3月末の帰省

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各種認知症におけるアリセプト(認知症治療薬)の副作用(2)

(1)の記事の続きです。
「認知症 家族を救う治療革命」(山野井正之著/現代書林2011年6月発行)からアリセプトと向精神薬の効果と薬害について書かれた箇所を抜粋してご紹介します。(青字部分)


 < 星洋助・新宿一丁目クリニック院長の言葉 >

「(アリセプトは)注意が必要な薬です。中枢神経に作用する薬というのは、それをのむ人によって効き方が全然違ってくるからです。(略)実際、1mgでも効き過ぎてしまうことがあるし、10mgでもまったく効かない人もいます。(略)アルツハイマーでも5mgで多過ぎる人はいるし、中止したら良くなったという人もいます。それくらい個人差があります。私も(略)患者さんの反応を見てきめ細かく処方を変えています。」P.150

 < 中村聡・三軒茶屋なかむらメンタルクリニック院長の言葉 >

「神経内科の先生方のあいだでレビー小体型にはアリセプトがすごく効く、ただし激しい副次作用も出やすい、というのが定説でした。(略)効きすぎるなら量を少しにすればいいのでは?という当然のことを(略)思い付かなかったのです。精神科医にかぎらず認知症でアリセプトを使っている医師のほとんどが、そうだと思います。大学の老年科で認知症を専門に研究している教授クラスでさえ、アリセプトを1mgで使う発想なんてまったくありませんからね」P156〜157

 < 杉本英造・杉本医院院長の言葉 >

「私は介護保険の審査員をやっていますが、報告書を見ると問題行動(BPSD)のところにたくさんチェックが入っていて『アリセプト10mgにするも改善せず』などと書いてある。逆なんです。アリセプトが多すぎるから問題行動になっている。認識不足なんですね。
認知症が急に悪化したときは、いま服用している薬を見直していただきたい。
(略)薬剤による認知症の悪化も知識として必要です。」P.181〜182

 < 片山壽・片山医院院長の言葉 >

「アリセプトも(向精神薬と)同様で、レビー小体型の人に5mgのませたら、ほとんどの人は悪化します。(更に)増量されたら、体がかちかちに固まっちゃって、首も傾いちゃって、生きているかどうかもわからないような状態になっちゃう。(略)いまだにそうなんです。それはレビー小体型という病気の認識がまったくないからですね」P.192

 < 岩田明・長久手南クリニック院長の言葉 >

「(アリセプトで暴力がひどくなり精神科に入院させると)動きをおさえる精神科の薬をのませたり、というのも非常に多いパターンです。ところが、(略)年寄りだろうがおかまいなしに強い薬を大量に出します。グラマリール、コントミン、セロクエル、ウインタミン、リスパダール・・・。こうした薬は認知症の周辺症状のコントロールに大切な薬ですが、過量投与すると逆に認知症を悪化させます。(略)手足が動きにくくなって転倒したり、のみ込みが悪くなって誤嚥性肺炎を引き起こしたり、ほとんど意識がないようなひどい状態になってしまうのです。」P.111

<関連記事>
*「レビー小体型認知症へのアリセプトの良い効果」(小阪憲司医師著「第二の認知症」から)
*「認知障害を起こしやすい処方薬一覧(朝日新聞)」と「読売新聞の記事」
*「向精神薬処方の恐ろしさ(リンクを含めて4人の体験談)
*「なぜ認知症は誤診されるのか(久山町の調査)合併の患者の多さ

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桜(サクラ)

アルツハイマー病原因物質 血液から検出可能に(日経新聞)

2013年3月27日の日本経済新聞(夕刊)に掲載の記事全文。(青字部分。原文通り)


     < アルツハイマー病原因物質、血液から検出可能に
                 ノーベル化学賞、島津の田中氏ら開発 >


島津製作所の田中耕一フェローの研究グループは、血液の中にわずかに含まれるアルツハイマー病の原因物質を検出する技術を開発した。
ノーベル化学賞を受けた質量分析技術を発展させ、ほかの成分があっても正確に見分ける。
今後数年の研究で原因物質の量と発症の関係が明らかになれば、早期診断や新薬の効果を見極める有力な手立てとなる。治療研究が大きく前進する可能性が出てきた。

認知能力を損なうアルツハイマー病の研究目的で血液を調べ、原因物質とされるたんぱく質「アミロイドベータ」の検出に成功した。国立長寿医療研究センターと共同研究を始めた。

アルツハイマー病は、発症する10〜15年前から脳にアミロイドベータが蓄積するという。血液にもしみ出ていると考えられるが、ごく微量のために血液検査で詳細に測るのは事実上不可能だった。

研究グループは、特定のたんぱく質と結びつく微粒子を開発したほか、たんぱく質をふるい分ける質量分析技術の感度を高めた。
体内の膨大なたんぱく質から病気にかかわるたんぱく質を絞り込むのは、世界中からたった1人を探し出すくらい難しいといわれていた。
国立長寿研は「検出感度が高く、複数ある種類や量が詳しく分かる」と話す。

現在、アミロイドベータを調べるには、がん診断に使う陽電子放射断層撮影装置(PET)を活用したり、背骨に注射をして脳髄液を採取したりする。検査の負担が大きかった。

血液検査で簡単に分かれば、治療の手掛かりが見つかるとの期待が高まる。
国立長寿研ではセンターの倫理委員会に研究を要請中で、認可を受けて応用研究を始める。


このブログの中のカテゴリ
*「各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト」(アルツハイマー病・レビー小体型認知症・脳血管性認知症・前頭側頭型認知症—ピック病—)
*「認知症の予防・診断・治療
*「認知症とは・ケア・介護など

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開発した田中耕一さん(ノーベル賞受賞の頃)
島津製作所公式サイトから。

各種認知症におけるアリセプト(認知症治療薬)の副作用(1)

レビー小体型認知症患者の心臓にアリセプト(認知症治療薬)が悪影響を及ぼすという記事(→こちら)をご紹介してからアリセプトの副作用について詳しく知りたいと思っていました。(私の母は、最初から微量の処方だったため副作用を経験していません。)

