おすすめの記事

このブログを訪ねて頂いて本当にありがとうございます。

2月4日まで帰省します。

過去の記事をわかりやすくまとめたいと思っているのですが、中々できません。
下の記事などは、認知症全般について知るのに役に立つと思います。
関連記事も是非お読み下さい。

三大認知症+ピック病を早期発見するための知識とチェックリスト
なぜ認知症は誤診されるのか(久山町の調査)合併の患者の多さ
認知症患者本人の気持ちを綴った詩「手紙」

レビー小体型認知症については以下の記事などが参考になると思います。
レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)
レビー小体型認知症フォーラムの資料から」(1)〜(3)
早期発見されず治療で悪化するレビー小体型認知症」(1)(2)

カテゴリも色々ありますので、まだ読んだことのないカテゴリがあれば見てみて下さい。(PC版の左下に並んでいます。)他にホルモン補充療法のこと等あります。

<カテゴリ>

レビー小体型認知症について
認知症の予防・診断・治療
認知症ケア・介護など
胃ろう・嚥下(飲み込みの)障害
介護施設について
スロージョギング(脳と体の健康を)」(認知症予防・進行を遅らせる効果も)
ピック病(前頭側頭型認知症)について
うつ病について
知的障害の兄のこと

では、行ってきます。

しば

追伸:使い慣れていませんが、ツイッターで情報発信をしたり、読んだ本の一節をメモしたりしています。しば@703shiba です。

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菜の花
花屋さんで買って部屋で撮影。
後ろに写っているのはただのバッグです。

若年性認知症 普通の人として普通に暮らす

NHKの連続ドラマ「純と愛」で主人公の母親が若年性アルツハイマー型認知症を発症。
家族は「手術で治らないのか」「料理なんてしていていいのか」「下の世話をすることになる」と大騒ぎになりますが、主人公は、戸惑いながらも本で認知症について学び始めます。
雑誌「病院の実力 こころ・ストレス・認知症」(読売新聞医療情報部編。H24年10月発行。P.166〜167)に参考になる記事があります。(以下、青字部分は記事の抜粋・要約)

  <若年性認知症 できることを精一杯 服薬続けてボランティアも>

佐野光孝(63)は、58歳の時、若年性アルツハイマー型認知症と診断される。勤務先での単純な計算ミスや同僚に頼まれたことを度々忘れたりしたことが受診のきっかけだった。

病院からの帰り道、妻は「これからどうなるのか」と涙を抑えられず、光孝さんは「何かの間違いだ」と無理にも思い込もうと酒をあおった。
仕事を失い、近所の目を避けて、家にこもって過ごしていた。

しかし「悩んでばかりでは解決しない。2人でできることを精一杯やろう」と思い直す。

薬物治療を続けながら、炊事や洗濯など家事に取り組んだ。
妻は、勤務時間を変えるために転職した。
光孝さんの作った料理を「おいしいね。また作って」とほめて励ました。

光孝さんは、市の福祉担当課に「何かできることはないか」と相談。
観光客に市内の名所を案内する観光ボランティアを始め、週5日続けている。
「人との出会いが楽しく、やりがいがある」と感じている。

その後、症状は悪化せず、軽い物忘れ程度でとどまっている。
「周囲の人の支えがあったからこそ何とかやってこられた。これからも続けて、1日1日を大切に過ごしたい。
若年性認知症の人を普通の人間として扱う、そんな世の中になって欲しい

*「若年性認知症コールセンター」0800−100−2707 月〜土の10〜15時。
(経済的支援制度や就労相談、医療・介護相談に専門家がアドバイス)

<関連記事>
*「若年性レビー小体型認知症患者本人が語る症状・診断・治療・気持ち
*「認知症のわたし(朝日新聞連載記事)
*「NHKある夫婦の記録「隠したって何もないもん」
*「車いすで沖縄へ家族旅行」若年性レビー小体型認知症のHさん一家
*「認知症の方本人はどう接して欲しいと思っているのか
*「若年(性)認知症の方とその家族が直面している経済的問題と対策
*「認知症と生きる人のためのサイト」(「3つの会@web」)

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山茶花(サザンカ)

レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会

母の突然の遠距離介護が始まって間もなくネットで知り、連絡を取り、以後、ずっとお世話になってきた「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(家族会)をあらためてご紹介します。

私は、ずっとメールで相談にのって頂いてきたのですが、一昨日、初めて都内での定例会(おしゃべり会)に伺わせて頂きました。(何年も行きたいと思い続けていたのですが、日曜日には行けない事情があり、やっと念願が叶いました。)

家族会といっても介護家族の方々が、全くのボランティアで会費も取らずに運営している手作りの会です。にも関わらず、驚くほど内容の濃い、充実度の高い情報誌「ゆるりん通信」を発行し続けています。私は、この「ゆるりん通信」からどれだけ多くのことを学んだか、勇気を頂いたかわかりません。

この通信を病院の待合室に置いている所もあるそうですが、全国の病院、介護・福祉施設、公共施設に置けば、患者や介護家族はもちろん、医療・福祉・介護関係者にとっても本当に役に立つと思います。

さて、都内での定例会(月1回)。
申し込みは必要ですが、12時から17時の間、何時に行っても何時に帰っても良い(ドタキャンもOK)という介護家族に配慮した設定です。個室貸し切り。お菓子・飲み物付きで、参加費千円(場所代込み)。各自自由にお弁当を持ち込むこともできます。

堅苦しい挨拶やセミナー等は、なし。
介護家族が集まって、家庭的な雰囲気の中で自由に話したいことを話せます。
全員がレビーの介護家族ですから、初めて行っても「同じ苦労と喜びを知る仲間・同志」としてすぐに親しく溶け込めました。
会の創設メンバーは、レビー介護に関するあらゆる情報に本当に詳しく、私は教えられることばかりでした。

こうした集まりが、介護家族にとってどれほど大きな心の救いになるか、実際の介護の助けになるか、言葉では言い表せません。
創設メンバーの皆さん、全国各地でネットワークを広げていらっしゃる皆さんには、尊敬と感謝の気持ちで一杯です。


