9月帰省2日目(2)消えて行く記憶、蘇る記憶

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「生活力回復 促す介護」日経新聞記事

2011年9月20日~22日の日本経済新聞夕刊 「人間発見」というコラムに掲載された記事。

紹介されたのは、社会福祉法人「夢のみずうみ村」(山口市・浦安市)代表 藤原茂さん(作業療法士)。
「様々な仕掛けで生きる意欲と生活力の回復を促し、要介護度の改善度合いが、全国で群を抜く」と紹介されている。

介護の世界の常識を覆(くつがえ)す方法に驚き、目を開かされる。
見学に行きたい。


以下、新聞からの抜き書き(青字部分)。

例えば入浴で、素早く要領よく手品師のごとく洋服を脱がせ入浴を済ませる、そんなスタッフこそプロと称賛される傾向があります。
一見良さそうですが、実は、本人のできる能力を奪ってしまう可能性があります。
遅くてものろくても、自分でできることが大事でステキなことなのです。

(夢のみずうみ村の)象徴の1つが、バイキングの昼食です。
自身で好きなものを好きなだけ選んで盛りつけ、召し上がって頂く。
車いすの方も体を伸ばし、やっと皿を手にする。
ご家族が見ると、どうして手伝わないのかと腹が立つ光景かもしれません。
しかし、上げ膳据え膳は駄目なのです。
「できる」「できそう」「できない」。スタッフは、そこを見極めます。
見極めには、知識よりも相手への強い思いが必要です。
そして、ご本人が3段階のどこにいるかを自覚してくれれば、そこから、意思の力による自らの工夫が生まれます。

(利用者は)きょう1日、自分が何をするか自分で決める。メニューは200種類。温水プール、料理、陶芸などの他「カジノ」「ごろ寝」「ボーっとする」などユニークなものが並ぶ。

施設内は、バリアフリーならぬ”バリアアリー”。
実生活で出くわす坂道、階段などもわざとこしらえ、施設内は雑然としています。
カジノでは、花札やルーレットなどに施設だけで通用する通過「ユーメ」を儲けます。
ユーメは、洗濯物を自分でたたんだとか人にものを教えたとか、何かをしなければ稼げない。
苦労して稼いだユーメを賭け、カジノに熱中することも意欲や感情を刺激してくれます。
メニューカードはバーコード内蔵で、何のメニューを選んだかを担当スタッフが瞬時に把握し、自己選択の自由を支えます。
自己選択の機会と実生活に戻ったような環境を利用することで生活能力の回復を目指すのです。

(老人病院で働いた時に取り組んだこと)
お年寄りは3日寝たきりにすると起きることができるまでに3ヶ月かかります。
ヤクルトの容器に水を半分入れ、ストローでブクブク吹く。
メロディーに合わせ3分間。きつい。だが肺を鍛えると起きることが苦痛でなくなります。
ベッドを離れることが習慣になります。

7月には、千葉県浦安市に新しい夢のみずうみ村を開設しました。
全部でも一部でもいいから、この自己選択、自己決定方式の介護の手法をまねし、盗んでほしいと思っています。
浦安の施設もどんどん見学してほしいのです。

夢のみずうみ村には、たくさんの先生がいます。
脳卒中の後遺症で車いす生活になり、懸命のリハビリで歩けるようになったものの、利き腕は使えないままの女性。
左手だけで料理をする工夫を続け、ネギを千切りするのに剣山を使うといった料理方法を編み出しました。
現在、75歳を超えたこの女性は、施設外からも声のかかる「片手でできる料理教室」の人気先生。
実社会復帰のモデルです。


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珍しい白い彼岸花(曼珠沙華)。

9月の帰省2日目(1)薄れていく絆

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9月の帰省1日目(3)母との会話の難しさ

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9月の帰省1日目(2)母を自宅に連れて帰りたいと言う父

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9月の帰省1日目(1)私がわからない? ポータブルトイレを初めて使う