「認知症 家族を救う治療革命」(山野井正之著/現代書林2011年6月発行)という本を実家でたまたま見つけて読むと、様々な医師がアリセプトの副作用について書いていました。本の中から一部を抜粋してご紹介します。(青字部分)


 < 金谷潔史・東京医科大学八王子医療センター老年病科部長の言葉 >

「アリセプトの副次作用で困ったことになっているケースが、じつはかなり多い。」P.121

「アリセプトは、効く患者にはとてもよく効くんです。しかし効かない場合もたくさんあります。(略)(アリセプトで)かえって混乱してしまう(患者がいる)。アルツハイマーでもそういう患者さんはいます。」P.124

「医師は必ず『これをのんで少しイライラしませんでしたか?』ということをきちんと確認しなければいけません。アリセプトをのみはじめたら機嫌が悪くなった場合は、5mgには絶対に上げずに、逆に2mgや1mgに減らす(略)」P.125

 < 木村武実・国立病院機構菊池病院臨床研究部長の言葉 >

「(略)それだけでアルツハイマー型と診断されてアリセプトの処方になり、それで不穏になって当院にやって来られますが、実際にはアルツハイマー型ではなく前頭側頭型認知症だったということが非常に多いようです。前頭側頭型認知症の方がアリセプトをのむと9割方は悪化して怒りやすくなったり攻撃性が強くなります」P.130(注1)

 < 岩田明医師・長久手南クリニック院長の言葉 >

レビー小体型認知症の患者さんに(略)アリセプトを5mgのませてしまうと、その患者さんは動けなくなって寝たきりになってしまいます。(略)転んで骨折したり、嚥下(飲み込み)ができなくなって誤嚥して肺炎になったりして、死亡してしまう場合も少なくありません。それが薬のせいとは誰も気づかないまま、という現状がひどいのです。」P.109〜110

「(暴れたりする)アルツハイマー病ピック病でも(略)アリセプトを3〜5mg出すことがあります。(略)暴力がさらにひどくなったりします。」P.111

 <河野和彦・名古屋フォレストクリニック院長の言葉 > 

「アリセプトという薬はこれまでずっと5mgしか使ってはいけません、保健の適応になりませんと決められてきました。この患者には4mgがちょうどいいと判断して4mgを処方すれば、保健が下りないから、原則的にはその医者が自腹を切ることになります。
そんな非常識で不可解な決まりがあるために、日本全国のたくさんの認知症患者の要介護度がどんどん上がって、介護する家族が苦しみ続けているのだとも言えるわけです。
医師のせいばかりではありません。」(P.101)

(2)に続く。

注1:朝日新聞(2013年3月29日)の記述
国立病院機構菊池病院の室伏君士名誉院長は「(略)前頭側頭葉変性症へのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬(アリセプト等)の投与については、BPSD(認知症の行動・心理症状)が悪化することも多いと指摘されており留意すべきであろう」朝日新聞公式サイトより)

<関連記事>
*「認知症に危険な薬一覧
*「レビー小体型認知症の自律神経障害とアリセプトの関係」金沢大学保健管理センター
*「レビー小体型認知症へのアリセプトの良い効果」(小阪憲司医師著「第二の認知症」から)
*「抗精神病薬で悪化した体験談」(リンクで多数)
*「処方薬で起こる認知障害」(薬剤一覧。朝日新聞から)
*カテゴリ「レビー小体型認知症・他の認知症の症状チェック」(早期発見のために)
*カテゴリ「認知症の予防・診断・治療」

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椿(ツバキ)

春です

また寒くなってしまいましたが、植物の世界では、しっかり春です。
ありとあらゆる芽が、それぞれみんな違う形で、毎日大きくなっていくのを見るのは、うれしいです。ベランダで冬中死んだふりをしていた山椒もオレガノもミントもレモングラスも毎日グングン伸びてきています。
ローズマリーは、満開です。(はい。食べられる草ばっかりです。)

近所の花もあまりに色々咲いているので、一挙に4つ載せさせて下さい。

今夜帰省して、28日の午後には戻る予定です。
それまでどうぞ過去の記事をお読み下さい。

*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療
*カテゴリ:「認知症とは/ケア・介護など
*カテゴリ:レビー小体型認知症(その他認知症)の症状チェック(早期発見のために)
*カテゴリ:「レビー小体型認知症について
*カテゴリ:「介護家族の心理変化・気持ち
*カテゴリ:「胃ろう・嚥下障害(飲み込めなくなること)
*カテゴリ:「介護施設について(費用・選び方など)
(その他のカテゴリは、画面の左下にあります。)

ちょっと並べ過ぎかな。すみません。
では、行ってきます。みなさんもお体に気をつけて!

しば

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木蓮(モクレン)

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土佐水木(トサミズキ)?

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ベレバリア ピクナンサ
ムーミンにこういうキャラクターがいましたね。


2、3月の帰省

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スロージョギングの無料講演会(東京)

今朝の日経新聞に載っていた講演会をご紹介しておきます。(以下、青字部分)

スロージョギングは、歩く速度から始める息の切れない(1秒3歩の)ジョギングです。
心肺、膝、腰への負担が少なく、歩ける方なら高齢者でも誰でも始められます。
生活習慣病認知症の予防・症状改善に効果があります。

   詳しくは→カテゴリ「スロージョギング」(脳と体の健康を!)