  「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会の公式サイトブログ

  「ゆるりん通信 申し込み先」 「全国の支部(ネットワーク)


<関連記事>
*「朝日新聞のレビー小体型認知症特集記事」(5回分。2013年1月)関連記事も是非!
*「レビー小体型認知症のチェックリスト」(うつ病、統合失調症、アルツハイマー型など他の認知症と誤診されている患者が圧倒的多数。パーキンソン病の診断も)

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サザンカ(山茶花)

うつ病治療 安易な大量処方で悪化(新聞記事)

昨年、年間自殺者の数が、15年振りに3万人を下回ったことは、心に深く残るニュースでした。(→日経新聞記事2012年12月7日 )

自然に減った訳ではなく、背景には、国・自治体等の様々な取り組みがあります。
(→毎日新聞の記事2013年1月23日)

3万人は、毎日82人以上、毎時間3.4人以上という異常な数字です。
東京マラソンで走っているあの群衆の数と年間自殺者数がほぼ同じという状態が、毎年毎年続いていたのです。

うつ病からの自殺は、少なくありません。
しかも間違った治療によって悪化し、自殺に至った例が数多くあると言われています。
以下、中日新聞の記事(2012年9月4日)からの一部抜粋です。(青字部分)

  <うつ治療に薬害の影 安易な大量処方 副作用や病状悪化>

うつ病は、年間3万人を超える自殺の主な原因とされる。
全国自死遺族連絡会の調べでは、2006年7月〜10年3月に自殺した1016人のうち、69%が精神科で治療を受け、向精神薬を多数服用していた。
厚生労働省は10年9月「向精神薬の飲み過ぎが自殺につながっている可能性がある」として、日本医師会や医療機関に長期、多量の処方の注意を呼び掛けている。

なぜ、不適切な診療のケースがあるのか。
北里大東病院副院長の宮岡等教授(精神科)は「心の病気は、目に見える客観的な指標がないため、曖昧なまま薬物療法が行われやすい」と指摘する。

医師の不勉強も背景にあり、
「製薬会社から提供される情報の偏りなどのせいか、最近の薬剤は副作用が少ないかのように伝えられている。
精神医学教育でも薬物療法が強調されるため、面接能力の低い精神科医が増えた」。

「多くの患者を短時間で診察し、薬物療法を中心に診療する方が診療報酬が増えて利益が上がる仕組みになっている」ことも要因という。

不適切な治療を避けるには、どうしたらよいのか。宮岡教授は
初診で同系統の薬剤を2種類以上出したり、問診が極端に短い医師は要注意。
副作用や期待のできる効果の説明もなく投薬量を増やすのも問題だ」と話す。

ただ、勝手な判断で薬を中止することには大きな危険も伴う
宮岡等教授は「治療に疑問があったら主治医以外のセカンドオピニオンを求めることも考えて」とアドバイスする。

*このブログのカテゴリ「うつ病について
*「レビー小体型認知症患者は、抗精神病薬で劇的悪化」(レビー患者は、うつ病や統合失調症に誤診されることも非常に多い。)

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「続・死に方のコツ」死後のイメージ

18年前の本ですが、死について易しく、ユーモアたっぷりに書かれた良書。正続とも。
私は、昔、この2冊の本にずいぶん救われました。


  「続・死に方のコツ」 高柳和江著

ある深い池に ヤゴが住んでいた。

彼らは 不思議に思っていた。
百合の枝をつたって水面にのぼっていった友だちは、
なぜ誰も帰ってこないのだろう。

そこで彼らは相談した。
「次に誰かが水面に上がったら、必ず戻ってきて、何が起こったのかを話してくれ。
約束だよ」。

すぐに、仲間のひとりが、強い力を感じた。
彼は百合の葉にたどり着き、そこで美しい羽のトンボに変身した。

そのことを伝えようと、彼は池の水面を飛びまわった。
けれど、ヤゴたちは 誰ひとりとして、その美しい生き物が、かつての仲間のひとりだとは気づかないのだった。

(要約。カーバード作) 
(著者は執筆時、日本医科大学助教授。1995年飛鳥新社発行)              


「生命の本質とは、絶え間のない流れ」(福岡伸一)という言葉にも通じると思います。


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蓮(ハス)の花。

レビー小体型認知症の特集記事(朝日新聞)

朝日新聞の医療サイト「アピタル」から笠間睦医師によるレビー小体型認知症特集5回。
やや専門的ですが、患者や家族にとって希望が持てる良い内容が含まれています。
(記事の中からごく一部を抜粋。出典は、記事原文をお読み下さい。)


→「何といっても幻視が特徴的なレビー小体型認知症(2013年1月12日)
幻視は必ずしも消す必要はない。笠間睦)(このブログ内の関連記事

→「激しい寝言(レム睡眠行動障害)があればレビーになるのか(2013年1月13日)
(おそらくレビーを含むレビー小体病の進行形式・速度には大きなバリエーションがある。それに対応して睡眠障害、うつ、パーキンソン症状、嗅覚異常、認知症などの様々な症状で発症。さらに症状が出現した後、進行していく場合ばかりでなく、進行していかない場合もある。自然経過のバリエーションがわかってくるのはもう少し先ではないかと思う。山田正仁)

→「もの忘れを自覚することの多いレビー小体型(2013年1月14日)
(レビーでは、初診時に幻視、幻聴、妄想、誤認妄想、うつ病を有する頻度がアルツハイマー型に比べて高い。長濱康弘)
(レビーの場合、精神科の伝統的なうつというよりは基本的にはアパシー。周りは困っているが本人は何もしなくて当然とケロッとしているような患者さんが比較的多い。朝田 隆)

→「レビーの人物誤認・替え玉妄想・「我が家ではない」妄想など(2013年1月15日)
記事からのリンク→レビー小体型認知症の症状とケアのポイント(方法)  