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帰宅しました

無事帰宅しました。

母は、症状が進み、コニュニケーションが更に難しくなっていました。
先月、認知症は誤診かもと思った父も、やはり認知症でした。

少々辛い帰省でした。
まだ記事を書こうという気持ちになれません。
明日からぼちぼち書こうかと思います。

しば

帰省します

今日、20日から23日まで帰省します。

今、実家に向かって移動中です。

帰省中も書ければ、記事を書きたいと思います。

しば

認知症患者とのコミュニケーションの方法

母は、少しづつ言葉を失ってきている。
単語の意味がつかめず、素っ頓狂(とんきょう)な聞き間違いをよくする。
重い言語障害のある兄の言うことを母は、ほとんど聞き取れなくなったと妹がいう。
母の人生の中で、最も愛し、そのエネルギーの大部分を注ぎ込んだあの兄の言葉を・・。

認知症を患い、言葉を失いつつある人とのコミュニケーションについて、しばらく考えていた。
受容的であること、目の高さを合わせること、なるべくわかりやすい言葉を選ぶことは、もちろんなのだが、もう少し違う何かが必要なのだろうと思っていた。
2011年9月18日(日)の日本経済新聞(文化欄のエッセイ)を読んで、これだと思った。

同時にこれは、知的障害者やうつ病患者にも有効であろうし、いってみれば全ての人間同士のコミュニケーションに重要なことだ。(エッセイの中では、インタビューの極意として書かれている。)

認知症を患う人は、人と話す時、緊張している。
自分の言語能力が落ちていることをわかっていて、そのことで傷つき、悲しみ、いらだち、不安になっている。
相手のことも思いやって、何とか”問題のない”会話を成立させようと、必死になって取り繕っている。
そうすることでヘトヘトに疲れ切ってしまう。
母を見ていると、そう感じる。
(若年性認知症患者であるクリスティーン・ブライデンさんの著書からもそれがよくわかる。)

下は、新聞のエッセイを抜き書きしたもので、文の前後のつながりは、切れている。
文中の「児玉さん」は、梯久美子氏が、「インタビューの名手だと思う」と書く俳優の児玉清さんのことだ。


 「インタビューの極意」 梯久美子(かけはしくみこ。ノンフィクション作家)

人は、相手の気が散っていることを、敏感に見抜く。「この人は”いま”という時間の全部を自分のために使ってくれていないな」と気がついてしまうのである。

(略)スポーツ選手がよく「集中しつつリラックスしている」状態が大切だと言うが、インタビューでそうした状態を作るためには、取材相手とひとつの繭(まゆ)の中に入ることをイメージするのが効果的なのだ。

児玉さんと話をしていると、実にのびのびとした気分になった。忙しい方なのに、人と相対するときの構えがゆったりしていて、先を急ぐ気配がみじんもない。一緒にいると、「あなたのための時間はいくらでもありますよ」と言われているような気がした。

インタビューに限ったことではなく、あれは児玉さんの生きる姿勢のあらわれだったのだろう。

現代人は時間にケチである。
いま目の前にいる相手のために、自分のすべてを使うことをしない。それは、人生そのものをケチることなのではないかと思う。



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コスモス

Eテレ シリーズ「認知症と向き合う」ネット動画

Eテレ「福祉ネットワーク」のシリーズ「認知症と向き合う」(全4回)の動画が配信され始めました。
短縮版ではなく、1回30分の全放送が見られます。
放送後約1ヶ月間の限定公開だそうです。
まだ見ていらっしゃらない方は、是非見てみて下さい。

ここをクリックして下さい。

「ハートネットビデオ」
(四角い画面の下の細長い横棒をクリックしたりドラッグしたりすると一瞬で巻き戻し、早送りなどができます。)