 講演会「スロージョギングのすすめ」福岡大学教授・田中宏暁氏
 座談会「シニア世代からのランニング 60歳過ぎてからの健康づくり
     増田明美氏、月刊ランナーズ編集長・下条由紀子氏ほか

2013年4月12日(金)午後2時から 大手町・日経ビルにて 参加費無料

主催:アールビーズスポーツ財団

詳細・申込み→こちら。 (年齢制限はありません。) 

申込締め切り 3月27日(希望者多数の場合は抽選)

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JAFMate(2011年4月号)より「スロージョギングの正しい走り方」。
1秒3歩でリズミカルに。ニコニコ笑って会話ができる速さで。
初心者は、歩く速度から。(もっと遅くして「前進する足踏み」でもOK)。
週3日各30分で健康効果。「10分×3回」でも「5分×6回」でも効果は同じ。

レビー小体型認知症を簡単に鑑別する可能性

アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の鑑別には、交感神経皮膚反応(sympathetic skin response:SSR)と心拍変動率(HRV)の測定が有用である可能性が、金沢大学保健管理センターの根上昌子氏らによる検討の結果より示された。
(出典→CareNet/2013年3月19日)

この内容をわかりやすく説明したものは→こちら。(独立行政法人科学技術振興機構の公式サイトから)以下、その中から一部抜粋一部要約。(青字部分)

この技術は、まだ実用化に至っていないようです。この技術の問題点など詳細は、私にはわかりません。上記CareNetの記事を読まれた方は、教えて下さい。
<追記:レビー小体型認知症患者の薬への反応には、大きな個人差があるようです。アリセプトへの反応にも個人差があり、副作用が出ない例も家族会などで聞いています。>


  <認知症のタイプの脈波もしくは神経伝導検査による簡易判別法>
             金沢大学保健管理センター  丸田高広氏  吉川弘明氏

アルツハイマー病の治療薬アリセプト (注1)が、特にレビー小体型認知症において、徐脈性不整脈や意識障害など、心血管系に重篤な影響を及ぼす報告が相次いでなされた。
内服薬の標的になるアセチルコリンは、脳活動ばかりでなく、心臓(注2)の自律神経にも作用するため。
特に、自律神経障害を伴いやすいレビー小体型認知症で顕著となる。
そのため認知症の原因疾患の鑑別が大切である。(P.5)

レビー小体型認知症は、副交感神経ではなく交感神経が弱い。(P.9)
交感神経が弱いことで認知症治療薬・アリセプトの副作用が出やすい。(P.8)

脳画像検査(MRI/SPECT)でレビー小体型認知症とアルツハイマー病の区別はつかない。(P.6)

交感神経皮膚反応(SSR)、 脈波スペクトル解析(AISA)を利用することによって、今後、ごく小さな装置で測定し、自動鑑別が可能(P.12)になる。(装置の写真 P.9, P.11)

MIBG心筋シンチグラフィ詳細)(注3)と比べ、次の利点がある。(P.16)

• (心筋シンチグラフィーで起こる)放射線被爆がない。
• いつでも検査可能になる。(初診時検査も可能で、検査目的再診が要らない。)
• 経済的、時間的負担を患者・施設共になくす。(1件4-6万円、3-4時間の軽減)
• どこの施設でも検査可能になる。(診療所、介護施設、健康増進設備など)

この実用化には、今後、機材のコンパクト化と自動判定ソフト開発が必要。(P.19)
問い合わせ先(電話・ファックス・メールアドレス)掲載。(P.24)


注1 byしば:原文では、商品名(アリセプト)ではなく「Donepezil」。
注2 byしば:原文では、「心」ですが、文脈から「心臓」と思われます。
注3 byしば:MIBG心筋シンチグラフィは、レビー小体型認知症患者の心臓の自律神経(心臓交感神経)の障害を発見する検査です。精度が高く、患者の9割を識別しますが、費用も時間もかかります。(詳細

*「レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)」(脳血管性認知症も)
*カテゴリ:「レビー小体型認知症他の症状チェック」(各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト)
*カテゴリ:「レビー小体型認知症について
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療

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寒緋桜(カンヒザクラ)。別名 : 緋寒桜(ヒカンザクラ)

アルツハイマー病の予防法・中年と老年では違う

2013年3月17日の朝日新聞の記事から(青字部分)。筆者は、笠間睦医師。
原文は論文。この記事では、一般的な言葉に書き直してあります。記事全文は→こちら。


   <中年と老年で違う危険因子がある アルツハイマー病の予防>

「認知症を発症する2〜4年前から体重減少が始まり、進行とともに速まる。
海外の研究では、75〜76歳以降は、痩せ型よりも太っている方がアルツハイマー病になりにくいという結果。」
(植木 彰:食事栄養と認知症予防. Dementia Japan Vol.25 91-97 2011)。

肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症は、中年期では、認知症のリスクを高める
老年期(70歳以降)では、糖尿病はリスクを高めるが、肥満、高血圧、高コレステロール血症は、むしろアルツハイマー病を防ぐ可能性がある。」
(布村明彦:予防療法の進歩. 最新医学 Vol.66 2133-2145 2011)

「フィンランドに住む69~78歳の住民約千人を対象とした調査では、メタボリックシンドロームの人々はアルツハイマー病になるリスクが、約2.5倍高いと報告された。
この傾向はとくに女性に強く、男性では大きな差はなかった。
メタボリックシンドロームの根本治療は、内蔵脂肪を減らすことである。
カロリー制限は、認知症を防ぐ可能性がある。」
(窪田直人、門脇 孝:生活習慣病と認知症─メタボリックシンドロームと認知症. MEDICINAL Vol.2 No.9 87-92 2012)

「普通の猿よりも30%少ない餌を20年以上食べ続けてきたサルは、サーチュイン遺伝子がONとなり、老化の発現が遅れ、寿命も延びた」というデータもある。

糖尿病は、血管障害を引き起こす。
最近では、脳血管障害自体がアルツハイマー病の危険因子と考えられるようになってきた。脳内で(血糖値を正常にするために)インスリンが増加した状態は、アルツハイマー病の原因物質(アミロイドβ)の脳への沈着を進めると考えられている。


<関連記事>
*「アルツハイマー病の予防法」(魚の摂取量と調理法も)
*「認知症の予防(インスリン・血管・運動)」(認知症予防マニュアルも)
*「腹七分目で認知症予防」(サルとマウスの実験でわかった効果)
*「有酸素運動が脳を発達させる」(運動は脳の老化を防ぐ)
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療

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ヒュウガミズキ(日向水木)だそうです。別名、伊予水木。
葉っぱはなく、こうした花がたくさんついています。

