.123)

あるとき職員が、喜代子さんの関心を逸らそうと、「あなた何町?」という問いに対して、「僕は火星です」と答えた。喜代子さんは(略)「やだー、この人はまったく愉快な人だねえ」と大笑いした。そして、笑いもおさまらないうちに、「で、あんた何町?」を繰り返したのである。
(なお「火星」という答えに喜代子さんは落ち着かなくなり、最後に出た「沼津です」の答えに、いつもの会話を繰り返し、その後は、何事もなかったかのようににこにこしていたと書かれている。)
「同じ問いの繰り返し」には、実は、「同じ答えの繰り返し」が求められているのではないだろうか。(P.124)

認知症の方の「同じ問いの繰り返し」も、本人にとっては不安定で混沌とした場所において「生きる方法」を確かにし、ひとときの安心を得るための儀礼的行為だということができるだろう。(P.126)

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴(妄想も)
*「幻視はどう見えているのか」(要支援2の頃の母が語った幻視の見え方)
*「進行しない母」母の語る妄想が、この本に出てくる例と似ている。

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網笠茸(アミガサタケ)
マンションの草の中で発見。
『こんな所にシーボーズが?!』

1日1笑 驚きのお弁当と子猫動画

「1日1笑」シリーズですが、「ハハハ」ではなく「ニッコリ」系。
でも目がくぎ付けになります。


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Sun Gazing(facebook)から

もう1つは、YouTubeの動物動画。
しばらく前にTV「おはよう日本」で紹介されたものです。
なんとなく「100万回生きた猫」の猫にも表情が似ているような・・。
猫好きには、たまりません。

  こちらです→<じーっと、されるがままにしている子猫


<介護家族のための「1日1笑」シリーズ>
*「ロックで踊るオウム」(リンクで過去の「1日1笑」シリーズに)
*「疲れた時に効く自然音と映像

「驚きの介護民俗学」(六車由実著)1

民俗学准教授から特別養護老人ホームの介護職員に転職した六車由実さんの著書「驚きの介護民俗学」。会話が成立しにくい重度認知症の利用者を相手に、民俗学の「聞き書き」の方法で、深い会話を成立させていく姿がとても興味深く、面白く、感動的な良書。

<民俗学の「聞き書き」=「話者から教えを受ける(P.155)」という姿勢で、相手の言葉そのものを聞き逃さずに書きとめることに徹し、それによって相手の生活や文化を理解するもの。(P.99)>

以下(青字部分)は、抜粋。一部、原文は残しつつ要約。( )は私が加筆したもの。


言葉の記録を重ねていくうちに、反応が、まったくトンチンカンなものではなく、なんとなく惜しいところをかすっているように思えてきた。例えば、「お手玉体操の時間ですよ」に「大方そうなんて言わないでよ」と返答する。お手玉の”お”、体操の”た”ではないかと気付き、それならもっとゆっくりはっきり耳元で語りかければ会話ができるかもしれないと直感する。(P.84)

(やがて片耳の難聴に気付き)右耳に話し掛ければ言葉の意味を理解し、返事をすることを発見。(この利用者が)一生懸命耳を傾けて、言葉のいくつかの音だけを拾って言葉を想像し反応していたことがわかる。会話も成り立たない人というのはこちらの思い込みだったのである。(P.83〜87)

(困った人と思われている利用者の言葉を聞き、観察していくと)ハルさんは家族思いで、心配性で、ユーモアあふれる魅力的な人だとわかる。私たちは、ハルさんのそうした気持ちを理解しないまま「不穏」というレッテルを貼ってみていたのである。(P.91)

介護や福祉の世界では、態度、表情などから気持ちを察することが過剰に重視され、語られる言葉を聞き流す傾向がないか。
(P.96)
認知症の利用者の言葉は、脈絡もなく、意味のないものとみなされてしまいがちだ。
しかしそれにつきあう根気強さと偶然の展開を楽しむゆとりをもって、語られる言葉にしっかりと向き合えば、その人の人生や生きてきた歴史や社会が見えてくる。
(P.110〜111)

「へー、そうなんですか。すごいですね」「それ、初めて聞きました」「それって、つまりこういうことですか」とこちらが「驚き」を言葉と体で思いっきり表しながら身を乗り出して聞くと利用者も一生懸命自分の知っていることを教えてくれようとする
私の「慣れ」と「怠慢」はすぐに覚られ、話を続けようとはしなくなる。(P.195)


(大切なことは)驚き続けること。「驚きの快感」を感じているほど、話者の表情も豊かになり、深い所まで話を掘り下げることができる。気持ちよく心豊かに話をするためにも「驚き」は重要な態度。驚き続けるための拠り所は、民族研究者としての「矜持」と「知的好奇心」である。(P.196)

注)矜持(きょうじ)=自信と誇り。プライド。

この記事は、(2)に続きます。

<関連記事>
*「長谷川和夫氏の講演内容」(「長谷川式スケール」の開発者)
*「語ることと聴くこと」(「臨床とことば」河合隼雄・鷲田清一著)
*「聴く力」(話すことが困難な人たちが、話すために必要なこと)

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 (→アマゾン

レビー小体型認知症 早期発見チェックリスト(3種)

毎日新聞(2011年12月11日)に掲載された河野和彦医師作成のチェックリストを基に
多様な症状をまとめ、より分かりやすいチェックリストを試作してみました。
症状のほとんどは、レビー小体型認知症の発見者小阪憲司著「第二の認知症」から引用

介護家族の方々や私自身の介護体験も参考にしました。
(例:物忘れは、目立たない方もいるので省略。河野氏の項目にある「趣味もないほど真面目」も外しました。幻視も初期には目の錯覚、その後は現実(或は幽霊など)と信じ、
幻視と思わない方が多いので、敢えて「目の錯覚」という言葉を入れました。)

皆さんのご経験とお知恵をお借りして、より分かりやすいリストにしたい望んでいます。コメント(公開/非公開)でご意見を頂けますと幸せです。どうぞよろしくお願い致します。

注)これは、医療関係者ではない、一介護家族である私が、小阪憲司医師の本に書かれた多くの症状を短くまとめたものです。これによって診断をすることはできません
症状には、非常に大きな個人差があり、現れる症状現われない症状現れる順番も一人ひとり違いますレビー小体型認知症以外の病気で現れる症状や健康でも現れる症状が含まれていますので、素人判断はせず、専門医にご相談下さい



                       (作成:しば 2014年12月6日改訂) 
   < レビー小体型認知症の症状 自己チェックリスト > 


a 寝言を頻繁に大声で言う。悪夢を見ては叫ぶ、或は暴れる、或は両方が繰り返しある。

b 気力が出ず、何事もおっくうに感じる。うつっぽい。イライラしたり、不安になる。 

c 風邪薬・鎮痛剤・抗うつ剤等の薬が効き過ぎ、もうろうとしたり体調が悪くなった。

d 人・子供・動物・虫や不思議な物が見えた。目の錯覚がある。物が人の顔に見える。
 (*家族から見て:見えない何かをつまもうとしたり、話し掛ける。独り言を言う。
   ありえない妙なこと、変なことを言ったことがある。)

e 立ちくらみ、便秘、頻尿、だるさ、頭痛、不眠、微熱、失神等のどれかがある。

f 頭がうまく回転しない時がある。日中ひどく眠くなる。すぐ横になり寝てばかりいる。
(*家族から見て:正常に見える時と全くダメな時があり、差が激しい。)

g 転びやすくなった。何をするにも以前より時間がかかる。手足がこわばる、震える。
  (*家族から見て:小さな歩幅でヨチヨチすり足で歩く。体が傾く。体が固まる。)

h 力を抜いた腕を人が持って動かすとガクガクする。/最初に1回だけガクっと感じる。



症状補足と詳細情報(上記項目のアルファベットに対応。順番に意味はなし。)
                          —下をクリック
a 発症前(10〜20年前)から出る症状と言われる。 レム睡眠行動障害.詳細
b 初期には7割の人に出、うつ病と誤診も多   →うつ・認知障害の特徴と詳細
c 特に抗精神病薬抗認知症薬でも副作用が出やすい薬剤過敏性・詳細
d 8割の人見られる壁が歪むなど特殊な幻視も多数ある。幻視の種類と特徴
e 汗・血圧の異常、冷え、耳鳴り、動悸、背痛など多様な自律神経症状がある。詳細
f「認知の変動」は周期がバラバラ(1時間〜数ヶ月)で気付かない家族も。詳細
g パーキンソン症状は、出ない人もいる。      パーキンソン症状・詳細
h 歯車現象。家族でも簡単に確認できる。     方法共和病院公式サイト