第1回の放送の内容と私の感想は、こちらです。

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ヤブラン(薮蘭。リリオペ。サマームスカリ)だそうです。

日経メディカル掲載 フェルガード(サプリメント)の効果 

サプリメントのフェルガードに関する記事が、2011年9月14日に、「日経メディカル オンライン」に載った。
(詳細記事は、「日経メディカル オンライン」会員なら見られる。)
以下、青字部分が、一般向け(非会員向け)記事のコピー。

 <2施設共同試験で「サプリに認知症改善効果あり」
  認知症サプリメント研究会で発表>
                           
サプリメント(商品名フェルガード)の摂取が、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症に伴う、せん妄や異常行動などが改善すると注目を集めている。
これらの有効性について東京医大八王子医療センター老年病科部長の金谷潔史氏が検証し、9月10日に認知症サプリメント研究会で結果を発表した。
以上。


2011年9月5日にこのブログの非公開記事の中で、私は、以下のように書いた。
(茶色字部分)(記事の全文ではない。)

それに対してhokehoke医師からコメントを頂いた。(黒字部分)
日経メディカルの記事と共に公開したい。


薬並みに効果があるものならば(追記:この記事を書いた後、60~70%の患者に効果があると聞いた。)、薬と同等に扱って欲しいと思うのは、私だけだろうか?

フェルガードには、様々な種類がある。
症状や体質(薬の副作用で興奮しやすい等)によって種類を変えたり、複数を組み合わせたりして調整しなければいけないが、素人にはとてもわかりにくい。

フェルガードに含まれるガーデンアンゼリカ(西洋トウキという植物から抽出。)という成分は、アリセプトのように興奮作用があるというので、興奮が強かった母は、その成分のみを半分にしたフェルガードハーフというものに変えてみた。
変化は、ほとんど感じられなかったが、とにかく効いているようなのでそのまま続けている。

ガーデンアンゼリカの代わりにアシュワガンダ(インド版朝鮮人参とも言われる植物から抽出。)という成分を使ったフェルガードAというものもあるが、やはり薬のように作用、副作用を観察して調整しなければいけないので、それができない遠距離の私は、試すことに躊躇している。

誰でも簡単に買えるのは、良いことでもあるが、使い方(種類と量)を気を付けなければ、人によっては副作用に悩まされることにもなりかねない。
誰でも安心して安全に使えるようなガイダンスが欲しい。
以上。


<以下、hokehoke医師からのコメント>

フェルガード類の使用の基本は(レビーの場合)
1、フェルラ酸は可能な範囲で多いほうがよい。
2、ガーデンアンゼリカは、パーキンソン症状の改善など認知機能の改善以外にも効果があることが判っています。ただ多いと興奮する場合もあり、ここの症例で興奮などの副作用が出ない範囲で多くする。
3、効果が弱くなったらフェルラ酸・ガーデンアンゼリカの増量を考える。
4、認知機能の改善や、せん妄を起こしにくくするには、アシュワンガンダも併用する。
と成ります。

熊本の木村先生が、フェルガード100MによるBPSD(対象はレビー・ピックが主)の改善効果について、書いた論文がアメリカの医学誌に乗っています。
八王子医療センターの金谷先生も同様の論文を、発表されています。

認知機能の改善を客観的に証明することは、難しいですが、私も約20名の方にフェルガード100M(一部フェルガード100Mハーフ)を試用して、60%以上の方に認知機能の著明な改善を認めました。
パーキンソン症状に関しても、ほとんどの方で程度の差はあれ改善しています。

結核性胸膜炎(肋膜炎)を若いころわずらった方の場合、高齢になってから、結核性胸膜炎の後遺症として、胸膜(肺を包んでいる膜)が硬くなり、肺活量が落ちてきます。
この状態に、レビーによる体幹の筋の固縮が加わると、呼吸運動が十分できず、低酸素状態になってきます。このため在宅酸素療法が必要な状態になる方も最近増えています。
私のフェルガード試用者の中にも数名いましたが、フェルガードにより体幹の筋の固縮が改善し、呼吸運動が十分行えるようになり、低酸素状態が大幅に改善しました。
レビーのすべての方でこの改善は認められ、2名は全く在宅酸素療法を必要としない状態まで改善しました。