母親の介護はなぜ辛いのか

私には信仰する宗教がないのですが、新しいローマ法王が、フランシスコ1世を名乗ると知り、「アッシジ(アシジ)のフランチェスコ(フランシスコ)の祈り」を思い出しました。マザー・テレサが愛し、毎朝シスター達と唱えていたという祈りです。
 
  
    慰められるよりも 慰めることを

       理解されることよりも 理解することを

         愛されるよりも 愛することを 求めることができますように。

 
 (祈りの一部。「マザー・テレサ 愛と祈りのことば」ホセ・L.G.バラド編P.28から)


母親の介護は、なぜ精神的に辛いのか・・・。
それは、関係、生き方の逆転があるからではないかと、ふと思いました。

母親がしっかりしている間、多くの子供は、母親から愛され、理解され、慰められ、世話されることを当然のように求めます。幸運にもそう育てられた人は(私も含め)中高年になっても、それが当たり前だと思っています。

それが、ある日、180度ひっくり返ります。
自分が、長年与えられてきたものが、(一時的でも)得られなくなります。
同時に今度は自分が、無条件に母親を受け入れ、理解し、慰め、世話しなければならない立場に立たされます。
母親と自分とのあり方、生き方を、強制的に、根本的に変えさせられるのです。

当然、混乱します。大きな苦痛と犠牲を強いられます。理不尽だと思うでしょう。
でも「フランシスコの祈り」を読んだとき、もしかしたら、これは、チャンスなのかもしれないと思いました。

混乱の最中(さなか)にそう思うことはできませんが、混乱は長くは続かないそうです。
私と母もそうでした。

「大変な人がいるのではなく、大変な時期があるだけに過ぎない。
そして、この大変な時期は、想像されるよりもずっと短い」

京都府立洛南病院・森俊夫氏(京都式認知症ケアを考えるつどい実行委員会) 
<竹端寛(@takebata)氏のツイートから引用>

<関連記事>
*「介護で人間的成長/介護短歌で心の整理
*「認知症介護家族の心理の変化
*「障がいを受け入れること」(大江健三郎の本から)
*カテゴリ:「介護家族の心理変化・気持ち
*カテゴリ:「認知症とは/ケア・介護など

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オオイヌノフグリ(学名Veronica persica)
私には、春を告げる花。

認知症予防に効果のある魚の食べ方

2013年3月16日の朝日新聞から一部要約と抜粋(青字部分)。記事全文→こちら。
一番最期の文「魚の煮汁を飲む」は、DHAは摂れても塩分過多になると思います。
またDHAをサプリメントで摂った場合、前立腺癌のリスクが2.5倍に高まったという米国の報告も(→朝日新聞記事全文)。 塩分もDHAも摂り過ぎには、ご注意を。


   米研究所が提唱する認知症予防法 
          アルツハイマー病の予防
     筆者:笠間睦医師

糖尿病、メタボリック症候群、うつ病は、アルツハイマー病の危険因子とされる。
(朝田 隆:認知症の予防. 日本医師会雑誌 第141巻・第3号 519-521 2012)
喫煙は、アルツハイマー病と血管性認知症のリスクが共に1.8倍となる。
(山口晴保、苛原 実編:認知症の方の在宅医療 南山堂発行, 東京, 2010, p139)

<アメリカ国立衛生研究所(NIH)が提唱している「認知症予防法」(2010年)>

 1. 運動の習慣            2. 果実と野菜の多い健康的な食事
 3. 人と付き合う、知的刺激を受ける  4. 2型糖尿病の治療
 5. 高血圧症と脂質異常症の治療    6. 適正体重の維持   7. 禁煙
 
2012年4月14日放送のNHK「ここが聞きたい!名医にQ」で弘前大学医学部附属病院神経内科の東海林幹夫教授が解説した予防法。アメリカ国立衛生研究所(NIH)の「認知症予防法」に準じた説明。
 
有酸素運動については、週3回30分以上のウオーキングが有効との報告が多くある。
魚の摂取量の目安は、1日18.5g以上すなわち切り身1/4程度

  <魚の摂取量と調理法に関して>

魚の摂取量は、DHA量にして毎日0.5~1.0グラム程度が目安。
これは、イワシ(20cm位)なら2尾、マグロのトロなら2切れ、ブリで1切れ、サバなら半身、サンマ1尾に相当。ただし、調理法でDHAの量に差が出る。
刺身のDHA量を100%とすると、煮る・焼く場合は80%揚げると50%にまで減少
DHAは、脂とともに煮汁や油に出てしまうため。
ホイル焼きやムニエルにするとそれが防げる
煮る場合は、煮汁も飲めば、DHAを余すことなく摂ることができる。
(井原康夫・荒井啓行著「アルツハイマー病にならない!」 2007, pp126-127)

注)異なる魚の推奨摂取量が併記されていますが、原文通りです。

<関連カテゴリ>
*「認知症の予防・診断・治療
*「スロージョギング(脳と体の健康を。認知症予防にも)」(ウォーキング研究も)
*記事:「認知症の予防(インスリン・血管・運動)」(BSプレミアムから)

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ローズマリー

障害がある人はなぜ不幸になるのか(発達障害・テレビ放送から)

2013年3月13日放送の「クローズアップ現代」で大人の発達障害を取り上げていました。
以下、青字部分は、公式サイトから。→こちら(番組の全内容が文字化。)

国立精神・神経医療研究センター・神尾陽子氏の調査(全国2万人を対象)では、10%以上の人に広汎性発達障害の特性があることが分かった。
かつては、“少し変わっている”とされるだけで問題なく職場に溶け込んでいたこうした人たちが、今、孤立し、うつ病になるケースが増えている。
背景にあるのは、成果主義の導入などでゆとりを失い、不寛容になった職場環境。