参考医師が診断で重視する症状(優先順位)←1つでもあればレビーを疑う症状一覧

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   <小阪憲司医師作成のチェックリスト>

(小阪憲司・羽田野政治著「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」 P.11
 のチェックリスト。全文原文通り)

□もの忘れがある □頭がはっきりしているときと、そうでないときの差が激しい □実際にはないものが見える □妄想がみられる □うつ的である □動作が緩慢になった □筋肉がこわばる □小股で歩く □睡眠時に異常な言動をとる □転倒や失神を繰り返す 
5個以上該当すればレビー小体型認知症の可能性あり


(追記:5個以上該当しなかった例も介護家族から複数伺っています。)

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2011年に毎日新聞に載ったリストに代わり、最新のリストを転記します。↓
<河野和彦医師作成のチェックリスト>(「コウノメソッド2014」から全文原文通り)

1 薬剤過敏性(風邪薬などが効きすぎたこと) 2点
2 幻視 2点 / 妄想(人がいるような気がする)1点
3 意識消失発作(明らかなてんかんは除く)   1点
4 夜中の寝言 1点 /  叫び 2点
5 嚥下障害(食事中にむせるか)1点
6 趣味もない病的まじめさ   1点
7 日中の嗜眠、1時間以上の昼寝 2点
8 安静時振戦          1点
9 (診察)歯車現象 2点 / ファーストリジッド 1点
10 体が傾斜することがあるか 2点 /  軽度 1点
判定: 3 点以上なら90%レビー小体型認知症。

(追記:レビーでなくても3点以上になる方が、私の周囲には時々います。)

追記 2014年10月:医師の診断基準こちら(簡潔で分かりやすい)

高い確率で他の認知症と識別するという写真を使ったテストの実物はこちら
*それに似たもっと大きな写真は→こちら(実際の患者の反応も)



<関連記事とカテゴリ>
レビー小体型認知症 早期発見のためのより具体的な言動の例
認知症のタイプが簡単に分かる質問票(山口晴保教授作成)
パーキンソン病、レビー小体型認知症との関係に関する重要リンク集(必見)
*「5種類の認知症 種類別患者本人と家族の体験談集
レビー小体型認知症 初めの一歩 まずここから読もう!」これだけ読めば大丈夫
*「具体例などを加筆した症状リンク集」(家族会のサイト。ネット上で最も詳しい)
*「悪化した家族を今、救う方法」(リスクの高い薬一覧。処方箋をチェックしよう!)
*「その他の種類の認知症 早期発見のための知識とチェックリスト
*カテゴリ「レビー小体型認知症について


この講演動画

完全版:レビー小体型認知症の全症状 詳しい説明リンク集

「レビー小体型認知症の人は日本に少なくとも64万人以上いるとの推計があるが、そのうちの圧倒的多数はそうと診断されずにいる人たちである。つまり”潜在者”が大部分を占めている。いうまでもなくその理由は、この病気を知らない医師がまだ多いからだ。」
(レビー小体型認知症の発見者・小阪憲司著「第二の認知症」P.206。 原文通り)

   誤診や処方薬による悪化をなくすには、症状の知識が必須

以下の7項目は、小阪憲司医師(レビー小体型認知症の発見者)の著書2冊から抜粋した
症状の詳しい説明
です。(出典:1.「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」 2.「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」)


  <レビー小体型認知症の症状一覧 リンク集(症状をクリック)

薬剤過敏性 (特有の症状。認知症薬や抗鬱剤で悪化しレビーと分かる例も多い)

幻視(幻覚)の種類と特徴 (人、子供、動物、虫など。特徴的な錯覚や思い込みも)

パーキンソン症状   (小股、スキー姿勢で歩く、何をするにも時間がかかる)

自律神経症状(障害) (立ちくらみ、だるさ、便秘、頻尿、失神、微熱等多様)

認知障害/うつ  
  (記憶力より注意力低下、やる気の低下など様々な症状)

レム睡眠行動障害/せん妄   (大きな寝言・悪夢で叫ぶ症状。異常な言動)

認知の変動/過眠   (しっかりしている時と反応がにぶい時の差が激しい)

   注)症状の出方には、非常に大きな個人差があります。
     3大症状である幻視パーキンソン症状がまったく出ない方もいます


以下は、小阪氏の著書の引用ではなく、私たち介護家族たちに共通する経験談です。

  < 非常に多い「過った診断と治療の例」 >
パーキンソン病と診断。知能テスト(長谷川式)や脳の画像(CT,MRI)に特に異常はなく
 「認知症ではない」と言われた。
アルツハイマー病、単に「認知症」うつ病と診断後、治療を始めた途端怒りっぽく
 なる/体の動きが悪くなる/反応がにぶくなる
等、様々な問題が起こった。

  <幻視(幻覚)に関する注意点 >
幻視は、本物とまったく同じに見える。(透けない。鮮明。カラー。立体。動き回る。)
本人は、見える時間が短ければ「目の錯覚」、ずっと見えれば「本物」と思っている
初期には、目の前で消えて初めて幻視と気付くが、異常者と思われることを怖れて隠す場合も。医師に「何か見えますか?」と聞かれても、幻視を訴えないことも多い。
家族から見ると:見えない何かをつまむような動作をする。見えない何かに話し掛ける
ブツブツ独り言を言う。しっかりしているのに急におかしなことを言うことがある。



この講演の動画

<関連カテゴリ>
更に具体例など詳しく加筆した記事へのリンク集(家族会の公式サイト。ネット上では最も詳しいと思います)
*「レビー小体型認知症 早期発見チェックリスト(3種類)
*「レビー小体型認知症について
*「認知症とは/ケア・介護について
*「レビーとその他の認知症を早期発見するための症状チェック
*「レビー小体型認知症を理解する動画」(この病気の発見者の講義)

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副題「こうすればうまくいく、幻視・パーキンソン症状・生活障害のケア」
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レビー小体型認知症の症状詳細6(薬剤過敏性)

これが、レビー小体型認知症患者の介護者が最も気をつけるべき症状です。
医師から処方された薬によって劇的に悪化することが、多々あるからです。
にもかかわらず医療・介護・福祉のプロでも知らない場合が多く、「病気が進行した」で片付けられてしまうからです。(この状況が急速に改善されていることを切望します。)

介護家族からよく聞く言葉があります。
「薬のことなんてわからない」→薬の名前は、処方箋に書いてあります。使用される薬は、ごく限られたものです。医師薬剤師相談にのってくれます。ネットで薬の名前を検索すれば、薬検索サイトで、誰でも簡単に専門的な情報が得られます。

「何だか恐いから飲ませない/変更したくない」→ゼロか百(%)かではありません。
微量のアリセプトは専門医にも推奨されており、ごく微量の抗精神病薬が効く方もいます。
どの薬がどの量で(副作用も出ず)最も効くかは、個人差が大きく、飲んでみなければ医師にもわかりません。微量から始めて、家族(介護者)が注意深く観察し、医師に報告することが何より重要です。

以下の記事は、介護初心者には、見慣れない言葉や名前が多く、最初は難しく感じられると思いますが、とても重要な情報です
アルツハイマー病など他の認知症と診断されている方、うつ病等と診断されている方でも急に症状が悪化した時は、薬の副作用を疑い調べてみて下さい
誤診されている場合も少なからずあります。↓
薬剤過敏性レビー小体型認知症特有のものでパーキンソン病やアルツハイマー型など他の認知症にはあまり見られない。」小阪憲司著「第二の認知症」(P.92) 

以下、「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」(小阪憲司・羽田野政治著P.84〜94)からの抜き書きです。(青字部分)


レビー小体型認知症の人は、薬物に対する過敏性が高いことが大きな特徴。
様々な副作用が出る/通常の量で症状が悪化/薬が効き過ぎるなど、処方された薬で症状を悪化させたり、新たな問題を発生させることが少なくない。

市販の風邪薬胃腸薬で具合が悪くなることもある。
処方は、専門家でも非常に難しい。医師には慎重な姿勢が求められる。
誤診により不適切な薬が処方されている例も少なくないと思われる。

抗精神病薬(興奮を抑える薬など)で症状が悪化する。
 特にパーキンソン症状(体がガチガチになったり、歩行が難しくなったり、飲み込めな
 く
なったり等)や過鎮静(感情・思考・動作が思い通りに働かない状態)が起こる。
 最悪の場合、寝たきりになってしまう。

アリセプト(認知症薬)は3mgから処方されるのが一般的だがレビー小体型認知症に
 はこの用量でさまざまな副作用が生じることがある。
 イライラが高じたり、攻撃的になったり、胃腸に不調をきたしたりする。
 より少量から始め、少しづつ増量していくのが無難であるという意見もある。