追記:認知症薬物治療マニュアル コウノメソッド2013にフェルガードについての注意があります。

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アゲラタム(オオカッコウアザミ)だそうです。
(キク科)

Eテレ 摂食・嚥下障害のある人の食事と食事介助

Eテレ「福祉ネットワーク」の2011年9月14日(水)の放送、「すべての人に食べる喜びを -大分発 摂食指導の現場-」を見ました。(再放送:9月21日正午から。)

<「福祉ネットワーク」のサイトからコピーした番組紹介>

大分県日出町にある宅老所「ぷらすわん」は、全国でも珍しい「食べるための機能回復」に特化したデイサービスセンターだ。
代表の中島知夏子さんは、高齢者の体調や病状に合わせたプログラムを作り、口から食べるトレーニングを行う。
指導を受けたお年寄りのほとんどが、再び自分の口から食べる喜びを取り戻し、身体的にも精神的にも回復していく。高齢者や障害のある人すべてに、食べる喜びを伝えたいと奮闘する中島さんの日々を追う。

以上。

<番組の内容と私の感想>

期待以上の素晴らしい番組でした。
目からウロコが落ちるような情報も数々ありました。
当たり前のことなのですが、「食べること=生きること」「食べる喜び=生きる喜び」なのだとあらためて思い知らされました。
何より、様々な方々の「食べる喜び」を支えようと尽力している中島さん(62歳)の生きる姿勢に深く心を動かされました。

今、摂食・嚥下(えんげ)障害のある方は、全国に80万人いるそうです。
中島さん(62歳)は、自宅の1部をデイサービスセンターにし、31人が通所しています。
(人数を聞くと驚きますが、映像を見ると毎日31人が同時に来る訳ではないようです。)

食事前には、鏡を見ながら発声練習。
これによって噛む力、飲み込む力を鍛えるそうです。

以下、*印の5点は、中島さんが実践している食事・食事介助の工夫です。

中島さんは、摂食・嚥下障害が出て来ても切り方によっては食べられると言います。
*肉や野菜などを細長く切ったり(みじん切りではない。)、細かく切れ込み等(いわゆる「隠し包丁」)を入れることで、「1回噛んだような状態にする」と、ずっと食べやすくなると言います。

*米飯は、おかゆの上にご飯をのせる。
適度の粘りが混じって食べやすくなり、食べることに疲れたり飽きたりして途中で止めるということがなくなったそうです。

*脳梗塞などで、手に麻痺のある人には、厚めのウレタン素材(スポンジ)を巻いたスプーンが使いやすい。

*食事介助する時、本人の手を介助者の利き腕に乗せて、介助者と一緒に手を動かすことで「自分で食べている感覚」を取り戻す。

*肩を組むように腕を首にあてがい、食べ疲れると顎が上がっていくことを押さえる。


テレビでは、
88歳、パーキンソン病、寝たきりの胃ろうの女性が、中島さんの努力で再び食べられるようになった様子、
96歳、口の中に入れた食べ物を飲み込むということを忘れた(わからなくなった)女性が、再び食べられるようになった例を紹介していました。
96歳の女性の家族は、「再び一緒に団らんできる(一緒に食卓を囲める)幸せを取り戻した」と話します。

中島さんは、多くの写真と共に食事の内容、本人の様子、介助の細かい方法を詳細に書いて、定期的に家族に渡しているそうです。
家族が、それをテキストにして、家庭でも同じように介助や食事作りの工夫ができるようにという配慮です。
しかしこれは、大変な時間と労力のいる仕事です。
使命感など、個人の利害を超えるモチベーションがなければできないことだと感じました。