→「幻視を訴えず誤診の多いレビー小体型(2013年1月16日)
(認知症は治らない疾患と思われがちだが、レビーは早期に発見して適切に治療すれば、長期にわたって症状をコントロールできる。小阪憲司)


*レビー小体型認知症患者にも共通する部分が多いと思った記事(同じアピタルから)
→「血管性認知症患者と接する注意点」(2013年1月9日)
(いつでも誰でもとは言えないが、似た傾向があり、アルツハイマー型の方と同じ対応では傷付いたり混乱したりすると思う。「大勢で一斉に賑やかに」よりも「1対1で落ち着いたムードの中でゆっくり丁寧に対応」することが大切ではないかと感じる。byしば)

<関連記事>
*「家族会の方から見たレビーの特徴と問題点
レビー小体型認知症の発見者・小阪憲司医師がレビーを解説する動画
*「どうやってレビー小体型認知症と知るか(チェックリスト/初期症状等)

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この本はレビー小体型認知症患者介護家族の必読本です。(→アマゾン

追記:この記事のコメント欄にレビー小体型認知症とパーキンソン病の違い、誤診(うつ病、統合失調症等)や処方薬で劇的悪化の理由などが書かれています。

認知症の人と接するということ

(認知症の人とどうコミュニケーションをとれば良いのかわからないという方へ)

母が人と接している姿を見ているとおもしろいことがわかる。

穏やかに微笑む父の横にいる母は、幸せそうに微笑んでいる。
イライラし、逃げ腰になっている父の横の母は、眉間にしわを寄せ、攻撃的だ。
「しょうがないだろ!お母さんの機嫌が悪いんだから!」と父は言う。


愛情を持って接して下さる職員に、母が嫌な顔をするのを見たことがない。
家族にも見せない健康な頃の笑顔を見せ、盛んに冗談を言い、丁寧に労(ねぎら)う。

表情なく世話する職員には、表情のないまま「ありがとう」とだけ言う。

母のトンチンカンな反応が好きな職員には、トンチンカンなことしか言わない。

健康な人間は、本音を隠して生きている。
相手の本音もわからなければ、自分の本音が自分でわからなくなることもある。
けれども今の母を見ていると、まるで鏡を見るようだ。

「○○さん、この前、”上を向いて歩こう”、教えてくれたね。この歌、好き?」
「好きっていうか・・元気が出るの。この歌を歌うと・・。あなたも元気を出したい時は
 歌うといいよ。元気が出るからね」

オムツを代えてもらいながら、そんな会話をしているのを聞いたことがある。
敬意を持って接すれば、尊敬に値する姿が、鏡の中に現われる。

何度も書いているが、母は、認知症になってから人の心の中を見抜く力が強くなった。
優しげに笑って見せようと、優しげなことを言おうと、母はそのウソを瞬時に見抜く。
母をごまかすことはできない。
常に幻視も妄想もあり、訳の分からないことを言うことの多い母だが、人に関しては、母は、何もかもわかっているとしか私には思えない。

<関連記事>
*「認知症の方本人は、どう接して欲しいと願っているのか
*「認知症のわたし(朝日新聞連載記事)
*「NHKある夫婦の記録「隠したって何もないもん」
*「長谷川和夫氏の講演—その人らしさを大切にするケア—

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花水木(ハナミズキ)




グループホームでファッションショー(新聞記事)

2013年1月19日の中日新聞の記事から全文(原文通り)。出典→中日新聞公式サイト
これは施設でも家庭でも是非真似てやってみると良いと思います。大掛かりである必要はなく、ささやかでいいです。きっと驚くことが起こると思います。


   < モデルは認知症のお年寄り グループホームでファッションショー >

認知症を患うお年寄りのファッションショーが岐阜市北山、グループホーム北山で行われた。介護職を目指す学生が、お年寄りの記憶の断片をつなぎ合わせて衣服を再現。身にまとって舞台に立ったお年寄りは、忘れかけていた笑顔を取り戻していた。

出演したのは、グループホームやケアハウスで暮らす69〜91歳の男女9人。スーツやドレス姿で、手を振ったり踊ったりしながら、5メートルの花道をゆっくりと歩んだ。集まった家族から「すっごくきれい」「似合ってる」と声援が飛んだ。

企画したのは中部学院大短期大学部(岐阜県関市)社会福祉学科の2年生9人。4月から週1回グループホームを訪れ、一人一人の若いころの思い出を聞き出し20ページほどの生活史としてまとめた。

毎週会っても、顔や名前を覚えてくれるお年寄りは少ない。それでも、昔の記憶が鮮明だったことが、学生にとって衝撃だった。「もう一度、生き生きした姿を取り戻してほしい」。生活史から、それぞれの人生を象徴する衣装は何か、学生が選んだ。

「こんなドレスはどう?」。学生が写真を見せると、83歳の女性は突然立ち上がって踊り始めた。「昔ダンスやってたの」。軽やかな身のこなしは、若き日の姿そのもの。舞台では黒のロングドレスをまとい、ステップを披露した。

小学校の先生だった84歳の男性。うつむきがちで、よだれを拭くタオルを手放せなかった。スーツ姿で姿見の前に立ってもらうと、曲がっていた背筋をピンと伸ばし、タオルを自ら取った。教壇に立っていたころの自分を、鏡の中に見つけたかのようだった。

グループホーム責任者の田中文子さん(55)は当初「お年寄りを見せ物にするのは嫌だ」と感じていた。思い出にひたり、晴れ晴れとした表情のお年寄りを見て、「忘れかけていた笑顔が出ていた。本当に良かった」と振り返る

学生の松尾一輝さん(26)は「無口で投げやりな感じだった人が、にっこり笑っていた。若いころを思い出してくれたかな」。(中日新聞岐阜支社報道部・松野穂波)


*化粧が認知症に効果があるとする読売新聞の記事
資生堂の化粧療法を紹介する公式サイト

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ファッションショーの様子(中日新聞公式サイトから)

ピック病 早期に「良い習慣」づけを(新聞記事)