抗うつ剤は、レビー小体型認知症の場合、効果がみられなかったり過鎮静などの副作
 用が起こったりすることがあるため注意が必要。
 用いる場合は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)よりもSNRI(セロトニ
 ン・ノンアドレナリン再取り込み阻害薬)、或はSARI(トラゾドン塩酸塩)が好まし
 いといえる。 (抗うつ剤によってパーキンソン症状が悪化することはあまりない。)

抗パーキンソン病薬<ドーパミン神経系の薬:レポドパ(L-ドーパ)やドーパミンアゴ
 二ストなど>を増量すると幻視妄想がひどくなることがある。
 抗コリン薬(副交感神経遮断薬)は、口渇、尿閉、便秘などとともに認知症を悪化させ
 る
ので使用すべきでない
 (注:降圧剤抗精神病薬胃腸薬吐き気止めの薬などには、パーキンソン症状を悪
 化させる成分
を含むものがある。)

  << 介護家族はどうすればよいか? >>

新しい薬を追加する場合は、いったん最小限必要な薬のみにしぼったうえで試す必要がある。そうしないと薬の効果や副作用を判断しにくい。

薬は、徐々に減らす徐々に増やすのが定石。
薬の中断や変更には、悪性症候群(高熱。筋肉硬直、意識障害など)の可能性もあるため注意が必要。

家族は、薬の追加や変更、中止、増量の際には、不調や症状の悪化がないかを見極め、記録することが重要
「少し我慢して使ってみましょう」などと医師に言われても本人の状態を一番把握している立場にいる介護家族がきちんと医師に変化を伝えること。

<関連記事>
*「完全版:レビー小体型認知症の全症状 詳しい説明リンク集
*「処方された薬で悪化→相談は?
*「誰にでも危険が!高齢者の認知症を悪化させる処方薬」(新聞記事)
*「各種認知症における認知症薬アリセプトの副作用
*「抗精神病薬などで悪化したレビー患者の体験談集」(リンクで多数)

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チューリップ

レビー小体型認知症の症状詳細5(自律神経症状)

症状を正しく理解するためのシリーズ5回目。<→(1)(2) (3) (4)

レビーの発見者である小坂憲司医師著「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」(P.88〜91)と小阪憲司・羽田野政治著「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」(P.66〜76)からの抜き書きです。(青字部分)

知っていなければ、危険を伴い、患者本人も介護者も苦しむ症状なのですが、医療職・介護職の職員でも知らない場合が多いので注意が必要です。


    < 自律神経症状 (自律神経障害)>

原因:レビー小体が、脳内だけでなく全身の自律神経(心臓、胃、腸、皮膚など)に現われ、それが自律神経症状(自律神経障害)を起こす。

症状は、数え切れない程あるが、現われ方は、人により違う。自覚症状に乏しい場合も。
パーキンソン病、シャイ・ドレーガー症候群(後にレビーだったと判明する例も少なくない。)やメニエール病も自律神経症状をきたす代表的病気。

  < 代表的な症状 >

起立性低血圧
立ち上がったり、起き上がった時などに急激に血圧が低下する症状。
立ちくらみ失神を起こす。食後には特に起こりやすいので転倒に要注意。
普段から低血圧がある人だけに起こるものではない。 (注1)
(降圧薬、血管拡張薬、利尿剤、抗パーキンソン病薬で起こる場合もある。)

体温調節の困難発汗障害
多汗。(何度も着替える程の大量の汗をかく。寝汗の場合も)
無汗。(汗が出ず、体内に熱がこもって発熱することもある。)
(上半身が多汗で、下半身は無汗という例もある。) (注byしば)
低体温症になりやすい。(手や足だけが局所的に冷えることもある。)
  <介護・ケアのコツ>
手足の冷えには、入浴(ぬるめの湯)、足浴、手浴が効果的。
体温調節が難しい場合には、室温は、25度程度。湿度40〜60%に保つ
被服内温度(着衣の中の温度)は、31〜33度に保つ。
部屋と各場所(トイレなど)の温度が、5度以上違わないようにする。

便秘頻尿尿意切迫感尿もれ尿失禁(排泄にまつわる障害は、非常に多い。)

めまい
「回転性めまい」(目が回る)よりも「浮動性めまい」(ふわふわ、ゆらゆら揺れる感覚)が多い。(「動揺性/非回転性めまい」とも言う。)

*皮脂の分泌が盛んで、顔がテカテカと脂ぎった状態になる。(脂漏性顔貌)
 それによって皮膚炎を起こすことも。

その他の症状(人によりまちまち)
倦怠感(だるさ)/ 頭痛 / 耳鳴り / イライラ / 微熱 / むくみ  
肩こり / 背中の痛み / のぼせ / しびれ / 動悸 / 息苦しさ / 頻脈
血圧のバランスの悪さ/ 胸痛/ 食欲不振/ インポテンツ/ ドライアイ


追記:声が小さく抑揚がないのも特徴。書く字が小さい。まばたきが少ない。 

注1)「”原因不明の意識消失発作(5分位の失神)があり、精密検査をしても原因不明。1ヶ月に2回程続いた”などという既往があればレビー小体型認知症です。」(河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」P.42)

注byしば)多汗・無汗(体温調節困難)は、突然切り代わることがあるので常に注意が必要です。夜中に「暑い、暑い」と大汗をかいた翌日には「寒い、寒い」と震えたりもします。

追記:悪天候(天気の崩れ、低気圧、台風等)により心身の状態が悪化することがある。
気圧の変化が、内耳の交感神経を刺激するため。予防としては、体を冷やさないこと。
眼球頸動脈(首の左右の付け根)を強く圧迫すると血圧低下が起こり意識障害失神生命の危険もある。顔を拭く時や着替えの時には、注意が必要。(詳細はこの記事のコメント参照)

<関連記事>
*「完全版:レビー小体型認知症の全症状 詳しい説明リンク集
*カテゴリ:「レビーと各種認知症の症状と早期発見チェックリスト)
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
*「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法」(検査用写真へのリンクあり)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)」(非常に詳しい。)
*「レビー小体型認知症の症状と誤診の多さ(患者は医師に幻視を訴えない)

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木香薔薇 (モッコウバラ)ではないかと思います。
小さな花です。生け垣に一面に咲きます。

レビー小体型認知症の症状詳細4(パーキンソン症状)

症状を正しく理解するためのシリーズ4回目。<→(1)(2) (3) >
レビーの発見者である小坂憲司医師の「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」という本(レビー関係者には必読本)からの抜き書きです。(青字部分)

     < パーキンソン症状 > 

パーキンソン症状は、幻視、認知の変動に並ぶレビー小体型認知症の3大症状の1つ。
しかし記憶障害から始まる「通常型」(注1)では、3割の患者にこの症状が出ない。(P.105)
基本的にレビー小体型認知症とパーキンソン病における運動症状には殆ど差異はない。

動きが少なくなる、遅くなる(無動・寡動)は、(レビーでは)顕著な症状
 身体を動かすことがままならないため、立ち上がる、移動する、着替える、靴を履く等
 あらゆる生活行為に時間がかかる
 介護者が動かそうとしても(筋肉の)抵抗感が強い

*レビー患者では、肘が曲がっている姿がよくみられる。(筋固縮によるもの)
 肘を伸ばそうとするとカクカクと歯車のような抵抗を感じる。
 (歯車様固縮/歯車現象)(家族でも簡単に確認可能→方法。下の方に記述)

歩行時には、足首が曲がらない歩幅が小さくなるすり足になる腕の振りが小さく
 なる
1歩目の足が出にくい歩き出すと止まらないなどの障害として現れる。

体が傾いたり、姿勢・バランスを保つことができない。(姿勢反射障害)
 常に転倒の危険を伴う。<→具体例。どう転ぶか。レビーの転倒に伴う危険>

*パーキンソン病に特徴的な手や足の震え(振戦)やジスキネジア(身体がくねくねと動
 く症状)は、レビー小体型認知症では、比較的少ない

*レビー小体型では、上記のパーキンソン病4大運動症状以外にも多様な症状が出る。

まばたきが少なく顔の表情が乏しい。(仮面様顔貌)
小声で抑揚のないしゃべり方になる。(構音障害)
●書字のとき文字が徐々に小さくなっていく。(小字症)
●進行すると咀嚼(そしゃく)や飲み込みがうまくできない嚥下障害(えんげ障害)も。
(→関連記事「嚥下障害とその予防法」)   P.74〜76


(注1) <レビー小体型認知症の3つの型(タイプ)>
1.「通常型」=患者数が多い。70歳前後で発病。アルツハイマー型記憶障害あり。
  平均罹患期間(平均余命)6.4年。(注2byしば)
2.「純粋型」=患者数は少ない。30~40歳代でパーキンソン症状から始まる患者が多い。
  平均罹患期間8.7年。
3.「自立神経症状型」もある。(P.105)