中島さんは、摂食嚥下障害、知的障害、視覚障害、聴覚障害など複数の障害を持つ若い女性の食事指導もしています。
その女性の通う通所施設で出される食事を見て、「唾液が少ないので、これでは食べられない。細く切ったり、とろみのたれをかけると良い」等のアドバイスを施設の職員にします。
女性が、食事を食べられるようになった姿を見て、女性のお母さんは、声を上げて泣いていました。

施設職員は、同じような食事の配慮が必要な利用者が他にも少なからず居ると思い、施設の食事の改善に取り組みます。
障害者施設では、食事に対する取り組みをしている所は稀だとナレーションでは言っていました。

考えてみれば、私の兄(知的障害者)も、食べた物は、飲み込まれないまま大量にいつまでも口の中に残り続けています。
自分では歯をみがいたり口をすすぐことができません。
入れ歯なので、食べにくいものもたくさんあります。
以前、歯科医に言われましたが、知的障害があると入れ歯を普通に使いこなすことも難しいそうです。
(入れ歯で噛むには、技術と訓練が必要だそうです。
一般の人は、それを意識もせず自然にしていますが。)
もしかしたら母より先に、兄に摂食・嚥下障害の問題が起こって来るのかも知れないと思いました。


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白い桔梗。
昔から好きです。


Eテレ 食べるための機能回復に特化したデイサービス

Eテレ「福祉ネットワーク」の2011年1月14日(水)の放送(午後8時から)は、
「すべての人に食べる喜びを -大分発 摂食指導の現場-」
(再放送:9月21日正午から。)

<「福祉ネットワーク」のサイトからコピーした番組詳細>

大分県日出町にある宅老所「ぷらすわん」は、全国でも珍しい「食べるための機能回復」に特化したデイサービスセンターだ。
代表の中島知夏子さんは、高齢者の体調や病状に合わせたプログラムを作り、口から食べるトレーニングを行う。
指導を受けたお年寄りのほとんどが、再び自分の口から食べる喜びを取り戻し、身体的にも精神的にも回復していく。高齢者や障害のある人すべてに、食べる喜びを伝えたいと奮闘する中島さんの日々を追う。
以上。


ここのところ、「福祉ネットワーク」の宣伝が続いていますが、他意はありません。
NHKとも縁はないんですが、まぁ、自分で見たいなと思った番組をご紹介しています。

母は、まだ飲み込みに問題なく口から食事が取れているのですが、食事形態に付いては、既に記事に書いた通り、ちょっとした「問題」がありました。
「刻み食」と呼ばれる食事の形態が、施設によって違っていたんです。

一般人が、普通に想像する「刻み食」は、普通の食事をザクザクと切ったものですね。
母も前の施設では、そういうものを食べていました。

しかし介護の世界で「正しい刻み食」と呼ばれているものは、ミキサーにかけて、とろみをつけた、固めのお粥のようなものでした。
母は、施設が変わると同時にこのお粥状「刻み食」になり、食べることを拒否しました。

今は、母の施設で「一口食」と呼ばれる「荒みじん切り」に近い食事をとっています。
しかし遠くない内に嚥下障害を起こし、誤嚥(ごえん)性肺炎を繰り返すようになるだろうと医師から言われています。
そうなると命にかかわります。
「胃ろう」にするかどうかという選択とも直面することになります。

口から食べることは、介護では重要な問題です。
食べるためのリハビリが、具体的にどのように行われるのか、是非、番組を見て学びたいと思っています。


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結構背が高く、大きく茂る植物です。
クレオメ、西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)だそうです。
風蝶草なんて風流な名前ですねぇ。

Eテレ シリーズ「認知症と向き合う」第1回

「福祉ネットワーク」シリーズ「認知症と向き合う」(再放送。全4回)を初めて見ました。(9月5日~8日に既に放送されたもの。)