2013年1月15日の中日新聞に掲載の記事から一部抜粋一部要約。(青字部分)
記事全文は、こちら(中日新聞公式サイト)。

  <若年性認知症の一つ ピック病 早期に「良い習慣」づけを> 

ピック病(前頭側頭型認知症)は、感情や欲求の抑えが利かなくなり、コミュニケーションの力も落ちていく病気だ。この病気に特徴的な「こだわり」をうまく生かし、生活習慣を安定させていく「ルーティン化療法」に取り組んだ名古屋市のグループホーム「はるた」での例を紹介。

何かにこだわり、同じことを繰り返す「常同行動」がピック病の症状の1つ。
それを利用して毎日のスケジュールを「問題のない習慣」に変えていくのがこの療法。

浅井富子さん(ピック病。69)は、自室の掃除機かけ、洗濯物畳み、夕食の準備をする。
いつも無表情で会話もできないが、職員の言葉はよく理解して丁寧な仕事をする。

自室のパチンコ台で遊ぶことも。パチンコが趣味だった富子さんのために、夫が、施設管理者と相談して購入した。
効果を上げ、富子さんは、職員の忙しい時間帯を一人で落ち着いて過ごすようになった。

元看護師の富子さんが、ピック病を発症したのは7年前。近所の家に無断で上がり込んだりし始め、不要な物を買い込む癖も出て、やがてはスーパーからお金を払わずに商品を持ち出した。

施設管理者の鬼頭さんは、スタッフ全員の取り組みとご主人の献身的な協力で上手くいったと話す。
ピック病は誤解や偏見が強く、本人も家族も苦しんでいる。地域社会でも介護の現場でも、正しい理解が広がってほしい」とも。

ルーティン化療法は、熊本大教授の池田学さん、元愛媛大教授の故・田辺敬貴さんや作業療法士らが中心となり、十数年前から研究が進んできた。
理想は、診断後の早い時期からデイサービスセンターなどで、同療法に取り組むこと。
初期の方が「良い習慣づくり」も容易で、生活上のトラブルの防止につながり、長く社会生活を送れる可能性がある
という。

ピック病は、思考や意思などに関わる前頭葉、言語の記憶や理解力に関わる側頭葉の機能が低下していく。原因は分かっておらず、治療法もない。
初期は、記憶障害、見当識障害(時間、場所等がわからない。)は見られず、自制力が低下したり、人格が変わったりすることが多い。
コンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で診断されるが、診断のばらつきも指摘されており、患者数も諸説ある。
常同行動など発達障害と似ている点も多い。


*カテゴリー「ピック病について
*「ピック病介護家族の体験談 by 介護手帳(ケアダイアリー)作成者」

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パチンコ台のある自室を掃除するピック病の浅井さん。
中日新聞公式サイトより。

パーキンソン病の脳刺激療法の仕組み解明(新聞記事)

2013年1月16日中日新聞夕刊の記事から抜粋。(以下、青字部分)

レビー小体型認知症の発見者の小阪憲司医師は、「パーキンソン病とレビー小体型認知症は、レビー小体がみられる脳の部位が違うが、本質的には同類の病気・スペクトラム(連続性をもつもの)だと考えられ、両者を合わせて”レビー小体病”という」と自著に書いている。(「第二の認知症」P.101)
しかし先日の記事にも書いた通り、そういう前提に立っていない新聞雑誌記事はとても多い。

この記事も朗報ではあるけれども、頭は、疑問でいっぱいになる。

レビー小体型認知症にもまったく同じ効果があると理解してよいのか?
脳の情報伝達物質にも「善玉」「悪玉」があるということか?
GABAは、有名な物質で様々な食品(発芽玄米など)も売られているが、食べることで似た効果を得られる可能性はあるのか?
(効果があるとして)食べることで得られる量では少な過ぎ、薬やサプリメントでなければ効果はないということか?
その素が開発され、患者の手に届くまで何年かかるのか?

調べてみたが、結局何もわからない。
もう一歩、せめて半歩、患者とその家族の側に立った報道であって欲しいと願う。
藁にもすがる思いでこの記事を読むのは、患者とその家族なのだから。


  <パーキンソン病 脳刺激療法の仕組みを解明  情報伝達遮断が効果>

パーキンソン病や似た症状を起こすジストニアなどに伴う運動障害の外科治療の1つに「脳深部刺激(DBS)療法」がある。
大脳の「淡蒼球内節(たんそうきゅうないせつ)」という部位に電極を埋め込み、電気刺激を与え続けると症状が改善する

電気刺激が淡蒼球内節につながる脳神経細胞(ニューロン)に「GABA」と呼ばれる物質の放出を促し、GABAが情報伝達物質の働きをストップさせることを突き止めた。
南部篤教授ら自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)のチームがサルを使った実験で解明した。

     → 記事全文は、こちら(中日新聞公式サイト)

追記:この記事のコメント欄にパーキンソン病とレビー小体型認知症の違いなどについて書かれています。

<関連記事>
*「パーキンソン病とレビー小体型認知症の関係
*「神経内科医はレビー小体型認知症とパーキンソン病の症状は同じとしている」2013年6月の記事

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中日新聞公式サイトから

睡眠薬で認知機能低下も(読売新聞)

読売新聞2013年1月15日「医療ルネサンス」に掲載の記事から一部要約一部抜粋。
(下の青字部分)

これは日本中で起こっているとても深刻な問題だと思います。
高齢者が、10種類以上もの薬を飲んで、体に良いはずがない。薬を減らすだけで良くなる患者は大勢いる。しかし医師は、薬を簡単に増やしても、決して減らそうとはしない
高齢者を対象としている医療関係者(知人)の言葉です。

「高齢者と薬」6回シリーズの第1回。

       <睡眠薬で認知機能低下も>

85歳の男性。数年前から足のふらつきと転倒、車をあちこちにぶつける。
物忘れも目立つ。車で行ったことを忘れ電車で帰宅、駐車場所も思い出せない。
「高齢者専用」をうたう内科クリニックで検査を受け、認知症の診断。
進行を遅らせる薬「アリセプト」を処方される。
アリセプトを飲むと食欲が低下。体重減少。症状は変わらず。