(注2byしば)症状の出方進行の速度個人差が非常に大きい病気ですので「平均」は、参考になりません。平均余命(平均寿命とは言わない。)は、良い治療が受けられなかった時代のもので、正しい治療を受けた場合は、全く違うと思います。
母は、パーキンソン病と診断された(既にレビーを発症していたと思われる)時から8年過ぎましたが元気に穏やかに生活しています。嚥下障害もあまりありません。(→関連記事・朝日新聞から)

 <介護・ケアのコツ>
パーキンソン病・レビーの歩行障害には、音楽やリズムが効くことが多いようです。
歩行介助する時も「1.2.1.2」と声をかけたり、リズミカルな歌を歌うと足が動きます。
介助(介助者は後ろ向き歩行)する時は、手ではなく肘を下から持つと安定。安心感も。
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(写真は、けあサポ「家庭介護に役立つワンポイント介護技術」から)

追記:薬剤過敏性(薬物—特に抗精神病薬—に対して悪い影響が現われやすい特徴)はレビー小体型認知症特有のものでパーキンソン病やアルツハイマー型など他の認知症にはあまり見られない。」「第二の認知症」P.92 (→副作用の体験談

追記:河野和彦医師は、立った時の左右の足の開き方が、パーキンソン病では狭く、レビー小体型認知症・正常圧水頭症・脳血管性認知症では広い患者が多いと説明→こちら

<関連記事>
パーキンソン病、レビー小体型認知症との関係に関する重要リンク集(必見)
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係(違い)
*カテゴリ:「レビーと各種認知症の症状と早期発見チェックリスト)
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
*「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法」(検査用写真へのリンクあり)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)」(非常に詳しい。)
*「レビー小体型認知症の症状と誤診の多さ(患者は医師に幻視を訴えない)

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桜。ソメイヨシノが散って随分してから咲き始めました。

レビー小体型認知症の症状詳細3(認知障害/うつ)

症状を正しく理解するためのシリーズ3回目。<→(1))と(2)
レビーの発見者である小坂憲司医師の「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」という本(レビー関係者には必読本)からの抜き書きです。(青字部分)


1. 認知障害 (初期には比較的軽い)

初期には、知的能力があまり冒されていない人も少なくない。
記憶力や理解力などに著しい低下がみられないため(略)認知症のテスト(長谷川式簡易知能評価スケール)をしてみても認知症と判定されにくい場合がある。(注1)
レビー小体型の人の海馬(記憶を司る脳の部位)は、アルツハイマー型に比べて萎縮が少なく、健康な人と同程度といっていい例もある。(注2)(P.76〜79)


注1 byしば:レビーの場合は注意力が落ち、計算を間違うようになる(計算能力の低下  ではない)とレビーの専門医から直接伺いました。他の医師も同様に書いています。
  (参考記事→「認知症の種類による長谷川式スケースの答え方」
注2 byしば:脳の萎縮は、病気の進行にともない変わってくるようです。
  (参考記事→「レビー小体型とアルツハイマー型の脳の類似」


2. うつ (レビー小体型認知症を疑え)

初期には、うつ症状が顕著にみられる。
おおよそ40%の人にこの症状が現われるとされる。
(小阪憲司・羽田野政治著「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」P.78では、約7割に出るとあり、その割合はアルツハイマー型の2倍以上と書かれている。)
レビー小体型の人は、十分な病識(病気である自覚)をもっていることが多く、悩みやすい。また、まじめかつ几帳面な性格の持ち主で、ささいなことを深刻に受け止める傾向にある。そのためにうつ症状をきたしやすいという面がある。

一般的なうつ病は、気分の落ち込み、悲観的思考、自責感、自殺願望などが中心だが、レビー小体型に多くみられるのは、アパシー(無気力・無関心・感情の鈍麻)や不安感・焦燥感・心気症状など。
((上述の「レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」P.78「具体的には、やる気が出ない、興味関心が減る、食事をとらない、部屋に引きこもる等」)
心気的なものではなく、実際に不眠だるさ食欲不振などを伴うことも多い。

レビー小体型認知症と診断を受ける以前から長期間にわたってうつ症状がみられる人が多数存在する。
薬物治療が効果を上げず、長引く遷延性うつ病(難治性うつ病)だとされている高齢者の中には、レビー小体型認知症の人が数多く含まれているというのが、専門医の間ではもっぱら定説になっている。(P.86〜87)


*小阪憲司・池田学共著「レビー小体型認知症の臨床」(P.97)にもレビーの発症を予測できる例として「難治性うつで少し物忘れも始まってきた方」「パーキンソン病で少しの抗パーキンソン薬ですぐ幻覚・妄想が出てしまう方」「幻覚、妄想が出ており、特に幻視が非常に強い方」だと池田氏が発言しています。

私(しば)の母の場合は、初期には異常な心配性(不安と焦燥感)が目立ちました。私が家族と帰省する時、「献立が考えられない段取りができない。滞在中の全ての献立と買って置くべき食材をリストにして早く送って欲しい」と繰り返し言いました。
徐々に無表情が多くなり、感情がなくなったかのように見えました。

<関連記事>
*カテゴリ:「レビーと各種認知症の症状と早期発見チェックリスト)
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
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著莪 (シャガ)
アヤメ科。アヤメは、英語でアイリス。
アイリスは、ギリシャ語で虹の意味だそうです。

レビー小体型認知症の症状詳細2(レム睡眠行動障害/せん妄)

症状を正しく理解するためのシリーズ2回目。((1)はこちら。
レビーの発見者である小坂憲司医師の「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」という本(レビー関係者には必読本)からの抜き書きです。(青字部分)

1. レム睡眠行動障害 (夜中の大きな寝言・異常行動)

悪夢をみて大きな声で寝言を叫んだり、怒ったり、怖がったり、暴れたりする。
レビー小体型認知症ならびにパーキンソン病において高頻度にみられる。
誰にでも寝言はあるが、頻度が尋常でなく、繰り返される

具体的には、奇声をあげたり、「この野郎!」などと大声で寝言を発したりする。
悪い夢や嫌な夢を見ているケースが大半。
急に起き上がる腕や脚をバタバタさせるベッドから転げ落ちる壁に体をぶつける、隣の配偶者を叩くこともある。夢遊病のように歩き回るようなことは殆どない。
 
レビー小体型認知症の人には、この症状が発病(診断)の10年前、20年前からあったというケースも見られる。従って最近では、前ぶれ(前駆症状)と考えられている。(注1)
レビー小体型認知症の中期以降では、この症状は見られなくなることがほとんど。
(P.83〜84)

(注1)「健常者でも0.5%前後に見られるとの報告がある」(河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」P.200 報告の出典はP.213)

追記byしば:母は10年以上前、精神科で相談し「ストレスでひどくなった寝ぼけ」と言われました。レビー発症前にこの症状から脳ドックを受け「異常なし。心配ない」と言われた方もいます。「毎晩なので私は隣で眠ることができない」と言われた介護家族の方も。


2. 夜間せん妄

せん妄とは、軽い意識障害(混濁)に伴って幻覚興奮思考力低下注意力欠如などが見られるもの。急激に起こるが、一時的なもの。
(アルツハイマー型、脳血管性認知症の症状としてもよく知られている。)

例:「火事だ!」と騒ぐ。/ぶつぶつ独り言を言う。/死んだ飼い猫(幻視)が見える。/夜中に「畑に水やりに」と出掛けようとするなど異常な言動

夜中に起こることが多く「夜間せん妄」と呼ぶ。手術後も頻度が高い(術後せん妄)。
脱水薬物が原因となってせん妄が生じるケースもある。

せん妄とレム睡眠行動障害は、別のものだが、どちらか特定することが難しい場合もしばしば。せん妄は、後で思い出せないが、レム睡眠行動障害は、目を覚まさせると夢を見ていたとわかることが多い。(P.85)


追記byしば:母も腰椎圧迫骨折手術の後、支離滅裂なことを延々と話し続ける(目はそらしているが、私に話し掛けているようにも独り言のようにも見える。)、夜中に「助けて」と叫ぶ、点滴を引き抜く、オムツを外して投げる、常に多様な幻視が見えるなど家族には見るに耐えない状態になりました。「せん妄ですか?」と医師に訊ねると「違う。せん妄なら会話はできない」と言われましたが、その後、色々な方から「それは、せん妄だろう」と言われました。母のせん妄は慢性化し、自宅介護が困難になりました。

「多くの認知症患者はせん妄を合併している。特にレビー小体型認知症患者の多くが慢性的にせん妄を抱えている」(河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」P.21)