第1回は、「太田正博さん いつまでも自分らしく」。
若年性アルツハイマー病と診断されてから10年目の太田正博さん(62歳)と 妻・栄子さんの話でした。
詳細は、こちらを。

*福祉ポータルサイトに、太田さんのこれまでの日々をつづったコラム。
「認知症を明るく生きる」

*太田正博さんの著書
「認知症と明るく生きる『私の方法』マイウェイ」
  (太田正博&太田さんサポーターズ著 小学館)
「私、バリバリの認知症です」
  (クリエイツかもがわ刊・菅凬弘之ほか著)


 <番組を見た私の個人的な感想>

胸に迫る番組でした。
映像のパワーを感じました。
私は、言葉で母のありのままの姿をお伝えしようとしていますが、百万の言葉よりも映像が勝ることがあるということを感じました。
太田さんの表情は、本当に感動的でした。
良い部分も悪い部分もありのままに撮影させ、全国の人々に多大なもの(感動であったり、勇気であったり、発見であったり。)を分け与える太田さん夫妻に心からの尊敬の念を抱きました。

10年の間に徐々に心身が衰えていく姿。
無気力になっても、合唱グループの集まりに行った時に見せた喜びの表情。
皆で太田さんの好きな「マイ・ウェイ」を合唱した後に見せる見事なまでの笑顔。
どれも胸が一杯になります。
どれも母に当てはめて考えてしまいます。
母があんな喜び方をしたのは、いつだっただろう、私は、母をあんなに喜ばせたことがあっただろうか・・と。

家族や周囲が理解できないことで太田さんが怒鳴る場面は、胸が締め付けられました。
私の母(レビー小体型認知症)も同じように突然怒り出したり、怒鳴ったりします。
認知症が急激に悪化してから、何をどうしてもほとんど消えることなく続いている症状です。
母も太田さんと同じように明るい人で、人を怒鳴るような人ではありませんでした。

自分の想いをすんなり言葉に置き換えることもできず、思わず怒鳴らずにはいられなくなる本人もどんなに辛いだろう、周囲からは見えないけれども、心の奥では、どんなにもがき苦しんでいるのだろうと想像します。
一方、怒鳴られる家族の気持ちも実感でき、涙が出ました。
本人のためと思って、必死に努力した結果が、怒声として返ってくるのです。
(番組では、トイレの使い方がわからなくなってきた太田さんのために妻、栄子さんが、便器に赤いテープを貼ったことに対して怒りが爆発していました。)

すべての人間に、美しい面と醜い面があるように、認知症を患う人にも(全くケースは違いますが、同じ家族である兄のような知的障害者にも)色々な面があります。
「天使のような存在」だけではないし、「悪魔のような存在」でもありません。
それは、すべての人と一緒です。
そのことを真っすぐに心の奥に伝える番組でした。


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色違いでカタバミという良く似た花がありますが、
これは紫色の変わった形の葉っぱを持つ園芸種。
オキザリスだそうです。



Eテレ シリーズ「認知症と向き合う」再放送

9月12日~15日、毎日正午に、「福祉ネットワーク」シリーズ「認知症と向き合う」(全4回)の再放送があります。
(9月5日~8日に既に放送されたもの。)

14日は、レビー小体型認知症を取り上げます。
詳細は、こちら

<14日再放送番組の出演者>

遠藤 英俊さん(国立長寿医療研究センター内科総合診療部)
金子 智洋さん(レビー小体型認知症の当事者) 妻・節子さん
小阪 憲司さん(認知症専門医・メディカルケアコートクリニック)
加藤 千賀子さん(前頭側頭型認知症の当事者) 夫・勝雄さん


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グロキシニアだそうです。
イワタバコ科。
前日のストレプトカーパスと偶然にも同じ科なんですね。