別の医師(非常勤で外来を担当する東大病院老年病科准教授秋下雅弘さん)に診てもらうと、男性が長く飲んでいた睡眠薬「ソメリン」が原因とわかる。
ソメリンは、代謝機能の落ちている高齢者が飲むと、ふらつきや転倒の原因となり、認知機能の低下にもつながる。
アリセプトも人によっては食欲を減退させることが老年科医の間ではよく知られている。

睡眠薬を「マイスリー」(半錠)に変え、アリセプトを止めると認知機能も正常に回復した。
「若い頃から少し具合が悪いとすぐに薬を飲んでいた。高齢者には、薬も毒になるとよくわかった」と男性。

秋下さんによると、高齢者に望ましくない種類の薬や多過ぎる量の薬が処方されるケースが後を絶たない
薬のせいで認知症に似た症状が出ることは珍しくない。
しかもそれが薬の副作用と分からず、さらに薬が追加され、別の症状を引き起こすという悪循環に陥ることもある
」と指摘。

<関連記事>
*「睡眠薬「レンドルミン」を止めて症状が改善した母の様子

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ソメリン。
高齢者の薬は、チェックが絶対に必要です。

「gooヘルスケア」掲載の写真

幻視=レビー小体型認知症か?

レビー小体型認知症の幻視(一般には幻覚とも。)は、特徴があります。
(注:2割の患者には幻視の症状は出ません。小阪憲司著「第二の認知症」P.66)

ならば幻視が見えたらレビー小体型認知症と考えれば良いのか?それなら簡単です。

しかし調べてみると次の状態でも「幻視」が見えると知り、疑問が深まりました。

*アルツハイマー型認知症
*せん妄(意識が正常でない状態。手術や入院時、高齢者には起こりやすい。)
*パーキンソン病(医師向けの本に、幻視が症状の1つとして書いてありました。)
*パーキンソン病の治療薬(抗パーキンソン剤)による副作用
(その他の様々な病気や麻薬や特殊な状況下でも起こります。→こちら。

その後、読者(医師。レビーとアルツハイマー両方の介護家族)から多くの貴重な情報(詳細な具体例)を頂き、疑問が解明しました。

アルツハイマー型やせん妄やパーキンソン治療薬で見る「幻視」(幻覚)は、レビー小体型認知症の「本人には、今、現実に目の前に存在している」幻視とは、違うそうです。

またパーキンソン病から幻視を見ることはなく、パーキンソン病と診断された方が、リアルな幻視を見たらレビー小体型認知症であると考えるべきだという医師からのご意見を頂きました。

医学の世界でパーキンソン病とレビー小体型認知症の区別の統一見解がないことが、最大の問題です。

    少し長いですが非常に貴重な情報です。是非お読み下さい。
    →幻視(幻覚)の違いについて(他記事に寄せられたコメント)

<関連記事>
*「レビー小体型認知症の症状と誤診の多さ(1)
*「(2)幻視はどう見えるのか。幻視を隠す
*「幻視以外にもあるレビー小体型認知症の視覚認知障害の種類と具体例

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デイジー

夫婦のユーモラスな日常(ハートネットTV)

全国の二十歳の皆さん、そのご家族の方々、おめでとうございます!


さて、今夜(2013年1月14日8pm〜)の「ハートネットTV」は、認知症の妻と介護する夫の夫婦のお話のようです。とても良さそうで、録画予約しました。
「毎日がアルツハイマー」の関口祐加さん(映画監督)もご出演します。

   詳しい内容は→ハートネットTV 公式サイトを。

上記公式サイトから少し抜き書きします。(青字部分)

日々の生活をユーモラスにつづった「NHK障害福祉賞」最優秀賞の作品から。
「若いころは、亭主関白で家庭を顧みなかった」という眞さん。
今は妻と子どもに戻ったように冗談を言い合ったり、ふざけあったりする日々を楽しんでいるといいます。
老老介護は、つらいばかりでなく、若い時には築けなかった夫婦の関係性や、妻の存在を見直すきっかけになったとのこと。
番組では夫婦の日常を撮影し、手記とともに紹介します。


<関連記事>
「楽しく笑って介護したい」関口監督(新聞記事)
長編動画「毎日がアルツハイマー」
一日一笑シリーズ(介護する方もされる方も一日一回はバカ笑いしましょう)

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撮影:小原玲(「動物写真家小原玲のブログ」より)
この脱力・・、真似たい・・。

レビー小体型認知症は幻視が特徴(新聞記事)

2013年1月12日朝日新聞の医療サイト「アピタル」から。(引用は青字部分のみ)

 <何と言っても「幻視」が特徴的なレビー小体型> (認知症の代表的疾患)
   筆者:笠間睦      → 記事は、こちら。


記事の中にレビー小体型認知症の特徴の1つとして書かれた「レム睡眠行動障害」。
これは、眠っている時に驚くほど大きな声で寝言を言ったり、叫んだり、手足を激しく動かしたりする症状です。
一番最初に出ることの多い症状と言われています。
家族が、幻視や歩行障害などの異変に気付く5〜10年、或は、もっと以前からレム睡眠行動障害が見られるそうです。

悪夢を見ていることが多く「ギャー」「助けて」と叫んだり、戦おうとバタバタします。
ひどくなると起き上がって隣の配偶者に殴り掛かったり、ベッドから飛び降りたり、壁に激突したりもします。
目が覚めた時、悪夢の内容をしっかり覚えていると言われます。

母も頻繁にあったので、ベッドの高さを低くし、ヒモで自分の手首とベッドを結びつけて寝ていました。
病院にも行きましたが、「ストレスによる夜叫症」と言われ、レム睡眠行動障害のこともレビー小体型認知症のこともまったく知りませんでした。

幻視については、過去の記事に多数ありますのでお読み下さい。(下記の関連記事参照)
本物とまったく区別のつかない、くっきりはっきりした立体の人、子供(小人、幽霊も)虫、動物などが動き回ります。(じっと立っていたり、座っていることも)
幻視の人がしゃべることはあまりなく、触ろうとすると消えます。
初期には、本人も幻視を幻視と理解していることが多いようです。