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
*「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法」(検査用写真へのリンクあり)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)」(非常に詳しい。)
*「レビー小体型認知症の症状と誤診の多さ(患者は医師に幻視を訴えない)
*カテゴリ:「レビーと各種認知症の症状と早期発見チェックリスト)

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紫蘭(シラン)

レビー小体型認知症の症状詳細1(認知の変動/過眠)

レビー小体型認知症の症状が、正しく理解されていないことが多々あるので、少し詳しく、シリーズで書くことにします。
レビーの発見者である小坂憲司医師の「第二の認知症 増えるレビー小体型認知症の今」という本から抜き書きします。(青字部分)
この本は、レビー患者と接するすべての方にとって必読本です。(→アマゾン

1. 認知(機能)の変動(動揺)

「幻視」「パーキンソン症状」と並ぶ「レビー小体型認知症の3大症状」。
認知機能(知的能力)に波がある現象。
頭がはっきりしている状態(良い時)とボーッとしている状態(悪い時)が入れ替わる
1日の中で繰り返すこともあれば、1週間、1ヶ月ということもあり見逃されやすい
 
 (認知機能が低下した時の様子)

*話し掛けても反応が乏しい言葉が出ない
動作がにぶい
*包丁、歯ブラシ、リモコンなどが上手く使えない。
眠ってばかりいる。 
見間違い(錯視)が増え、相手や場所がわからなくなったりする。
*空間の位置関係や物体との距離に見当をつけることが困難になる。

低い状態で知能検査を行うと著しく点数が低くなる。
認知機能が高い状態の時は、よくしゃべったり、活動的になったりする。
過剰な場合は、怒りっぽくなる例もある。(P.80〜82)


追記:レビー小体型で起こりやすい・慢性化しやすい「せん妄」(→具体例)。
認知症が重症化したように見えますが、一時的な意識障害です。

追記byしば:母は、レビーと診断される随分前からこの症状がありました。
顔を見れば、すぐ分かりました。無表情で、目にも生気がなくなります。
何かを伝えても反応しないので、聞こえているのか理解しているのか判断できません。
置物のようにじっと座ったまま動かないでいることが多かったです。
車の駐車ができなくなり、こすったりぶつけて車が傷だらけだったことを思い出します。

2. 過 眠 

夜間十分な睡眠をとっているにもかかわらず、日中眠りに陥ってしまう症状。
昼夜逆転とは異なる。
実際には昼寝しない場合でも、日中「眠くてしかたない」と訴える例は非常に多い。
原因はわからず、治療法も見つかっていない。
抵精神病薬や抗パーキンソン病薬などによる副作用という場合もあり見極めが必要。
(P.85〜86)


<関連記事>
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
*「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法」(検査用写真へのリンクあり)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)」(詳しいです。)
*カテゴリ:「レビーと各種認知症の症状と早期発見チェックリスト)

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紫蘭(シラン)
白い種類があります。今年は早く、昨日咲き始めました。

時計描画テスト(CDT)の利点と弱点

時計描画テスト(CDT)は、白い紙に10時10分をさす丸い時計を描くテストです。認知症を識別するために改訂長谷川式スケール(HDS-R)と共に実施されることがあります。

病院で行われている方法(コウノメソッド)では、3枚の違う種類の紙を使用。
テストを受ける人が、記入を求められるのは:
1.白紙に時計の輪郭(円)と数字 2.描かれた丸の中に数字のみ 3.文字盤の中に針のみ

こうしたテストと結果の数値化は少し難しいですが、1枚の紙を使って家族でも簡単に試してみることができます。本人のプライドを傷付けにくいという利点もあります。

ただ、初期の患者のほとんど、全体でも半数の患者は、描けるそうです。
これだけで認知症か否かを判断することはできませんが、参考になる簡単なスクリーグ法です。(参考論文→「地域在住高齢者の認知機能スクリーニングのための時計描画テスト」小長谷陽子・ 渡邉智之・ 小長谷正明)

Eテレ「名医にQ」という番組でも「異常がないように見える人でもおかしな時計を描くことが多い」と医師が一般人向けに勧めていた検査です。(→記事はこちら

「コウノメソッドでみる認知症診療」(河野和彦著)(2012年10月17日第1版)という医師向けの本には、以下のように書かれています。(青字部分)

時計を見てカンニングする人は、おおかた認知症。(P.25)
9点満点で8点以下なら、ほぼ認知症。ただし認知症患者のほぼ半数は、満点が取れる。
裏を返せば、間違えたらほぼ認知症だといえる。(P.26)

アルツハイマー型=できない(異常な絵を描きやすい)  
レビー小体型  =筆圧が弱い    パーキンソン病=震えるが完璧に描ける
脳血管性    =できる(得意) うつ病=完璧にこなす(P.29)
初期の認知症患者はたいてい満点を取るが、考え込んだというだけで認知症の可能性は高まる。(P.31)

実際に認知症の方が、描いた時計の絵を見ることができます。
(ブログ外のサイト→時計描画テストの実際例(正常例・境界例・認知機能低下例)

追記:「週刊ポスト」2014年6月13日号の時計描画テストの記事→こちら

<関連カテゴリと記事>
4大認知症の種類別 長谷川式スケール(知能テスト)の答え方
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症は、ほぼ同じ病気」(この記事のリンク集を)
*「5種類の認知症別 本人と家族の体験談集」(役立つ情報満載)
*「とても役立つ認知症 無料動画集
*「レビー小体型認知症がわかる重要リンク集」(特集されたテレビの全内容)
*「認知症Q&A 」(認知症を疑ったらまず何をどうすればいいのか)
*「各種認知症 早期発見のためのチェックリスト」(誤診を見抜く知識)
*「レビー小体型認知症が誤診されやすい6つの理由」(画像には出ない患者が多い)

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菫(スミレ。別名:相撲取り草)

簡単な検査でレビー小体型認知症早期発見を

Eテレ「チョイス@病気になったとき」(2013年4月13日放送)の内容を先日記事にしました。(こちら→「認知症発症を食い止める方法」)

その中で鳥取県琴浦町が、先進的な取り組みをしていると紹介しました。
認知症になる可能性のある方をスクリーニング(ふるいわけ)し予防につなげています。
    (活動内容を詳細に紹介した このブログ外の記事→こちら
    (このタッチパネル検査自体が製品化されています→詳細はこちら

しかし、このブログで繰り返し書き続けてきましたが、「認知症のスクリーニング検査」と呼ばれるものは、アルツハイマー型認知症をターゲットにしています。

こうした検査では、レビー小体型認知症前頭側頭型認知症(ピック病など)の方を見つけることはできません。初期には、物忘れが出ない場合があるからです。

横浜市立大学附属市民総合医療センターの小田原俊成氏の論文にも書かれています。
「簡便な認知機能検査法および現行の認知症診断基準は記憶障害の存在を重視しており、こうした方法ではDLB(レビー小体型認知症) の初期段階に多い記憶障害の軽度な症例が見逃される可能性が高い
今後,DLB に特徴的とされる視覚認知障害に関する簡便な検査法(時計描画など)をスクリーニングに取り入れていくことが望ましい。」

(論文「レビー小体型認知症は日本でも患者数が多いか?」P.4〜5から抜粋。全文は→こちら

時計描画テスト(CDT)」は、指定された時刻の時計の絵を描くテストです。(しかしレビー小体型認知症よりも)特にアルツハイマー型認知症に有用。(異常な絵を描きやすいため)」と書かれています。→(河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」P.24)

過去の記事(「幻視を利用したレビー小体型認知症の検査法開発2012年5月)でご紹介した検査用の写真は、なぜ広く使われないのだろうかと思っています。

写真の実物(解説付)はこちらで見ることができます(東北大学発表のもの)。
この写真によって幻視がない患者でもレビーに特有の「パレイドリア」(壁のしみ等が人の顔や動物の姿に見える現象)を確認できるそうです。

時計描画テストについては、近日中に記事にします。

<関連カテゴリ>
*「認知症発症を食い止める方法」軽度認知障害(MCI)から回復。NHK
*「頭と体を同時に使って記憶力低下を予防・改善
*「レビー小体型認知症、その他各種認知症早期発見のための症状とチェックリスト
*「レビー小体型認知症について
*「認知症の予防・診断・治療

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シャクナゲ(石楠花、石南花)
ツツジのような花がかたまって大きなボール状になっています。