新聞記事 「アルツハイマー病患者のiPS細胞で神経細胞作製」

2011年9月9日の日経新聞にアルツハイマー病研究関連の記事が載った。
それがどの程度画期的なことなのかは、素人の私にはわからない。
しかし研究がどんどん進んでいることは、本当に嬉しい。

先日、同新聞に載った「若年性アルツハイマー病と遺伝子の関係」に付いて書かれた記事を紹介した。

遺伝性があると聞くと、その可能性は、限りなく高いものに感じてしまうけれど、9月9日の記事によると家族性アルツハイマー病は、アルツハイマー病患者のたった3~5%に過ぎないとわかる。

(レビー小体型認知症の場合は、遺伝性はないと河野和彦医師が著書「レビー小体型認知症 即効治療マニュアル 」に書いている。)
(2012年10月追記:希に遺伝の例はある。小阪憲司・池田学著「レビー小体型認知症の臨床」)

以下(青字部分)は、新聞から全文抜き書き。
その下にNHK NEWS WEBに載っていた同じ記事で内容が詳しい部分を抜き書きした。



日本経済新聞 2011年9月9日の朝刊記事

 <家族性アルツハイマー病患者 iPS細胞で神経作成 慶大教授ら 新薬研究に期待>

慶応大の鈴木則宏教授と岡野栄之教授、エーザイの研究チームは、家族性アルツハイマー病患者の皮膚細胞から、あらゆる組織に育つ新型万能細胞(iPS細胞)を作り、神経細胞に帰ることに成功した。
病気の原因とされる異常たんぱく質が神経細胞にたまることを確認。
ここに治療薬の候補物質をふりかけ、異常たんぱく質が減る様子も観察できた。
これにより新薬候補物質の効果を試したり、失った神経を再生したりする研究が進むことが期待される。
成果は、9日、英科学誌「ヒューマン・モレキュラー・ジェネティクス」(電子版)に発表した。
家族性アルツハイマー病は、アルツハイマー病患者の3~5%を占めるとされる。
特定遺伝子の変異で比較的若くから認知機能の低下などの症状が表れる。
研究チームは、2人の患者の皮膚から、京都大の山中伸弥教授が開発した作製法でiPS細胞を作り、神経細胞に育てた。
神経細胞に育て始めて約2週間で、異常たんぱく質の中でも毒性の強いアミロイドベータが、別の神経病患者の細胞に比べて2倍蓄積した。
アミロイドベータは、アルツハイマー病の原因物質と考えられている。


NHK NEWS WEBに載っていた同じ記事で内容が詳しい部分。

 <アルツハイマー患者からiPS> 2011年9月9日 5時47分

研究グループでは、さらにiPS細胞を基にした神経の細胞を使って、アルツハイマー病の新たな治療薬の候補物質の絞り込みを進め、「ベータアミロイド」を3分の1にする物質を見つけたとしています。
岡野教授は「患者に由来するiPS細胞を使うことで、これまで直せなかった病気の治療法の開発に一歩でも近づきたい」と話しています。


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ストレプトカーパス(イワタバコ科)
挿し木の苗を義母からもらいました。
長さ9cmの極細の茎がスルスル伸びて(葉っぱは付かない。)
その先に直径2cmの花が付きます。
不思議な姿です。

8月の帰省4日目(2)ベッドの柵を引き抜く

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8月の帰省4日目(1)ぼんやりは理想の状態か 賑やかだったおやつの時間

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8月の帰省3日目(5)母と家族水入らずの食事

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フェルガード(サプリメント)の効果とガーデンアンゼリカ(成分)の興奮という副作用

(施設との話し合いの続き)