記事の最後に書かれていること(青字部分)が重要です。
「見えない」とか「思い過ごしだ」と周囲が否定すると患者さんの混乱につながります。
本人が怖がっていなければ必ずしも無理して幻視を消す必要がないということをご家族に説明し、介護者に安心感を与える指導も大切なポイントとなります。

父も母の幻視を薬で消したいと強く強く望んでいました。70代の父には精神の病への偏見があり、幻視が他の何よりも受け入れ難い、耐え難い症状だったようです。

<関連記事>
週刊朝日のレビー小体型認知症特集記事(ここから更にリンクを辿って下さい)
子供、虫、動物だけではないレビー小体型認知症の多様な幻視の種類と特徴
*カテゴリー:レビー小体型認知症について

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キバナマーガレット

本「それでも脳は学習する」

山田規畝子著「それでも脳は学習する」(講談社)を強くおすすめします。

著者は、元医師にして非常に優れたライターです。
脳出血、脳梗塞によって高次脳機能障害を負い、その障害についてユーモアと鋭い観察眼で綴っています。

高次脳機能障害は、交通事故による脳損傷などでも起こります。
「博士の愛した数式」(小川洋子著)を読んでから私も興味を持ち、調べましたが、「脳の損傷場所や程度により出る障害は多種多様」としかわかりませんでした。

この本を読むと高次脳機能障害を負った方が、どんなことにどんな風に困り、どう感じているのかということが、臨場感を持ってひしひしと伝わって来ます。
むせるので薬を飲むのに苦労するとか、トイレの流し方がわからないとか、言われて初めてわかる困難でいっぱいです。

高次脳機能障害の方の多くは、健康な人に見えますから、周囲からの理解が余計に得られにくいという理不尽な現実もあります。

この本を読んでいると脳の病気である認知症やうつ病、躁うつ病、統合失調症などとも共通する部分がとても多いと感じます。

自分のできないことを発見するたびにうんざりして鬱(うつ)になるとか、季節や天候によって頭重感に悩まされたり疲労感が激しいとか、日常生活で繰り返す様々なミスは、(程度の差はありますが)私もうつ病と診断されてから長い年月抱えてきたことです。
こうしたミスを職場で激しく叱責されると悪循環が始まり、辞めざるを得ない状況にまで追い詰められます。
ミスを繰り返し、信用をすっかり失い、体調も最悪の中で自尊心を保つことは、とても難しいことでした。

認知症も同じだと思います。
病識がなくなるといわれるアルツハイマー型であっても、自分がどこにいるのかわからない、服をどう着ればよいのかわからない、トイレで何をどうすればよいのかわからないということが、平気であるはずがありません。
どれほど困り、不安になり、精神的に追い詰められるだろうかと思います。
そんな不便が一日中絶え間なくあるのです。

レビー小体型認知症では病識も記憶も保たれ、母のように「迷惑をかけるばかりだから、早く死にたい」と言うことは、珍しくないようです。

この本を読むと障害(病気)を持つ人の立場から(その人の身になって)障害(病気)を考えることの重要性も教えられます。

<関連記事>
*認知症を患いながらその体験を本に書いたクリスティーン・ブライデンさんの記事

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山田規畝子さん 
山田規畝子オフィシャルサイト「壊れた脳 生存する知」より

コメントをお読み下さい

脳血管性認知症(皮質下血管性認知症)の記事に、読んで頂きたいコメントが多数寄せられました。
  
是非、お読み下さい。内容は、以下の通り。

   *レビー小体型認知症と似ている脳血管性認知症の症状
   *失禁がひどいのにリハビリパンツ拒否、入浴拒否、介護サービスも拒否をする
    方への対応
   *失禁に対応するアイデア
   *レビー小体型認知症とパーキンソン病の線引き
   *レビー小体型認知症患者は、何科を受診すべきか
   *レビー小体型認知症への偏見
   *ピック病(前頭側頭葉型認知症)への医療・介護従事者の偏見
   *レビー小体型認知症の認知症状はアルツハイマー型の認知症状とは違う
   *施設探し
   *パーキンソン病薬「アマンタジン」(製品名「シンメトレル」)の副作用

記事とコメントは、(こちら)です。

<関連記事>
各種認知症を早期発見するための知識とチェックリスト

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サザンカ(山茶花)

転倒骨折を防ぐおしゃれな下着

高齢になると転びやすくなり「大腿骨骨折から寝たきり」という深刻な事態が起こります。

レビー小体型認知症の場合は、つまずかなくても突然バランスを失って倒れることがあります。(起立性低血圧による立ちくらみ意識消失もあります。)

母は、歩けた頃、地面(床)が固いと思えないと言っていました。
プールに浮かべたビニールシートの上を歩くように「ぐにゃぐにゃしていて不安定で怖い」と。

最初の1歩を踏み出すのにとても努力がいるのに、歩き出すと止まらなくなって「助けて〜!」と叫びながら突進することも時々ありました。

体全体の動きが悪いため、転ぶ時もとっさに固い物を避けたり、手を使って受け身をすることができず、頭や顔に大怪我を負うこともあります。

倒れたままの格好で体が固まっていて、自分で動くことができず「助けて」とうめいていたことも頻繁にありました。冬ならば命に関わります。

介護家族には、とても頭の痛い問題です。
家の中なら物を片付けて、つまづくものを置かない、角の尖ったテーブルならプロテクターを貼る等対策もありますが、それでも転びます。

骨折防止に小さなクッションをズボンに縫い付けるという記事を読んだことがありますが、それはそれでちょっと大変だと思いました。

これは、女性に抵抗のないおしゃれな下着で、しかも衝撃吸収能力も高いようです。
公式サイトには、商品説明や開発過程の様子なども詳しく書かれています。

  こちら→<スタジオトミのピーチパンツ・ピーチアイパンツ

もう少し安価だと良いのですが、「骨折→手術→入院」の費用と比べれば、遥かに安いのは確かです。
返品もきくそうなので、試してみることも可能です。

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9900円。もう少し上下に長いタイプが7900円。

宮沢賢治の詩(死ぬときに見える風景)