疲れた時に効く自然音と映像

介護家族のための「1日1笑シリーズ」(→こちらから)があるんですが、先日、友人に勧めたら「うつっぽくて、笑う気分にもなれない」と言われました。

たしかに、介護をしていると、誰でもそういう気分になるときがあります。

笑う気分にもなれないほど疲れてしまった時、静かに聴きながら見ていると、少しづつ心が落ち着いてくるサイトと動画をいくつかご紹介しますね。

CD売り場とかでは、「疲労回復・ストレス解消のためのヒーリングBGM」とか「リラックス(リラクゼーション)のための音」という分類になるんでしょうが、その手のもので本当に心の鎮まるものって、あんまりない気がします。

これは、全部、自然の音だけで音楽は入っていません。
中々心地よいですよ。
好きなアロマの香りやハーブティーなど楽しみながら聴くと更に・・。


   雨音と遠い雷鳴(映像付き)
    (「RAINY MOOD」というサイト。窓を伝わる雨がきれいです。)


「癒し系自然音シリーズ」(YouTube)
       (冒頭にうるさい広告が入る時があるので音量を小さくしてクリックし
        広告をスキップしてから音量を上げて聴いて下さい。)

   <川のせせらぎ(映像付き)

   <森林の鳥の鳴き声
(静止画)

   <たき火の音(映像付き)

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ライラック(リラ)
和名:紫丁香花(ムラサキハシドイ)
去年より半月位早く咲いています。

認知症発症を食い止める方法(TV番組から)

2013年4月13日放送のEテレ「チョイス@病気になったとき」を見ました。
認知機能が落ち始めた(認知症の前段階である軽度認知障害・MCIの段階)時でも予防活動をすれば、認知症発症を食い止められることが証明されているという内容。(詳細→NHK公式サイトを)その中から印象に残ったことを順不同でお伝えします。

*認知症になる前に発見・予防する難しさ。浦上克哉氏(鳥取大学教授)の解説。

「認知機能が落ち始めているということを自覚することも受け入れることも実際には(特に男性の場合)非常に難しい
(テストの結果から)認知症に進む可能性があることを伝えると、”なんで俺がそんなことになるんだ!”と怒り出す人も少なくない。
それは認知症が他の病気のように正しく理解されておらず、偏見を持たれているため」
そして、何もしないまま過ごし、おかしいと気付いた時には、既に認知症を発症。


*早期発見と予防活動が効果を上げている鳥取県琴浦町認知症検診の内容を紹介。
琴浦町で使用されているMCI早期発見テスト(→問題はこちら

驚いたのは、上記のテストで2問以上間違った人は、自宅に保健師が来て、認知症予防教室に誘われるということ。(特定の2問かどうかの解説はなし。もし全体で2問なら「平成何年、何日」の2つを間違えれば、該当する。)
<追記:2問以上間違うと2次検査を実施。→詳細(ブログ外のサイト)
これらのテストで発見されるのは、主にアルツハイマー型認知症その他の認知症(記憶障害が目立たないレビー小体型、前頭側頭型など)は、見落とされる可能性があります

*紹介された様々な予防法は、過去の記事と重なるので、詳細は、NHK公式サイトを。

認知症予防のために最も科学的根拠が高いのが、運動です
 (国立長寿医療研究センターの島田裕之氏が番組の中で語った言葉)

記憶力を回復させるための運動は、運動強度が、重要ポイントの1つ。
脳に最も効果的な運動強度(年齢や体力で変わる。)が、科学的にわかっている。
それは、「10〜15分運動をして軽く息が弾む程度」。


追記:番組で紹介したステップ(踏み台昇降)運動のやり方→こちら(動画も)

(補足byしば:「楽にできる強度。散歩ほど楽過ぎず、息切れする程キツくもないと自覚する強度」=科学的にはその範囲が、有酸素運動から無酸素運動に変わるポイント。
スロージョギングの強度—田中宏暁教授の言う「にこにこペース」—と同じ。)
心拍数から最適運動強度を計算する方法→関連記事参照)

週3日30分以上で効果。
2つのことを同時にすると更に効果が高くなる。(運動しながら計算やしりとりをする等)。


追記:2014年5月12日のNHK「あさイチ」でもMCIについて放送。浦上克哉氏出演。

<関連記事>
*「各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト
*「頭と体を使って記憶改善(読売新聞記事)
*国立長寿医療研究センター島田裕之さんら作成→「認知症予防マニュアル
(全百ページの完全図解マニュアル全文。P.42に「ステップ運動と計算」「会話しながら歩行」。P.22に「最適運動強度の算出方法」等)
*「認知症予防のできる町・琴浦町の取り組み詳細」(このブログ外のサイト)
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療
*カテゴリ:「スロージョギング(脳と体の健康を)

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開く前の花水木(ハナミズキ)。
ノースカロライナ州の州花で、dogwoodと呼びます。

2013年4月

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妄想への対応方法

父は、毎日、特別養護老人ホームにいる母を訪ねる。父は、それが良いことだと信じている。しかし母に訊ねると「他の人の部屋に行って私の所には、1度も来ない」「来ても私の顔だけ見て、ものも言わずに急いで帰っていく」と吐き捨てるように言う。妄想だ。
(追記:コメント欄必読。「これは思い込みでは?」に始まり様々な対処方法を紹介。)

お互いにとって不幸だと思うが、妄想は、説得して変えることは不可能と言われている。
父に「母は、優しくして欲しいと思っている。楽しくおしゃべりをしたいといつも言う」と伝えるが、「俺は、毎日行ってるんだぞ!」と繰り返すばかり。

レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック」(小阪憲司・羽田野政治著。→アマゾン/P.31〜33)を読み返すと、妄想に関して、以下のように書いてあった。
(青字部分。本文からの抜粋。一部要約)


アルツハイマー型認知症では、記憶障害に伴って「嫁に財布を盗まれた」といった被害妄想(物撮られ妄想)がよく見られる。

レビー小体型認知症では、幻視(幻覚)から起こる妄想が、ほとんど。
(例:虫の幻視から殺虫剤をまき散らす。子供の幻視から食事を作るなどの世話。)

アルツハイマー型と比べて多いのが、嫉妬妄想。「布団に愛人が寝ている」などと言う。
過去の体験や夫婦間の軋轢が元になっていることもある。

妄想は、抑うつ症状を進行させたり、興奮暴力を生じさせることもある。

妄想は、周囲がどれだけ否定しても正常な思考へ戻すことはとても困難
「そんなことはない」と否定したり、相手を刺激する言葉をぶつけても効果はない

優しく手を握ったり、心拍数と同じテンポ(1分60回程度)で背中を軽くポンポンとたたいてあげる等の対応が精神的安定をもたらすことも少なくない。

妄想の対象とされた人は、距離を置き、近づかないというのも1つの方法。
「妄想をあらためさせたい」と積極的にかかわることで、かえって妄想を長引かせたり、攻撃的になったりする場合がある。
興奮が高じて、失禁がひどくなるようなこともある。
介護者が交代したり、信頼しているケアマネジャーなど第三者が関わることで妄想が軽減されることがある。

追記:嫉妬妄想に関し「アルツハイマー病はすごく少ない。レビーでは、他の認知症と比べて非常に多い。女性に圧倒的に多い」(「レビー小体型認知症の臨床」P.89〜90 池田学氏の言葉。本は小阪憲司氏と共著)

<関連記事>
*「認知症ケアのポイント(新聞記事から)
*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞から)

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紅葉(もみじ)の花。
山椒のように花びらがありません。
同じ紅葉でも全く違う形の花も見ます。種類によって違う?

家族を看取る(「死ぬ瞬間 死とその過程について」)

医師は、訴訟を起こされる可能性も考え、救急車で運ばれて来た患者に延命措置をしないという選択肢はほとんどないと先日もテレビで放送していた。例えそれが、医師から見て、寿命を迎えた超高齢者の場合でも。(→「クローズアップ現代」公式サイト

以下青字部分は、末期患者の心理や「死をどう考えるか」を易しく解説した1969年発行の名著からの抜粋。(44年経った今でも必読本だと思う。→アマゾン


  「死ぬ瞬間 死とその過程について」  E..キューブラー・ロス著/鈴木晶訳

死はますます孤独で非人間的なものになりつつある。
それは、患者が、慣れ親しんだわが家から運び出され、緊急救命室に急送されるからだ。

(略)私たちは、(略)患者のことをもっと考え、(略)大騒ぎはやめ、患者の手を取り、やさしく微笑みかけ、質問に耳を貸したほうがいいのではないか。

(略)入院すれば助かる命を助けてはならないなどと言っているのではなく、患者の経験・要求・反応に焦点を合わせようと言っているのである。                          

(略)言葉をこえる沈黙の中で臨死患者を看取るだけの強さと愛情をもった人は、死の瞬間とは恐ろしいものでも苦痛に満ちたものでもなく、身体機能の穏やかな停止であることがわかるだろう。