この番組には、多くのことを考えさせられました。
私たちが、発達障害に関して忘れてはいけないことは、2点あると思います。

1.本人の性格や育てられ方の問題ではなく、生まれつきの「脳の作り」であること。
2.周囲の接し方(理解ある対応)によっては、幸せに生きていけること。

「集中力・記憶力に優れるがコミュニケーション能力に難がある」「人口の10%以上」というなら、芸術家・作家・独創的な仕事をする人・学者など高度に専門的な職種に就く人の中には、かなり高い割合で該当者がいるのではないかと思いました。
この「一般人」とは違う個性的な「脳の作り」は、誰からも羨ましがられるでしょう。

しかし社会から排除され、ひきこもりになってしまったり、うつ病から自殺に至る人も少なくないと番組では伝えていました。

「障害」は、周囲の無理解、無関心、偏見、差別がなければ、障害にはなりません。
どんな個性もどんな病気もどんな障害も、それ自体は、不幸ではないと思います。
不幸は、本人ではなく、周囲が作り出します。
だれもが関心を持って、正しく理解しない限り。
そしていつか(事故で亡くならない限り)必ず、私たちも病気や障害を抱えて、”この社会”に生きていく日が来るのです。

*このブログの関連記事「認知症と障害者」(新聞記事から)
*カテゴリ:「重度知的障害者の兄のこと
*カテゴリ:「うつ病について

*YouTube・ダイグナン監督の映画「自殺者1万人を救う戦い」全編無料公開(日本の自殺問題に正面から挑んだ優れたドキュメンタリー。電車に飛び込んだ人の4割は重い障害を負って生き残る、亡くなれば遺族は600万円を請求される等初めて知る事実も多い。)

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スイートピー
甘い香りがします。

男性介護者のための料理

男性介護者が、一番困るのは、料理だそうです。

「作るのが面倒くさい!でも売っている惣菜は、割高だし飽きるし・・」
という方のための「料理ガイド」を始めました。

→私のもう1つのブログから 「生まれて初めてのサバイバル料理」シリーズ
               (包丁も常識もいらない簡単料理術)

この春から一人暮らしを始める学生・社会人・単身赴任の方などにも。

初心者向けの「おすすめ料理本」もありますが、私の父は、
「そんなもん、面倒くさくて見てられるか〜!」と言います。
そういう方向けの料理ガイドです。

とにかく「料理の常識」も何も横に置いておいて、まずは一歩を踏み出してみる
そこで「思ったよりカンタンじゃないか!」と思えば、二歩目三歩目が出ます。
三歩目が出れば、もう大丈夫!

挑戦するみなさん! 料理は、理科の実験と同じです。面白いです。

ご家族のみなさん! 生まれて初めての勇気ある挑戦をあたたかく見守りましょうね。
「だめよ!そんなことも知らないの?!何これ?!まずい!」は、禁句ですよ〜。

ちなみに私は、料理(変わったもの)は好きですが、得意ではありません。

<関連記事>
*「百万人の男性介護者の悩み/夫を介護する妻たちの悩み
*「在宅介護者の悩み(新聞記事)

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蕗(フキ)の花のつぼみ
もう少し小さいときには「フキノトウ」という山菜。
ふき味噌のほろ苦さは、春の御馳走です。

ひとやすみ ひとやすみ

気温のアップダウンの激しい時期は、健康な人でも体調を崩しやすい時期。
気分が、うつっぽくなりやすい時でもあります。(うつ傾向のある方の場合ですね。)
レビー小体型認知症を患う方は、自律神経の調整機能が落ちていますので、更に具合が悪くなりやすいです。

みなさん、どうぞ無理をせず、ちょっとお茶でも飲んで休憩して下さい。

友人が、きれいな写真を送ってくれたので、ご紹介します。
新松田(小田急線)の「桜まつり」だそうです。

写真の上をクリックすると巨大になります。
(他の記事に付いている写真もそうです。)

花粉の心配なしに、お花見を楽しみながら、好きな音楽でも・・・。


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♫•*¨*•.¸¸♪ YouTubeから美しい曲2曲 ♫•*¨*•.¸¸♪
春よ来い by Hayley Westenra」(透明感のある声がきれい)
赤い花 白い花 by 赤い鳥」(昔から時々口ずさむ素朴な曲です)





3月11日に。言葉に代えて・・

5.jpg
ปรัชญา ชีวิตに掲載されていた写真です。

レビー小体型認知症の原因に関する研究前進

英国科学雑誌「Brain」の3月6日(英国時間)付オンライン版で発表された研究成果。
以下(青字部分)は、記事からの一部抜粋。記事全文→「東京都庁公式サイト


   認知症の原因タンパク質が
     正常タンパク質を異常に変換して 脳内に広がることを実証
       認知症の進行機序の解明、治療法開発に期待
                   
2013年3月7日(公財)東京都医学総合研究所

(公財)東京都医学総合研究所の鈴掛雅美研究員、長谷川成人参事研究員らは、レビー小体型認知症、パーキンソン病の原因タンパク質を普通のマウスの脳内に接種すると、マウスの正常なタンパク質が異常に変換され、その異常タンパク病変が時間経過に伴って広がることを、世界で初めて実証しました。

アルツハイマー病やレビー小体型認知症、パーキンソン病など、脳の細胞が徐々に変性、死滅していく変性性認知症は、その症状が時間経過に伴って徐々に進行することが大きな特徴です。
治療を考える上でこの「進行性」の機序を解明することは大変重要です。

残念なことに、この「進行性」に関してはこれまであまり議論されてきませんでした。
長谷川参事研究員らは、細胞内に生じた異常タンパク質が正常タンパク質を異常に変換しながら、細胞間を伝わって広がることで病気が進行するという新しい考え方を提唱し、その検証を行ってきました。
今回、レビー小体型認知症の原因である異常αシヌクレインをマウスの脳内に接種するとマウス脳内の正常αシヌクレインが異常に変換され、その病変が広がることが実証されました。

微量の異常αシヌクレインが脳内に存在するだけで、正常なαシヌクレインが異常な構造に変換され、それが急速に増幅されることがわかりました。
異常αシヌクレインが増幅され、脳内に広がることでレビー小体型認知症や、孤発性パーキンソン病が進行すると考えられます。

本研究で確立したマウスモデルは、レビー小体型認知症をはじめとする新規治療法開発に応用することができます。
これまでの治療薬とは作用機序が異なる、病気の進行を止める薬剤の開発が期待されます


<関連記事・カテゴリ>
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係
*「パーキンソン病の初期症状・レビーとその他の認知症を早期発見するための知識
*カテゴリ:「認知症の予防・診断・治療
*カテゴリ:「レビー小体型認知症について
*カテゴリ:「認知症とは/ケア・介護について

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三叉(ミツマタ)
樹皮は、和紙の原料。1万円札にもなるとか。

処方された薬で悪化→相談は?