「縁起でもない」と不愉快になる方もいらっしゃるかと思いますが、最近、このブログの中に「死を受け入れるために」というカテゴリーを作りました。
自分の家族や友人や自分自身の死を受け入れていくための模索です。
正解はありません。ただ「自分だけの答え」を求めて考え続けていきたいと思います。



宮沢賢治「疾中」より


          眼 に て 伝 う

     だめでせう
     とまりませんな
     がぶがぶ湧いているですからな
     ゆうべからねむらず血も出つづけるもんですから
     そこらは青くしんしんとして
     どうも間もなく死にさうです
     けれどもなんといい風でせう
     もう清明が近いので
     あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
     きれいな風が来るですな
     もじぢのわか芽と毛のやうな花に
     秋草のやうな波をたて
     焼痕(やけあと)のあるい草のむしろも青いです
     あなたは医学会のお帰りか何かは判りませんが
     黒いフロックコートを召して
     こんなに本気にいろいろ手あてもしていただけば
     これで死んでもまづは文句もありません
     血がでているにかかはらず
     こんなにのんきで苦しくないのは
     魂魄(こんぱく)なかばからだをはなれたのですかな
     ただどうも血のために
     それを伝へないがひどいです
     あなたの方から見たらずいぶんさんたんたるけしきでせうが
     わたしから見えるのは
     やっぱりきれいな青空と
     すきとほった風ばかりです


(注:旧字は変えてあります。わか芽とい草は、原文は漢字です。)
*カテゴリー「死を受け入れるために

追記:この記事のコメント欄に自宅介護が困難になったレビー小体型認知症のお母様をみていらっしゃる方からの貴重なコメントがあります。同じ苦労をされている方、施設を探している方の参考になると思いますので、是非お読み下さい。

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コメントを下さった看護師のH○○○○○さんへ

看護師をされているH○○○○○さんから非公開のコメントを6日に頂きました。
胃ろうについて調べられていて、初めてこのブログにいらしたそうです。

以下のようなあたたかい励ましのお言葉も頂いて、ものすごくうれしかったです。

「しばさんのブログはとても素晴らしい内容で、引き込まれるように読みました。
ご家族の状況がとても深刻であるなかでこれだけ素晴らしいブログを作成するしばさんに遠巻きながらもエールを送りたくメールをしました。
これからも頑張ってください。」


ブログを書くというのは、暗闇の中の人々に向かって一人でしゃべっているようなところがあります。
そこにいらっしゃる人数は、(アクセス解析で)わかるのですが、どんな方々が、どんな表情で聞いて(読んで)いらっしゃるかということは、コメントを頂かない限り、まったくわかりません。
孤独で不安な作業ともいえます。

誉めて頂かなくてもいいんですが、「こんな状況だってあるんだ」とか「こんなことを知りたいんだ」とか「この記事はおかしいと思う」とか、どんなことでもお気軽にコメントを頂けましたら、本当にうれしいです。

コメントは、公開と非公開が選べます。
非公開を選択するとブログ上には何も出ず、私だけが読むことができます。
任意のパスワードを入力しておくと、あとで自分でコメントを編集する(書き直す)ことができます。
よろしくお願い致します。

*********************************

  H○○○○○さんへ

すぐに、頂いたメールアドレス宛にメールを送りましたが、アドレスエラーとなってしまいました。
お手数ですが、もう1度アドレスを教えて頂けますか?
よろしくお願いします。

しば

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ネリネ(ダイヤモンドリリー)
形は、ヒガンバナと同じです。


脳血管性認知症(皮質下血管性認知症)

2013年1月5日朝日新聞の医療サイト「アピタル」の記事を紹介します。(青字部分)
学術論文からの引用が中心なので、一般向けに私が書き直したり省略したりしています。
原文は、こちら(アピタル)。(論文の出典が明記されています。)

「アルツハイマー病と診断され、軽度の認知障害(物忘れ)があるが、それよりも失禁がひどいため家族が困っている。ヨタヨタ、ヨチヨチ歩くようにもなった。正常圧水頭症だろうか?レビー小体型認知症だろうか?」という相談を受け、ネットで調べていて見つけた記事です。


   <皮質下血管性認知症について
          認知症の代表的疾患 血管性認知症>  筆者:笠間睦

皮質下血管性認知症には、2つのタイプがあるが、両者をまとめて皮質下血管性認知症と呼ぶことが、最近では多い。

熊本大学大学院の池田学教授らは、以下のように指摘する。

「皮質下血管性認知症では、失語や麻痺などは目立たない
歩行障害、尿失禁などが目立ち意欲低下や感情の不安定さを伴うことが多い。

1/3は急性発症するが、2/3は潜在性に発症し、ゆっくり進行する。
アルツハイマー病を代表とする変性型認知症との鑑別が必要となる。」

国立病院機構菊池病院の木村武実氏も、皮質下血管性認知症を次のように説明する。
記憶障害(物忘れ)は、軽度
実行機能・注意の障害、アパシー(意欲がなく、何事にも無関心になる)が目立つ。
パーキンソン症状(震え、体が硬くなる、遅い動き転びやすい)が認められる。

血管病変が前頭葉にあると、前頭側頭葉変性症(前頭側頭葉型認知症。ピック病など)のような、怒りっぽさ・攻撃性、暴力、脱抑制、アパシーなどのBPSD(周辺症状。問題行動)が出現する。
介護者の負担が大きくなり、在宅介護が、困難になる。

血管性認知症では、アパシーが目立つが、これに対してドネペジル(商品名:アリセプトR)、塩酸アマンタジン(商品名:シンメトレルR)などの薬を使うと精神症状が悪化することがしばしばある。
また、サアミオンもシンメトレルと同様にアパシーに使用され、シンメトレルほどではないものの、精神症状や怒りっぽくなることがある