人間の穏やかな死は、流れ星を思わせる。
広大な空に瞬く百万もの光の中のひとつが、一瞬明るく輝いたかと思うと無限の夜空に消えていく。

(略)一人ひとりが唯一無二の存在であることがわかる。
そして(略)寿命には限りがあることを改めて認識させられるのだ。         

*このブログ外の関連記事「「癌名医が末期癌に—それでも治療しないと語る理由
この記事で神代尚芳医師(67)の語る「死は人生を完成させるもの」という考え方は、キューブラー・ロスの訴え続けた考え方と同じ。

*カテゴリ:「死を受け入れるために

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蒲公英(タンポポ)

医師によって違う画像診断

CTやMRIという画像診断には、この3年間、常に混乱させられてきた。
母の脳の画像を撮るたびに、違う医師から違うことを言われてきたからだ。

パーキンソン病の治療を5年間受けていた要支援2の母は、2009年暮れから幻視(幻覚)に振り回されるようになった。幻視の子供に食事の支度をし、血まみれの私(幻視)を見て興奮した。

しかしパーキンソン病の主治医(神経内科医)は、画像を見て言った。
脳の萎縮は、年相応です。認知症ではありません
幻視は、パーキンソンの薬の副作用です。幻視が気になるなら止めますが、止めたら動けなくなりますよ。どちらが良いですか?」

母の認知症症状は、2010年の春、圧迫骨折による手術の後、劇的悪化をした。(要支援2から、一気に要介護4になった。)
支離滅裂な状態になって初めて「レビー小体型認知症」と診断され、その日に「幻視を減らす」と出された抗精神病薬(リスパダール)で歩けなくなった

母を県外の専門医の所に連れて行くと「前頭葉が萎縮している」と説明された。
期待した治療の成果は出ず、母の負担も考え、再び市内に主治医を探した。

父は、母を治すと言って周囲の反対を押し切り、あちこちの病院に母を連れて回った。
その度に母は、脳の画像を撮られ、その度に新しい医師から違うことを言われた
「あまり萎縮していない」。その数ヶ月後に別の医師から「ひどく萎縮している」。
そしてつい最近の画像は、「アルツハイマー病の萎縮とまったく同じ」。
(追記:母の記憶障害は、最近目立つようになってきたが、アルツハイマー型の忘れ方とは随分違う。)
その診察の多くに付き添っていない私には、その言葉の意味がわからず、ただ困惑するばかりだった。

脳の萎縮がなくても認知症の場合はあり、脳が萎縮していても症状が出ない(目立たない)場合があることは、この数年で知った。
画像を正確に読み取ることが、多くの医師にとって、たやすい事ではないということも。

多くの医師と接して(或は電話で話して)、言うことのあまりの違いに唖然とする経験をこの3年間、何度も繰り返して来た。
母は、「非常に珍しく難しい骨折をしている。半身麻痺になるかも」と言われた数日後に「骨折していませんでした」と言われて、そのまま荷物をまとめて退院したことがある。
こんな笑い話にしかならないような経験を母は、認知症でも何度も経験している。

医療への不信感を煽るつもりはない。
しかしすべての医師の言葉を100%鵜呑みにして素直に絶望する必要もないと私は思う。

本人も家族もヘトヘトになりながら片道何時間もかけて専門医の所へ通ったり、次から次へと病院を変えることが良いとも思わない。勿論それが「吉」と出る人もいるかも知れない。レビーは、症状や薬への反応に個人差が非常に大きいので、ある薬を飲んでどうなるかは、飲んでみなければ誰にもわからず、運を天に任せるしかないようなところがある

通える所に良い医師を見つけ、家族がしっかりレビーについて学び、観察して、医師によく相談しながら治療していくのが、専門医もいない地域に住む患者と家族には、現実的な手段だと思う

*「なぜ認知症は誤診されるのか(久山町の調査)合併の患者の多さ
「認知症を悪化させる薬の処方(読売新聞)」
「早期発見されず薬で悪化するレビー小体型認知症」(1)(=体験談) →(2)
「抗精神病薬の恐ろしさ」(体験談。他3人の体験談へのリンクあり)
「病気を知って家族を守ろう」(レビー小体型認知症の診断基準へのリンクあり)
*関連カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療

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初めて見た空を向いて咲くクリスマスローズ。
初めて見た不思議なめしべとおしべ。


レビー小体型認知症とアルツハイマー病の脳の類似(放医研と千葉大の共同研究)

2012年12月6日に「放射線医学総合研究所」公式サイトに掲載された千葉大学との共同研究の結果を発表した記事から一部抜粋(青字部分)。全文は→こちら
この研究では、「レビー小体型認知症」ではなく「認知症を伴うレヴィ小体病」と書かれています。(この病気の発見者である小阪憲司医師は、レビー小体型認知症と呼んでいます。)


  <三大認知症の一つであるレヴィ小体病の脳萎縮にもアミロイドが関連
    認知症の原因として最多のアルツハイマー病認知症の脳萎縮と同じ状況
         レヴィ小体病の新規治療戦略へつながる知見

  —この研究成果のポイント—

アミロイド蓄積が認知症を伴うレヴィ小体病の脳萎縮に関連
*上記の脳萎縮は、アルツハイマー病の脳萎縮に酷似
アミロイドが認知症を伴うレヴィ小体病における治療標的となる可能性を提唱。

「レヴィ小体病」は、3大認知症の1つで、日本には、約60万人(日本人の約220人に1人の割合)の患者がいるともいわれている。
しかしその原因については不明な点が多く、解明されていない。
放射線医学総合研究所(放医研)と千葉大学大学院医学研究院は、PETとMRIを用いた研究により、認知症を伴うレヴィ小体病の脳萎縮にアルツハイマー病と同じくアミロイドが密接に関連することを世界で初めて明らかにした。
アルツハイマー病への治療が、認知症を伴うレヴィ小体病においても(アミロイド沈着を伴う場合に)応用できる可能性を示す

  —研究の背景と目的—

これまでの研究で、認知症を伴うレヴィ小体病においても、アミロイドの蓄積が生じる例があることや、脳が萎縮する例があることなどは、知られていた。
さらに、病初期に認知症を伴わないレヴィ小体病患者でも、脳が萎縮している症例では、将来認知症が出てくる可能性が高いということも報告されている。
しかし認知症を伴うレヴィ小体病における脳内のアミロイドの蓄積と脳の萎縮との関連は、明らかではなかった。
 
今回の研究結果により、認知症を伴うレヴィ小体病患者においては、脳内にアミロイドが蓄積しているとアルツハイマー病患者と酷似した脳の萎縮を認めることが判明した。
一方で、認知症を伴うレヴィ小体病でアミロイドが蓄積していない患者においては、ほとんど脳萎縮を認めなかった

今回の結果は、現在アルツハイマー病に対する新規治療法として期待されているアミロイドを取り除く新規治療薬が、将来的に認知症を伴うレヴィ小体病においても有効でありうることを示している。
近い将来、分子イメージング技術による病態の詳細な評価が、個々の患者さんにおける治療戦略を左右する、いわばテーラーメード治療の実現に寄与する可能性も示している。

注)分子イメージングとは、生体内で起こるさまざまな現象を分子レベルで画像化することであり、新しいライフサイエンス研究分野。脳の状態を生きたまま調べることが出来るため、さまざまな脳の病気の仕組みの解明や、早期発見が可能となる新しい診断法や、画期的な治療法を確立するための手段として期待されている。

*関連カテゴリ:「レビー小体型認知症について
*関連カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療

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踊るチューリップ(去年の春撮影)
今年もまた色々な不思議なチューリップを見ました。

柑橘類の皮(アロマ)と認知症

今月に入って、柑橘系果物の皮(香り)について目を引く情報が3つありました。順不同でお伝えします。(青字部分は公式サイト等からの引用。)
認知症は、睡眠障害(夜眠らない等)を伴いやすいのですが、睡眠薬では、効かないばかりか認知症症状を悪化させることが多々あります。(→読売新聞記事)
「香り」は、試してみる価値があるのではないかと思いました。

追記軽度認知障害(MCI)から進行させない方法」「鳥取県琴浦町の取り組み
(2014年5月12日の「あさイチ」でも紹介)

1. Eテレで「認知症をくい止めろ」という番組を放送します。(→番組サイト)

  「チョイス@病気になったとき」 2013年4月13日(土)午後8:00〜(45分間)
   出演:浦上克哉氏(鳥取大学教授。日本認知症予防学会理事長)

この方は、アロマセラピーが認知症の症状に効果があると説いている方ですね。
(→浦上氏の出演した番組の内容を紹介したこのブログ内の関連記事)