レビー小体型認知症の人は、薬物(特に抗精神病薬)に対して悪い影響が現われやすいのが大きな特徴である。これを「薬剤過敏性」という。
アルツハイマー型などの他の認知症やパーキンソン病においては、こうした過敏性はあまり見られない
(この病気の発見者・小坂憲司著「第二の認知症」P.92より)

具体的には、いろいろな副作用がでたり、通常の服用量で症状が悪化したり、薬が効き過ぎてしまたりといったことである。市販の胃腸薬や風邪薬で具合が悪くなることもある。
処方された薬が症状を悪化させたり、新たな問題を発生させたりすることが少なくないのである。
(P.94)

抗精神病薬(定型・非定型を問わず)に過敏に反応することがしばしばある。
たとえば、「過鎮静」といって、(略)感情や思考、動作などが思いどおりにはたらかない状態になることもある。ボーッとする、表情が乏しい、口数が減る、眠気が著しいなどだ。
また、歩行障害や筋固縮などのパーキンソン症状を悪化させたりもする。(略)「薬剤性パーキンソニズム」といわれる。徐々に寝たきりになってしまうような例もあるので注意を要する。
(P.136) <以上、「第二の認知症」から原文通り抜き書き>

では、その時、家族は、いったいどうすれば良いのか?
薬を飲んだ途端に体が動かなくなったり異常を感じたら、それ以上飲ませず、直ちに主治医に相談に行くべきだと私(しば)は、思います。
『まさか医師の処方した薬で悪化なんて・・』と思い、飲ませ続ければ、どんどん悪化します。(私が3年前にしたことです。その結果、母は歩けなくなりました。)

しかし多くの家族は、「薬のことなんてわからないし、医師にたてつくようなことは、とても言えない」と言います。
そんな時、街の薬局に居る薬剤師が、介護家族の味方になると、先日「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」の方から伺いました。

確かに医師よりはずっと話しやすい。私も信頼できる薬剤師と偶然出会ってから、かなり細かい質問を繰り返ししましたが、常に丁寧に親切に答えてもらえました。その薬局では、客と薬剤師が対面で座って体調や薬に関する対話の後に薬を渡していました。

信頼できる薬剤師は、信頼できる医師よりも探しやすいです。店で話しかけて、怒る薬剤師はいません。勉強熱心で、誠実な薬剤師を見つけて積極的に相談しましょう
そしてその事実を持って、「こういう症状が出て困っています」と主治医にまず相談しましょう。黙って主治医を変える前に。

<関連記事>
*「抗精神病薬で悪化した体験談」(リンクで多数)
*「処方薬で起こる認知障害」(薬剤一覧。朝日新聞から)
*カテゴリ「レビー小体型認知症・他の認知症の症状チェック」(早期発見のために)
*カテゴリ「レビー小体型認知症について

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クリスマスローズ
今、咲いています。こうしてうつむいて咲きます。

若年性認知症(2)病気も進行せず幸せに暮らす(あさイチ)

(1)からの続き。
2013年3月6日放送の「あさイチ」から。(→番組の内容

千葉県在住の林佳秀さん(56才)は、6年前に仕事のミスが続き、初めての受診。
若年性アルツハイマー病と診断された。(超早期と主治医・新井平伊氏が番組で説明)
6年経った現在もほとんど進行せず、家族みな笑顔で幸せに生活している。

  その秘訣は?  佳秀さん「気持ちの持ち方だけだと思うんです」

規則正しい生活(夜更かし、睡眠不足、深酒、不規則な食事を見直した。)
家族は、どんな時も笑顔で対応(決して失敗を責めない)
認知症であることを周囲に知らせる(理解とさりげないサポート、安心が得られる)
家庭内に役割がある(子供の通園の送り迎えは佳秀さんの仕事)
働く場がある(生き甲斐、社会との接触、自尊心、生活のリズムを生む)

妻京子さん(45才)「(障害者雇用で時給850円でも)ちゃんと(仕事に)行く主人が
           カッコいいと思う」

佳秀さん「色々大変なことを克服して、子供達(幼児含む)も理解してくれて、いい家族
     が出来上がったなと・・」
京子さん「今が一番幸せな感じよね」(同意する佳秀さん)

<主治医(新井平伊氏)の解説>
超早期に発見し、その後の経過もゆるやか。病と理想的な向き合い方をしている。
薬物治療の効果もあるが、それ以上に、寝不足、深酒、不規則な食生活の見直しが、非常に良かった
軽い適度な運動、最低6〜7時間の睡眠なども認知症に効果的と言われている。

認知症初期の人は、周囲の人の気持ちを敏感に感じ、その影響を強く受けやすい。
家族や身近な人が、常に笑顔で接すると、安心感を生み、心穏やかに前向きに過ごせるようになる
薬以上に、生活の見直しや周囲の人の向き合い方が、効果を上げる。

新井医師「初期の若年性アルツハイマー病の方は、元気な状態ですから、日々を充実させて、楽しく過ごして欲しい

<関連記事>
認知症症状を改善させた若年性レビー小体型認知症当事者の講演原稿全文
若年認知症を患う佐藤雅彦さんの講演動画(必見)
*「アルツハイマー病だけではない各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト
*「若年性認知症 普通の人として普通に暮らす
*「認知症と診断されても」(進行は遅らせられる)

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梅(ウメ)

若年性認知症(1)早期発見の方法(あさイチ)