<関連記事>
脳血管性認知症の「まだボケ」症状(患者の具体例)

正常圧水頭症の体験談
正常圧水頭症(ためしてガッテン)

*「小阪憲司医師によるレビー解説動画
*「レビー小体型認知症の幻視の種類と特徴
*「幻視はどう見えているのか(医師に訴えない幻視)
レビーの見つけ方(多様な初期症状)
様々な種類の認知症チェックリスト

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シクラメン(桜草科)

認知症物質の無毒化に成功(共同通信)

2013年1月4日「47NEWS」に掲載された共同通信の記事全文(青字部分)。



    阪大解明、認知症物質を無毒化 予防や治療期待

アルツハイマー病の原因とされる物質をつくる酵素が、一方でこの原因物質を無毒化していることを大阪大の武田雅俊教授らと同志社大のチームが突き止めた。
3日付の米科学誌セル・リポーツ電子版に掲載された。

チームの大河内正康大阪大講師は「この酵素はこれまで発症に関わるとして悪者扱いされてきたが、働きを活発にすれば予防や治療につながるかもしれない」と話している。

酵素は「ガンマセクレターゼ」。チームは、細胞にあるこの酵素がタンパク質「アミロイドベータ(Aβ)42」をつくった後、それを切断し、無毒なAβ38に変換することを発見した。

カテゴリー:「認知症の予防・診断・治療
関連記事:「アルツハイマー病の進行の仕方(FAST)

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膝の高さくらいの生け垣の実。
花と同日撮影。

10年変わらない現実(「ハートネットTV」ブログから)

2012年12月28日、Eテレの「ハートネットTV」の公式ブログでレビー小体型認知症のことが取り上げられました。

  <ツイッターに書かれた紹介文>(NHKハートネット ‏@nhk_heart)
レビー小体型認知症のことについて、番組ブログに掲載しています。
アルツハイマー型に次いで2番目に多い認知症にも関わらず、医師の間でもよく知られていないため誤診や不適切な薬の処方が相次いでいるとのこと…
こうした状況を変えるには?

    → Eテレ「ハートネットTV」 の「ハートなブログ」

私が、ずっとお世話になってきた「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」の方への取材を基に書かれています。

    → この家族会の「公式サイト」と「ブログ

この家族会が無料で発行しているニューズレター(「ゆるりん通信」)は、レビー小体型認知症やその介護に関して本やネットでも中々知ることのできない貴重な情報が満載です。
介護家族だけでなく、医療・福祉・介護関係者も必読です。
上記の公式サイトから申し込みできます。

<関連記事>
*週刊朝日の特集記事 「レビー小体型認知症 医師も見抜けず  その1」

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ハマヒサカキ(浜姫榊)のようです。
膝の高さ位の生け垣の花。

認知症の種類による長谷川式スケールの答え方

長谷川式スケール(HDS-R。認知症かどうかを診るために最もよく使われる口答テスト。→動画)は、認知症の種類によって答え方(正誤)に特徴があるそうです。
河野和彦著「コウノメソッドでみる認知症診療」(P.105〜109)に書かれている内容の一部を転記します。(以下の青字部分)

これは、家族によって病院に連れて来られるある程度進行した高齢の認知症の方の一般的な特徴であろうと思います。
初期の場合(病識があると言われる。)や若年認知症の場合は、少し違って来るのではないでしょうか。
河野氏もレビー小体型認知症やピック病の初期の場合、高得点を取り、「認知症ではない」と誤診されることがあると別の著書で書いています。

追記:一番下の関連記事にもリンクを張りましたが、認知症は、複数を合併することも多く、それによって症状も混ざり合って複雑になります。誰もが、この通りにくっきりと分類できるわけではありません。

************************************

 <アルツハイマー型認知症の方の答え方>

7番の「先程覚えた3つの言葉は何でしたか?」が、まったくできない。
8番の「野菜の名前を10個」は、少ない野菜の名前を何度も繰り返す。
7番の問題と「混線」して「大根、セロリ、桜、大根、サラダ菜、大根」となったりも。
抽象概念が障害されると「野菜、野菜、野菜、野菜・・」と10回言うこともある。

できないからと深刻にはならず(楽観的)、深く考えずに、でまかせを答える。
「わからない」と正直に言わずに、適当な答えを即答する。
低得点の方に「自分で記憶は良いと思いますか」と確認すると「別に問題はないです」と答える。(病識欠如)

 <レビー小体型認知症の方の答え方>

5番(7を引く引き算問題)と6番(3桁の数字を後ろから言う)は苦手。
7番(3つの言葉を思い出す)は、得意。
8番(野菜の名前)や9番(5つの物品)は、長考し言葉に詰まりあまり出て来ない。
(アルツハイマー型は、ベラベラとデタラメを答える。)
声が小さいことも特徴。

 <脳血管性認知症の方の答え方>

病識があり、レビーと同様に長考する傾向があり、「申し訳ないです」と謝ることも。
7番(3つの言葉を思い出す)は、普通にできる。
失点する項目もまだら状で個人差があり、一定の特徴はない。

 <ピック病(前頭側頭葉型認知症)の方の答え方>

考え無精。「わからん!」と怒り出すことがある。


<関連記事>
*「認知症の種類による症状の違い
*「認知症の種類別早期発見のための知識とチェックリスト
*「認知症はなぜ誤診されるのか(合併患者の多さ)
*「長谷川和夫氏の講演(新聞記事から)

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葉牡丹(ハボタン。ハナキャベツ)

2013年を迎えて

  あけまして おめでとうございます

アクセスして下さったみなさま、読んで頂き、本当にありがとうございます。

コメントを書いて下さったみなさま、本当に心から感謝しています。

自宅介護のみなさまは、お正月どころではないと思いますが、どうぞ本当に健康に気を付けられて、一日一回でも家族みんなで笑うことができますように・・。

みなさまのお幸せを心の底からお祈りしています。

しば

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水仙(スイセン)
子供の頃から好きな花です。凛としたたたずまいも香りも。
プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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