昼用、夜用2種類のアロマを使った実験で、効果があったと発表。
昼は、集中力を高め、記憶力を強化するといわれるローズマリーレモンのブレンド。
夜は、鎮静効果があるというラベンダースイートオレンジのブレンド。

(2010年12月10日の読売新聞記事から)

このアロマオイルは、ベンチャー企業が製品化もしています。→こちら
しかしアロマオイル単品を自分で買って来てブレンドすることは簡単です。
追記:「みんなの家庭の医学」で夫々、(前者)2対(後者)1と説明したそうです。
注:ラベンダーは、症状を悪化させる可能性もあります。→詳細

2. 国立長寿医療研究センターは、今年、かんきつ類の果皮に認知症の改善や予防の効果があるかを調べる臨床試験を行う。動物実験では、果皮に多く含まれる成分「ノビレチン」が、認知症の原因物質を減らしたり記憶障害を改善したりすることを確認
今回は認知症の患者を対象に試験する。果皮を使った認知症予防の食品開発につなげるのが狙いだ。
(2013年4月2日日本農業新聞から)

ノビレチンは、シークワーサー等の皮に含まれるフラボノイドの一種。東北大学がマウスで効果を証明した。(詳細→東北大学公式サイト

3.「あさイチ」(2013年4月2日放送)では(認知症患者ではなく一般の人向けの情報として)グレープフルーツの皮の成分が、鼻から脳に働きかけて交感神経を刺激し、眠気を撃退すると伝えていました。参考:塩田清二氏(昭和大学医学部教授)
番組公式サイトから。皮から香りを出す方法も掲載)

追記:→アロマセラピーの脳への影響(血流アップのアロマ。アロマの副作用

*関連カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療
*関連記事:「睡眠薬や抗精神病薬など処方薬が起こす認知障害(朝日新聞)
*関連記事:「認知症と診断されても

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今、あちこちで、見た事のない小さな花がたくさん咲いています。
これもとても小さな花です。何という名前でしょう?
色はアオキ(青木)の花と同じなんですが。

体力と時間のない方にスローステップ(踏み台昇降運動)のすすめ

ステップ運動が、認知症の予防に取り入れられているという記事を昨日ご紹介しました。
(→「頭と体を使い記憶改善(読売新聞)」 リンクで国立長寿医療研究センター島田裕之氏ら作成の「認知症予防マニュアル」全文も)

スローステップ(ステップ運動)は、田中宏暁氏(福岡大学教授・福岡大学身体活動研究所所長)が考案した誰でもできる簡単な「踏み台昇降運動」(有酸素運動)です。
台の高さ(標準は20cm)やテンポを変える・手すりの使用といった工夫で、足腰の弱った高齢者膝や腰に問題を抱えた人でも自宅で気軽にできる運動です。

やり方を説明したYouTube動画こちら。 手すりを使った方法も説明 

理想は、10分を1日3回(朝、昼、晩と分けても30分続けても良い。5分×6回でも)。
効果は、スロージョギングとほぼ同じ。(→こちらの記事かカテゴリを )

楽に   (息切れしない。心肺に大きな負担をかけずに心肺機能を上げる)
疲れずに (疲れにくい遅筋という持久力を司る筋肉を主に使うため)
歩くよりも運動強度の強い(消費カロリーも高くダイエット効果も大きい)
運動を誰でも、いつでも、自宅の中でできることがポイントです。

以下(青字)田中宏暁著「スロージョギングで人生が変わる」(P.84〜P.90)から抜粋。

(略)ニコニコペースでゆっくり行うスローステップ運動なら、誰でもできます
しかもスローステップ運動では、手すりを使えば、足下がふらつく人や膝が痛い人でも、安全にやることができます。

(台に登って下りるを1回として)毎分15回でスロージョギングなら時速3km、20回で時速4km、25回で時速5km、30回で時速6km(の運動強度)に相当します。

スロージョギングと同様に、ニコニコペースを守ることが大切です。きつくなく、笑顔を保てる速度で行って下さい。
慣れてくるとTVを見たり新聞や本を読みながらでも、やることができます。
高齢者のグループに指導していたとき(略)8割が、スローステップ運動を始めてから(膝や足腰の痛みが)改善していたことがわかりました。 

*私(しば)自身は、楽しくて爽快感があるスロージョギングの方が好きです。でも体力や時間のない方が、健康のために始める運動には、スローステップがお勧めです。
これだけやっても楽しくないので上記の「○○をしながら」(ラジオで語学講座を聴きながら等)でどうぞ。歌を歌ったり、手も動かす(グーパーで拍手/エアロビ風に腕を動かす)と気分も良くなり、健康効果認知症予防効果もアップすると思います。
追記:台は、高価なものを買う必要はありません。安全ならどんな台でも(作っても)。
   絶対に無理をしないで下さい。倒れたり怪我をしたりしないように行って下さい。

「名医にQ」という番組では、「これだけ強度の強い運動をするとなると普通は大変なのに、誰でも楽にできてしまう点が凄い(非常に優れている)」と医師が語っていました。

*スローステップの方法→NHK「きょうの健康」公式サイト
*科学的効果などの詳細→「にこにこステップ運動とは」(久留米大学病院のサイト)
*カテゴリ:スロージョギング(運動の健康効果がわかります。)
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療
*参考:田中宏暁著「脳細胞が増える!本当にすごい!スローステップ」(本の半分はスロージョギングについて)

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久留米市の市民向け介護予防事業(NPO法人シニアネット久留米のサイトから)
TBSテレビで紹介した大分県安心院町でも同じ取り組みをしている。

頭と体を使い記憶改善(読売新聞)

2013年4月1日読売新聞「認知症 予防と治療シリーズ 4」から抜粋。(青字部分)

     「頭と体使い記憶改善  しりとり体操 発症遅らせる」

ウォーキングなどの有酸素運動が、認知機能のうち注意力などを改善したという研究報告は多いが、記憶力については改善が見られていなかった。
そこで国立長寿医療研究センターの鈴木隆雄研究所長らは、有酸素運動に頭を使う課題を組み合わせた

   1. しりとり踏み台昇降(しりとりをしながらステップ運動)
   2. 引き算歩行(引き算しながら歩く)


2010年5月から半年間、MCI(軽度認知障害)の高齢者100人に比較実験をして、記憶力の改善効果を実証した。
厚生労働省は、12年度から全国の市町村向けに作成している介護予防マニュアルにこの運動を盛り込んだ。

群馬県高崎市では、11年度から「ひらめきウォーキング教室」(監修:山口晴保・群馬大医学部教授)を実施。発見したことを話し合うなど仲間と楽しみながら歩くのが特徴。

頭と体を同時に使うダンス楽器演奏などが有効と見る米国の研究もある。
国立長寿医療研究センターでは、今年から名古屋市で2万人の高齢者からMCIの人を見つけ出し、予防効果を検証する調査も始める。世界的に注目されている。
「発症自体を防ぐ方法は証明されていないが、頭と体を使うことで、認知機能の低下に歯止めをかけ、発症時期を遅らせることは可能だ」と鈴木所長。


軽度認知障害(MCI)とは、記憶力や判断力などの認知機能は低下しているが、
 日常生活には支障がない状態。認知症を発症する前段階と見られる。
 国際的な研究でMCIからアルツハイマー型認知症に移行する割合は、年5〜10%
(一般の高齢者では、1〜2%)。
 一方、MCCIの約4割が、5年後に正常な認知機能へ回復するとの報告もある。

追記:2014年5月12日NHK「あさイチ」でも同じ内容が紹介されるようです。

<関連記事>
*国立長寿医療研究センター島田裕之さんら作成→「認知症予防マニュアル
(全百ページの完全マニュアル全文。図解。
 P.42に「ステップ運動と計算」「会話しながら歩行」が紹介されている。)
ステップ運動(スローステップ)の方法と効果→こちら(動画も)
*「認知症発症を食い止める方法」MCIから進行させない。NHK
*「鳥取県琴浦町のMCI(早期認知障害)発見の取り組み」改善も
*「認知症 種類別 早期発見のための知識とチェックリスト」誤診もわかる
*「5種類の認知症別 本人と介護家族の体験談」役立つヒントが満載
*「アロマセラピーの脳・自律神経への影響」(リスクもある)
*カテゴリ「認知症予防・診断・治療」(科学的根拠あるもののみ。出典明記)
*「便秘を治す完全ガイド」便秘は認知症症状悪化の原因にもなる
*認知症を描く映画集「わが母の記」「サッチャー氏の映画」「ペコロスの母に会いに行く」「明日の記憶」「きみに読む物語」「「私」の人生 我が命のタンゴ

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花蘇芳 (ハナズオウ)
とても目を引く木の花。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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