2013年3月6日放送の「あさイチ」は、若年性認知症がテーマ。(→番組の内容

番組では新井平伊氏(順天堂大学大学院教授。日本唯一の若年性アルツハイマー病専門外来医師)が若年性アルツハイマー病を中心に解説。以下青字は、その内容の一部抜粋。

  <認知症の初期症状>→受診へ

気分が落ち込む(うつ病と間違いやすい)
(注byしば:誤診も多いので注意)
怒りっぽくなる(能力低下を自覚し、内心は不安や苛立ちがあるため)
めまい・頭痛・耳鳴り
料理の味が変わる

  <認知症かどうかの見極め>

頻度」 忘れる回数よりも以前と比べて「変化が目立つ」ことが重要に
    (多忙、うつ、不安などは、注意力・集中力を低下させ、物忘れも増える。)
重さ」 食べたこと自体を忘れる、仕事に支障人に迷惑をかけるなど支障が大きい
広がり」記憶以外にも電化製品や読み書き計算がダメ理解力低下道に迷う

ポイント:原因となる病気の種類によって症状が違うので、家族は、いつからどんな
     症状があったかをメモし、医師に伝える
ことが重要。

  <本人が受診を拒否する場合> 

高齢者には健康診断と言うが、若年の場合は、嘘をつかずに「心配している。早く見つけて悪くならないようにして欲しい」と正面から伝える
ダメなときは、情に訴える
(例「私のためにずっと元気でいて欲しい」と娘→父、息子→母へ訴える。)

  <症状が出始めてから受診するまで(早期発見できなかったある患者の実例)>

料理が簡単(買って来た惣菜が並ぶ等)で、量も足りない時があった。
掃除、片付け等がおろそかになり、部屋にホコリが目立つようになっていた。
家族は、『家事を手抜きしているな』と思った。2年後、同じ物を沢山買い込んだり、食卓の席を間違えたり、同じことを言うようになった。その半年後に初めて受診した。

<注byしば:男性の場合は、仕事でミスが続き、気付くことが多いようです。家族は『え?』と思うことが増えます。『何となく変。こんなことをする(言う)人じゃなかったのに』『いつもは○○してたのに』と違和感を感じることが増えます。>

続く

<関連記事>
*「アルツハイマー病だけではない各種認知症早期発見のための知識とチェックリスト
*「若年性レビー小体型認知症ご本人の体験談」(認知症のイメージとは全く違います)
*「若年性認知症 普通の人として普通に暮らす
*「認知症と診断されても」(進行は遅らせられる)

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ハコベラ(春の七草の1つ)
咲き始めました。

「みつえとゆういち」の再放送

以前、感動し、詳しくご紹介した番組が再放送されます。(→番組の詳細を書いた記事

BSプレミアムドラマ「ペコロス、母に会いに行く」も本当に素晴らしかったので再放送を強く望みます。できるなら映画のように全国で上映会をして欲しいです。
(ドラマの出演:イッセー尾形、草村礼子,柾木玲弥,山田真歩,安藤サクラほか)

(蛇足ですが、私は、NHKとは、何の縁もありません。)
*********************************

 Eテレ「ハートネットTV」「みつえとゆういち〜親子で紡ぐ“認知症”漫画」

  [ 再放送日時 ] 2013年3月7日(木)8:00pm〜 30分間

「記憶を失うのは、悪いことばかりではない」。
 今、認知症の母親を介護する日々を、ユーモラスに描いた漫画
「ペコロスの母に会いに行く」が大きな反響を呼び映画化も決定。(映画公式サイト)
 認知症の親とどう向き合えばよいのか。
 記憶を失いながら生きるとは、どういうことなのか。
 漫画に込められた思いをひも解き介護のあり方を考えていく。

【出演】岡野雄一(漫画家)、田口ランディ(作家)
【漫画朗読】赤木春恵(俳優)、岩松了(劇作家)

公式サイトから

<関連記事>
*「認知症と共に生きる方が必要としているもの」
*「認知症を患う人とつながる」(つながるために必要なこと)
*「様々な種類の認知症を早期発見するための知識とチェックリスト
(アルツハイマー型/レビー小体型/脳血管性認知症/ピック病/パーキンソン病も)
*このブログのカテゴリ:「介護家族の心理

ペコリス母に会いに行く
漫画「ペコロスの母に会いに行く」
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作者の岡野雄一さん(ペコロス)とグループホームに暮らす母・光江さん
(写真は、「ハートネットTV」公式サイトから。)

千葉で家族会(おしゃべり会)

「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」の第1回「千葉おしゃべり会」が
3月2日(土)の午後、津田沼駅前の某ファミリーレストランで行われました。

参加者は:おしゃべり会(東京ゆるゆる組)代表のboss(ygracia)さん
     浦安市のSさん、Kさん、私(しば)でした。
    (参加希望者は、もっと沢山いらしたそうですが、皆さん、自宅介護で自由が
     きかない身なので、今回は残念ながら欠席でした。)

初対面同士がほとんどでしたが、そこは同じ苦労と喜びを経験しているレビー介護家族
まさに同志。昔からの友人のように深く、広く、楽しく、時間を忘れてお話ししました
知らないことも沢山知り、充実感、満足感で心がポカポカしてくるようでした。
(介護の混乱のさなかにあれば、孤独、不安、追い詰められた気持ちが解消します。)

『千葉なら東京より近いから行けるかも』という方は、是非「おしゃべり会」までお問い合わせを!(ドタキャンもOKです。)→「おしゃべり会」(公式サイト)

レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会は、このブログで何度もご紹介していますが、私が、3年前から大変お世話になっている家族会です。
私は、主にメール相談でをさせて頂いたのですが、常に的確なアドバイスを頂きました。
この会の強力且つあたたかいサポートがなければ、次々と降り掛かった困難を上手く乗り越えることは、できなかったと思っています。

この会は、レビー介護家族の方々が、ボランティアで4年以上、会費も集めずに続けている希少な会です。。今、全国に広がりつつあります。
「ゆるりん通信」という信じられないほど充実したレビー情報誌の無料配布もしています。情報は、偏りがなく正確で公正。必読です。