施設長からは、先月から再開したサプリメント(フェルガードハーフ)のことも訊かれ、驚く。

施設長「あれは、どういう効能があるんでしょうか?」
私  「・・認知機能を上げる。・・運動機能、嚥下(えんげ)にも効くと聞いてい
    ますが・・」
スタッフ一同が、「ほぅ!」という驚きの反応。
私  「科学的な裏付けは、知りません。ただ、今まで、飲んだり止めたりしてみて、
    何となく飲んでいた方が、母の場合は、調子が良いような気がしています」
(追記:医師でサプリメントに対して拒絶反応を示す人達がいるので、反感を買わないよう、かなり控えめに言った。実際には、コメントなどに書かれているように複数の医学論文が発表されている。)
看護師「(あれを飲み始めてから)表情が変わりましたよね!」

主治医は、ノーコメントだったが、サプリメントによって母がかなり変わったと施設職員に認識されていることを初めて知った。
私は、近くで見ていないので判断ができなかったが、やはり効果があった。

しかし薬並みに効果があるものならば、(何%の人に効果が出るのかはわからない。効果の出ない人も当然いると思う。)薬と同等に扱って欲しいと思うのは、私だけだろうか?

フェルガードには、様々な種類がある。
症状や体質(薬の副作用で興奮しやすい等)によって種類を変えたり、複数を組み合わせたりして調整しなければいけないが、素人にはとてもわかりにくい。

フェルガードに含まれるガーデンアンゼリカ(西洋トウキという植物から抽出。)という成分は、アリセプトのように興奮作用があるというので、興奮が強かった母は、その成分のみを半分にしたフェルガードハーフというものに変えてみた。
興奮に対する変化は、ほとんど感じられなかったが、とにかく効いているようなのでそのまま続けている。

ガーデンアンゼリカの代わりにアシュワガンダ(インド版朝鮮人参とも言われる植物から抽出。)という成分を使ったフェルガードAというものもあるが、やはり薬のように作用、副作用を観察して調整しなければいけないので、それをできない遠距離の私は、試すことに躊躇している。

誰でも簡単に買えるのは、良いことでもあるが、使い方(種類と量)を気を付けなければ、人によっては副作用に悩まされることにもなりかねない。
誰でも安心して安全に使えるようなガイダンスが欲しい。


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シロツメグサの園芸種?

8月の帰省3日目(4)救急車を呼んでも受け入れ病院がない

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8月の帰省3日目(3)特養主治医、職員との話し合い

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8月の帰省3日目(2)前の主治医にセカンドオピニオンを求める

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プロフィール

<しば>

Author:<しば>
私は認知症について希望を持てる情報を集め、共有している一介護家族です。医療・福祉の従事者ではありません。

特定の医師・治療法等へのこだわり、信仰する宗教はありません。
認知症に関連するビジネスもしていません。
掲載する情報は正確・公正であるよう努めています。

このブログ内の記事は、出典さえ書いて頂ければ、自由にコピーして資料等として使って頂いて構いません。リンクもご自由に。

’13年5月から「レビー小体型認知症介護家族おしゃべり会」(全国に広がる家族会)公式サイトに「しば記者デスク」「体験記」というコーナーを頂き記事を連載中。(こちらの記事は会に著作権があります。)

ツイッター:しば@703shiba

*レビー小体型認知症の症状やチェック方法は、カテゴリの一番上「症状チェック」を。


母 '05パーキンソン病と診断。’10.3月要支援2→要介護4へ激変。5月レビーと診断。2度の転倒骨折入院の後、自宅介護が困難に。8月末グループホーム入所。’11年3月に圧迫骨折で寝たきりに。7月特養入所・要介護5に認定。'12年要介護4に回復。’14年なぜか要介護5になるが穏やかで普通に会話が可能。
S13(1938)年生まれ。

父 ’10年9月ピック病(前頭側頭型認知症)と診断。
昭和2桁生まれ。

私 ’60年代生の女性。300km離れた所に住む。日々の介護はきょうだいに頼り’10年から月1回、’12年から1〜2ヶ月に1回帰省。

好きなこと:読むこと・書くこと・草花の写真を撮ること等々。

*記事に付けた花の写真は私が撮影したものです。

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