   詳細・ゆるりん通信希望・お問い合わせ→公式サイト

*「おしゃべり会について書いた過去の記事
*「睡眠薬・抗精神病薬の副作用か(体験談)」(リンクで体験談多数)

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ヒマラヤ雪の下(ヒマラヤユキノシタ)

レビー小体型認知症の講演会のお知らせ(4月4日)

 「レビー小体型認知症フォーラム2013 
  〜知ってほしいレビーのことを。助けてほしいレビーの人たちを〜」

  日時: 2013年4月4日(木)13:45〜16:30
  場所: めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)
  参加費:1000円

詳細と問い合わせ・お申し込みは→こちら。<レビー小体型認知症Web事典>

講演者のお一人の尾崎純郎氏は、レビー介護家族の必読本「第二の認知症」の執筆協力者です。医療・福祉・介護関係者、介護家族の方には、勉強になるとても良いフォーラムだと思います。私も申し込みました。

2012年10月のフォーラムの内容は、こちら。(5回シリーズで詳しいです。)

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「レビー小体型認知症Web事典」よりコピー。
↑有益情報満載です。

なぜ”この私”を忘れるのか?

「なぜ毎日懸命に介護している家族の顔や名前を忘れるのか?他の人は覚えているのに」

何年も前に読んだ本(題を思い出せません。)には、こう書いてありました。(青字

   「認知症を患う人を診ていると、一番近くにいて一番良く自分の世話をしてくれて
   いる介護家族の名前を真っ先に忘れていく
ケースが多い。
   それは、その家族への”罪悪感”を消すために働く自己防衛の作用ではないか。

   『誰よりも愛する家族にこんなことをさせて辛い』
   『嫁に苦労をかけて本当に申し訳ない』

   そんな”罪悪感”から逃れるために、無意識の内に記憶を消し、やっとのことで心の
   平静を取り戻しているのではないか」

精神科医の言葉だったと思います。
それを実験で実証することは不可能でしょうが、きっとそうなのだろうと私は思います。


「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」の集まり(おしゃべり会)に参加した時、家族会の方がおっしゃっていた言葉は、目からウロコでした。

  私、だれ?” ”私のこと、わかる?と聞くことはしない
  ”○○(自分の名前)と散歩に行こうか?” ”○○の作った煮物、おいしい?”
  と「私」の代わりに名前を言い続ける
  効果は、わからないけれども・・。

健康な中高年ですら人の名前は、ど忘れしやいものです。
でも「お名前は?」とは、聞けない。
そんな時に、自分から何度も名乗ってくれるのは、有り難い気使いだと感じます。

認知症を患う人にとっても『あぁ。そう、そう。この優しい人の名前は、○○だった』と、思いやりが伝わるのではないかと想像します。
それを何分覚えているとか、覚えていないとかは、もう、どうでもよいことです。

どんな形であろうと、愛情を伝え続けること、伝わること。
(言葉や表情で反応できなかったとしても、きっと伝わっているはずです。)
大切なのは、それだけではないか・・、そんな気がします。

<関連記事>
*「家族が誰かわからなくなっても」(クリスティーン・ブライデンさんの言葉)
*「認知症・うつ病患者の内面で起こっていること
認知症の母から子へ 「手紙」
*「認知症を患う本人の気持ちを代弁する詩
*「意識がないように見える人に話し掛ける
*「認知症の人が求めているもの」(パーソンセンタードケアの内容)

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水仙(スイセン)

認知症の予防(インスリン・血管・運動)

2013年2月28日放送のNHK・BSプレミアム「アルツハイマー病に挑む ~ここまでわかった驚異の事実」を見ました。
以下、番組の中から3つの予防法をご紹介します。

**************************

番組では、アメリカ等で進んでいる治療の臨床研究や予防研究のいくつかを紹介。
アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβ(ベータ)は、発症の20年前から脳内に蓄積され始めるので予防が重要視され、研究も徐々に進んで来ている。

(その中から、このブログでご紹介したことのない内容は、インスリンとの関係。)

1. 脳内でインスリンが正常に働かないことが、アルツハイマー病発症の一因となることがわかってきた。インスリンを鼻の中に噴霧して脳内に取り込ませる薬の研究開発がされている。

*参考* 2012年9月26日の「ためしてガッテン」では、
     インスリンが過剰に分泌される条件下にある人
 (2型糖尿病の初期段階や糖尿病予備軍の人たち、肥満の人、運動・筋肉不足の人
   は、アルツハイマー病になるリスクが高いと説明。
   アルツハイマー病とインスリンの関係(詳細→「ためしてガッテン」のサイト

2. 血管を正常に保つことも予防になる。脳細胞に酸素や栄養を運ぶのは、血液。
  血管の状態が悪い→脳血流が悪くなる→脳細胞が死ぬ→アルツハイマー病を発症する

  血管を正常にするのは、メタボ予防と同じ。
  高血圧、高血糖値、高脂血症(高いコレステロール値)を避けること。
 *参考* メタボリックシンドロームとは?予防は?詳細は→厚生労働省のサイト
  厚労省のメタボ予防・改善標語「1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ

3. 適切な量と強度の運動が、海馬を大きくし、記憶力を上げ、認知症の予防や進行を食
  い止める働きをする。(国立長寿医療研究センター島田裕之さん)

 *詳細→島田氏ら作成認知症予防マニュアル(全百ページの完全マニュアル)

<関連記事>
*「認知症予防になる踏み台昇降運動(スローステップ)
*「頭と体を使って記録力の改善」新聞記事
*「アルツハイマー病の予防法 中年と老年では違う」新聞記事
*「テレビで放送のラジオ体操・みんなの体操
*「脳に効くスロージョギング」(久保田京都大学名誉教授の著書から)
*カテゴリ:スロージョギング(脳と体の健康を 認知症予防にも)
*カテゴリ;「認知症の予防・診断・治療

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仏の座(ホトケノザ)
今年初めて見ました。どこにでも咲く雑草です。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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